『怒涛の鯨のタタキ』
2004年9月の日記



防災の日に奈良で発生した地震に始まり、
大変な豪雨をもたらした台風21号で終わった月でした。


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2004/9/1(水)/
コンバット!
「まず、鼻で確認」
「次、舐めて確認」
「それからとことん舐めるの」
「ひょっとしたら、食べられるものに変身するかも!」


昨夜、洗面所に生まれてまだ間もないゴキブリを発見! ゴキブリ駆除のホウ酸団子が効き目を失ったか? そこでさっそく、ホウ酸団子の作り方を検索。

・・・これはいけない。実においしそうな材料である。小麦粉、玉ネギ、牛乳、砂糖、マッシュポテトの素、ホウ酸。間違ってアルが食ってしまったら、アルは死ぬ。ホウ酸団子たったひとつで、幼児の致死量のホウ酸を含んでいるのだという。ホウ酸は、危険なものなのね。

そこで、ホウ酸団子の製造を諦め、「コンバット」購入。

コーンバーッット! なぜかなつかしい響きだわ。




   
2004/9/2(木)/
正三角形の法則
「耳と耳と鼻を結んだ線が正三角形を作るの」
「大人のコーギーの法則(?)」
「美人コーギーの黄金分割(?)」


ま、正三角形はどうでもいいとして、・・・浅間山の噴火である。防災の日に噴火したのも何かの因縁か、ということで、ずっと気にしていた非常持ち出し袋を作ることにした。作るといっても、必要と思われる品々を、10年前に買っておいたリュックに詰め込むだけなのだが。

水と食料1日分(水2リットル×2本、乾パンの缶詰2缶)、ジャージの上下セット、下着一組、靴下2足、スニーカー1足、救急セット、とりあえず、これらをリュックに詰め、同じものを家族分3セット作った。

あとは各自、現金、貴重品、携帯ラジオ、懐中電灯などを電池を確認のうえ入れておくこと、と、各自のベッドの足元に置いた。

私用のリュックには、アルの胴輪とリードも入れた。後日、アルのフードも入れておこう。

・・・やはり、チョコレートもいるかな。




   
2004/9/3(金)
いったいどういう育てられ方をしたら・・・
「川の字〜」
「じぃ〜ちゃんとばぁ〜ちゃんとアル〜」
「そうで〜す、アルは甘ったれで〜す♪」


甘ったれに育てたつもりはなかったのだが、アルは甘ったれだ。・・・アルは私の両親に対して非常に甘ったれである。私はアルにとって、「ママ」ではなく、あくまでも教育熱心な厳しい「ネーチャン」であるが。誰がこんなワンコにアルを育てたのだ、まったく・・・。私か?

両親が、ソファに座ったり、床に転がったりすると、アルはすかさずふたりの間に入って、川の字を形成しようとする。

それにしても、ロシア南部の北オセチア共和国のベスランで起きた学校占拠事件。いったいどういう育てられ方をしたら、あんな残虐な凶悪犯になるのだろうか。神や仏はいないのか? いたとして、なぜこんな現実を私にお見せになるのだ?




   
2004/9/4(土)/
吠えさせない方法 (力ずくで)
「お隣に怪しげな声がっ! ガウガウしなければっ!」
「んがっ・・・・何するのぉぉ」
「この手をどけてぇぇぇ」


本日未明から、お隣に人の出入り激しく、事情を知らないアルがそれに反応。今回、アルを黙らせるために、その音の正体を見せるわけにはいかないので、強引に口をふさぐしかない。

口輪である。正確には、私がガッチリつかんでいるのだが。このスタイルは、動物病院での治療時にも適用。

ワンコの口輪で思い出すのは、噴火する三宅島から避難する住民たちを写した報道写真。そこには、だっこされて船に乗るコーギーが写っていた。そのコは、飼い主手作りらしきバンダナで作った口輪を付けていた。かわいがられて、大事にされていることが一目でわかる報道写真だった。あのコは今、どうしているだろうか。飼い主さんと一緒に暮らしているだろうか。




   
2004/9/5(日)/
地震・雷 ダブルパンチ
「だまされないからね・・・」
「大雨のあとは、雷・・・」
「そのあとは、地震」
「アタシがここから出ると何かが起きるのよ・・・」


ごらんください。アルの恐怖を示すとんがり耳、とんがり目、ハウスの奥に身体を押し付けた姿を。

大雨、雷、地震、・・・それだけじゃぁないのだよ、アル。いつの間にか台風18号が、沖縄本島を襲っている。アメリカのフロリダじゃ、ハリケーンのフランシスが猛威を振るっているという。

アル、オシッコしたくなったら、ココに敷いてるペットシーツの上だよ。おうちの中でするのがイヤだったら、外に行こうよって誘ってよね。いつでも連れていくからね。




   
2004/9/6(月)/
あいさつ
アル:「(地震と雷、どうだった?」
相手のビーグル:「(固まっちゃったよ)」
アル:「(どっちも食べられないしね)」
相手のビーグル:「(腹ペコだ〜)」


・・・表情から察するに、昨日の地震の話をしているようですね。(大ウソ)
アルのように、怖い目に会うとハウスにこもって固まるコもいれば、走り回るコもいるわけで、飼い主たちはそれぞれ対処法が違う。

さて、ワンコは犬を選ぶというか、相性のいいワンコと悪いワンコがいるらしく、例えばアルは、小さくて元気なワンコは苦手らしく、背中の毛を逆立てて怖がるし、ガウガウと吠え立てるワンコは目に入らないかのように無視するし、大型犬にはなぜかうなり声を上げて向かっていく。

このビーグル犬は、数少ないアルのお友達ワンコである。アルは中くらいの大きさの、おとなしい子が好きなのだ。このコに会うと、いつも、まじめくさった顔をして、お互いに鼻と鼻で挨拶して、即、そっぽ向いてバイバイするのである。

わかんないわ、ワンコのあいさつって。




   
2004/9/7(火)
野生の血が騒ぐ
「風の音〜♪」
「草のざわめき〜♪」
「アルは走る〜♪」


ワンコは早起きで、散歩が大好きで、嬉しいことがあると尻尾を振って喜ぶ・・・と思っていたら大きな間違いだ。うちのワンコは、寝ぼすけである。散歩はもちろん嫌いであるし、尻尾は振らない。

近頃、年を取ってきたせいか、寝たいだけ寝て、朝はのんびり起きてくることが多くなった。我々の朝食の終わりごろに、起きてきて、エッチラオッチラと書斎からやってくる。台所の入り口で、大きなあくびをして、そのままそこに座り、伏せをして、自分のフードの準備ができるのを待つ。

・・・しかし、はしゃぐ時はプッツン状態で走る。気分が乗ったら、台風が来ていようとなんだろうと、こんな風に、耳を矢羽根のようにたたんで走るのだ。飼い主はついていけない、・・・こけそうである。




   
2004/9/8(水)
確信犯だよ
「なんでしょうか?」
「はいそうです、アタシが犯人デス」
「はいわかりました、すぐにやめマス」
「・・・ホラ、いい子でしょ、アタシ。・・・なんかくれ」


私に背を向けて、しかし、耳はアンテナ立てるがごとくにピィィンと立てて、全身で私の気配を探っている様子。

あっ、ネーチャンがこっちを見たっ! 
これからいたずらしてるフリしなくっちゃ! 
注意されたら、素直にいたずらをやめるフリをしなくっちゃ! 
いい子はごほうびをもらえるんだもんねっ! ウヒヒヒヒ・・・。


ゴミ箱からそーっと紙くずなど引きずり出し、「ウヒヒ、これは『交換』ゲームに使えるぞ・・・」、と、確信犯的なことをするんです、うちのワンコは。

8月9日の日記でも似たようなこと書いていますけどね。




   
2004/9/9(木)
ネットの世界に復帰!
「閉じ込められてんのよ、アタシ」
「仕事の邪魔なんだって」
「ま、どんな状況でもガウガウはするけどさっ」


9月7日午後より、ますますネット接続不調、夜になるとほとんど接続不能の状態。「地震と台風のせい?」と決め付けていたが、テレビの調子も変になった。

翌8日、いつもの電気屋さんにテレビを見てもらったが、原因不明とのこと。「はっきり映るチャンネルがあるかと思うと、まったくダメなチャンネルがあるというのがわからないなぁ」と。「・・・また後日」と帰っていった。インターネットのほうは、「モデムの故障でしょう」ということで、交換してもらうことになった。

午前中にモデム交換終了したが、ネットに接続できない。そこで、本日午後、隣の清洲町からやってきた(有)ニート・エンジニアリングの青年たち、インターネット不調の原因だけでなく、テレビの不調の原因も突き止めたっ。
ケーブルそのものに原因があると判明するや、即、内容説明、部品調達、テキパキ、テキパキ! どーです、若者のこのエネルギー! ほれぼれしちゃうねぇぇ。

「テイカクで出して、・・・下り・・・タンマツ・・・・マックスが・・・・最大に・・・上り、下げてください・・・リンクさせますね・・・」

???
なんのことやらわからないのだが、ケーブルネット会社とのやりとりか?
・・・とにかく、つながりました。テレビも見えるようになりました。

ありがとうございましたっ!

画像は、本日大活躍のエンジニアの青年ふたりです。




   
2004/9/10(金)
退屈で眠いの?
「・・・あ〜〜ぁ」
「・・・ふ〜〜ぅ」
「これ、アゴ枕にして、寝ちゃおうかな」
「・・・んがんが〜〜」


ボールで散々遊んだあとに、ワンコ模様カーペットに足を投げ出している私のそばに来て、突然コテッと、アゴ枕。

ワンコの体温が布地を通して伝わる。

昨日は寝不足だったんだね、アル。オトーサンもオカーサンも外出してて、空気が少し湿ってひんやりしてるこんな日は、すぐに眠くなっちゃうね。




   
2004/9/11(土)
何するの?
「・・・ふん、行くの?」
「・・・あっそ、行ってらっしゃい」
「どこへ行くの?なんて聞かないよ」


私が2階の自室からバッグを持って下りてきて、しばらくウロウロしている時は、アルは付きまとわず、ムッツリした顔でじっと見る。それからすぐにそっぽ向いてねそべる。

アルに突き放されてるみたいで、ちょっとサビシイ。

家族全員が外出の準備をしていると、玄関で耳を立てて緊張した顔をしてちょっとオロオロと待っている。「もういいよ、覚悟したからさ。行くんならさっさと行ってよ。・・・行く前に、なんかくれ」と無言でプレッシャーをかけてくる。




       
2004/9/12(日)
ウドンと肉と骨と
「とろける〜」
「じゅわじゅわ〜ぁ」
「最高〜〜ぉ」


おとといだったか、父がちょいと出かけてくる、と、20数年来のなじみの店に出かけた。

名古屋の栄はプリンセス通りに『牛尾』という牛肉料理の店がある。こじんまりとした店なのだが、大将がこだわって選んだ肉の刺身はもちろん、店の名が示すとおりに「テール」のスープは絶品。近頃は、ビーフシチューも評判である。新潟出身の大将は、実にいい日本酒を仕入れてくる。

数ヶ月ぶりに出かけていった父がもらってきたお土産がこれ。ちょっと古いのでワンちゃんに、とくれたのは和牛の見事な霜降り肉としっかり煮込んだ骨。

豪勢だなぁ、アル。煮込んだ骨一個はアルの今日のおやつ。お肉はアルの夕食。・・・元気いっぱいだなぁ、アル。

「あらよっと!」
「うどんはやっぱり一本食いだよっ」
「もう一本、ちょうだいっ!」


一方、我々人間はというと、暑くてげんなり。こういう時の夕食は、さっぱりと「ぶっかけうどん」。アルはもちろん、こっちもお相伴。うどんをそれぞれから二本ずつもらいましたとさ。




     
2004/9/13(月)
ハンティングワールド
「来たよっ、ハエだよっ、そっちだよーーっ」
「違ーーーうっ、そこじゃないよっ」
「アタシが手伝うっ!」
「ヌオオオオオオーーーッ!」


アルの大興奮の遊び、ハンティングです。ハエなど飛ぶ虫を見つけると、狩猟態勢を取ります。わずかな羽音を逃さず、目を輝かせ、前傾姿勢も頼もしく走り回るのです。カーテンやガラス戸にも突進・・・危ない。とっても危ない。私がハエタタキなど手にしようものなら大騒ぎ。

「キャーッ、待ってましたーーっ! やってやって、やっつけてぇーーーっ!」

ワンワンにキャンキャンとヒャンヒャンが混ざって、ああいうのを黄色い叫び、というのでしょうか。

ハエを叩き落したらすぐさま拾い上げなければ、アルが食ってしまいます。(・・・アルは食ってしまったの。)

ゲゲ・・・。

そうそう、今日のアルのウンチ・・・昨日の骨の影響で、白っぽい。それに食べさせたのはどうやら一個ではなさそう。ちょいと便秘気味で、出すのに苦労しておりました。骨の食べさせすぎにはご注意を。




     
2004/9/14(火)
ロン毛のマックス君
「ロン毛でシャイなマックス君、調子、どう?」
「具合が悪かったんだって?」
「ちゃんと食ってる?」
「おなかが張り裂けるくらいにとことん食べてみたいよねぇぇぇ」


同じくらいの年の、同じコーギーのマックス君は、アルより骨格がしっかりしている。頭も大きいし、足も大きい。ロン毛なので実際よりも大きく見える。体重はアルより1キロちょっと多いだけ。マックス君、ちょっと前には大変な便秘で苦しんだという。

同じ犬種のワンコでもこれほどの体格や外見の違いがある。犬種間の差異は驚くほどだ。極小犬のチワワと巨大犬のグレートデンの違いは、konishikiと赤ん坊よりも差があるといってよいかもしれない。すべて人間が作り上げた犬種。もとはオオカミなのにね。

昔々の大昔、人なつっこい子オオカミが、森のはずれで、元気な人間の子ども(女の子?)に出会った・・・。その時、ひとりと一匹の目が合って、それから彼らは一緒に暮らすようになった。・・・そんなことを想像してしまう。




     
2004/9/15(水)
複雑な心境
「よー来たなー、ワレ」
「感心、感心、仁義に篤いヤツじゃのう」
「・・・ガルルル、えーかげんにせんかい!」


4歳のラブラドールのユウちゃん。アルを慕って、散歩の時に見かけると、飼い主さんを引きずらんばかりの勢いで寄ってきてくれる。それだけでなく、必ずうちの前に来て、アルが出てくるのを待っててくれる。・・・が、アルはねぼすけで、ユウちゃんの訪問に気づかずに寝ていることが多い。

アルも積極的に寄っていくので、お互いに気が合うのかなと思っていたが、アルをよくよく観察してみると、威張っている、というか、偉そうな態度を取っている。
「アタシがアンタより偉いんだから、勝手に挨拶しないでよねっ。アタシが挨拶したけりゃするから、アンタは黙ってなさいよっ」・・・って感じ。・・・やな感じだよ、アル。

ごめんね、ユウちゃん。




      
2004/9/16(木)
観光立国ジャパ〜ン
こんなの知ってた? 私は知らなかったです。JAPAN RAIL PASS。日本のJR全線と一部私鉄、2週間乗り放題で45,100円! (のぞみ号は利用できないのだそうだ。ひかりとこだまはOK。)
・・・日本人は利用できない。

日本はこれから観光立国を目指さなくっちゃ〜、と思っていたけど、こんなことして外国人観光客を呼んでいたのねぇ。

日本人にも利用させなさいっ。

この外国人用優待パス(?)を利用しているのが、25年ぶりに会ったコースケ。日本に限らず世界中を歩き回るのが好きな人だったが、今はなんとアメリカのワシントン州の大学で、コンピューターサイエンスの助教授をしている。来週からの横浜での学会が来日の目的、その準備のためにあちこち回っているそうだ。(何の準備?)

コースケは雪駄履き、どこででも彼のライフスタイルは通用するらしい。(?)

マー坊、トミちゃん、私はもう・・・相変わらずのコースケの宇宙人ぶりに・・・嬉しくて嬉しくて、納得しました。ハイ。




     
2004/9/17(金)
柱の陰から
「・・・呼んだ?」
「何の用事?」
「あっちで気になることがあるんだけど、アタシ」


向こうでガウガウとうるさいアルを呼ぶ。
「ア〜ル〜〜」
こっちにやってきた気配がするので振り向くと、
部屋に入らず、体半分だけ見せてのぞいている様子。呼ばれて嬉しくて飛んできたっ、という様子ではない。
「ちょっと静かにお願いね」、と言うと、「ウッ」と返事して去っていく。
この「ウッ」が、いかにも、「わかったよ」と言ってるようでおかしい。

もちろん、こんな風に聞き分けのよい時ばかりではない。退屈しのぎに「遊んでよ」とアッチ向いて拗ねてるアルに、その場しのぎに声だけで相手してやることがある。

アル:「ガウガウ!」
私 :「ワンワン」
アル:「ガウガウ?」
私 :「キャンキャン」
アル:「・・・ガウガウ?・・・ガウガウ!」
私 :「ニャオニャォ」
アル:「???」

吠えるのをやめてすっ飛んできて、私しかいないことを確認するや、くるりときびすを返し走り去り・・・、

「ガウガウ、ガウガウ!」

ありゃりゃ、怒らせちゃった。




     
2004/9/18(土)
私がその元凶か?
「やっほ〜、ユウちゃん」
「感心なヤツじゃのぅ」
「ういヤツじゃ〜」


今日も今日とてユウちゃんが、お散歩の途中でうちに寄ってくれました。別方向から自宅へ戻る途中のアルが、ユウちゃんを見つけて駆け寄りました。そして仲良くご挨拶。

しかし、私が二人(二匹)に近寄ると、アルが、ガルル〜、なのです。

これはつまり、私が元凶なのか・・・。アルが神経質に反応して、愛想の悪い、やな感じ〜なワンコになるのは、私のせいなのか? 父がユウちゃんを触ってもアルは「ガルル〜反応」を示さないのだから。

アル、ヤキモチなのか?

アル、カワイイ。




     
2004/9/19(日)
遊ぼうよ!
「ほらっ、遊ぼうよっ!」
「遊んであげるからさっ!」
「ほらっ、ここんところを引っ張りなよ!」


ワンコは、規則正しい生活が好きだ。
ワンコは、人間の都合に合わせることができるけど、やっぱり規則正しい生活が好きだ。

ワンコがいつもと違う行動に出る時は、私がいつもと違うことをしているのを教えてくれている時だ。

「アタシを見て!」とワンコが言う時は、私が自分の心ばかりに気をとられ、問題解決から遠くはなれたところをぐるぐる回っている時だ。

忘れるな!キミはここにいるんだよ・・・って、アルが教えてくれるよ。




     
2004/9/20(月)/
眺望・・・
「パチンコ屋、駐車場、車、・・・」
「家、建設中のマンション・・・」
「体育館、役場、学校・・・」


いつもはついていくんだけどね、墓参りに。今日は連れて行ってもらえなかったんだよね、アル。霊園は見晴らしがよくて、濃尾平野が見渡せる。お墓参りの帰りに、養老の滝に寄ることもあって、広い広い公園を走り回るのもまた楽しい。

だけど今日は留守番だったから、2階のベランダから外を見渡しました。東を見て、洗濯物をくぐって移動して、西を見て、「異常なし! 」と納得した様子でした。




     
2004/9/21(火)/
「残暑」を簡潔に定義せよ
「あぢーぃよー」
「あぢーぃよー」
「あぢーぃよー」


残暑:立秋以後も続く暑さ(新明解国語辞典)。

「暑い」とこぼす時は、不快を感じている時である。朝夕は涼しくなったとはいえ、25度近く。日中はやっぱり30度。確かに、この暑さには慣れたけど、どーーーってことないけれど、病人や年寄りや、暑さに弱い動物たちには厳しい夏だ。

真夏日連続日数記録更新だとか。




     
2004/9/22(水)/
テレビはお好き?
「おおー、イチローすごいねー。5打数5安打固め打ち〜!」
「おおー、『E・R』じゃん。エリザベス・コーディじゃん、美人じゃん。」
「・・・テレビなんか見るより、遊びたいんだけどな・・・」


テレビに動きのあるシーンが写ると、アルが飛んできます。ドラマでも迫真の演技が展開していると飛んできます。

近頃では、遊んでほしい時は、私の視線の延長線上に座り込みます。たとえばこんな風に、テレビの前。それから、床に新聞を広げて読んでいる時は、新聞紙の上。延長線上に座り込んで、こっちに背中を向けるのです。
「アンタなんか知らんーーー」、てな感じでしょうか。

アルの背中が私に信号を送っています。

遊べ〜、遊べ〜、遊んでくれ〜!




     
2004/9/23(木)/
本日の笑顔一等賞はキミ
「え? イチローが6打数4安打ですって!」
「いいこと聞いちゃった、ありがとー!」
「嬉しいねー」


地下鉄のホームの階段を上がっている時に、隣の紳士が携帯で得た情報をさらにその隣の紳士に教えてた。それを聞きつけた私、思わず、声をかけたっ。

「それ、イチローのことですかっ?」

10時から6時までの間、アルにも会えず、他のワンコを見かけることもなく、たくさんの人の中にいて疲れちまった。




     
2004/9/24(金)/
雨の合間に
「さっきまでのゴロゴロ・・・」
「・・・どこへ行っちゃったのかなぁ」
「怖かったよぉ〜」


朝からの雷と雨。午後、雨脚が強まり、ゴロゴロ音も凄まじさを増してきた。ゴロゴロ音と激しい雨音が一瞬消えたかに思えたほどの強烈な稲光! そして、強烈な落雷音。アスレチックジム行きを取り止めて、のんびりピアノの練習をしていた私は飛び上がった。足元のアルのハウスをのぞき込んだら、ハウスの中で縮こまっていたアルも、立ち上がっていた。

どーしよー、怖いから逃げ出したいけど、それも怖い〜。

しばらくしたら雷も雨も遠のいたので、夕方散歩へ。近くの川はすっかり濁って増水していた。水位が低い時、いつも甲羅干しをしていた亀たち、どこかへ泳いでいったかな。




     
2004/9/25(土)
片付かない理由
「お散歩ね・・・ちょっと待ってよ」
「あ〜ぁ、どっこらしょ」
「短距離コースか、超短距離コースか、どっちにしようかな〜」


アルは散歩が嫌いなわけじゃない。運動のため、からだにいいから、という理由で引っ張りまわされるのが嫌いなだけである、多分。
情報収集活動は大好きである。パトロール中(におい嗅ぎ)、取得した情報しだいでは、いつも行かない方向にも行きたがる。きっと、アルにしかわからないなにか重要な事態が発生しているに違いない。アルは自分で決めたいのだ。

・・・今日は予定を変更して、自室の片づけをしている。
ところが、・・・片付かない。茫然とするほどに片付かない。いったい、どうしたんだ、私は。

茫然としつつ、片付けられない理由を考えた。そう、どんなふうに片付けたいかがわからないのだ、今の私は。つまり、これからどんなふうに生きたいか、そのためには、今、どんなふうに生きればいいのか、どんな部屋で日々を送りたいのか、・・・それがわかっていないのだ。それを決められないでいるのだ。

・・・とっ散らかした部屋の中、ベッドに座り込んで、くしゃっと結んで収納していたストッキングのシワを伸ばして丁寧に畳むことからはじめよう。

・・・急がば回れ、というからね。あわてない、あわてない・・・。




     
2004/9/26(日)
浮かぬ顔
「今日は遊ばないよ」
「爪、またやっちゃったよ」
「舐めて治すからほっといて」


いーや、アル。ほっとくわけにはいかない。舐めたって治らないんだから、舐めないように包帯を巻かなきゃなんないの。・・・だけど、その包帯を上手にはずすのは目に見えてるから、包帯は巻かない。・・・好きなだけ舐めなさい。

アヤシイやつっ! アルは、ガウガウガウッと駆け出さなきゃならない。その勢いで、スジを伸ばしてしまったこともあるし、爪をはがしてしまったこともあるし、足の裏をすりむいて血だらけになったこともある。今日もまた、右前脚の爪、歩き方のせいで極端に磨り減った爪でないほうの爪が抜けそうな状態です。・・・爪だけだよね、アル。骨には異常はないよね。 

舐めて舐めて、息をつくのも忘れるほどに舐めて舐めて、おやつの催促も忘れるほどに舐めて、カーペットもついでにびしょびしょになるほどに爪を舐めるアルです。




     
2004/9/27(月)/
これがワンコの足の裏だ!
「ワンコの大事な足の裏、何すんのっ!」
「足の裏(パッド)を触られるのは嫌なのっ!」
「それはアタシのものなのっっ!」


アルの舐め舐めの原因は爪ではなく、足の裏の肉球の間のただれ、でした。ここに、ワンコの唯一の汗の出口があります。・・・写っているでしょうか? 写っていないでしょうね・・・。ダメだと思いつつも、父に肉球の間を開いてもらいました、ムリヤリ。ここが蒸れるんですよ、ムシムシした暑い夏は。

朝見たときはもっと赤くてただれていましたが、午前中、土砂降りの雨の中、病院へ行って、打ってもらった注射が効いたのか、夕方にはずいぶん赤味が引いていました。

いつものヨコイ動物病院の先生によると、今年はなんだか皮膚炎の子が多かったんだそうです。それに、近年、アトピーのワンコも増えてきたそうです。




     
2004/9/28(火)
ソックスの正しい利用法
「左後ろ足を引きずって、足が擦り切れちゃったよ」
「ベビー用の靴下、包帯代わりにはいてるの」
「いやなんだけど、みんなが注目するからさ〜」
「・・・ま、いいっか〜」


数年前、前足の爪が磨り減ってしょっちゅう出血していたので、爪の保護にソックスをはかせていた。前足の場合は、脱げないようにするには工夫が必要だったが、今回は後ろ足、これは簡単。後ろ足は、ソックスをはかせて、かかとの上でサージカルテープ(包帯を留める医療用テープ)でキュッとひと巻きすれば脱げない。

年を取ってきて、足腰の力が弱くなってきた。関節炎の早期発見チェックポイントにいくつか当てはまる。左後ろ足を引きずる時があるので、爪が擦り減り、爪の付け根の肉まで傷つけている。足の保護のために、99円(!)のベビー用ソックスをとりあえず10足購入。




     
2004/9/29(水)
知的な遊び方
「3個の紙カップ・・・」
「どれかひとつにフードがひと粒」
「これが知的な『どれだ?遊び』」


若いワンコなら、ボール投げやフリスビー、アジリティごっこもいいけれど、高齢ワンコになってくると、ハードな遊びは次第に避けなければならなくなる。そうかといって、人間みたいにボケ〜ッとテレビやパソコンを眺める受動的な暇つぶしではワンコもボケる。

そこで脳を刺激する、限られたスペースでもできるこんな遊びを工夫してやっています。

夕方までは大雨で、三重県などでは一時間に112ミリというとんでもない降雨量。夕方からは雨が止み、今度は台風の風が吹き始めました。こちらには深夜、最接近の予報。




     
2004/9/30(木)
9月の終わりのこんな一日
「むむむ・・・まずい」
「狭いところにはまって抜けない・・・(ウソ)」
「太ったかも・・・(ホントかも)」


台風一過の抜けるような青空、よく言われるこの表現がぴったりの今日の空。ひんやりとしまった空気と突き刺すほどに強烈な日差しがまるで、・・・早朝のハワイ〜。(知らんけど)

歩いて3分のスーパーに車で行って、やや小さめのクリアボックスを2種類16個購入。運転席以外の全てのスペースを利用して、小型マイカーにぴったり入った。

行きは300メートル、帰りは2キロ。スーパーの出口が右折禁止だったので、ついでにぐるっと運転。

さて、帰宅後、すべてのクリアボックスを父の部屋に入れて、衣類を分類整理。・・・あと4個ほど足りない。なんでこんなに衣類を持っているのだ、うちの父は。普通のたんす2〜3本の収納力というラウンドクローゼット(by通販生活)+1間分のクローゼット+チェスト+クリアボックス16個・・・それでも足りない?

こっそり捨ててやろうかしらん・・・。
目指せ、生活のスリム化!




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