『怒涛の鯨のタタキ』
2004年8月の日記



夏休みの過ごし方は難しい。
子供の頃はいつも終わってしまってから後悔したものでした。
今年もまた、あっという間に8月が終わってしまいました。

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2004/8/1(日)
張り込み開始
「アルは食卓の椅子の下」
「途中でうたた寝しても、椅子が動けばわかるよ」
「アルはここだよ、心配しないで」


・・・心配してるわけじゃないけど、いつもいるコがいないと、探してしまう。

つい残してしまうご飯一口。お豆腐一口。ポテト一口・・・。アルが食べてもよさそうなものをついつい残してしまう癖がついてしまいました。旅行先でも、ご飯の最後の一口分を残しそうになっている自分に気づいて苦笑することもしばしば。

食事の終わりのタイミングを察知してどこからか現れるアル。自分の食事をさっさと済ませて、ハウスや玄関でひと眠りしていたら、食卓を片付けられてしまうことに気づいたアルは、数日前から、こうして、食卓の椅子の下で張り込むようになりました。




   
2004/8/2(月)
本日も、いつもの夕食後の習慣
「おーーい、イルカく〜ん」
「届かないよぉ」
「キミも手を伸ばせよ〜」
「・・・なんちゃってね」


今日も30度ちょっとの涼しさ。
夕食後、リビングに面子が揃うと、アルは突如としてイルカのピーピーおもちゃを持ち出して、いいところを見せようとする。

ポーンと放り上げ、振り回し、押さえつけ・・・ひとり何役かの大活躍。ひとしきり騒いで、遊びの仕上げには、いつもこうして勢いよくソファに飛び乗る。

ソファに飛び乗る足腰の強さはまだまだ残っているんだね。安心だ。




   
2004/8/3(火)
何かがやってくる
「カラスが何か言ってるよ」
「風の動きが止まったよ」
「・・・誰か、アタシを呼んでるの?」


お昼ごはんの後、いつも外に出たがるアル。いつも何をしてるのだろうとカメラで後を追ってみた。植木鉢の匂いをひとつひとつ嗅ぎ、落ちてるものに鼻をくっつけ確かめて、塀の下の匂いを嗅ぎ、うろうろと「何かおもしろいことないかな〜」といった様子。

今のうちに外をうろつきなさい。夕方から雨の予報。アルの嫌いな雷が鳴るかもしれないよ。




   
2004/8/4(水)/
遊び足りないよ
「もうおしまい?」
「きのうも、その前の日もしなかったじゃないの」
「・・・水遊びっ!」
「いーの、3回目だけど、もっと遊びたいのっ!」


超短時間散歩の後、ホースとじょうろと水道のそばをうろうろ。水を飲みたいのかな、と水を出してやると、ちょっと飲むだけ。

訴えるような目でじーーーーっと。

ホースで水を出してやると、「待ってましたーーっ!」と、悲鳴に近い歓喜の声。遊ぶ⇒歓喜⇒体を拭いてやる⇒なごりおしそうに水道のそばから離れない⇒遊ぶ⇒歓喜⇒体を拭いてやる⇒さらに未練たらしくホースを眺める⇒遊ぶ⇒歓喜⇒ずぶぬれ・・・⇒飼い主根負け。

アル、大満足。今日は夕方から妙に暑くなりました。




   
2004/8/5(木)
元気?
「朝、ちょっと雷ゴロゴロ」
「怖かったから、ハウスから出られなくって〜」
「でも、いい天気だね」
「・・・元気?」


アルは元気だ。しかし、私は朝起きたら背中が痛かった。・・・背中か? 腰か? 運動不足だ。食べすぎだ。近頃はホルモンバランスも崩れている。体脂肪率は22%を超えることはないものの、体重は見事に2キロ増の54キロ。2キロ増分が、腰に負担をかけたか?

食べすぎがいけないのだと思いつつ、メロンパンを食ってみる。これはカロリーが高いのだ。700キロカロリー超。サーロインステーキと変わりゃしない高カロリー。おすし一人前よりはるかに高カロリー。

その後、腰にいいといわれるエレクターチェアに寝て読書。1時間後、腰の痛みは治まっていた。しかし、鼻にメガネの跡がついていた。ムム・・・




   
2004/8/6(金)/
暑い、暑いこんな日に
「シャンプーしたんだよ」
「全身運動・・・」
「滑りやすいお風呂場で踏ん張ってるんだよ」
「疲れちゃうんだよ」


以前にシャンプーしたのは5月の連休前だったような・・・。こういう毛色のワンコは、シャンプー前も後も、たいして変わり映えしない。でも、見慣れてる家族にはわかる。「あっら〜、きれいねぇ、輝いてるねぇ」、ほめられるとまんざらでもなさそうな顔をするのがまたカワイイ☆

昔、「ボクは広島原爆の日に生まれたから、死ぬのは長崎原爆の日を目指す」と自己紹介した男の子がいて、その時は、悪趣味なコ、と思った。しかし、この日に生まれたゆえに、原爆投下のことを深く考えていたんだろうな、・・・今はそう思える。




   
2004/8/7(土)
何ゆえ、このような慣習が?
「長いねぇ、アルの胴みたい?」
「開店祝いの花のスタンドでしょ?」
「お花は?」


名古屋に来て何が驚いたかって、これに驚いた。開店祝いの花、開店以前に、設置した瞬間にむしりとられちゃう。来てくれたお客さんに、「ようこそいらっしゃいました、よろしかったら少しですがどうぞ」と、店主が花を引き抜いて花束にして持ち帰っていただく、ということではないのである。どこからわいてきたか、おばちゃんたち(もちろん客ではない)が群がり、しこたま抜き取って、自転車に積んでよろめきながら去っていくのである。

「ど、どろぼーーー!」

もちろん、名古屋の店の人たちは、こんなことは叫ばない。諦めきっているのである。名古屋では、これは泥棒ではないのである。これが名古屋の奥ゆかしい慣習なのである。花泥棒は罪にならない、って、こういうことか? 違うって。それは、よそのお宅の庭の花も見て楽しむ分はいいのよ、ってことでしょ。

持ち帰るオバチャンたちに尋ねたことがある。「その花、そんなにたくさんどうするんですか?」って。「仏さんに供えるのよ〜」・・・ですと。すごいな〜。開店祝いの花は、縁起がいいんだって。すごいな〜。

画像は、昨日の夕方、新台入れ替えして、外装も新たにオープンした近所のパチンコ屋さんです。がんばれよっ、パチンコ屋さん。オバチャンたちに負けるなよっ。




   
2004/8/8(日)/
今日もまた行ってきました
「どこへ行くのか知らないけれど、ドライブ〜」
「ニューカーの助手席もアタシの席なの〜」
「風を切って走っているのは、アタシなの〜」


ドライブの目的地は、ナゴヤはりもぐペットクリニック。そう、ペットに鍼灸を施す獣医さんである。



人間なら足の裏の中心にある「湧泉」のツボ、
ワンコには第2指と第3指の中間にある。後ろ足の裏じゃなくて表側。
そのツボに鍼を打った時は、さすがに鋭敏な感覚を刺激されてしまったらしく、

「痛いでしょっ!何すんのっ!!!」



ツボに打った鍼にお灸を据えて、
その後にはこのように電気を通しながら、さらにレーザーであっためる。
今回は前回よりアルの緊張もほぐれリラックスし、眠た〜い、といった様子。

鍼灸はガンの末期の痛みも取ってくれるのだそうだ。本日アルの前に治療を受けたのは、4歳なのにリューマチになってしまったワンコ。単に健康増進のために鍼灸治療を受けるアルはシアワセである。
これでまた、元気もりもりになることうけあい。よかったよかった。

飼い主は、運動不足解消のため、本日も歩いて350歩の体育館のトレーニング室に行ってしっかり汗をかいてきた。




   
2004/8/9(月)
我慢も必要
「ま、まだでしょうかっ!」
「アタシの我慢は限界ですっ」
「・・・オヤツのためならエ〜ンヤコ〜ラ・・・」


食欲モリモリのアルは、なんかないかな〜、なんか落ちてないかな〜、と、庭まで出向いてウロウロと獲物を探した。
アルの動きがピタリと止まった。
植木鉢の陰で何かを見つけたか?
そろりと移動して、私の目から隠れようとする。・・・何かを食おうとしているな?

「アル、交換」、近づいて私は命ずる。おごそかに。
アルはポロリと口から何かを出す。食べてはいけない何かを。食べてはいけないけれど、食べようと思えば食べられるものを。本当は食べたくないんだけれども、「交換」の一言を飼い主から引き出すために食べるフリをしたものを。

腐葉土に混ざっている木切れの残骸ではないか。

「交換」と言われて、くわえていたものを離すと、何かおいしいものがもらえる、ということになっている。画像は、「グリーニーズ」という小麦グルテンで作った歯によいオヤツをもらうことになったアルが、「待て」の命令に従っているところです。




   
2004/8/10(火)
恐怖の瞬間
「腰が抜けそうに怖い・・・」
「見ないぞ」
「見えないものは、ないんだから」
「何にもないんなら、怖くないもんね・・・(泣)」


画像は、昨日のはりもぐペットクリニックでの、怖がっているアルの様子。病院では、こうして、飼い主の腕と体の間に、スポッと顔をうずめて、怖いものから目を背けるアル。

怖いのなら、その正体を見極めなければダメじゃないかっ。
恐怖を増大させるのは、キミ自身の不安だぞっ。
アルっ! 前を見るんだっ! 恐怖に立ち向かうんだっ!

なんちゃってね。

健診などの採血の時、針から目をそらし、「やだなぁ、今、地震が起きたらどうしよう・・・ぐさっ、と、針が腕の向こうまで突き抜けちゃってさ・・・うきゃ〜〜、やーめーてーーぇ」、と、いつも不安になるのは、誰あろう私。時々、「大丈夫ですか」と、採血する看護士さんに言われたりするけど、不安が顔に出てるのかしらっ?(恥)

原発で事故、東北で地震、奈良で山崩れ、各地で交通事故、・・・恐怖の一瞬、人は目をそむけるのだろうか。見開くのだろうか。




   
2004/8/11(水)
無理矢理サングラス
「ヤダヨッ!(怒)」
「アタシにはメガネはいらないのよっ(怒)」
「なんで無理矢理サングラスをかけさせるのよっ(怒・怒)」


7月末の人間ドックの検査結果が昨日届き、去年に続き今年も、「眼底検査」が要精密検査。今日さっそく、5時起きして早朝の電車に乗って病院へ。
名古屋のこの眼科専門の「眼科杉田病院」は、スゴイ。朝7時から受付業務がテキパキと始まり(7時5分にカードを入れたのに、受付番号はすでに42番だった)、8時には各種検査が開始され、9時に医師たちによる診察が始まる。7時の受付開始なんざ、まるで海外ドラマ『E・R』の世界である。去年の受診時よりも、スタッフ数が少なかったように感じる。より精鋭主義になったか?スタッフは若くテキパキとした美女揃いである。

母には50代後半で見つかった症状が、はやばやと今の私に出ているのだが、今のところ視野には異常がないので、経過観察、念のため半年後に再検査ということになった。

いつもの視野検査に加えて、目薬をさして、視野を開いての検査もされてしまった。・・・瞳孔が開くのだ。でっかい黒目になるのだ。でっかい黒目になると、何も見えない。目を閉じてもまぶしくてたまらない。道路からの照り返しが目に痛い。

・・・サングラスを忘れたぜ・・・。元に戻るのに、5時間以上かかるとは。

眼科受診の際は、もちろん車を運転して行ってはいけません。それと、サングラスは忘れずに。




   
2004/8/13(金)
昼寝から覚めて
「起きたら誰もいなかったの」
(ネーチャンはいたけれどさ)
「家の中も外も、とっても静かだったの」
(お盆の13日だからだよ)
「庭の隅っこの、塀と植木鉢のすきまに入ってみたの」
「・・・何にもないみたい・・・」
「暑いから、もう一度ネンネするね」


暑さは静けさに通じるような気がする。まるで、酔いでもしたかのような、ぐったりとした暑さ。こんな時は、気ままにふんわり漂うように過ごすのが一番か。

妹一家が二晩泊まって帰って行った。

さぁ、アル、マイペースで夏を乗り切ろうね。




   
2004/8/14(土)
私は嫌われている?
「何の話〜?」

お気に入りの海外ドラマ『E・R』、第Xシリーズ。新ER部長は、経歴詐称の常習犯で、ドクターたちは見事にだまされていたのだった・・・。

「緊急救命室のドクターに成りすますなんて、頭がよくなきゃできないね。ドクターの前は、建築家と法律家の経歴詐称してたんだって。生半可な知識では回りを誤魔化せなかっただろうにねぇ。馬鹿じゃできないね。頭はよかったんだろうね。アンタみたいねぇ。参考書を読んだらいっぺんでおぼえちゃって、あとは堂々とした態度で押し通して。回りもだまされるわ。アンタみたいね。アンタも半分気が利いてるというか、頭いいもんね。」

私は、誰かをだました? なぜこんな言い方をされるのだ?




   
2004/8/15(日)
ガーデニング
「ネーチャンは思いつきを即行動に移すおっちょこちょい」
「今度は、大根のヘタでキッチンガーデニング」


日常生活に緑の潤いを、ってことなのよ〜。

野菜は偉いっ! こうやって小皿に水を張って、ヘタを入れてごらんなさい。もちろん朝夕の水遣りは忘れずに。1週間でこんな感じ。

・・・ふっふっふ。もう少し大きくなったら、味噌汁に入れたろ・・・。

「やっぱり食うんだね〜」

もっちろんです。




   
2004/8/16(月)
盆の16日は地獄の釜の蓋が開く〜
「今日は8月16日〜」
「地獄の釜の蓋が開く〜〜」
「九州の佐賀じゃ、そう言ってたんだよ」
「だから、8月16日はお休みの会社が多かったの」


名古屋に来た当初、8月16日が休みでないのに驚いた。特に両親は驚いていた。「名古屋の人は、盆の16日も働くのか!」と。

盆の16日には、地獄の釜の蓋が開くから、仕事してはいけないしあちこち遠出してもいけないのである。九州では。

お盆の行事で疲れた体を休めなさい、ということなのか、いわゆる「薮入り」だから休みなさい、ということなのか?と、子供心に勝手に理解していたのだが、いまだに、その「盆の16日に地獄の釜の蓋が開く」ということの意味はわからない。

「おうちで、ゆっくりネンネしろってことなんでしょ?」




   
2004/8/17(火)/
なんだなんだなんだ?!
「郵便屋さんだ!」
「宅配便だ!」
「銀行に現金輸送車だ!」
「(お隣に)お坊さんだ!」
「回覧板だ!」
「・・・自転車だ!」
「銀行前で誰かが立ち話してる!」
「アテネ五輪の体操で、金メダルだ!」


アル、・・・忙しいねぇ。

なんとかして、「やめろ」の合図で吠えるのをやめるようにしつけなければならない。健康な人ばかりではないから。近頃、近所のオジサンが病気のようだし、寝たきりになってるオバサンもいるようだ・・・。アルの声が神経に障っているかもしれないねぇ・・・。

いざとなったら、アルを押さえ込んで黙らせることはできるのだが。




   
2004/8/18(水)
あの手この手で奪い取ろうと・・・
「ホラ、吠えるのを止めたよ、・・・なんかくれ」
「ホラ、ハウスって言ってよ、・・・なんかくれ」
「ホラ、伏せ、って言ってよ、・・・なんかくれ」
「お手、でもいいよ、なんだってできるんだよ、アルは」
「・・・何か欲しいんだってば!」


「ハウス」の指示に従って、ご褒美のフードひと粒。柔道準決勝を見て興奮する飼い主に合わせて「ガウガウ」して、「やめろ」の指示に従って、ご褒美のフードひと粒。・・・何度も「ハウス」しては出てきて、また「ハウス」して。そのたびに、ご褒美のフードをせしめて・・・。飼い主の隙をねらって、ご褒美をせしめる手段を思いつくアル。

アル、キミはそんなに腹ペコなのか?

社会保険庁が厚生年金に加入しない事業所を強制的に加入させて年金保険料を請求する方針を決めた。・・・。加入後も保険料を納めない事業所に対しては、預金や不動産などの資産を差し押さえるのだそうだ。鶏を絞めては卵も産むまいに・・・。厚生年金に加入しないのではなく、加入できないのだ。負担増を嫌って加入を避けたり、違法に脱退する事業所を封じるのが狙いだというが、そこまでギリギリに追い詰められている中小や零細がどんなに多いことか。パート従業員も、年収65万以上になると社会保険に強制加入となる日も近かろう。経営者の悲鳴が聞こえるようだ。

まったくなぁ、・・・あの手この手で・・・。




   
2004/8/19(木)
嬉しくておいしくて
「嬉し〜、グリーニーズだ」
「とっておきのオヤツは、一番いい場所で食べる」
「あ〜、うっとり、シミジミおいしいわ〜」


アスレチックでの2時間弱、帰宅後、ザブリと水を浴び、たっぷりと水を飲んで、それからちょいと「生姜せんべい」をつまんでいたら、昼寝していたアルがそばに来た。アルには生姜せんべいを与えるわけにはいかないので、「グリーニーズ」。与える前に、「待て」のコマンド。

オヤツを与えてから外出しても、アルはそれを食べずに待っている。帰宅すると、そのオヤツを持ってきて「食べずに待っていたんだよ! 食べなくてもお留守番できるんだよ!」という顔をしてみせてから、ようやく食べ始める。今日のように、家族の誰かがいると安心して、お気に入りの場所にオヤツを運んで、じっくりと食べる。

リビングのカバーがかかったテーブルの下。アルしか入れないアルの隠れ家・・・。




   
2004/8/20(金)
ヨーグルトの食べ方
「毎日、900ミリリットルのカスピ海ヨーグルトができて」
「アルは、大さじ2杯か3杯食べてるの」
「容器に残ったヨーグルトも、アタシが片付けるのっ」
「ヨーグルトはこうやって食べるのよ〜」


カスピ海ヨーグルトを毎朝食べるようになって、もう3年位か、もっとだったか? 途中2度、「フジッコ」(佃煮で有名なあのフジッコ)から種菌を取り寄せて、作り直しながら、毎日続いている。すっぱくなくて、粘りの強いこのヨーグルトに、甘い物好きの私はブルーベリージャムを大さじ1〜2杯、混ぜて食べている。アルは、甘くなくても、もちろん大好物。

アルが舐めた食器を洗うのは、大変。スポンジで、同じところを10回ずつ数えてゴシゴシこする。それから指先でこすって確認。キュッキュッ。それでようやくアルの唾液のヌルヌルが取れる。




   
2004/8/21(土)
デンタルケア
「それ、なあに?」
「食べられるものなの?」
「食べられなくてもいいから、ちょうだい!」


よく見ると、アル、アンタは歯が汚い・・・。歯磨き習慣の躾にも、私は失敗した。あぁ・・・。

ワンコの口の中は、アルカリ性で、歯石がたまりやすい環境である。アルは、美人だが、口の中は美しくない。今からでも遅くないかも。・・・と、アルを押さえつけ、歯磨きクロスでゴシゴシを試みる毎日である。

遅いかも・・・。




   
2004/8/22(日)/
今日は町民夏祭り
「朝から、嫌な予感がしてたの・・・」
「これだったのね・・・」
「アタシ、ハウスにこもります!」
「花火が平気なワンコなんていないと思うわ!(泣)」


今年もやってきました、町民夏祭り。夕方から、パラパラと雨になったけれど、夏祭りは実施されているらしく、8時45分、夏祭りの締めくくりである打ち上げ花火があがった。

去年までは、土曜と日曜、連続二晩の打ち上げ花火だったが、今年は日曜だけ。予算の関係、だろな。




   
2004/8/23(月)
雨の日の遊び方
「いつもと違うでしょっ、どーしたのっ?」
「夕食後はいつも、ウォーキング⇒『E・R』、でしょ?」
「生活のリズムを崩しちゃいけないよーーっ!」


今日は雨で、母は旅行で、私は腰痛で。こういう時には生活リズムを変更するものなのよ、人間も。

かまってくれる人がいなくて暇をもてあましたのか、アルは、ペットシーツを食い破り、振り回し、破壊しつくした。

最初は、ビリビリ・・・とおとなしく引き裂き、調子に乗ってくると、振り回し、シーツの残骸に飛びかかり、押さえつけ、再び食いつき・・・。

フムフム・・・、なるほど、君のご先祖様は、そうやって獲物をしとめていたんだね。




   
2004/8/24(火)/
何の匂いを嗅いでるの?
「足の匂いを嗅いでると思うでしょ?」
「違うんだなー、これが」
「頭の匂い、耳の匂い、なのさ〜」


耳のそばをカキカキカキ! そのあと、そーっと、カキカキした足の匂いを嗅ぐの。自分の頭や耳の匂いを確認しているんだろうか? それから、ペロリとその足先をなめて、チラッと私を見るのです。

「見てた?」、そんな感じで。

笑えます。でも、こんな湿気のある日は、ワンコの体も蒸れ蒸れ、部屋の中もなんとなくワンコの匂いが・・・。ワンコが耳をかゆがる時は、少し耳垢がへばりついていたりします。綿棒でそっとぬぐってやりましょう。




   
2004/8/25(水)
恐ろしい話
「セキュリティ・システムなんて停電したらアウトだよ」
「その点、アルは常時フルチャージ!」


2日間ほど、怪しげな二人連れが町内をうろうろしていたかと思ったら、ある日突然、「水道点検で」と押しかけてきたそうだ。断られていったんは退散したのだが、今度は、裏口から勝手に入ってきて、台所テーブルに座っていたそうだ。「俺たちも、昼にうどんを食いたい」、などとほざく二人連れに、「あんたらに食わせるうどんはないっ!」と、母の友人のオバサンは怒鳴り返したそうだが、今度はその二人連れ、「俺たちは新聞を読みたいんだ」と、勝手に新聞を取り上げ居座る構えを見せたのだそうだ。「そんな新聞はやるから出ていけ!」と怒鳴るオバサンのとなりで、その家のご主人は「出て行っていただけないんなら、警察を呼ぶことになるんですがね」と丁重にお願いしていたらしい。結局は、何事もなく済んだけれど、恐ろしい世の中。年寄りだけだと見ると、かなり強引に工事契約を結んだり、契約どころか一方的に勝手に工事して「30万!」と要求し、銀行までついてきて、通帳を覗き込み、残高が300万あると見ると、さらに勝手に工事をして、「あと300万!」と要求し、奪い取っていったという話も聞く。これは愛知県の尾張地方のこと。

というわけで、我が家はセキュリティシステムを導入し、ワンコもそれにお手伝い。ワンコに吠え掛かられて驚いてひっくり返ってケガをしたじゃないの、と文句を付けられた場合に備えて、私は傷害保険にも加入しているし、前もって「吠えるよ」と予告するサインボードまで掲げております。それでも門を開けて勝手に入ってくるのは、「住居不法侵入」だ、きっと。




   
2004/8/26(木)
食いたいっ!
「今日のご飯、おいしかったよ!」
「初めて食べたよ! 赤くて柔らかくて、」
「・・・なのに、歯ごたえがあって、ジューシーで」
「あれ、何なの? もっとくれ!」
「・・・なんでもいいから、もっとくれぇぇぇぇぃ!」


アル、9歳9ヶ月と19日目にして初めて、生肉を食べたのです。ほんの一切れですが。牛の赤身を与えてみました。

ベジタリワンコのアルですが、肉は好き。滅多に食べないけど、やっぱりうまいのでしょうね。食べた後の、目の輝きが違う。「みんなから一口ずつご飯をもらうのは、いつもの行事だしぃ、愛犬アルとしては貰って当然だしぃ」というちょっと横着な態度ではなく、「いただけるのでしょうかっ! できれば、すっごくおいしかったアレ、お願いしまっす! お目目キラキラさせちゃいますっ!」という必死の嘆願、懇願、要求、請求、要望、要請、注文、強要、無心、リクエスト、アンコール、・・・催促、でした。




   
2004/8/27(金)/
滑り止め、足腰のため、ひいては快適な老後のために
「気持ちいいよ、これ」
「この上なら走ってもずっこけないね」
「走り回ったあとは、ひと休み」


「犬だワン・健康クラブ」で、フローリングの室内で暮らしていたワンコが、ある日突然立てなくなった、という投稿を読んだ。ついで調べてみると、変形性関節炎などは遺伝的要因もあるが、環境的要因が引き起こす場合もあるらしい。

以前から気にしてはいたが、気に入った柄のカーペットを見つけられなくて伸ばし伸ばしにしてしまっていた。しかし、カーペットの柄などどうでもいいではないか。PEPPY NET という通販サイトで、ちょうどよさそうなカーペットを見つけ注文した。

表は綿100%、日本製。ワンコの抜け毛はへばりつかず、掃除しやすい。肌触りもなかなかよろしい。ヴィトン風のダサい模様だが、模様の一部は、ワンコのシルエット。アルの左前脚が押さえているのは、コーギーらしき模様である。コーギー模様に免じて許してあげようっと。




   
2004/8/28(土)/
最小の努力で最大の効果を
「コロコロが停まるまで待つの」
「こうやって待ってたら、フードが出てくるの」
「・・・出て来いっ」


この球体の中にオヤツを仕込む。ワンコがコロコロ転がすと、その転がり方によって、オヤツが球体内部の迷路を通って、外に転がり出る。・・・アルは、ムダには転がさない。ポンと転がし、コロコロが停まるまで待つ。停まってもジッと待ってる。中から何も出てこないと見ると、ようやくまた鼻先や前脚で動かす。

・・・おもしろい。アルは賢い!最小の努力で最大の効果を狙っているぞ。

おもしろいDVDといえば、『E・R』。現実的でスピード感たっぷり。
・・・『E・R』に比べたら、今日、半分だけ観た『ライジング・サン』の退屈なこと・・・途中で観るのをやめちゃった。




   
2004/8/29(日)/
備蓄食料
「フード、よーし!」
「おやつ、よーし!!」
「・・・えーと、乾麺とお茶、それから」


本日、自主防災訓練。朝7時15分に家を出て、10時半頃帰宅。消防団や消防署、役場や町内会の面々で行われた防災訓練は、去年より一段とちゃちいものになった、と、毎年参加しているご近所さんが評していた。予算不足かしら。

訓練中、ヘリが上空から被害状況を視察し、地上の本部に情報を送る。その報告が避難訓練場所の小学校の校庭に響き渡る。

《名鉄○○駅周辺の住宅密集地では、住宅が多数倒壊し・・・》、
・・・おいおい、それは我が家がある地域ではないか。・・・のんびり避難してる場合じゃないぞ。

《○○川が△△地区で決壊、一帯は浸水家屋多数・・・》・・・そこで浸水してたら、ここに避難する道が水浸しではないか。

《県道○○線は、多数の倒壊した電柱によってふさがれ、通行不能・・・》、・・・消防車も救急車も通れませんわ。

なんと厳しい状況設定。おまけに、もらったパンフレットには、『被災後3日分の水と食料は自力で確保してください』との指示が。・・・用意せねば。

アルのフードとオヤツは完備しているが、水がないぞ。




   
2004/8/30(月)/
迎え撃つっ!
「♪チャララ〜、チャララ、チャチャララララ〜♪」
「嵐がアタシを呼んでいる〜!」
「こーゆー時こそ、散歩しなくっちゃ〜!」


家の中では風の音におびえていたアル、外に出た途端に、「風がアタシを呼んでるわ!」、「アタシの野性が走りたがってるっ!」といった様子で、張り切って散歩。いつもより長距離。いつもは行かない友達ワンコの家にも行きたがる。

そうか、アル・・・。やっぱり嵐がくるんだな・・・。

超大型の台風16号、九州上陸後、日本縦断中。




   
2004/8/31(火)
アルはお家の中だけど
「台風一過、昨夜はこわかったよ」
「みんなおうちにいるから大丈夫だね」


昨夕、母が、近くをひとりでトコトコ走る白いワンコを見たという。そんな話を聞くだけで、切なくなる。迷い犬だろうか、音におびえて脱走したのだろうか、捨てられたのだろうか、と。
今日、夜のウォーキングに出かけようとしたら、うちのそばの畑に、白い犬がいた。10メートルほど先にいるそのワンコは私を見た。
「どうしたの? おうちはどこなの? ひとりなの?」
・・・もちろんワンコは答えず、私を見つめる。
後ろ髪をひかれる思いでそのままウォーキングに出かけ、その白い犬のことを考えながら気もそぞろ。

もし、あのワンコがいたら、今度は食べ物を与えよう・・・あの体格なら、ドッグフードを洗剤スプーンに3杯ほど、それに水をかけてやって・・・アルがヤキモチを焼くだろうから、とりあえずは食べ物を与えるだけにして・・・それでその子がまたうちに来たら、その時に考えればいいや・・・

ウォーキングから帰ったら、その白い犬はいなかった。もし、明日また見かけたら、今度は「おいで、ご飯だよ」と声をかけよう。




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