『怒涛の鯨のタタキ』
2004年11月の日記



平年の平均気温より暖かかった11月、
狂ったのは自然だけではなかったようです・・・。
子どもが犠牲になる嫌な事件が相次ぎました。

アルはめでたく10歳になって、ますます元気です。

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2004/11/1(月) @宮古島&沖縄本島
宮古島⇒沖縄本島、名護
「にいちゃん、休憩? やったね!」
「うれし〜っ! 最高〜!!」


沖縄本島はほぼ20年ぶり。なんということでしょう、激変しておりました。沖縄本島の道路は超ゴージャス、完璧に整備され、片側2車線、3車線も当たり前で、制限速度は60キロ。もちろん、私のように60キロちょっとで走行していては怒鳴られます。ここは都会の道路を走りなれている友人に運転を任せ、本日の宿泊地、名護へ。

途中、「読谷やちむんの里」。作家によって、焼き物のデザインはもちろん、色合いも違う。友人はシーサーなど、沖縄の焼き物作品が大好き。シーサーの顔はひとつとして同じものがないとかで飽きない様子。

画像は、やちむんの里の工房にいた「スピカ」ちゃん。おにいさんが休憩で出てきて、大喜び。

「こっち、こっち!」
「違う、違う! あっち、あっち!」
「アタシの行きたいように行くのっ!」


名護ってこんなだったか? とにかく道路がゴージャス。

名護の「ホテルゆがふぃんおきなわ」近くの浜辺の名護総合公園で、うちのアルみたいな、とってもかわいがられてマイペースのわがままワンコに会いました。大きくきれいな夕日を見に来た飼い主さんは、「モモ」ちゃんに引っ張られ、夕日を見逃してしまったそうです。

沖縄のおにいさんたちは、みんな濃い顔。目の保養になりました。友人は、「目の保養になんない・・・」そうです。すべてにおいて、趣味が違う友人でよかった、よかった。




     
2004/11/2(火) @沖縄
美ら海水族館⇒那覇
「人ばっか・・・」
「ま、慣れたけどね」


本島北部の本部町の「沖縄美ら海水族館」へ向かう時は雨だった。水族館は遠足の小学生でにぎわっていた。

「うわっ、キモッ!」・・・何を見ても、「キモッ」を連発するガキどもは、ほぼ全員がデジカメか使い捨てカメラを持ち、フラッシュを放ちながら走り回る。(・・・アホかこいつら・・・。)ガキどもに腹をたてても仕方ないので、大水槽の前で、ジンベェザメやマンタを眺めて過ごす。

直前の名護市内で70キロ弱で走行し地元ドライバーに怒鳴られ(運転手は私)、高速道路ではない沖縄自動車道(80キロ制限)で那覇へ向かう。途中、都会人ドライバーの友人に運転を代わってもらい、私は車窓の風景を楽しむ。(でも、ナビは運転よりも大変・・・。)宮古島でもそうだったが、ここでも、ほぼ全戸の民家が屋上に水タンクを備えている。いつの間にかできていたモノレール「ゆいレール」で向かった首里城でも修学旅行生らしき一団とぶつかる・・・。

宿泊は国際通りすぐそばの「ホテルサン沖縄」、神奈川県立平沼高校の修学旅行生諸君と同宿となった。・・・先生方、ご同情申し上げます。こんな繁華街のすぐそばで宿泊とは、ご心配でしょうなぁ・・・。が、しかし、今時、神奈川の高校生も沖縄の高校生も、見かけはまったく同じなので、「おまえら、どこのガッコーのもんや?ガルル〜!」ってな騒ぎにはならないだろう、と勝手に安心。

牧志公設市場近くに壷屋焼きの窯元がいくつかあって、20年前に行った窯元を探したが、このあたりも激変。観光客が入りやすい雰囲気に変わっていた。見覚えのある古びた塀の工房を発見したが、そこが20年前のその「新垣さん」かどうか自信がなかった。

画像は、牧志公設市場すぐそばの商店街の中の衣料品店のミニチュアダックスの「ゴンタ」君。




     
2004/11/3(水) @沖縄
知念⇒南部戦跡⇒・・・帰宅
「おかえりー!」
「ネーチャン! ネーチャン! ネーチャン!」
「面子がそろってようやく安心、ぐっすり寝るぞ〜」


知念の高台に琉球第一の霊地、斎場御嶽(せーふぁーうたき)がある。御嶽(うたき)と名のつくところは沖縄の各地にいくつもあるが、街中になってしまっているところも多い中、2000年12月に世界遺産に指定されたこの斎場御嶽は、神秘の雰囲気をそのまま残し、神に仕える巫女たちが神の声を聞き祈りを捧げていたのもなるほどと思わせる。

米軍の砲撃で地形さえも変わったとされる南部戦跡を回る。平和祈念公園にある沖縄県立平和祈念資料館の資料に息を呑む。・・・息を呑みつつも、戦争の世紀において、戦争と殺戮と破壊と復興の連鎖が、経済と連動し世界を動かしているのは間違いない事実だと感じ、そこに立つ自分の罪深さに涙がにじむ。喜屋武岬に立ち絶景を眺めながら、ここからも人々が身を投げたのだろうなと思い、さすがの私も口数が少なくなる。

こうして南の島4泊5日を終え、帰宅したのが午後9時半。アルが、嬉しさに耳をぺったり折りたたんで出迎えてくれた。いつもなら、「おかえりっ!」とちょっと挨拶してすぐに家族に報告しに部屋に飛び込むのだが、今日ばかりは、私が玄関にバッグを運び込み、靴を脱いで部屋に入るまでそばを離れず、部屋に入ってからも、バッグの匂いをかぎ、私に顔を近づけ、匂いをかぎ・・・。ここまで歓迎してくれると、かな〜り嬉しい。




     
2004/11/4(木)
アルの野性・・・?
「ここは穴場なの」
「食べ物が落ちているかも・・・」
「落ちてたら食っちゃうぞ」
「食べ物を狙う虫がいるかも・・・」
「いたら吠えるぞ、捕まえるぞ、食うぞ」


ちょっと隠し撮り風に、アルを撮影。私の様子を伺いながら台所の隅に近づき、真剣に何かを凝視している。アルを野に置いたら、どんな動きをするのだろう。

水中観測船で眺めた海の中、魚の動きは俊敏、ひれの動きは大きく、思っていたよりもはるかに多種多様の魚があちこちで繰り広げるドラマ。ウミガメもス〜イスイ。

私は何も知らないんだな。




     
2004/11/5(金)
犬の歯磨き
「歯ごたえあるぞ〜」
「噛んで、舐めて、ふやかして〜」
「ガムをかじると、歯茎から血が出ませんか?」
「・・・のわんちって」


高齢ワンコの多くが歯周病を患っているはずだ。人間の食べ物はやわらかく、歯垢がつきやすく、歯垢がついたら、歯磨き習慣のないワンコはあっという間に歯石を蓄えてしまう。アルの歯磨き習慣のしつけに失敗したので、アルの歯磨きは歯ブラシではなく、歯によい「硬いガム」を利用することにしている。牛皮で作ったガムは、歯磨きガムとして一般的。味もいいらしく、アルは、歯茎からの血をにじませながらも夢中でかじり続ける。

夕食後、今日は何のオヤツも与えなかったので、久しぶりに牛皮ガムを与えた。アルのフードが入っている、食器棚の最下段の開き戸を開けると、「わ☆ オヤツだ☆」と嬉しさに足踏みして飛び上がらんばかり。




     
2004/11/6(土)
呆れた話
「犬も歩けば棒にあたる・・・」
「ネーチャンは呆れた話を拾ってくる・・・」


アルはよそ見しながら歩いて電柱にぶつかりそうになることもあるし、干からびたカエルを踏みつけそうになったこともあるし、お財布を見つけたこともある。(交番に届けた。)

本日午後、とあるレストランの前を通りかかった時、「キャー」+「ギャ〜」+「ヒャァ」のような、濡れ雑巾を引き裂くような不細工な奇声を聞いた。新郎新婦を取り囲んだ若者たちが、胴上げをしているのだった。胴上げをされているのは、なんと、白無垢に華やかな色内掛けの花嫁衣裳姿の花嫁だった。花嫁が無事地面に下り立った時、なにか違和感を感じた。

え? この花嫁のカツラが取れたの?

いや、取れていなかった・・・。普通のアップスタイルに普通の髪飾りをつけ、化粧も普通の化粧で、首から下だけ伝統的和風の花嫁衣裳という珍スタイル。バランスが取れていないことはなはだしいっ。

こいつら、本物か? 仮装大会じゃないのか?

アル〜、どう思う? 呆れてないで何とか言ってよ〜。




     
2004/11/7(日)
アルの七不思議
「犬は食い意地が張ってるだけで、味覚はないと思ってるでしょ」
「とんでもな〜い」
「バカにしないでよ〜♪」


沖縄中部にある読谷村「やちむんの里」のいくつもある工房のひとつで、なんとなく心引かれて手に取った焼き物がこれ。(後ろにあるアジサイ模様は有田焼の壷。)

「ゼリーなんか入れるといいよ」と店番のオバチャンが言ったが、食べ始めるとやめられない私の好物のポップコーンを入れてみた。

で、何がアルの七不思議かというと、アルはポップコーンを食べないのである。不思議だ。ポップコーンは体に悪いのだろうか・・・? アル〜、教えて〜!




     
2004/11/8(月)
アルは10歳になりました
「これ何? 食べていいの?」
「ふっふっふ・・・誕生日って甘いね」
「・・・舌伸ばせば届きそーだな」


アルが無事10歳になった。大きな病気も怪我もせずに、少々老化し始めてはいるが、淡々と日々を重ね10歳になった。

これからも平々凡々と日々を重ね、生きて行こうね、アル。

10歳という節目の年だし、と思って、手作りケーキなんぞをと思い立った。ふんわりとしたカボチャのケーキができるはずだったのだが・・・。もうケーキ作りなんて無茶なこと、しないほうがよさそうだ・・・。

夜、高校3年の時のクラスメートのマスミちゃんから電話あり。そのあと、連絡事項を同じく元クラスメートのマリちゃんに伝えるために電話。卒業以来、ン十年ぶりだったけど、一瞬にして17歳に戻ってしまいましたわ。気分だけですがね。♪17歳〜〜♪




     
2004/11/9(火)
牛皮ガムの歯磨き効果
ややっ? これはなんだ?
掃除をしようとして、リビングの床に物体発見! 12ミリ×8ミリ、もうひとつは、5ミリ×6ミリ。この手触りは、・・・カルシウム? 歯石かっっっ! 硬いガムを熱心にかじっていたアル、その歯にびっしりと固まっていた歯石が剥がれ落ちたものにちがいないっ。

アルっ! お口を見せなさいっ! 逃げるな、こらっ。見せて〜〜。

「やだっ」
「やめてっ!」
「うぎゃっ・・・」


画像でははっきりしませんが、ガッチリと固まっていたアルの歯石が取れていました。まだ若犬の頃、「ひづめ」をかじっていて上あごの裂肉歯という大きな歯が、歯髄が見えるほどに大きく欠けてしまいました。その部分をコーティングするかのように歯石が固まっていたのです。歯石は細菌の塊そのものだから、体に良くないけれど、除去するには全身麻酔をして眠らせる必要がある。これまたワンコの体には大きな負担がかかる。ワンコの歯磨き習慣が大切な理由です。

でも今回、歯磨きガムで歯石が取れてラッキー!  アル、これからも自力で歯垢取り、歯石取りをしてちょうだいねっ。




     
2004/11/10(水)
秋深し、隣は何を・・・
「背丈より高い草!」
「こういうところ大好き!」
「ジャンプしながら走るよ!」


10歳になったアルは、ますますヒマさえあれば寝るようになった。ご飯と散歩の時以外は、フカフカベッドに寝て高いびき。よく寝て、休息がゆきとどいているのか、時折、精力的に散歩することがある。こうした枯れ草の中は、楽しさを全身に表して、「草より高く跳ぶんだっ!」とばかりに足腰のバネを利かせて走り回る。

アルの好きな季節がやってきたねぇ。

早朝、5時から6時まで、どこの家からかはわからないが、電話の呼び出し音が聞こえていた。(住宅密集地なの。)もうろうとした頭で、確認したところでは、5分間ごとに20回ずつの電話の呼び出し音で、「・・・布団で電話をくるんでいるような・・・?」音だと思った。

なんなんだ? サラ金かなんかの督促電話か? いやがらせかなんかか? 

気になる音と妄想で、頭がしびれたまんま、一日をスタートしてしまったではないかっ。

     
2004/11/11(木)
レイジードッグ
「雨だし〜」
「暗いし〜」
「平穏無事だし〜」


とんでもないぞ、アル。ちょっと世間に目を向けてごらん。中越地震はいまだ大きな余震の連続だし、台風の被害は生態系を乱したことが明らかだし、アラファト議長は死んだし、日本は近隣諸国にバカにされてるし・・・。(ハシモトさんたら、何しに中国へ行ってんのかしら、・・・やらし〜)

しかし、雨の日のワンコは眠いのだよね、アル。

本日、中1レベルの英語テキストを眺めていたら、こんな例文が。

Jack: Jane, how many cats do you have?
Jane: I have two cats. I have a white cat and a black cat.
Jack: Are they good cats?
Jane: The black cat is noisy, but the white cat isn't noisy. The white cat is quiet.
Jack: Is she lazy?
Jane: Yes, she is. She's very lazy. She sleeps in the morning, in the afternoon, and in the evening.
Jack: Does she sleep at night, too?
Jane: Yes, she does. She's a very lazy cat.


・・・よくねるコは、なまけもの、なのかぁ・・・。




     
2004/11/12(金)
レイジードッグ2
「♪雨が降る〜♪」
「♪誰もいない〜♪」
「♪雨が降る〜♪」
「♪ワタシはネンネする〜♪」


東海、関東地方に降った記録的な豪雨は、静岡県を中心に道路冠水などの被害を引き起こし、同県内で女性1人が死亡、交通機関にも大きな影響を与えた。 11日夜に規制値を超える雨量を観測した東海道新幹線は、静岡―豊橋(愛知)間で約4時間40分にわたって運転を見合わせた。 JR東海によると、・・・(略)。〔インフォシークのニュースより〕

なんてこったい・・・。そういえば昨夜は、アルが一時ハウスにこもったほどに、雨の音が強くなった時間帯があった。

昼近くになって、雨脚が弱ってからいつもの草むらに散歩に出かけた。私が歩くと、ずぶずぶとめり込むほどに地面が軟らかくなっていた。しみ込んだ水はどこへ? 地下へ? 地下水くみ上げ規制で、ずいぶんと地下水もたまっていることだろう。大量の地下水の上に浮かぶ建物を想像・・・。ぶよよ〜ん、びしゃびしゃ、ばしゃばしゃ、じゃっぶ〜ん、ざっぱ〜ん、どんぶりこ・・・。うひゃ、液状化間違いなしだ。




     
2004/11/13(土)
元気の素は?
「枯れ草の匂いもつけたよ!」
「風の匂いも、土の匂いも!」
「全部をアタシの味方にするの!」


アルが体をかゆがるので、ノミかダニか?と体をチェックしてみたが、結局シャンプーすることにした。昨日とは大違いのいい天気、シャンプー日和だ。何ヶ月ぶり?

風呂場でお湯をかけると、もわぁぁぁっとアルの匂いが立ちのぼる。お湯に溶かしてあわ立てたシャンプー剤をスポンジで体に付けていく。このやり方だと、顔を洗う時も嫌がらない。顔の泡を洗い流す時も、スポンジを使う。

ドライヤーとタオルで乾かしたら、アルはいろんな匂いを体に付けるのに大忙し。

なんとかという名前のハワイ沖の深層水が届いた。1年契約で、1日1本(1,5リットル)の水がくる。ちょっと高いのでとりあえずは一口しか契約できなかったが。母が原因不明の湿疹?で悩まされているので、食べるものや飲み水から考え直しているところなのだ。サプリ好きの父も興味シンシンなので、「オトーサンは650ミリリットル、オカーサンも650ミリリットル、アルが200ミリリットル! 分け合って飲むようにねっ!」てことできっちり分配。なんでも、老化していたワンコの足腰がしゃんとしたり、白内障になっていたワンコの目の白濁が消える例があるらしい。




     
2004/11/14(日)
女の子の夢?
「タオルや毛布、かぶせられても平気」
「毛布をかぶったまま引きずって歩くと楽しいよ」
「だって、みんながそれを見ておもしろがるから」


愉快な光景のひとつに、すっぽりとバスタオルをかぶって移動するアルの姿がある。やがてタオルがずれて、アルの姿があらわになるのがまたおもしろい。そして振り向くアルの顔はやっぱり笑っているのだ。

画像のアル、かぶっているのはひざ掛けだが、かぶり具合がちょっと花嫁さんの角隠しかウエディングベールみたいでないかい?




     
2004/11/15(月)
雨上がりの誘惑
「土砂降りの雨が止んで、うれしいじゃん」
「だから、空き地をウロウロしたんだよ」
「草の実いっぱいつけてきたよ」
「ぐしょぐしょに濡れたよ〜ん」


おとといシャンプーして、昨日の夜から雨が降って、今日のお昼前に晴れた・・・。ただそれだけのことだ・・・。流されちゃった匂いを確認して、新規情報を確認するのに体を張ったんだよね、アル。

大昔、幼い頃、私も山や川や野原の探検をするのが大好きだったよ。当時の友だち、どうしているかな。引越しが多かった私にとって、小学校の6年間はひとつところに住んでいたから、他の土地に比べ、とても懐かしい場所だ。

幼なじみ、・・・いいねぇ、安心できる感じだね。(よかったね、紀宮さま。)




     
2004/11/16(火)/
証明せよ。
「ハイハイハーーーイ!」
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーーン!」


アル〜、と呼ばれて飛んできたところを待ち構えて写してみました。

ハクション大魔王など知らない姪っ子からファックスが届いた。・・・なに? 「相似なんだけどわけわかんないから教えて下さい。姪っ子より」だと?

三角形ABCがあって、ABを底辺とする三角形APBがあって、ACを底辺とする三角形AQCがあって、角Pの二等分線と辺ABの接点がR、角Qの二等分線と辺ACの接点がS。直線RSと直線BCとの好天をDとする。こんな図があって、AP=2、BP=3、AQ=5、CQ=4、とするとき、BC:CD=( ):( )。

私もわけわかんないよ。でもね、相似といえば「平行線」だよ、どっかにどっかから平行線をおろせば、一発で解ける問題なんだよ、きっと。・・・パッと見では、5:4 だと思うけど、勘じゃだめだろうねぇ・・・、ウハハハ。・・・こんなことしかアドバイスできない私。塾が必要なはずだ。おっとこれは塾の宿題なのだそうだ。

中学時代、私もこんな問題を解いていたんだろうか???




     
2004/11/17(水)
輝く瞬間
「まぶしいよっ!」
「見よ! 華麗なるキャッチの瞬間を!」
「見えない?」


至近距離でフラッシュをたいてしまったようで、ごめんなさいね。

普段寝てばかりいるアルは、遊ぶ時など、素晴らしい身体能力を見せてくれます。そして遊びながら、「持って来い」を完全に覚えてしまいました。年だから今更しつけはムリだなどと勝手に限界だと決め付けてはいけないんですね。私の足元にポトンとボールを落とすのです。いやもうかわいいのなんのって。

電車の中で、静かな低い穏やかな声が聞こえてきた。近くに立っていた人が携帯を取り出して話しているのだった。(日本語ではなかったから話の内容はわからなかったが。)声高な会話が多い中、とても印象的だった。しばらくして、読んでいた本を閉じてから、すぐに携帯を閉じたその人の横顔をそっと見てしまいました。・・・いやただそれだけのことですがね。




     
2004/11/18(木)
用心深いの
「何だ、これは?」
「怪しい器だ・・・」
「もしや毒でも入っているのでは?」
「毒だかどうだか食べてみようっ!」


いつものように通販の「ポチの幸せ」でドッグフードを注文する際に、アルの食器も注文した。長年、小さいダンボール箱をひっくり返したものにアルの食器をのせていたが、不注意で蹴飛ばして何度かひっくり返したことがある、・・・もちろん人間が。これなら鉄製のフレームなので動かない。食器は陶器だから衛生的でよろしい。

最初、アルは警戒して、眉間にしわを寄せたような表情で新しい食器を見ていたが、ドッグフードを入れてやったらそろりと近づいた。しかし、器を覗き込んだら、底に犬の絵が描いてあるのを見て再び警戒。そこで、アルの見ている前で、フードにカツオブシをかけてやった。しばらくして、アルは再び食器に接近。ようやく警戒を解いて、自分のための食器だと認識してくれたようです。




     
2004/11/19(金)
健康って幸せ
「え? コロンしろ?」
「え? そのまま待て?」
「やだなぁ・・・」


コーギーはよくこのような仰向け大の字でネンネします。他の犬種でもリラックスするとこうなのでしょうか? 「コーギー刑事さくら」の「タレコミ帳(BBS)」で、このポーズの写真の投稿が相次ぎ盛り上がったことがございます。もちろん、アルも参加しました。

健康でなければ、丸くなって寝ることも、大の字で寝ることも、伏せることすらできなります。アルは、どんな格好でも寝るし、こうして見せるおなかにも傷跡はありません。(不妊手術の傷跡は、まったく見えない。)

近所のコーギーのマックス君、アルとほぼ同い年ですが、便が出なくて、開腹手術をしたそうです。おなかのキズは、やっぱり針金でパチパチと留められているんでしょうか。




     
2004/11/20(土)
ぶっちぎりのド緊張〜!
「チュッパチャップスと緊張に何の関係?」
「甘いのはキャンディだよ」
「人生は甘くない」
「・・・てことを言いたいわけ?」


今日はピアノ発表会でありました。大人のピアノ発表会です。定年退職後、ピアノを始めた人もいれば、子どもが弾かなくなったピアノがもったいないからと始めた人もいるし、子どものころからずっと続けている人もいます。「世良公則の電子ピアノのCM」に影響されて、ボケ防止に練習を始めた私も、去年に続き再び参加。

・・・まぁ、なんということでしょう。ピアノの前に座った時すでに、緊張しておりました。最初の音を出した時、「ありゃ? これってピアノの音?」・・・、次からは、「クソッ」、「あちゃ」、「くそっ」、「ありゃりゃ」・・・そのたびに演奏がぶちぶち途切れて。(去年は途切れることはなかったというのに。)指の震えが止まりそうにもないのです。練習の時にしなかったような前半の間違いの連続に次ぐ連続っっっ! あーーーー。練習の時に苦労した後半はなぜか(やや)順調に弾けたような気がするのですが、実は、無意識の時間帯がありまして、その時になにが起こったのかは不明です。果たして順調だったのか、なにかとんでもない失敗を犯していたのか・・・。

わははははは! いい経験をしました。

来年もがんばるぞーーーー!(めげないっ。)




     
2004/11/21(日)
アルの主張
「ワンワン」      (ごちそうさま・・・かな?)
「ワォワンワンッ」   (・・・腹減った・・・かな?)
「ワッ・・・ワワワンッ」 (・・・オヤツくれっ・・・かな?)


夕食がアルが何かを言っているが、ちょっとわからない。アルに合わせて、私がワンワンと言ってみると、私を見ながら何か言ってる。いっしょうけんめいなのだけど、そのうち、「ダメだこりゃ」といった風情であっちに行ってしまう。

今日は、満月まであと一週間ほどの月齢。アルは月に吠えていたわけでもあるまい・・・。

午後、風が出てきて、ヤマダさんちのハナミズキが盛大に落葉していた。それを掃き集めながら、「風がお祭りしてるんだよ」とヤマダさんが説明してくれた。風のお祭り、・・・いい響きね。




     
2004/11/22(月)
寒い季節の習慣
「エヘヘヘ、乗っちゃったよ」
「ここで1時間半、寝るの」
「それから、自分のハウスで寝るの」


ふと気づくと、3人掛けのソファの端に座る母の足元で、アルが母を見上げている。「あら、アルが乗りたがってるんじゃないの?」と、母が真ん中の座席に腰をずらすと、すかさず飛び乗るアル。端の席はソファの袖部分にアゴを乗せることができて、ちょうどいい自分の場所だと思っているらしい。

もし、座っていたのが私なら、アルは「ウッ(ちょっと)」、「ウッ、ワンッ(ちょっとどいてよ)」と要求するのだ。・・・アルがソファで人にくっついて眠りたがる、そんな季節がやってきたんだな。




     
2004/11/23(火)
今日はいい子でお留守番
「ねぇねぇねぇねぇ、オトーサン」
「アルと遊んで〜ぇ」
「遊んで〜ぇ」
「遊んで〜〜ぇぇぇっっ!」


画像の状況をご説明いたします。カーペット上に寝転がってテレビを見ているパジャマ姿の父に、アルが前足でガシガシガシと「遊んで攻撃」を仕掛けているところであります。父の背中は分厚くて広いので、アルが掘り掘りしたくらいではびくともしないでしょうが。

穏やかに晴れた日、両親は墓参りのついでに、霊園の近くにある養老公園へ。ついでに、10年ぶりかでお千代保稲荷(おちょぼいなり)へ。このお稲荷さんはご利益があるらしく、あたり一帯大変に繁盛し、見違えるほどにきれいになり活気があったそうだ。

私? 私は日がな一日、本を読んで暮らしましたとさ。




     
2004/11/24(水)
山派? 海派?
「アルは海に行ったことないよ」
「それに、岐阜の山の中の生まれだし」
「やっぱ、山かなっ」


昼頃、穏やかな青空を見上げたら、ちぎった白雲をばらまいたような楽しさ。「一面のお花畑かベタなぎの太平洋のようだな」と嬉しくなった。

滅多に海を見ることのない私は、海を見るとひたすら「でっかいなぁ、すごいなぁ、きれいだなぁ」と感動するが、体から水分や元気がどんどん抜け出してしまうような疲れも感じる。一方、山に行くと、体中に霧のように細かな水分が満たされていくように感じ、ホッとする。

なのに、私は濃尾平野のど真ん中に住んでるの・・・。海も山も遠い〜。

画像は、養老の滝へ行く途中の見事な紅葉です。(撮影者は父)




     
2004/11/25(木)
今日のアルはちょっと変
「11月の終わりらしくない暖かさ」
「・・・らしくないことしたくなるよ」


今日のアルはちょっと変だった。まず、朝、起きてこなかった。ようやく起きて、用足し散歩に出かけたが、あっちウロウロこっちウロウロ。なかなか帰ろうとしない。途中、ヤマダさんに会って、いつものアルなら、すいっと通り過ぎて感じ悪いのに、今朝はなんと自分から寄って行ってご挨拶。ほら、耳が倒れてるでしょ。しばらく名残惜しそうにして、ようやく帰宅。そして極めつけは食欲不振っっ!・・・アルが朝ごはんを食べなかった!!! どうしたことでしょうっっ! そして一日中、家の中に入ろうとせずに、不機嫌な顔して外にいた。

・・・おかしい。夕食はちょっと考えてみなければ・・・、私自身、ここ数日食べるのがめんどくさいことだし、・・・こういう時の我が家の滋養強壮特効薬は、魚のスープ。鯛をコトコト煮込み、ネギをたっぷり入れたものだ。アルにも、別鍋でアラを煮込み、骨を取り除き、身をすりつぶし、ご飯を少し煮込んでおじやにして食べさせた。

アル、元気よく完食! よかった。(アルの演技にだまされたのかも・・・)




     
2004/11/26(金)
今日のアルは元気
「とっても気分がいいよ!」
「走りたくてしかたないんだ!」
「走ろうよ!」
「風になろうよ!」
「空気を引き裂こうよ!」


今朝、非常に早起きしたらしいアルは、機嫌よくマイペースを貫いた。いつもなら眠って過ごす午後、ブラブラと1時間弱の散歩をした。信用金庫の入り口から中をうかがってみたり、その駐車場からブロック2段の低い仕切りを飛び越えて、隣の電気屋の駐車場に入ってみたり、和菓子屋の裏道から病院の通用門に入って、調理室らしき建物の周りを丹念に探索したり、床屋の前に座って、中をじっとのぞいてみたり。

うちの近くまで戻ってくると、いつもの空き地で、「さぁ、ネーチャン、走ろうよっ!」と挑発するような動きを見せる。挑発に乗ったり、乗せられたり、かけっこして本気になったり、負けたふりしてみたり。

早朝、テレビニュースを見た父が怒る。「全局、ヨン様ニュースを取り上げているのはなぜか!」、と。そんなの見なきゃいいのだ。新聞も、一般紙を取っているが読むところがない。来月から、日経新聞に変えようっと。




     
2004/11/27(土)
11月の空の色
「え? そっちに行くつもり?」
「今日は、『いち、に、三歩』だよ」
「だって、今日は何の声も聞こえないんだもん」


アルは元気を取り戻しました。起きている時と、寝ている時のメリハリがきいた生活です。体調がいまひとつすぐれない時とは、表情が違います。しかし、昨日のような、いうなればLSD(long slow distance、長距離ゆっくり)散歩はする気になれなかったようです。

晴れの日が多い尾張地方のこのあたりも、さすがに11月になるとどんより曇る日もあります。11月になると、『若草物語』で次女のジョーが鉛色の空を見上げて言う「だから、私みたいなのが生まれたんじゃないの?」(ジョーは11月生まれ)を思い出します。




     
2004/11/28(日)/
アルの季節
「もうちょっと寒いといいんだけどね」
「枯葉をけ散らすのも好き!」


アルがぐんぐん元気になっていく。風も冷気も枯葉も、すべてがアルの味方。アルは嬉しくてたまらない。私も嬉しい。

メル友さんから、「『恋愛適齢期』のラストシーンはどう思いますか?」との質問。まだ見ていない。私のお気に入りの、ジャック・ニコルソンとキアヌ・リーブスが出ている, 中年男女に若者がからんだラブコメらしい。(ジャック・ニコルソンはセクシーでひねくれてて、キアヌはきれいだが不器用そう、そんなところがおもしろいからお気に入りなのである。)

・・・と、唐突に「ヨン様騒動」に思いをいたせば、これは実に不可解。私と同世代の女性がなぜ? なぜだ?

多くの女性が、日々、物足りない思いをしているらしいから、退屈しのぎのお祭りなのだろう・・・。いつか、祭りは終わるから目くじら立てることもあるまい。自分の意思で踊って、責任取れば済むことだ。

リオのカーニバルの最中には殺人事件も多く発生し、カーニバルの9ヵ月半後には、出産が相次ぐとも聞く。生と死の狂想曲。




     
2004/11/29(月)
三位一体改革ワンワントリオ
「三バカ大将っ!」
「てんぷくトリオ・・・」
「ブーフーウー?」


違ーう! 三位一体改革っ!
(1)国庫支出金を減らす。
(2)税源を地方に移譲。
(3)地方交付税見直し。

改革をしなければならない、金がないから。しかし、公務員の不祥事は、近頃日常茶飯事。高級官僚の天下りは相変わらず、役人本人、家族、遺族に至るまで手厚い公務員や議員だけの年金制度、福利厚生。やっかみ、ねたみ半分で、とりあえずなんでも「ハンターイ!」と叫びたくなる悲惨な社会主義国家ニッポン・・・。しかし、私は信じたい・・・、国家の将来を真剣に考えて日夜励むキャリア官僚たちが、せめて100人はいるだろうということを。その人たちが策定した法案であるだろうということを。

「金がもらえなければ仕事がないから、朝から晩までラジオ体操でもするしかねーじゃん」、などとたわけたことを言う地方の役所の面々が、三位一体改革で当面は苦しむだろうが、そのうち、仕事を見つけ、金をひねりだし、仕事をやり遂げる喜びに目覚めるだろうということを、私は信じたい・・・。

とりあえず、地方の役所から苦労せよ。必要は発明の母と言うぞ、苦労すれば、知恵はどんどん湧いてくるものだ。




     
2004/11/30(火)
魅惑のひと時
「寒い季節の夜のひと時・・・」
「夕食後の満ち足りたお腹・・・」
「何もかも忘れて、さぁ、ひと眠り」
「BGMには、魅惑のワルツをぜひ」


こんな格好して寝るんですよ。いびきかいて。頃合を見計らって「さぁハウスでネンネだよ」と言うと、アルはブルブルッと大きく身震いして、ソファやクッションに毛をたっぷり飛び散らせて退場します。コーギーは、年中抜け毛の多い犬種として有名です。ガムテープでペタペタと掃除してからリビングのドアを閉じます。

「おやすみ、アル、またあした」、頭をひとなでして、私も退場。




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