『怒涛の鯨のタタキ』
2004年5月の日記



何もわからないまま、ホームページを作ってみた。
そして勢いでアップロード。
どうなることやら。

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2004/5/1(土)
嫌いじゃないの
土日や祝日なんかに、いつもの時間に仕事に行くのは結構好き。道路が混んでいないから。電話がかかってこないから。何も考えずに、淡々と、たまった仕事を片付けることができるから。

なぜ休日出勤する羽目になったかを考えると、虚しいものがあるけれど。

そして、連休3日目の今日、休日出勤したかというと、・・・しなかった。たまった家事も片付けねば、すっきり仕事もできないじゃん。



   
2004/5/2(日)
アップロード!
昨日今日で残りのページを打ち込んで、勢いでアップロード。
他のサイトでよく見かけるカウンターの設置は、よくわからないのでパス。
・・・正直言うと、来客数で一喜一憂するであろう気弱な自分を想像しただけで落ち込んでしまったから、つけないことにしたの・・・。

お、そーだ! お世話になったサイトにお邪魔して、URLを登録してこようっと。




   
2004/5/3(月)
甘えっこゆえに反抗的?
「ちょっと、吠えたろか?」
「ガウガウが嫌なら、なんかちょうだいよ。」
「ヒマなら、アタシと遊んでくれてもいいんじゃない?」
「アタシが遊びたい時に、遊んでよ。」

・・・とでも言いそうな表情。

連休を持て余す世の中の父親の気持ちがちょっとわかる気がする。




   
2004/5/4(火)
どこかへ行っちゃうの?
「ねぇ、どこかへ行くの?」
「ねぇ、アルはお留守番なの? 一緒に行っていい?」
「・・・車の鍵を持って、行っちゃうんだね。」


休日出勤。いやなに、単にたまった仕事を片付けにいった。
この4日間の夜更かしリズムで頭がカチコチ。
今日は、肉体労働だけ。手足を動かしているうちに、ぼんやりした頭がスッキリしてくるのを感じた。

・・・次の連休では、連休のうち半分もの休日出勤なんか絶対にしないぞ。
そうしなくていいようにがんばるぞ。
自分以外の人員にきっちり働いてもらって・・・ふっふっふ。




   
2004/5/5(水)
散歩が終わって
「ウフフ、今日は楽しかったな」、
「散歩が終わった、あとはご飯だ!」、
「ご飯の後は、ネンネするんだ! 」


一部のたんぼでは、苗代の準備中。
田んぼのそばの小道は、この時期、除草剤で枯れ草状態。
ワンコには危険な状態だから、散歩には神経を使う。

危険といえば、サイバーワールドのウィルス。今日、ウィルス対策ソフトが、感染メールを処分してくれた。どこかの誰かのパソコンがウィルス感染してるの?




     
2004/5/6(木)
休み明けはサビシンボウ
家族に、休み中たっぷりと遊んでもらったワンコは、休みが明けて、家族がそれぞれのスケジュールで動くようになると、初日はぐったりと疲れてしまう。そんなさびしんぼうは、うちのワンコだけではないらしい。

「なんでこんなに疲れてんのかな、アタシ」、
「なんでこんなに眠いのかな、アタシ」、
「なんでこんなにつまんないのかな・・・」、


お気に入りの、イルカのピーピーおもちゃを放り出して、眠りに落ちる10秒前のアルです。




     
2004/5/7(金)
やりたい放題
「アタシは、やりたいようにやるもんね」、
「だって、アタシはボス(父)のお気に入りだもんね」、
「ボスがいない時は、アンタの言う事、聞いてあげるよ」。


国会議員の年金未納問題、全議員の何割が未納だろうか。国民の未納率を下回ることはないだろうな。だって、彼らは我々の「代表」なんだもの。レプリゼンタティブ(Representative)だ(泣)。

仕事で経理を少々かじっている私は、彼らの確定申告が気になる。彼らの税理士は、国民年金の保険料の「領収書」をろくにチェックせずに、全額納付したものとして、控除していないだろうか。生命保険や個人年金の保険料の領収書もチェックせずに、最高額の「10万円」を控除していないだろうか。そして、確定申告書の内容を説明もせずに、「こことここに印鑑お願いします、サインお願いします」と手抜きしていないだろうか。

「国民には納税の義務があるのです」と、厳しく源泉徴収し、きっちり年末調整し、法定調書など作成している者としては、やってられねぇっっ気分だわ。



     
2004/5/8(土)
これも虐待?
「嫌だなぁ、・・・こんなの」、
「気づかないのかなぁ、アタシの迷惑顔に・・・」、
「ギャクタイだよぉ・・・」



イラク人捕虜への虐待問題、今更のように暴かれ非難されている。こんなニュースに接すると、いつも私の脳裏をよぎるのは、昔読んだ、作家の遠藤周作の言葉。

「あなた方は、こんなに敬虔なキリスト教徒たちの頭上に原爆を落としたのです。」

彼は長崎の教会での、アメリカ人を前にしての講演で、第二次世界大戦でのアメリカの長崎への原爆投下に触れた。静かに、冷徹に事実を述べた。・・・凍りつくような事実。ユーモア小説の書き手としての遠藤周作だけではなかったのだ。彼の他の作品を読むきっかけになった言葉だった。

私、自分のことを振り返って思うに・・・、自分なりに納得できれば、悪行さえも正当化できる。正当化するための偏った材料だけを集めて、屁理屈を組み立てて納得することができる。忘れてはならないことも忘れてしまえる。時として、悪は人を引きずりこむ魅力を持つ。そして、悪は弱さをたばねて大きくなる。

自分に戻ることができれば、ひとりひとりが自分に気づくことができれば、もっと強くなれるはずなのに。自分の弱さや醜さばかりに目がいって、自分を思いやる余裕がなくなるのかもしれない。




   
2004/5/9(日)
お外は嫌い
「嫌だよ・・・、雨降ってるじゃん」、
「お散歩、嫌だよ、行きたくないよ」、
「オシッコ我慢するよぉ・・・」。


うちのワンコは雨の日に外に出たがらない。それどころか、晴れている日でも普通のワンコが大好きな散歩があまり好きではない。正確には、自分のテリトリー外に出るのを嫌がる。臆病なのであろうか。

実は、飼い主の私もお外は苦手。外の世界に目を向けず、引きこもっている・・・気がする。自分の気持ちにも目を向けずに、小さく小さく引きこもってきた・・・気がする。お外にでなくちゃ。自分の気持ちを聞いてあげなくちゃ。自分の人生を生きなくちゃ。・・・などと今になってようやく思う。今になってようやく、私に嵌められようとする枠をうっとうしく感じる。過保護にかまわれるのを、とてつもなく嫌なものだと感じる。今までは、うっとうしい、とか、嫌、だとか、そんな感情を持ってはいけないのだと思い、押さえ込んできたのだが。

ようやく自立しようとしている自分が、みっともないけど、ちょっといとしい・・・気がする。




   
2004/5/10(月)
いい顔!
「それ、なぁに?」、
「それ、食べられるものなの?」、
「アタシ、それ、欲しいな」。


うちのワンコは食べ物の前では、いい顔してみせるのです。

告白します、今日の私は一段とバカでした。やたらと食べました。後で自分のリズムを崩して疲れ果ててしまったのです・・・。




   
2004/5/11(火)
とっておきの笑顔
「ウフ・・・☆」

うちのワンコのこの笑顔に、余分な形容は必要なし!

何よりも強力なのは笑顔。相手をなごませ、納得させ、そして場合によっては、完膚なきまでに打ちのめすことができるのも笑顔。心からの笑顔ってすごいね。




   
2004/5/12(水)
ワンコが好きなもの
ワンコを家族の一員に迎えようと思っているのなら、ぜひ、ワンコ用の枕をひとつ!
ワンコは枕が好き。
枕に、あごをちょいと乗せて、昼寝するのが大好き。体が埋もれるくらいに大きなクッションに鼻を突っ込んで、頭をくっつけて寝るのも好き。
全身の感覚を研ぎ澄まして、家族の動向に注意を払っているワンコは、いつも頭を持ち上げているから、首周辺が結構疲れているらしい。首を軽くモミモミしてやると、とろけるように幸せそうな顔して眠るのよ。




   
2004/5/13(木)
雨の日につき・・・
「今日は雨だし、夜みたいに暗いしぃ」、
「起きててもやることないしぃ」、
「だから、寝ます〜。お出迎えしませ〜〜ん」


雨の日のワンコは眠い。ワンコのご先祖様の時代、ご先祖様が(狼か? キツネか?)巣穴から出ても、獲物もうろついていなかっただろうね、だから、きっとご先祖様もこんな日は寝ていただろうね、お腹を空かして。

いいかい、アル。ご先祖様は、キミの好きな卵かけ納豆ご飯も食べられなかったんだよ。




   
2004/5/14(金)
生きてる理由
「なんで生きてるかって?」
「そんなことより、生まれてきたことがすごいんだよ」、
「ほら、生きていることがすごいことなんだよ」。
「ほら、夕日を見てごらん。感じるでしょ、偉大な何かが存在することを」

・・・なんてことを言っていそうな表情。実は用を足しているんです。(スミマセン)

いつもの金曜日なら、これ幸いと遅くまで仕事して、残務を整理しているのだが、今日は、とっとと仕事を終わらせて、とある会に出席した。そこで、興味深い講演を聴くことができた。

遺伝子の話。筑波大学名誉教授の村上和雄氏のお話。氏の話の本質からはずれるかもしれないが、私にとって特に印象に残ったエピソードは、「世界中の科学者がよってたかっても、大腸菌ひとつ元から作ることはできない。大腸菌のコピーはできるけれど。大腸菌を元から作ることができないのは、なぜ大腸菌が生きているかがわからないから」、ということと、もうひとつは、「ダライ・ラマ氏曰く、仏教は心のサイエンスだ、と。宗教は、人はなぜ生きるか、ということを考える。科学に通じる」ということ。(注:講演の際の言葉そのものを忠実に再現しているわけではないので、あしからず。)

それと、驚嘆した事実をひとつご紹介すると、人間の体には60兆の細胞があって、それはまったく同じ細胞。ほら、だって、最初はひとつの受精卵だもんね。その無数の細胞の中にはまったく同じ遺伝子情報が記録されている。遺伝子情報が書き込まれている場所は、細胞の中心の核の中の染色体。同じ遺伝子情報が書き込まれているにもかかわらず、遺伝子が存在する場所によって、働く内容がスイッチオンしたりオフしたりするってわけ。だから、髪の毛は頭にはえて、心臓には毛が生えないってわけ。心臓にある遺伝子は、「髪の毛を生やすんだぞ」というスイッチがオフ状態になってるってわけだ。だから、心臓には毛がはえないの。う〜ん、おもしろい。卵巣膿腫という病気は、卵巣の中に毛がはえたり、歯が生えたりすることがあるの。卵巣の細胞の中の遺伝子がちょっとスイッチを間違えると、卵巣の働きをせずに、「毛をはやせ!」とか「歯を生やせ」というスイッチをオンにしちゃうんだな。

この遺伝子情報を書き込んだのは、誰なのでしょうか?



   
2004/5/16(日)
ビックリ体験
「誰もいないよ・・・」
「こんな雨の日に出かけるなんて」
「休みの日ぐらい、自分の好きなことをすればいいのに。」


ワンコは賢い。ワンコは無茶をしない。ワンコはやたらと約束をしないから(というより、約束なんかしないから)、それを守る必要もない。・・・ワンコは賢い。

飼い主はアホなので、お誘いを受けたお茶席に出かけた。一年分の正座をしてきた。・・・一年分といっても、トータルで一時間くらいの正座だったが。おもしろい体験だった。ホントーにおもしろかった。知らない世界を垣間見るのは楽しい。おまけに、ビックリしたことに、脚がしびれなかったのだ!!! しびれなかったが、痛かった。とっても痛かった。ものすごく痛かった。正座はひざに悪いと思うが、どうだろうか?

・・・お茶の講座に通いませんか、とスカウトされたが、断固、断固としてお断りするぞ。



   
2004/5/17(月)
だから外に出たいの(アルのモノローグ)
「ドア、開けてよ」、
「外に出たいよ」、
「ガウガウしたいよっ。」

雨でも外に出たいの。湿気でムンムンの外に出たいの。
だって、いつもご飯のあとは、外に出るんだもん。
庭の隅から隅までパトロールして、門の隙間から銀行の駐車場を眺めることにしてるのよ。隣の塀に、あの黒猫が上ってるかもしれないでしょっっ。

ワンコは規則正しい生活をしてるんだから、生活 パターンを変えたくないのよっ。自分に忠実なのよっ。

雨が降ってるぐらいで、ガタガタと嘆いたり騒いだりするんじゃないわよっ!(→飼い主)
言っとくけど、外は好きだけど、散歩は嫌いだからねっ。





   
2004/5/18(火)
飛行機が運ぶもの
「アルのフード、アメリカから来るんだよ」、
「アルのおやつの砂肝ジャーキーは、北海道から」

短い脚をいっぱい伸ばして、足の裏の肉球が丸見えで熟睡中?
いえいえ、耳が立っている。
危ない、危ない、今、お菓子の袋の音をさせたらアルが起きちゃう。


ここ数年、連絡をとることもなかった同業者から電話。
「○○番の糸、わけてもらえませんか?!」、切羽詰った様子。
ここ一年ほど使うことのなかったその色番の糸、社内にあるだけゆずることにした。
1時間後、取りに来た人に事情を聞くと、
「タイ工場で生産しているんだけど、この色の糸が切れて、生産がとまっちゃって。これからすぐ飛行機で送るんですっ」・・・ですと。

エライこっちゃねぇ・・・。
おいしい話ならのせてもらうと思ったけどねぇ。
ピストン輸送は国内ではもちろんよくあることだけど、海外展開すると、在庫や品質、生産の管理がグローバルでエライこっちゃ。

タダでわけてあげるんだから、今度はいい話を持ってきてね〜、と声をかけたら、首を横に振って帰っていった。・・・コラ!




   
2004/5/19(水)
どこでなにしてるの?
「アルはいませ〜〜ん!」
「今、忙しいのっ、あ〜と〜で!」

カーテンの向こうは、アルのお気に入りの世界です。
私の知らないアルの世界、そこで何してるの?

17年ぶりくらいに、知り合いが会社にやってきた。会社の営業車を見かけて、「あれ〜? まだ頑張ってんのかな?」と思って寄ってくれたんだって。
「まだ頑張ってるよぉ、もうやめちゃいたいけどねぇ」などと言いながら、30分くらいも話しただろうか。

平成の始め頃、パソコンリースの業界は体力勝負の苛烈な競争をしており、経営難の会社も多数だった。44歳でその業界を飛び出した彼は、まったくの見ず知らずの建設業界に身を投じ、「とび職見習い」となったという。同時に、後に引けないように家を購入。会社では見込まれて、資格を片っ端から取って、「親方」になり、部下を率い、今ではゼネコン相手に営業で苦労しているという。

いろんな話をしてくれた。転職して14年の間に、いろんなことが彼の身に起きたのだった。




   
2004/5/20(木)
おいしいとこだけ
「じっと見つめる・・・」、
「ただひたすら願う・・・」
「ゼイタク言わないから、おいしいものだけ・・・」
「チョーダイッッ!」


人生は、おいしいものだけいただくってわけにはいかなくてねぇ・・・。
嫌なことも疲れることも多いわけだよ。
でもね、困難なことが起きた場合、これは転機なのかな、と思っちゃうわけだよ、最近では。これは神様のお告げなのかしら?って思っちゃうわけさ。「神様が、これからは好きなことだけをしなさい(そのかわり、ゼイタクは許さないわよ)」とおっしゃっているのかしら、ってね。そうする時期じゃないのかな、という気がしてならないんだよ。

またもや値下げの話である。毎年、よくもまぁ飽きもせずに・・・。値下げと品質向上と追加加工は要求するくせに、材料は値上げして品質を落としてくれちゃって・・・。

純利益1兆円の陰の、これが現実。




   
2004/5/21(金)
何かいるよ
「・・・・・」
「・・・・・・・・、ほらあそこ」
「何かがいるよ」


犬が突然、何かを注視することがある。すっかり衰えてしまった人間の五感では感知できない何かを、犬は察知することができる。犬の視覚、嗅覚、運動能力、観察力もそれからきっと他の何かも、人間を超えている。

たとえば今日も、アルは私の車が近づくのを察知して玄関に飛び出したらしい。それは、私が玄関ドアを開ける5分も前。うちから100メートル近く離れた角を曲がった頃か。

・・・私の車は、ブレーキペダルを踏むとキーキー鳴る。聴覚に優れたワンコでなくても、普通の人間にも聞こえるだろうけどねぇ。

ねぇ、アル・・・。私の明日は見える? 私がほんとはどうしたいのか、わかる? あぁそうか、わかってもそれを私に伝える術を、キミは持っていないね。

いつの日か、私、素直なワンコになれるといいな。





   
2004/5/22(土)
大人の科学!
見てっ!!!
グラスに水を入れて、ザルに載せてるのよっっ!
水、こぼれませーーーんっ!
すごいわっ!

そうです、水の表面張力です。
小学校の時、たっぷりの水を入れたコップに、10円玉をそっと入れていって、水をあふれさせずに何枚のコインを入れることができるか、なんて実験で表面張力を学んだけど、そんなのより、絶対にこっちのほうが受けると思うわーーーっ。


(もちろん、グラスにザルを載せて、手のひらをあてて、グラスをザルごとひっくり返して、それから当てていた手のひらをはずすのよ。)

本日、興奮冷めやらぬ私です。

え? アル? 私がこんなことして遊んでるから、ひとりで不機嫌にガウガウ吠えて、ハウスして、ふて寝してました・・・。




   
2004/5/23(日)
「三歩」の理由
「この爪、見てよっ」、
「限界まで磨り減ってるのよっ」、
「そこの角まで歩くのが限界なのっ」、
「だからっ、今日は散歩じゃなくて三歩にするからよろしくねっ」。


アルの散歩は、時々、三歩になります。
我が家ではこれを、『「いっち、にぃ、さんぽ」の散歩』、と呼びます。

今までは、前脚の爪だけが磨り減っていたけれど、近頃は後ろ足の爪も磨り減ってしまった。突然の爆発音のような音に驚いて、急発進などすると、常に限界まで磨り減って、血管まで皮一枚の状態のアルの爪は一気に削れてしまって出血! そのまま自宅まで駆け戻られては、ひっぱられる人間が大変なので、ガシッっと抱えあげて抱っこして連れて帰るのだけど、抱っこされながらもアルは、両手両足をジタバタさせて、気持ちだけは走っている。その際、アルの爪からの出血で私の服が汚れることもしばしば。

爪が磨り減らないように、靴下を履かせたり、減量させて足への負担を軽くしたり、いろいろやってみたけれど、歩き方の癖が直らない限り、無理のようです・・・。

ワンコ界のウォーキングドクターはいないのでしょうか。




   
2004/5/24(月)
耳は正直
「どっちもアタシなの」、
「緊張したり警戒してる時はとんがるの」、
「ゆったり気分の時は、耳も顔もほどけちゃうのぉぉ」


コーギーにはシッポがない。(コーギーのシッポは生まれつき無い、またはとても短い、というのはウソであろう。ほとんどのコーギーは立派なシッポを持って生まれ、そして生後1週間以内に、チョッキンされるのだ。グイッッと引っ張られ、付け根にメスを入れて、シッポを根っこからえぐりとる!と聞く。麻酔もなしに。悲痛な叫び声をあげただろうな、うちのアルも・・・。アルのお尻には、シッポがあったであろうあたりに、1〜2センチの傷跡がある。)・・・で、とにかくほとんどのコーギーにはシッポが無い。ユサユサ、フサフサ、グリングリンと動かして気持ちを伝えるシッポは無いが、コーギーのでっかい立ち耳は雄弁。

緊張している時は、耳も目も口元もとんがる。そこで、「アル、リラ〜ックス〜」と声をかけると、ふにゃぁ〜〜、と、耳が横に倒れる〜。

私は耳を動かせない・・・。くそぉ、退化してしまったか。




     
2004/5/25(火)
ベジタリワンコのおやつはキャベツ
「トントントン、包丁とまな板がぶつかる音、好き」
「トントンが聞こえたら、走っていくんだ!」
「今日は、キャベツとニラと豚肉を切ってたよ」
「ニラとお肉はもらえないけど、キャベツはもらえるの!」


キャベツの葉の軸の硬いところ、いつもアルのおやつになります。特に好むのは、きゅうり、白菜、トマト。ブロッコリの芯の部分(皮はむきます)。人参、レタスは好きではないらしい。朝食のカスピ海ヨーグルトは欠かせない。

ベジタリワンコのヘルシーライフのご紹介でした。

ちなみに、本日の人間用夕食は、キャベツとニラと豚肉を炒めて塩コショーとしょうゆで調味した野菜炒めと、わかめと豆腐とシーチキンの冷奴(?)、イカの酢味噌和えにしてみました。アルのドライフードの上には、シーチキンをほんの少しと、豆腐をのせてみました。




   
2004/5/26(水)
沈黙の連鎖(アルは返事をしなかった)
・・・今日の夕方、夕刊配達の人とのふれあいタイム(ガウガウ)のあと・・・。
「おや、アルは?」
「外にいるんじゃない?」
「アル〜、アル〜」・・・「おい、アルがいないぞ!」
「アルーッ! アル! 風呂場にもいないぞ! カーテンの向こうにもいないぞ!」

お隣かその先のヤマダさんちの庭に入り込んでいるか? あるいはその先の・・・と、家を飛び出す父。

アルが門の鍵を二つも開けて外に行くわけないしねぇ、と、〔物音におびえた時用のアルのシェルター〕(つまり、犬小屋)をのぞきこんだ母が、ハウスの奥の奥に縮こまって寝ているアルを発見。

「アル! なんで返事しないの! アンタはちょっと待ってなさいね!」と、今度は父を探しに飛び出す母。

と、その時、「えーっ、アルちゃんがいなくなったって?!」と、ヤマダさんが、自転車を引っ張り出して、捜索に出発。

「ちょっと、ちょっと、ヤマダさーーーん!」、慌てる母。そこへ戻って来た父が、今度はヤマダさんを追いかけて走る・・・。

アル、キミの沈黙がこのような連鎖を生んだのだよ。

「留守中、アルに何かがあったら、あんたたち、殺すからね・・・って、言われてるものですからねぇ、アハハハハ」、と、母があちこちに言い訳したそうだ。

アルがハウスの奥に隠れるようにして寝ていた理由は、何かの物音におびえたか、あるいは、嫌いな散歩に行きたくなくて、隠れているうちに寝ちゃった・・・と、思われる。




   
2004/5/27(木)
ヨコイ動物病院
「フンッ、暑かったわ・・・」
「散歩の後にひと眠りしようと思ってたらさ・・・」
「車でお出かけ〜、と喜ばせてさ、」
「行き先は動物病院だよっ!(怒)」
「ま、いいけどね。ドライブはたったの3分だったけどね、好きだからさ。」


健康なアルが動物病院に行くのは、3月のワクチン注射と、半年分のフィラリアのお薬をもらいに行く、この5月くらいなもの。

今年もまた、蚊が飛ぶ季節がやってきた。蚊が多く、飼い犬の登録数も多いこの愛知県は、フィラリア多発県でもあるらしい。
フィラリアの薬を処方する前に、血液検査。フィラリアにかかっていたら、予防薬を飲ませるわけにはいかないからだ。血液の採取は、アルの前脚から。アルは、病院が怖くて怖くてたまらない。しかし、吠えるでもなく暴れるわけでもなく、診察台の上で、飼い主に抱え込まれて、飼い主の腕と体の隙間に顔をすっぽりうずめて、お医者さんを見ないようにして震えている。アルの心臓は飛び出しそうにドキドキしている。すごいストレスなのね。この動物病院の先生は、やさしくて熱心な先生なんだけど、ワンコにとってはそんなことは関係ない。

血液検査、異常なし。ついでに、体重測定、きっかり12キロ。・・・コーギーのメスの上限ぎりぎりの数値。




   
2004/5/28(金)
ボスの態度(ボスの動きが気になるの)
「・・・困っちゃうなぁ・・・」、
「だって、オトーサンがボスなんだよ」、
「アタシ、ボスに命令されたら言うこと聞くよ(聞きたい時には、ね)」、
「アタシの機嫌を取るようなことしないでよね、それって、ボスの態度じゃないよ」


ワンコと飼い主の関係は、ボスとその部下。ワンコは、群れの中の一員として自分を位置づけるという。自分がボスと見なした人に従う。ネコと人との関係が「母と子」であるのとまったく異なる。

ボスは毅然として、納得いく指示をしなければ、部下に対して不親切である。部下の機嫌を取っていてはいけないのである。ボスの器ではないのに、ボス的な位置に立たされたワンコは不幸である。

ワンコの機嫌を取るなっ。ボスは、部下であるワンコを精一杯守り、理解し、愛すればいいのであるっ。部下に遊んでもらおうとするなっ。

・・・いつもより多い目の晩酌ですっかり悪ガキになってしまった父が、アルに遊んでもらおうとした。規則正しいマイペースの生活リズムを確立しているうちの立派なワンコである愛犬アルは、そんなボスに戸惑って、それに眠くて仕方がなくて、さっさとハウスの奥でネンネしてしまいました、とさ。




   
2004/5/30(日)
自分に正直なの
「ハウスから出ないからね」、
「眠たいから寝るの」、
「・・・いいじゃんっ」


今朝、アルはいつもの時間に起きなかった。8時半になっても出てこなかった。カメラを向けるとこんな感じ。「オシッコしようよ、ご飯食べようか?」と誘っても、耳をちょいと動かすだけで、乗ってこない。「伏せ」の体勢に力を込めて、「出ないからねっ」と強く自己主張した。

鼻は濡れ濡れだったから、病気なのではない。ただ眠かったのだろう。そうしたかったのだろう。きっと、体が要求したのだろう。こういう場合、まぁそれもよかろう、と、ほうっておくことにしている。

結局、アルは、朝ごはんを食べることを忘れたらしい。しばらくして、ハウスから出ると、のほほ〜んと玄関先に座って、風に吹かれて、外を眺めていた。

いいねぇ、自然体。一瞬一瞬の命を享受し、いつくしんでいるようで、そんなワンコを尊敬するよ。




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