『怒涛の鯨のタタキ』
2004年6月の日記


(・・・第二の人生、いや、第三の人生へのスタートの月)

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2004/6/2(水)
 跳ぶっ!
「ジャーンプッ!」
「ベンチには必ず飛び上がることにしてんの、アタシ」
「ほらほらっ、ちゃんと撮ってよねっ」


あぁ、アル、申し訳ない・・・。キミの華麗なるジャンプの瞬間を捕えることができない・・・。デジカメって、シャッターボタンを押してから、しばらくしてからシャッターが落ちるのよぉぉ。アルの後ろ足がベンチにかかった瞬間です。




   
2004/6/3(木)
プライドなんか邪魔っけだー!
「なでて〜」
「遊んで〜」
「ねぇ、お利口にするから〜」


今日も今日とて、アルは遊んで欲しくて自己主張する。相手してやらないと、こうやって、おなかを見せて、「お願い」と前脚で誘います。・・・やだわ、アルったら。恥ずかしいじゃないの。

・・・・でも、ワンコは、自分の気持ちにとっても素直。なでてほしい時は遠慮なく要求するし、なでてもらえなかったら、落胆した様子を遠慮なく表現する。そんなアルの姿を見て、9年半。そんな素直さを見習いたいなと思う。




   
2004/6/6(日)/
そっちも気になるよ
「なに? 誰か泣いてるの?」
「赤ちゃんの泣き声?」
「それとも、どこかのニャンコ?!」


・・・違うよ、アル、テレビの音だよ。テレビで赤ちゃんが泣いているんだよ。だから、気にしなくても大丈夫だよ・・・。

赤ちゃんの泣き声は、ネコの鳴き声と似ているのか、テレビの音声にも反応します。今日は、海外ドラマの『E ・R 』のDVD を見ていたら、家庭内で虐待され緊急救命室に運び込まれた赤ちゃんの泣き声が気になったのか、それまでカーテンの向こう側で、いつものように外を見張っていたアルが振り向きました。

アルが気にするので、テレビ番組も滅多なものは見ることができません。迫真の暴力シーン、スピード感あふれるスポーツ競技、動物関係の物、赤ちゃん物・・・。ネコが出てくるものは、それがぬいぐるみだろうとアニメだろうと反応します・・・。





   
2004/6/8(火)//
重荷を背負って行くが如し?
「うぅ・・・重いっす!」
「夏の散歩は、暑いし・・・」
「花火や子どもたちのキーキー嬌声は怖いし・・・」
「ダッシュして家まで逃げ帰りたくても、オトーサンは重たいし・・・」


散歩の途中で、パンッ!と何かが弾けるような音でもしたら、さ〜大変。アルは間違いなくパニック状態。家まで一目散に逃げ帰れば幸運というもの。もし途中で、道をひとつ間違えたら、その先もその先も間違いは修正されることなく、道を間違い続けて、家から遠く離れたところへ突っ走り、交通事故なんてことになっちゃうのよっ、きっと。あー、想像するだけでも恐ろしいことだわっ。

だからね、アル、キミの胴輪をはずすわけにはいかないの。バンエイ競馬の重量引きに挑戦するたくましい馬のように、体重12キロのキミが、体重68キロのオトーサンを引っ張る羽目になるのだよ。・・・

「フッ、ワンコの一生って、重いものなのね」




   
2004/6/9(水)
新聞の役目って
「そうよ、新聞にのってるのよ、アタシ」、
「ここでオシッコしなさいね、って意味なんだよ」、
「わかってるけど、オシッコなんかしないのよ」、
「かわりに、ここでネンネするの、冷やっこくって気持ちいいもん」


ワンコは巣穴を汚さない。だから、つながれっぱなしのワンコは気の毒である。自分のテリトリーを汚したくなくて、必死で排泄を我慢している。ワンコを外でつなぎっぱなしにするなっ! 室内で放し飼いにしたまえっ! ワンコの状態を充分に観察できる距離で一緒に暮らしてこそ、ワンコがかわいくなり、ワンコに感謝し、ワンコに愛される人間になれるのだ。(私は、ワンコになめられているようだが・・・)

自分に置き換えて想像すればわかること。ベッドのそばでオシッコやウンチをしたい人がいるだろうか、いるわけがない。いるとしたら、かなり精神的にダメージを受けているのではないだろうか。

寝たきりになって、大人用のオムツをつけさせられても、正気があるのなら、必死で我慢するのではないだろうか。できるだけ、用を足さずにすむように、水分の摂取を控え、食事を減らしたりするのではないだろうか。・・・

新聞って・・・広告ページばかりが充実した、憶測だらけで・・・中国のトイレットペーパーになるために毎日印刷?




   
2004/6/10(木)
満たされない気分
「力が出ないよ・・・腹ペコ・・・」
「朝、ちょっとウンチがゆるくてさ・・・」
「そしたら、朝ごはん抜き。おやつもなし・・・」
「スパルタなんだよねぇ、うちの飼い主たちって」


ウンチがゆるくなるのは、食べすぎ。ウンチがポロポロになるのは、食事量が少なすぎ。これ、基本ね。

だから、うちではスパルタ。甘やかすのは簡単だけど、ワンコのためにならないから、甘やかして食べさせすぎた自分を戒めるためにも、ワンコにおいしいものを与えて好かれようとする不純な自分を罰するためにも、ワンコの食事を抜くのである(?)。

目覚めよ、アル! 野生の血よ!

ワンコも夏バテする。食欲不振の日だってある。梅雨の時期にはムリしちゃいけない。ムリさせちゃいけない。

夕方には食欲も出てきたようで、ご飯少々にカツオブシをまぶして与えた。今は、おなかが満たされて、気分も良くなったらしく、ぐっすりと眠っております。

飼い主たちも、今日は暑くてバテそうだったので、スパイシーなカレーを作って食べました。豆腐とわかめときゅうりのサラダも美味でした。




   
2004/6/12(土)
跳んだっ!
「んじゃ、跳ぶからねっ!」
「今日みたいに湿度が高い日は、走りたくないんだよ」
「・・・ホントはね」


午前中、車庫の掃除と整頓、さらに母の花の植え替えに付き合ったアルは、午前中の昼寝ができなかったので、ほんとは眠くて眠くて仕方がない。ハウスの奥深くに潜み隠れて昼寝をしようとしたところを、無理やり散歩に連れ出され、デジカメを向けられたのだ。(デジカメを構えているのは私だけど)

今日は、掃除もできたし、気になっていた車庫の整頓もできたけど、何かが足りない、・・・何かが。体が、頭が、何かを欲しがっている〜。




     
2004/6/13(日)
白髪、なのかしら?
    
アルは9歳と7ヶ月。

ワンコは人間の7倍の速度で年を取るというから、見た目はかわいくて若いのに、人間にすると60歳代?!
もっとも、人間は20歳を過ぎると、一気に老化路線を突き進むが、ワンコは、1歳ちょっとで成犬になってから10歳頃までは、ピークの体力を維持し続ける。

近頃のアルはとっても人間臭い。言動が、ちょっとオッサンくさい時さえある。(アルはオンナのコだけど。)それに、なんだか一部白髪も出てきた。・・・白髪、だよね。

足の踵(正確には踵じゃなくて、指の付け根らしいけど)の毛が白っぽくなってきたし、耳の付け根付近の毛も白っぽくなってきた。・・・そういえば、人間も、モミアゲあたりの毛から白髪になる人、いるよね。

アルが、健康に年を取れるように、食事や体調管理を考えることにしよう。




   
2004/6/14(月)
抜け毛のシーズン
「ちょっと、何してくれたのよ・・・」
「毛をごっそりむしってくれたわね・・・」
「それ以上、近づかないでっ」


コーギーの被毛はダブルコート。保温用のアンダーコートと、お洋服である外毛。このアンダーコートが春から初夏にかけて盛大に抜ける。そうでなくても、年中、抜け毛の多い犬種。特にこの時期、ブラッシングすると、あっという間にブラシにこんもりとポヨポヨの柔らかいアンダーコートの抜け毛が山になる。アルはとても気持ちよさそうに、「あ、そこそこ☆ そこんとこ、ブラッシングお願いねっ」と首を傾け、目を細める。

(異常な脱毛の場合、ワンコは気持ちよさそうな表情ではなく、歯を食いしばり必死の表情で、ひたすらかきむしる。)

さっき、私の足元にいたアルに気づかずに、椅子をぐいと後ろに動かしたら、アルの毛をはさんでしまって、「ゴリリッ」。束になって抜けてしまいました。「どーせ抜けるんだから、いいじゃん、それくらい〜」、・・・ってふざけたって許してくれないね、アル。

アルの目が怒ってる・・・。アル、ごめんなさ〜い!




   
2004/6/15(火)
振り返らないよ
「そうだよ、ひとりだよ」、
「平気だよ、なぜひとりなのかなんて考えないからさ」、
「だって、ひとりはひとりだもん」
「アタシには今があればいいんだ、『今』が」


私たちがいると知っているから、アルは安心してひとりを楽しむ。悠々と光を感じ、風に身をまかせ、(おそらく)自分の感覚を楽しんでいる。そんなアルを見ているのが楽しい。

今日で、会社の製造業務をすべて終了した。思っていたよりも早く、片付けも終了できそうだ。特にこの4〜5年は、走り続けたような気がする。・・・同時に、何か違う場所にとどまり続けたような気もする。

今までの時間や経験のすべてが私の血肉になっている実感がある。みんながバラの花束と一緒に最後にくれたのは、自信や勇気だったような気がする。

みんな、ひとりひとりとハグして別れた。




   
2004/6/17(木)
これが原因
アルの爪が極限まで磨り減る原因は、この左の画像に見ることができる。・・・右足をご覧あれ。ね、地面に擦ってるでしょ。

この歩き方だと、足の甲の部分が汚れるだけでなく、出血するほどに爪が磨り減る。小さい頃から、チャッチャカ、チャッチャカとうるさいほどに爪音を立てて歩いていた。

磨り減って出血したら、歩くのをいやがるし、歩かないと寝てばかりだし、それでも食欲は衰えないから、太るし・・・。

運動して筋肉を鍛えておかないと、10歳過ぎたら急激に弱っちゃうかもしれないんだぞ、アル。・・・とはいえ、舗装道路では爪がどんどん磨り減る。脚のためには、土と草の場所に連れて行かなければ・・・。

そうだっ! 来週からの私は、毎日が日曜日。好きな時に好きなことができる身分となる☆ 
ぃよーーーーしっ! アル、養老公園の広い広い芝生に連れて行くぞ。そこで、走れ、走るんだーっ。太陽に向かって吠えるんだーーっ。

「ゥーーワンワンワンワンワンッッ!!!」(byアル)




   
2004/6/19(土) /
10歳の坂
「ラクダになっちゃったよ〜」、
「・・・まいった、まいった」、
「朝から吐き続けちゃったんだ〜」


今日、アルは大変だった。

いつものように食欲旺盛な朝ごはんの後、2時間ほどしてから、突然、吐き始めた。一度、二度、三度、四度・・・食べたものを全部吐いて、さらに吐く。吐くものがなくなり、白いネバネバのアワアワに血が混じったものを吐き始めた。

「病院だっ!」
血が混じった嘔吐物と、ウンチをひとかけら持って、ヨコイ動物病院へ。

幸い、重篤な病気ではなく、注射を2本(首とお尻に抗生物質と制吐剤、抗潰瘍剤)と点滴(背中から)を受けた。ワンコの点滴は、皮膚と肉の間、皮下に輸液を注入する。人間にはできない技である。だから、250ミリリットルの輸液もあっという間に注入される。画像に見られるように、「ひとこぶラクダ」のできあがりである。点滴は痛いものではないらしく、しいて言えば、「ムズムズする程度」のものらしく、アルは私の腕の中でおとなしかった。

病院では、抵抗する元気もなくぐったりと、表情もやつれきって、毛の色艶も色あせていたアルだが、帰宅してしばらくするとスッキリと晴れやかな表情になり、ひたすら眠って、夕食には、大さじ2杯程度のヒルズの療法食と薬(整腸剤、制吐剤)を混ぜたものを嬉々として完食。よかった、よかった☆

本日、本屋で立ち読みしたのだが、ワンコにとっては「8〜10歳の頃」が厄年のようなものらしい。その坂を無事に越えれば、13歳頃までは大丈夫、と。そして、13歳の坂、15歳の坂、があるのだという。人間でいうと、42歳の大厄、60歳の坂、70歳の坂、のようなものだろうか。

ワンコが最後の最後まで元気でいられるように、できるだけのことはしていきたい。




   
2004/6/20(日)
甘える元気
「元気だよ〜」、
「ほら〜、甘えることだってできるんだよ〜」、
「・・・でも、腹ペコ・・・」、
「いつもの半分の半分の半分だもん」


具合が悪い時のワンコは、触られるのを嫌がる。
触らないでよっ、と歯をむき出す。うなる。日頃の信頼関係はどこへ?てな感じである。

食事は、いつもは朝夕の2回だが、今日は、ヒルズの療法食の缶詰を大さじ1〜2杯ずつ、朝・昼・4時頃・夕方に与えた。そのうち、朝・昼・夕には、内服薬も混ぜて与えた。アルは食べたくてたまらない。食事の支度のできたテーブルに立ちかかって、食べ物を狙う元気も出てきたが、そこは飼い主の我慢のしどころ。心を鬼にして食べさせない。

「5・5・5の法則」というのがあるのだそうだ。
「50日間は食べずに水だけで生きることができる」、
「5日間は、水なしでも生きることができる」、
「しかし、5分間、呼吸ができなかったら生きられない」。

だから、アル、頑張れ。




   
2004/6/21(月)
風に吠える
「何かがいるよっ!」
「誰だっ? 出て来いっ!」
「イヤーーンッ、怖いよーーーッ!」
「台風? 何それ〜? 怖いよーーっ!」


大型の台風6号、四国に上陸し、明石に再上陸し、近畿を縦断し、日本海を北上す。

昼頃の風雨もなかなかの迫力。窓にたたきつける雨と風は、網戸を揺らし悲鳴のような音をあげた。
そこで、アルが反応。ガウガウガウ!! うるさいのなんのって。
アルを黙らせるには、音の正体を見せるのが一番。抱き上げて、窓から外を見せた。アルが納得するまで、アルを抱っこしたまま10分以上も、窓際に引き寄せた椅子に座っていただろうか。

誰も通らないよ、アル。
ほら、電線がびゅんびゅんと揺れてるね。
お隣の植木鉢が倒れそうだね。

心臓が飛び出しそうなくらいにドキドキしていたアルの鼓動が落ち着いて、振り向いたアルがペロリと私をなめた。「わかったよ、もういいよ」・・・そんな感じのアルでした。




   
2004/6/22(火)
暑い時は昼寝
「朝ごはんの後は、昼まで寝るの」
「誰かいる時は、番犬しなくていいから・・・」
「遠慮なく熟睡するんだ〜」
「車庫の出口の、一番気持ちいい場所で、ネンネするんだ〜」


昨夜は、深夜1時に父を起こし、3時に私を起こし、5時にまた父を起こしたアル。調子狂っていたらしく、リビングにオシッコのでっかい水溜りを作っていた・・・。アルは、玄関は昼寝の場所、車庫も昼寝の場所、書斎は自分の寝床、台所はご飯を食べる場所と見なしているらしく、室内でやむを得ずオシッコする時は、リビングを選ぶ。寝る時は、リビングに入れないようにドアを閉めておくのだが、昨夜は、深夜に起こされた父がリビングでアルの相手をして、その後、ドアを閉め忘れたらしい。・・・あぁ、オシッコ。

アルはいわゆる老犬の年齢になっているから、近頃は腸が老化してきたのか、オナラなどちょいちょい放っては自分でもびっくりしているし、後ろ足の爪も磨り減っているということは、後ろ足の動きが不自由になっているのだろう。

人間でもそうだが、疲れたら眠ること、疲れる前にちょこちょこ眠ることが大事である。だから、アルが熟睡しているのを見るとホッとする。

ゆったり眠って、疲れを取って、少しでも長く元気でいてよね。

さっそく、『ポチの幸せ』に接続して、老犬の足腰にいいというサプリメントやリラックス効果のあるマッサージスプレーを注文した。




   
2004/6/23(水) /
夏はひときわマイペース
「え? もう食事終わったの?」
「もう片付けちゃったの?」
「なんか忘れていませんか?」
「・・・ダイエット、させるつもりだな・・・」


アル、キミは1歳の頃、体重11、5キロだったよね。おなかも出ていなくてかっこよかったよね。ワンコは1歳から1歳半の頃のベストコンディションの頃の体重を保つようにしなければいけないんだよ。人間も、25歳の頃の体重を保つのがいいと聞くから、私も頑張って維持しているんだよ。

もちろん、アルは食べる量が少なくてへばっているわけではない。
人間の都合に合わせて、ワンコがいつも無邪気に遊んでくれるわけではない。気まぐれな人間の相手ばかりしていられるかぃ、と、マイペースを貫きたい時もあるのだ、きっと。

今日は、会社の残務整理の一環で、銀行や役場や会社など回っていた間、アルは3時間ほど留守番した。帰宅後、暑さでへばった飼い主たちに付き合って、アルはひたすら静かに昼寝していた。
結局、今日、アルはほとんど一日寝ていた感じ。
起きていた時間は3時間ほど? 眠っていない時もこの画像のように、床にぺったんこ状態であった。




   
2004/6/24(木) /
知らぬが仏
「デッヘッヘッヘ・・・」
「オトーサンとオカーサン、ガードが甘いのはどっちだろ?」
「・・・食べたいよぉぉっ!」


アル、キミはそれどころじゃないでしょ。・・・
病院に行くと、これで具合がよくなる、とワンコ自身が実感しているらしく、病院から帰ったら、いつも「アタシ、病院に行ったんだよ、立派でしょ、いいコでしょ!」という顔して、はしゃぐのです。

アルは、今日も病院に行った。

今日もよく眠っていたが、寝ている雰囲気がどうも普通じゃない。「ちょっとしんどいんだよね」って感じ。夕方の散歩につきあったら、案の定、・・・ほとんど下痢。おまけにその下痢便の匂いが、すっぱい。いかにも、消化不良! 病気! という匂い。

父に聞いてみると、「朝もゆるかった」、と。・・・朝もゆるかったのか? 聞いてないよ〜。

「病院だっ!」

獣医の診察で、おなかを触ると少し痛がる。やっぱり腸も痛めてたのね。またもや注射2本。アルは今回は暴れて、診察台から飛び降りた。抱えあげた私に頭突きをくらわせ、また飛び降りる。再びかかえあげ、診察台に載せると、・・・アルがへたりこんだ。診察台でへたり込むなんて、アルったら・・・。アンタらしくないじゃん・・・。

近頃の、アルの後ろ足の爪の減りと、走る時に、ウサギのようにぴょんぴょんと後ろ両足を揃えて跳ねることが気になっていたので、聞いてみると、「椎間板ヘルニアの危険がある」とのこと。・・・やっぱり。(だったら、それも診察してくれぃ・・・と思ったが、一度にあれもこれもではアルに多大なストレスを与えるかと、思い直した。)

「犬の椎間板ヘルニア 愛知県 動物病院」で検索して、わりと近くに針灸のペットクリニックを見つけた。今度、連れて行くぞ。ちょうどいい時に、私がヒマになってよかった、本当によかった。




   
2004/6/25(金)
寝る前の習慣
「寝るよ、ひとりでちゃんと寝るよ」
「だけどさ、その前にちょっと遊んでよ」
「お話して、いっぱいナデナデしてよ」
「アタシも、ペロペロしたいんだ」



海外ドラマや洋画では、寝る前の子どもに、親が絵本を読み聞かせしたり、お話したり、お休みのキスをするシーンが印象的。日本のテレビドラマや映画には、あまり見かけない・・・ような気がする。
・・・邦画をほとんど見ない私の偏見か?

小さな子どもが眠っている姿はかわいいものなのだろうなぁ。いとしいものなのだろうなぁ。
オトナの思い通りにはならないことがあっても、眠っている姿のいとしさで、すべて許してしまうのではないかしら。
家の中で一番弱い存在のチビスケ、ひょっとして息が止まってやしないかと呼吸を確かめたくなるほどに失うのが怖い。
一番弱い存在の寝姿を、じっと見つめるゆとりがあれば、人は過ちを犯さずにすむのではないかしら。

子どもが大変な目にあい、オトナはゆとりを失い、信じられないミスをして、事故を起こす現代。
何かをあきらめてでも、立ち止まる勇気を持たなければ、大事なものを失うような気がする。

アルは、寝る前に、人の手を欲しがる。眠いけれど、私をじっと見て、何かを待っている。
(寝る前のドッグフードひと粒はもちろんのこと。)
ちょっと遊んだり、なでたり、話しかけると、安心して眠りにつく。

「アル、いい子いい子。アル、好き好き。アル、お休み。またあした」




   
2004/6/26(土) /
チタンのネックレス
「マイペース、マイペース」
「走りたい時は走るよ」
「散歩したい時はするし、したくない時はしないよ」
「だーいじょーぶだってぇー」


午前中、ウォークマンがついに壊れてしまったので、ビックカメラに行った。いろんな機能付きのラジカセはいらない。学習用に使う一番簡単なウォークマンを購入。
ついでに、東急ハンズに寄って、45センチのチタンネックレスを購入、1800円ほど。アルのペンダントに転用した。

アル、似合ってるじゃん。かっこいーじゃん。

体にいいことなら、何でも即実行するとも!
アルが、左後ろ足を引きずるようになった。痛みは感じていないようだが、・・・力が入っていないような、感覚が鈍っているような動きをする。

突然、発症なんて、そんなことになってほしくないんだけど。
・・・なにがあっても、受け止める心の準備をしておこう。

アル、私にまかせておけ。




   
2004/6/27(日)
気分転換にお勉強
「蒸し暑〜〜!」
「・・・」
「このボールの中におやつが仕込んであるの」
「こんなのチョロイもんさ〜」


ワンコ用知育おもちゃはいろいろあるが、うちのアルのお気に入りは、このテニスボールに切れ目を入れたおもちゃ。中にドライフードを数粒入れる。
ドライフードを取り出そうと、かみついたり、前脚で押さえたり、吠え掛かったりして、真剣そのものである。

おやつが欲しい時は、このボールを私の前に転がしてきて、ガウガウと吠えてみせたり、ひとり遊びしてみせたりして、私の注意を引こうとする。

あまりの可愛さに、・・・脱力しちゃいますぜ。




   
2004/6/28(月) /
はりもぐペットクリニック
「ピーターラビットのうさぎがいたよ」
「3ヶ月前にきた時は歩けなかったウサギが今は看板娘になってたよ」
「こっち見てモグモグ、ピョンピョンするんだよ」
「アタシがお灸と鍼と電気とレーザーとマッサージしてもらってる間に、ね」


名古屋といえば、イチロー。イチローの出身地は、名古屋空港近くの豊山町。その近くに「はりもぐペットクリニック」がある。治療に鍼灸を取り入れてるので有名。

不安があったら悩まずに、即、プロの意見を聞く。いいと思ったことはどんどん取り入れる。・・・これが私の方針。当然、家族の一員であるワンコにもその方針は適用される。
そこで出かけた、はりもぐペットクリニック。もちろん、獣医さんである。しかし、鍼とお灸、なのである。
こわがりの神経質ワンコのアルが、かなり緊張しつつも吠えずに、40〜50分の治療を受けた。メニューは、まずお灸で下半身をあっため、鍼を打ち、その鍼にもぐさをすえてお灸をして、次いで、鍼に電気を通し、同時にレーザーを当て、患部を温め、最後にマッサージ。
代金は、初診料1000円、治療費4000円の合計5000円。次回からは4000円。今時、とっても良心的価格だ。
立てないほど悪化した足腰のワンコでも4回くらいで改善するのだそうだ。左足をかばう動きをしていたアルに、ひどくなる前に、健康増進のために受けさせた鍼灸体験は、気分良いものだったようだ。これからも、時折、鍼灸治療を受けさせよう。

今、アルは、玄関で熟睡中。




   
2004/6/30(水) //
余計なお世話だけど
「30度超えると、バテるよ。・・・特に飼い主が」
「外でお仕事してる人もいるのにさ、うちの飼い主ったら軟弱」
「あそこの家、解体してるんだー」


近くの家が取り壊されてあっという間に更地になった。作業風景は見てて飽きない。

その工事現場の15メートルほど先には銀行があるんです。
ショベルカー、置きっぱなしなんです。
あ、余計なお世話ですけどね。物騒な世の中ですしね、ちょっと漫画チックなことを想像しちゃったんです。




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