『怒涛の鯨のタタキ』
2004年10月の日記



台風連続来襲、そして無残な地震被害、
そんな様子を横目に、月末には、これまた台風に襲われ続けた南の島に行きました。

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2004/10/1(金)
ふりむくとアルがいて・・・
「まだまだ寝ません〜」
「まだまだ遊べます〜」
「昼寝、たっぷりしてるから〜」


今日のような抜けるような青空の穏やかな日にも、アルは日がな一日、お昼寝。玄関で、コロン。外でコロン。ハウスでグーグー。

だから、夕食後はいつまでも元気。ボールに仕込んだおやつをあっというまに食べ終えて、なんかくれ、と目で訴える。

「お座り・お手・おかわり・両手・伏せ・コロン・カワイイカワイイ・万歳・回って・・・一発芸メドレーリレー」、「ボール遊び」、「紙コップのどれだ?遊び」、「座布団の下に隠したフードを見つける遊び」・・・全部終わってもまだ、「なんかくれ」視線・・・。部屋を移動する私につきまとい、「なんかくれ」視線・・・。

ふとふりむくとアルがいて、「なんかくれ」視線を送っている・・・。

ワンコの愛はかくのごとく、ですぞ。
犬好きにはこれがたまらなくいいっ!




     
2004/10/2(土)/
太刀魚・鯵・鰯
「おお、鼻をくすぐるこの匂い」
「一匹、ちょうだい!」
「ダメ? じゃ、なめていい?」


イチローは、1シーズン安打記録を84年ぶりに抜いて本日3安打を加え、259安打!

さてうちの父は、25年ぶりに、早朝3時起きで、釣りに行った。その釣果がこれ。タチウオ、アジ、イワシ。

自分の釣ってきた魚の下ごしらえくらいはしておこう、と、父が外の水場で包丁を使っていると、アルが興味津々と魚に近づく。頭や内臓や鱗を入れたボウルにそ〜っと近づく。制止されても何度も近づこうとする。

ワンコにとってはたまらんいいにおいなのだろうか。ヒトが「クサヤの干物」や「なれ寿し」を美味珍味と感じるのと同じなのだろうか。そういえば、『ハラスのいた日々』(中野孝次著)にそんな記述があった。奥さん手作りのご飯には興味を示さずに、魚屋の裏のゴミ箱のドロドロの魚のアラに頭を突っ込んで食べている愛犬ハラス。

アルはとても神妙に辛抱強く、指示されてもいない「お利口な『待て』のポーズ」を取っていた。お利口にしていれば、一匹くらいもらえるかも、と思っていたのかもしれない。




     
2004/10/3(日)/
一気に秋
「散歩の目的は、情報収集!」
「ちょっと待って! もう一度」
「・・・秋の匂いだ」


今日は雨が降ったりやんだりの、運動会にはあいにくの天候となった。そして、半袖ではかなり辛いひんやりした空気。

ついに秋がやってきたのね? そうなのね?

散歩中、アルがくるりと向きを換え立ち戻り、念入りに匂いを嗅ぎなおすことがある。そうした時は、その後で必ず、自分のオシッコをかける。一滴か二滴だけど。どこかのワンコのメッセージを読んで、読んだよ、と返事を置いているんだろうな、と想像しておかしい。




     
2004/10/4(月)
大掃除続行中
「靴下、穴があいたよ」
「どうする? ほころびを縫って再利用する?」
「大掃除、しちゃう?」


お宅はモノが多い、と、工務店の担当者に言われたこともある我が家。要るのか要らないのか、とにかくモノが多い。モノを入れるために家具を買い、その家具を入れるために家を買い替え、・・・ま、そんなふうでやってきたらしい。

私の理想はコックピットのような部屋がひとつと、ホテルの大ホールのような部屋がひとつあればいいのだが・・・(おいおい・・・)。モノだらけは嫌いだ。

全体のイメージは描けたので、一部屋ずつ潰している最中。今日は、スパイラルチューブを使って、家電のコードをすっきりまとめた。

アルはおとなしく待っていたが、終わった頃を見計らって、穴のあいた散歩用の靴下をくわえてきた。「交換しようよ、なんかくれ」の合図である。・・・カワイイ。




     
2004/10/5(火)
クマの気持ち
「腹減ったよ・・・」
「ご飯まだ?」
「まだご飯作らないの?」
「今の時期に食べなきゃ、いつ食べるのさ?」


昨日の日記の画像と似たポーズ。ただし、場所は台所。ガスレンジの前。夕食の支度時の様子。

アンドーナツを食べる母の監視をしていて(監視のごほうびに、アンドーナツの入っていた容器を舐めさせてもらったらしい)、キャベツを切る私の足元にやってこれなかったアルは、当然、キャベツの芯をもらいそこねて、ガックリ・・・。

今年はクマの食べ物がまったく実らなかったようで、あちこちに空腹のクマたちが迷い出てきている。母グマが射殺されたか、子グマがひとりで塀を突き破って逃げたり、消防署の車庫でへたり込んだりのニュースまで聞こえてくる。・・・哀れ。

クマの食べ物の植物、それに、その植物を住処にし食料にしていた昆虫たちや小動物も、当然消えてしまっているのだろうな・・・。




     
2004/10/6(水)
今日はメロンパンの日
「メロンパン・・・」
「一度でいいんです・・・」
「丸ごと1個、食いたいっっ!」
「食わせて〜」


近所の電気屋さんの駐車場に、毎週水曜日(or 2週に一度だったかな)、「メロンパンマン号」がやってくる。若い二人がメロンパンを焼いて販売。メロンパンと、練乳メロンパンと、チョコチップメロンパンの3種のみ。1個120円。

このメロンパンが、うまい!食べ物の味にはこだわらない私だが、このパンを食べたら、そこらのベーカリーのメロンパンは団子みたいで食べる気になりませんぜ。

メロンパンのカロリーは非常に高いけど、メロンパンの皮の分厚さと香ばしさに免じて許すっ。

各種3個ずつ買ってきた。ワハハハハハ!
アルも大好き。




     
2004/10/7(木)
ここ掘れワンワン
「ここ掘れワンワン」
「ここにおいしいものを埋めたんだ」
「とにかくこうやって掘ってると・・・」
「おいしいものが出てくるの」
「ここ掘れワンワン」


家具や壁を前足で掘るような仕草を見せるアル。ここに骨を埋めたんだよ、とでも言うかのように。アルの爪は極端に磨り減っているので、家具にキズがつくことはないが、すぐにやめさせることにしている。もっとも、アルも、誰かが見ている時にしかこれをしない。いたずらではなく、生活の知恵、だろうか。

「アル、やめなさい。交換」、ここでも『交換』技の応用である。やめたら、フードひと粒。アルの得意技である。




     
2004/10/8(金)
レインコート
「あ〜、やだやだ・・・」
「雨もレインコートもヤダ」
「こんな日は、熱燗で湯豆腐に限るねっ」


たまったアイロンがけして、長靴はいて郵便局に行ったりしてたらお昼になってた。だれもいないこんな日のお昼は、ツナとチーズのホットサンドとコーヒー。アルにはフードを洗剤スプーン1杯とミニ豆腐1パック、ツナをちょこっと載せてやる。

午後は、階段下のモノ入れを整理して、またもやゴミが出た。スノコにキャスターを付けて完成〜! 

夕方、ちっとも止まないベチャベチャの雨の中、アルは赤いレインコートを着て散歩に出かけ、すぐに帰ってきた。

今年最強の台風22号が明日朝から接近するという。アル、・・・朝の散歩、困ったねぇ・・・。




     
2004/10/9(土)
台風がこなかった日
「台風がそれて、雨が止んだよ」
「気分もいいことだし・・・」
「あのベンチに飛び乗ろうっと」


この位置にあるベンチには、こうやって縁石の上から助走して飛び上がるのです。このベンチ回りは水はけが悪く、雨上がりはいつも「行きはよいよい、帰りはこわい」状態。「お願い、水溜りに飛び降りないで!」状態の足場なので、ベンチに飛び上がってあたりを見回しているアルを抱えて下ろしました。

台風22号は進路をずらしてくれたので、午後には雨が上がりました。強烈な台風上陸に備えて、近所の体育館や、名古屋の水族館も臨時休業です。水族館の生き物たちはのびのび休日を過ごしていることでしょう。




     
2004/10/10(日)
少し前までは体育の日
「アルはいつも被写体」
「オトーサンはカメラが好き」
「構図だ、露出だ、タイミングだとウルサイ」
「ネーチャンはバカチョンデジカメで何も考えずに写しまくる」


その昔、東京オリンピック開会式の日が「体育の日」になったとかならなかったとか聞いた覚えがあったような気がする・・・。私が愛らしい小学生だった頃、運動会は10月だった。そして行楽にはどこの家庭でもそうだったが、オトーサンのカメラが付き物だった。

うちの父が好きなのは、写真撮影ではなく、実は、カメラを買うこと、ではないだろうか。(上の画像のうち右2個は、私が借りて使いまくって壊した覚えがある。)

世間は3連休。私は、家中の整理整頓の後半戦に突入している。片付けついでに、あちこちにしまい込まれていた父のカメラを掘り出して今日の日記ネタにしてみた。

私にとっては10月10日が体育の日、この日には運動したい。そこでアスレチックジム。
運動前の血圧は、94/64、運動後は93/55。運動すると血圧が下がるのは本当だね。もともと血圧低めの私もちゃんと下がったよ。




     
2004/10/11(月)
残飯整理?
「食後の『ご飯』が楽しみなの」
「お茶漬け、って感じかなっ☆」
「なんだって引き受けるからねっ」


食後、台所の片付けの最後に、残りご飯を冷凍する。(炊飯器に保温は1時間以上はしないことにしている。)お釜に水を張って、こびりついたご飯をひと粒残らずすくい上げる。それをこうして手のひらに取って、アルを呼ぶ。

「アル〜、食べる〜?」

お米はひと粒たりとも無駄にしてはいけないのでありますっ。

今日は、大きな食器棚や飾り棚を動かそうと思っていたら、ちょうどいいところに妹が来てくれた。頼んでいたカーテンを縫い上げて持ってきてくれたのだ。15年前はスーパーモデル並みのプロポーションだった彼女、今は、スーパーおっかさんなので、力持ち。強力な助っ人参上である。助かった〜。片づけが予定より一日早く終わりそうで、頭もすっきり、非常に気分が良い。




     
2004/10/12(火)//
秋だけど
「今週末あたり、いっせいに稲刈りかなぁ」
「秋だなぁ、・・・」
「でも、昨日はとっても暑かった」
「今日もやっぱり暑かった」


ここのところの異常気象は、人間による環境汚染の影響だろうな。地球が老齢化しての老化現象というわけではあるまい。

今日は、実がなっている柿の木を見た時に、「クマの食い物・・・」と思ってしまった。柿ばかりじゃ体が冷えるだろうに、もっといろいろ食べたいだろうに。台風が連続して襲い掛かる「亜熱帯」にはツキノワグマは生息できないということか?




     
2004/10/13(水)
穴が開いちゃったの
「ソックス、穴が開いたよ」
「3日が限度かな」
「それだけ脚を引きずってるってことだね」


ぺピイクラブ(ワンコ関係通販)からのカタログを見ていたら、ワンコ用ソックスが出ていた。

ボーダー柄のかわいいソックスで愛犬の足をやさしくカバー。「ソックス(4足セット、2,310円)」

ワンコ用にできてるだろうから、スルッと履かせるだけでゴムひもなどの工夫をしなくても脱げ落ちないんでしょうねぇ、きっと。写真で見た感じでは、ピッチリとゆるみなくジャストフィット。それにしても、高い〜。
・・・ちょっと待って。4足セットということは、四足動物用の4足だから、16枚入ってるの?




     
2004/10/14(木)
再び、職人参上
「そっちはアタシの部屋なんだからねっ!」
「そっちに行くーっ! 行きたいーーっ!」
「一緒にお仕事したいーっ!」


すみませんねぇ・・・毎度のことですが、ガウガウとうるさくして。

快適なネットライフを実現するべく、このあたり一帯のケーブル交換作業のため、今日また、(有)ニート・エンジニアリングの若きエンジニアたちがやってきた☆ (こないだの二人とは違う別ユニットの面々であった。)

近所の親子連れが、「すご〜い」と指差して見上げていた作業風景、アルが大歓迎して(ガウガウして)いた作業風景の画像です。

無駄のない動きは美しく、有能で頼もしいから、人の目を引き、歓声があがるのです。ニッポンのお役人諸君、カジュアルウェアを着用して窓口にいるからって、客は親しみを感じるわけではないのですぞ。仕事人は、仕事してこそ美しいのです。




     
2004/10/15(金)
よく寝てよく伸びて
「んぐぐぐぐ〜〜っ」
「ん〜、よく寝た〜〜」
「起きる前に、ストレッチ」


スポーツの秋である。10月10日の日曜日、体育館のアスレチックジムに行ったら満員御礼だった。今日は、3人だった。運動前のストレッチは辛い。体が固くこわばり言うことを聞かない。

ワンコを観察していると、よくストレッチしている。散歩に行く前にする伸び伸びは、ヨガでいう「犬のポーズ」に似ている。背筋をグググッと伸ばすのだ。ふと目を覚ました時にもストレッチしている。いきなり起きたりせずに、画像のように、まず体を縮めて足先までバレリーナのように(?)力をこめ、それから、力いっぱいに伸びをする。

誰に教えられたわけでもないのに、ケガをしないためのワンコの知恵。




     
2004/10/16(土)
ある秋の日の会話
「アタシの気持ち、わかんないの?」
「吠える前に、目で訴えてるのよ」
「わかってくれないから言葉で伝えてるのよ」
「アタシの言葉もわかんないのね?」
「・・・困ったもんだよ」


アルが、「ワン・・・ワン・・・ワン・・・」と、何か言ってる。見に行くと、体は外に向けているけど、外に向かって吠えている様子ではない。そこでアルに聞いてみた。

「アル、散歩に行くの?」
アルの耳が反応。
「アル、お外に行きたいんだね?」
アルの耳が再び反応。
「じゃ、この洗濯物を干してくるから待っててね」

それから、洗濯物を干して降りてくるまで、アルは吠えませんでした! アルは賢い! ワンコは賢い! 人間の言葉をわかっているのですっ! わかっているのは、「お外」、「お散歩」、「待て」だけで、あとは推測しているのかもしれませんが。




     
2004/10/17(日)
こんな日曜日
「え? お留守番?」
「いいよいいよ、いってらっしゃい!」
「オトーサンが一緒だから問題ナイ!」


何年ぶり、いや、何十年ぶりかで南山大学に行った。受験の時以来である。いや、合格発表以来か。この大学のあるあたりは、山だったに違いない。駅からもンのすごい坂を上るのである。下るのはもっと大変。膝がメリメリ悲鳴を上げる。私のような平地の住人には、この大学に通うのは大変なことだったろう。

で、この大学への行き帰りに、このたび環状となった地下鉄を利用した。東京の山手線のように、地下鉄がぐるりと一周。「ドーナツ」ラリーとやらで、地下鉄を探検している親子連れをたくさん見かけた。




     
2004/10/18(月)
情けなくて見てられない
「うららかな・・・」
「春じゃないけどうららか〜」
「布団干し、じゅうたん干しに最適ね」
「ゲホゲホ、ホコリが。叩かないでよ」


丸めて車庫に置いてた6畳敷きのじゅうたんを書斎に敷いて、約2週間に渡って展開した家中の整理整頓大作戦はようやく終わりを告げた。(画像のアルは、ホコリをよけているのではなく、足の裏を舐めているのです。)

叩けばホコリが出るのは、私もそうだが、コイズミさんもそうらしい。今日の予算委員会の様子をちょっと眺めていたら、ハラグチくんにずいぶん追求されて、ハラグチくんが提示した問題をわからないふりして(ホントにわかってなかったのかも)、やっきになって言葉をすり替え、声を荒げて、逃げていた。

ニッポンは徹底的に社会主義国家なんだなぁと情けなくなった。




     
2004/10/19(火)
理由はいくらでもある
「散歩、行けないよ」
「だって、雨だし・・・」
「だって、靴が邪魔で車庫に下りられないし・・・」
「だって、腹ペコだし・・・」
「ホント言うと、散歩、イヤなだけさ」


腰を痛めるから、できるだけジャンプをさせないほうがいいけど、胴長短足のコーギーはジャンプが好き。アルもよく飛び上がり、飛び降りる。この段差もいつかは飛び上がれなくなる日も来るのだろうな。

結局アルは、雨の中、カッパを着て用足しに出かけたが、オシッコもウンチもしなかった。室内に、新聞紙を敷き、その上にペットシーツを3枚並べて、アルのトイレを作った。

雨の中、雨靴はいて、アスレチックに行ってきた。運動開始前の血圧が 105/59 。こんなに血圧が高いのは初めて、と秘かに驚きつつチェック表に記入してたら、トレーナーさんに、「こんなに血圧低くて、朝、辛くないですか? 冷え性じゃありませんか?」と聞かれた。

ムム? 私は怠け者だから朝が苦手なんだと思っていたよ。それに冬は寒くて当たり前だとも思っていて、冷え性の自覚はないのだが・・・。




     
2004/10/20(水)
台風23号
「・・・」
「ウワッ・・・・」
「キャッ・・・・」


台風23号、別名「トカゲ」、沖縄を60時間暴風雨にさらし、超強力なまま四国に上陸、ただいま名古屋に接近中。

午後3時頃から暴風雨が強さを増してきました。今まで倒れたことのない重いラティスが倒れたので、父と二人、思わず外へ出て片付けてしまいました。ぶっ飛んでご近所に迷惑をかけてはいけないと思い・・・。南向きの玄関ドアを開けた瞬間、すごい風が吹き込み、2階までガタッと衝撃が走ったようです。一瞬、息も付けぬほどの生温かい暴風雨。・・・こうやって思わず外へ出て片付けて、人は事故に遭っちゃうんでしょうねぇ・・・。

時折、突然の嵐の音にアルが吠え立てます。外を見せて、納得させるのです。




     
2004/10/21(木)
横顔
「・・・ウトウト」
「でも、耳は眠らないの」
「風のざわめき・・・気になるの」


台風一過、でも、風はまだ強く、洗濯物は外には干せない。アルは、日に何度も外へ出かけたがる。隣の家の前に座ってみたり、すぐそこの空き地を飽きもせずに匂いをかいでみたり、スギナだらけの公園を何度も往復してアル専用ケモノ道を作ってみたり。

そして、家の中ではウトウトとリラックスして過ごします。9歳と11ヶ月と13日のアルの横顔、・・・さすがに、落ち着いてるわぁ。




     
2004/10/22(金)
遠くへ行きたい
「何かが聞こえる・・・気がする」
「何かが待ってる・・・気がする」
「しばらくここにいるからね」
「帰らないからね、アタシ」


近頃は、アルの好きな気候になってきたせいか、アルは、日に何度も外に行きたがる。情報収集の匂い嗅ぎだけでなく、ただあたりを眺めたり、何かの動きに気を取られ、熱心に何かを注視していたりする。お隣の家の前に座り込んで、なかなか動こうとしない。

ハイビジョンで、『決定版列島縦断鉄道1万2千キロ、最長片道切符の旅』を再放送していた。終着駅は、肥前山口駅。懐かしい。祖父母の家に行くために、乗り換えに降り立った駅だ。長崎本線と佐世保本線の分岐点。この駅のそばの山には、大きな観音像が立っていたが、今もあるんだろうか。あるだろうな、きっと。

秋は旅情を誘う季節なのかもしれない。




     
2004/10/23(土)
何が起ころうとも
「あら、お掃除なの、ご苦労さま」
「怖くないよ、アタシ、もう大人だから」
「いつだってアタシは平静なのよ〜ん」


アルは、仔犬の頃から掃除機の音には平然としていたが、近頃ますますふてぶてしく構えるようになった。ベッドから動こうともしない。この落ち着きを、雷や花火や台風の時にも持ち続けてもらいたいのだが・・・。

今日、東京駅から徒歩10分ほどのところへ行ってきた。久しぶりの新幹線。その帰りの「のぞみ」号で、私は、隣席の大きな女性に威圧されて別のあいてる座席に移動してしまった。個性的とは言いがたい、一種異様な風体に最初から「・・・やだよぉ」と、指定席の不運を嘆いていたのだが、彼女の放つ「あっち行けよ、邪魔だよ、狭いんだよ」オーラに負けてしまった。・・・悔しい。

・・・しかし、ちょうどその頃、新潟の小千谷では大きな地震が連続発生していた様子。地震、これにはドキリとする。いったいどうなっているんだろう。異常気象と関係あるんだろうか。




     
2004/10/24(日)
ベッドに秋がやってきた
「ん〜、ふかふかベッドが心地いい〜」
「オカーサンの膝の上でネンネもあったかい」
「ストーブはまだかな〜?」


犬は寒くても大丈夫、と思っていませんか? ワンコは寒さにも耐えられるけれど、あったかいのも好きなんです。年を取ったらなおのこと、寒い季節には、足腰のためにもあったかいベッドを用意してやってくださいな。

新潟の地震の惨状を見て、今日も耐震対策をした。まず、揺れで扉が開いて、中のものが飛び出さないように食器棚やたんすの開き戸にゴムひもを引っ掛けた。それから、この半月ほどの整理整頓大作戦の時に、移動した家具の下には「ふんばる君」をかませて、耐震対策は取っていたが、今日はさらに、父の部屋と母の部屋で、「ふんばる君」を設置。

「ふんばる君」とは、家具の転倒防止に家具の下に敷く、くさび状のスペーサーである。

気休めかもしれないけれど。

3年間水交換不要の、「光触媒方式タンク」とやらに水も入れて、家族の3日分の水だけは確保した。




     
2004/10/25(月)
待つ
「無念無想・・・」
「心頭滅却すれば腹ペコも感じず・・・」
「・・・・・・」
「待〜つ〜わ〜♪、いつまでも待〜つ〜わ♪」


ブラッシングのあと、ササミジャーキーのかけらを前に、アルは「待て」のコマンドに従っています。おとなしく待つこと、ただひたすら待つことが、大好物を獲得する最良の方法だとわかっているのです。相手が父だから。

人間社会においては、待つことは勇気の入ることなので、気力体力に欠ける私は、いっそ走り出してしまいたくなる。そうかといって、走り続ける気力体力もないので、やはりじっくり粘り強く力を蓄えなければなぁ。

長年のハギシリのせいか、きのうポロリと外れてしまった奥歯のゴールデンクラウンを持って歯医者へ。「先生っ、旅行に行くんですっ。これ、セメントでガッチリくっつけてくださいっっ!」 めでたくくっつけてもらいました。うひひ。




     
2004/10/26(火)
いつものように
「雨だけど・・・」
「眠いけど・・・」
「腹ペコだけど・・・」
「行かねばならぬ、いつものように」


今日は一日雨だった。小雨程度だったから、朝の散歩はウロウロと、何かを探すかのように、行きつ戻りつ、匂いをかいで、そこそこの充実感とともに帰宅・・・したんだよね、アル。画像は、夕方の散歩のために、ストレッチングしながら、レインコートを着せてもらうアルです。

被災しても仕事はしなくてはならぬ、仕事があれば。被災とともに仕事を失う人もあろう。いつもと違う状況下で、いつもと同じことも同時に進行しなければならない。

仕事している時、自然災害にダメージを食らった場合を心配した。幸運にして人的被害がなかった場合も、できるだけ早い製造再開を迫られるだろうが、従業員の出勤は、特に女性パートさんの出勤は望めないだろう、と、暗澹とした気分になったのを思い出す。会社を整理してよかったなぁ、と、ニュースを見ながらそう思う。




     
2004/10/27(水)
あなたに似た人
「アザラシってなあに?」
「なぜ、アタシを見て『アザラシ〜』なの?」
「アタシのパパもママもグランパもグランマもワンコだよ」


この角度からアルを見ると、まるでアザラシ。丸く黒いウルウル目玉がますますアザラシっぽい。うちの母なんぞ、アザラシを見ると必ず、「んま〜、アルだわ☆ かわいいわねぇ」と喜ぶ。コーギーは「真田広之」に似ているとのもっぱらのウワサであるが、もちろん、正統派古典的二枚目俳優上原謙に似たコーギーもいる。

父は「加山雄三」、「広岡監督」、「山城新吾」に間違えられ、母は一時「宜保愛子」に間違えられ、私は「岡本綾子」、「篠ひろ子」、「松たか子」に間違えられるが(間違えられないってば!)、実は、「上沼恵美子」である。

あなたは誰に似ていますか?(今日はいっぱいウソを書いた気がする。)




     
2004/10/28(木)
生命力
「んが〜〜〜〜ァ」
「ふぁ〜、マッサージは極楽じゃ」
「ご飯とネンネとオトーサンとオヤツ、これがなくっちゃね!」


奇跡の生命力・・・。あの坊やの生命力はどこから湧いたのだろう。車ごと生き埋めになった子どもの救出劇に涙した人は多い。あの坊やの幸運に涙するのか、母親の悲運に涙するのか、あの子のこれからを思って涙するのか。

うちの父は、実は、マッサージや指圧が得意である。柔道をやっていたせいか、ツボを心得ているらしい。我々家族には、絶対に!、と言っていいほどやってくれない。ケチだ。しかし、かわいいアルには毎日マッサージしてやっている。「お〜そうかそうか、アル、気持ちいいか、よかったな〜。そうかそうか、眠くなってきたか、よかったな〜」、と。気持ちよくなったアルは大あくび。手を止めると、「もっと!」と催促する。

アル、元気で長生きしてくれよ。キミは両親の生きがいにもなっているのだから。




     
2004/10/29(金)
ワンコの瞳
「アンタ、誰?」
「アンタ、ボクを知ってる?」


明日からの「宮古・沖縄行き」に備えて、すべてを計画してくれた横浜の友人宅へ向かった。彼女が旅行に備えての残業を終え最寄り駅にたどりつく午後8時まで、横浜をぶらつくことにした。元町は20年ぶりか? 考えてみると「氷川丸」乗船は初めて。それに、横浜開港資料館も初めて。資料館の写真資料は興味深かった。どの被写体の人物も生き生きとして、表情が引き締まっているのが印象的。中でも大工のおにいさんの眼光鋭いこと! 

それに対して、東戸塚オーロラシティのペットショップ「ペットファーム」にいた生後3ヶ月ほどの仔犬たちの瞳は、ポヨポヨと柔らかな光をたたえ、あまりにも無垢で、例えば彼らの目が私の目と合っても、彼らの目に映るのは私ではなく、私を透かした向こう側なのだと感じるほど。飼い主のいないワンコは何も見ていない。そう、まるで何も見ていない天使のような目だった。

画像は、元町のオープンカフェで出会ったワンコたちのうちのコーギーの「コナ」ちゃん。まだ1歳にも間がある若犬。元気一杯にはしゃぎつつも吠えずにいい子していた。




     
2004/10/30(土)@宮古島
横浜⇒宮古島⇒池間島
「ワンコの写真撮りにきたの?」
「海? そこにいっぱいあるよ」
「空? 海よりたくさんあるよ」
「星? 砂浜にも空にもいっぱいさ」


那覇から空路40分ほどで、マリンスポーツの島に到着。マリンスポーツには縁はないが、我々はレンタカーで宮古島を巡ることにした。

白い砂山ビーチを裸足で楽しみ、たくさんのヤドカリを見つけていちいち興奮し、海と空に目を奪われた。そこからすぐ近くの西平安名崎(にしへんなさき)には、何年か前の台風で、羽をもぎ取られた風力発電の風車の残骸。池間大橋を渡って、本日の宿「ラサ・コスミカ ツーリストホーム」のある池間島へ。ここは、インドやエスニック大好きなヘルシー志向のナチュラル派なら大満足な個性的なペンション。ベジタリアン料理です。「チャラチャラしたカップル向きのお宿ではない」、と、同行の友人評。彼女はしっくりなじんでいましたが、私は完全に場違い、でした。うふ。

画像は、池間大橋を渡ってすぐの池間島の海の家のワンコ、黒のダックスの「リン」ちゃん。白いマルチーズ(?)のアイルちゃんとのびのびと暮らしていました。

お昼に食べた「イカスミ汁」はあっさりしてて満足。暑い南の島のオヤツは、「冷やしぜんざい」ですね。




     
2004/10/31(日)@宮古島
宮古島のんびりドライブ
「ホラ、見てよ! メダルだぜ!」
「マラソン大会の2キロコースに出たんだぜーーーっ!」


池間島を出て、宮古島のもうひとつの端っこを目指す。宮古島の道路は整備が行き届き、間違えて立派な農道に入り込んでも、必ずどこかに出る道があって、速度もゆっくり目に制限されていて(40キロ・50キロがほとんど、人家があれば30キロ)、とっても私向きのドライブコース。東平安名崎(ひがしへんなさき)は、この日ちょうど「東平安名崎タートルマラソン大会」のゴール地点となっていて、大勢が押し寄せていたが、「ゆっくりなら行っていいよ」と入れてもらえた。宮古島の警察官はやさしい。

東シナ海と太平洋に突き出す岬の灯台に登ってほぼ360度の海を眺めた。コバルトブルーとエメラルドブルーの交じり合う美しい海。・・・飽きない。本日に限り、灯台の見学料は無料。宮古島の灯台の職員さんもやさしい。画像は、このマラソン大会の2キロコースを完走してメダルをもらって得意げの黒ラブ。灯台の入り口で休んでいました。

うえのドイツ文化村では水中観光船からのサンゴ礁と魚たちの姿に興奮の連続。ダイバーの気持ちがわかる気がした。

「あいさつ、しようよ」
「なでなでしてよ」
「急ぐ必要なんてないでしょ?」


「みやこパラダイス」で蝶々と熱帯の植物を眺め、雪塩アイスを味わって、本日の宿、平良(ひらら)市の「ホテルアトールエメラルド宮古島」へ。

さっそく、平良市探索へ出かけ、西里商店街のとある洋品店の前で、3歳のワンコ、「八(はち)」クンに会った。「今日のワンコ」に出演したことのある有名ワンコだそうだ。猫派の友人に「なでてよ〜」と迫ってなでてもらっているところを写しました。

宮古島には、歯科と皮膚科の病院が多い!




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