『怒涛の鯨のタタキ』
2005年2月の日記


2月って変・・・。
なんで28日しかないの?
なんでこの月にしわ寄せがきてるの?
2月! なめられてちゃダメでしょっ!



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2005/2/1(火)
予感するでしょ
「怪しげな雲が北西からやってくるよ」
「北風がカタンカタンと窓を揺らすよ」
「雪の予感だよね」
「まだまぶしいくらいに太陽が頑張ってるね」


冷蔵庫の中みたいに冷たい。だけど雪は降らない。ここより南の三重県の尾鷲でも、はたまた種子島にも雪は降ったというのに。北陸や岐阜でたっぷりの雪を降らせる雲も、間に連なる高いお山をなかなか越えられなくて、この地方には雪が降らないのだという。

あの超有名なワープロソフト「一太郎」が、松下電器産業の特許侵害で販売中止の判決。こういう時代がやってきたのねぇ。ビジネスに関する裁判というと、日亜化学と中村教授だ。日亜化学は発光ダイオードに関しては、豊田合成と裁判で争って勝っている。企業が多くの弁護士を抱える時代だ。個人も、法に無知では許されない時代になるのだ。常識と心配りと正義を持たない種類の人間が、最低でも守り従わねばならないのが法律だ。こんなものをあがめたてまつるのは変だ。しかし、こんなものの網の目をかいくぐり、利用すると、大きな金儲けにつながるのが現実。攻めねばならぬ、そして守らねばならぬ時代。この現実の支配する時代に我々は生きていて、法律の知識で武装しなければならないのだなぁ。




     
2005/2/2(水)
雪は苦か楽か
「なんでこんなにワクワクするんだろ?」
「フワフワで静かだよ」
「でも動いて逃げるんだよ」
「走ろうよ! ギャォーだぜ! 最高ーーだよ!」


アル待望の雪。いつもなら用を足すだけの散歩、しかし、今朝は用足しは後回し。まず、走り回って興奮状態。アルの足が埋まり、腹と胸も一部埋まるほどの積雪です。

亜熱帯名古屋での積雪は年に一度あるかないかのお楽しみ。しかし、毎日が降雪の雪国では、雪から身を守るための労力とお金は大変なものだろう。朝早い時間に、面積にもよるだろうが、重労働の雪かき・雪降ろしに30分から1時間は時間を取られるだろうし、雪の捨て場にも困るだろうし、一度でおしまいではなく、きりがないからイヤになるだろうと想像する。ロードヒーティングシステムや融雪機の導入も50万円前後はかかるらしい。ランニングコストはどんなもんだろうか? 

一戸建てより集合住宅のほうが、きっと楽で経費も安いに違いない。高齢化社会がここまで切迫する前に、社会資本を整え、大都市周辺だけでなく、「こうありたい」姿の地方都市や田舎の夢あるデザイン図があったらなぁ。・・・余裕のある質素で快適なオトナの暮らしを実現できるようなアイデアがないかなぁ。・・・ムリなのかなぁ?・・・精神的に「12歳のコドモ」らしいから、日本人は。




     
2005/2/3(木)
減量大作戦
「またもや減量させられてるんだよ」
「負けないもんね、アタシ」
「知恵と根性でフードをゲットしてみせるわっ」


ソファに寝そべる父を押しやり、父の脚とソファの背もたれのすきまに入り込んで寝ているアルは、スリムとは言いがたい完璧なポッチャリボディ。・・・アルの美貌が3割引きになっているではないか。

『あるある大事典』のサイトに、犬の減量法が載っていたので、昨日からさっそく試している。食事の回数を増やす方法である。今の1日3食をさらに増やすには、ひと粒ずつ与えるのだ。ドッグフードのテレビCMでは、食器に山盛りのドッグフードを与えているが、現実のワンコの生活は厳しい。うちでは、ベジタリアンフード(食事としては洗剤スプーン4杯が一日分)を洗剤スプーン1杯か2杯ずつしか与えないというのに太るのだ。(オヤツが多すぎ・・・。)
洗剤スプーン1杯分のドッグフードを準備⇒アルの食器にひと粒ずつ入れる⇒アル、ひと粒ずつカリカリ食べる。(数えてみたら18粒だった。)

今までほとんど噛まずに丸呑みのひとのみだったが、18回は噛むことになるのだ。そのうち効果が出てくるだろう・・・。

それでもやっぱり腹ペコアル、「お勉強しようよ」と熱心に「指示通りの回数吠える遊び」に取り組み、トータル10粒のフードをゲットした。(ほらね、オヤツが多すぎるの)




     
2005/2/4(金)
交換条件
「減量作戦続行なら・・・」
「アタシにも考えがあるよ」
「散歩と遊びにはとことん付き合ってもらうっ」


今日もまた、朝昼晩と「ひと粒作戦」続行。トータルでカップ1杯のドライフードは、およそ80粒。アルは80回はカリカリと噛むことになる。 今までの何倍噛むことになろうか。よく噛むことは胃腸にもいいから、当然アルのトイレは絶好調。噛むことは頭にも刺激を与えてボケ防止になるともいうから、アルの学習意欲は高まり、散歩への意欲も高い。「アタシ、散歩するよ」という目で私を見つめる。いつもの「1・2・3歩(さんぽ)」だろうと、高をくくって散歩に出たら、なんと30分間。あっちウロウロ、こっちウロウロ。なんと健康的な若々しいワンコであることか!

・・・交換といえば両替。両替といえば、500円硬貨偽造事件。私、「10万円貯めるぞBANK」貯金箱に500円玉を貯めてて、ようやく半分。500円玉を貯めるのはちょっと辛いから、「30万円貯・ま・るBANK」に1円と5円と10円と50円を入れることに変更して約ひと月。そろそろ、この500円玉約5万円分をATMで貯金しようと思ってたけど・・・時期が悪いではないか。




     
2005/2/5(土)/
気の向くままに
「穴のひとつひとつに・・・」
「木の一本一本に・・・」
「草の一本一本にだって・・・」
「命の匂いがするわっ」


・・・多分それは、どこかのワンコのオシッコの匂いね。やめて欲しいわ、アル。

アルは変わった・・・。寝ぼすけワンコだったアルが、数日前から早起きになった。散歩嫌いで有名だったアルが、日に一度は30分以上散歩するようになった。これは、私の10日前からの早起きの試みのせいなのか、おとといからのアルへの食事の与え方を「ひと粒作戦」に変更したせいなのか、それとも単に、アルの気まぐれなのかはわからないが、今日も、昼12時から35分間、「ジョギングと急停止+念入り匂い嗅ぎ」散歩をこなした。ほとんどジョギング状態だ。「あ、ちょっと待って! さっきの場所、もう一回チェックしてくるっ!」てな感じ。

おかげでアルがよく眠ること。(笑)




     
2005/2/6(日)
進化向上
「今日の遊びはハードだからねっ」
「だってネーチャン、相手してくれなかったでしょ!」


ボール遊びは、私との対決を装い、私にボールを蹴らせて、フードを出させようとたくらむようになったアル。今日は一転して、ハードな引っ張りっこ遊び。

下の姪っ子は、今度小学校の卒業式。彼女と待ち合わせして、卒業式の服を見立てに出かけた。私のセンスを信用しているらしい。「フォーマルなスーツはイヤ」で、「絶対パンツスタイル」で、「無地の黒っぽい服」で、「パンツはピッタリしたタイプ」で、「ネクタイがいい」んだそうである。「でも、カジュアルすぎるのはイヤだな、一応卒業式だから」と、希望ははっきりしている。デパートの売り場をぐるぐる回って、複数の店で単品を組み合わせることができた。ホッとした。

・・・というわけで、日中はアルの相手ができなかったってわけ。

100年前、明治の終わりごろの日本は、まだまだ貧しくて、10歳未満の子供でも口減らしのために奉公に出て働いていたんだよねぇ・・・。と、今朝は、朝日の昇る様子を眺めながら感じたのだった。




     
2005/2/7(月)
大好物
「甘い匂い・・・」
「・・・これはアレだな、鳴門の金時芋!」


オーブントースターでサツマイモを焼く。240度で25分間。9分経過時点で、甘い甘い匂いがしてくる。家の外にまで漂うほどに甘い匂い。アルは、この直後、飛び起きて台所に走った。眠っていても、耳や鼻は起きているらしい。

アルは焼き芋だけでなく、ゆでたジャガイモも好き、サトイモの煮っ転がしも好き。今日は、昼からは日も差さず陰鬱な灰色の空。こんな日は、ホコホコの芋料理がいい。今夜は、サトイモとイカの煮物。煮物料理は、煮ている間に、片付けもできるし、段取りうまくいくから好きだな。

・・・あ、夜になって雨が降り出した。たいした雨ではなさそうだけど。乾燥が少しは和らぐといいな。




     
2005/2/8(火)/
カエルの面にshonben〜☆
「ベッドの中はなごむ〜ぅ」
「なんかネーチャン、怒ってるんだよ」
「へへへ、へのかっぱ」


・・・毛布に隠れて「あっかんべぇ」なんかをやってるんじゃないでしょうね、アル。

アルはまたやったのだ! 例の許しがたい行為を。アルにとっては、「未消化の栄養成分の匂いを発してるブツ」を食ったにすぎないのだが。私は許さ〜〜んっ! 雨の中、散歩に繰り出し、アルは、かねてから目をつけていたそのブツの近辺で用を足した。今にして思えば、私がアルのウンチを袋に拾い上げて始末しているそのスキを狙おうという計画的犯罪であるっ。あっ! またやった! 「アルっ! ダメッ!!」、雨で泥んこの地面にアルを押さえつける。アルは反抗しようとする。さらに押さえつけ、私は、牙(歯だけど)をむき出し、鼻にシワを寄せ、アルの目をにらみつける。アルも鼻にシワを寄せる。「コラーッ、抵抗するかっ?!」 首をつかみ、押さえつける。

アルだけでなく、私も泥んこ。




     
2005/2/9(水)
春が来た
「もう一回ドライブしようよ」
「今度はネーチャンの車で」
「今日は風もなくて暖かくて・・・」
「春なんだよ」


朝から大量のウンチをして気持ちよかったらしい健康ワンコのアルは、家の中に入らないと言う。朝ごはんのあと、昨日の雨で汚れた車を手入れしていた父に付きまとい、「ドライブしようよ〜」と目で訴えたようだ。「天気もいいことだし」と、15キロほど西の伯母宅へご機嫌伺いのドライブを堪能したようで、帰宅後、台所に飛び込んで水を飲んでいた。いかにも満足げな顔がおかしかった。

春は受験シーズン。姪っ子の受験が私立高から始まった。今日も、2校目の私立高を受験している。今は私立2校、公立2校の合計4校受験できるのねぇ。まずひとつ、おととい受験した高校から合格通知が来たらしい。よかったよかった。春だ。




     
2005/2/10(木)
無くて七癖
「届かないっ」
「前足上げたら届くかな?」


突然、何かの匂いに気をとられたり、どこかのワンコの姿を見つけて立ち止まる。そんな時、アルの前足の片方が、こんな風に浮いていることがある。どこのワンコにもよく見られるしぐさだ。かわいい。

また、後ろ足でかゆいところを掻く時は、空を舐めるかのように、舌をペロペロさせる。(前足でかゆいところを掻く時は、歯を食いしばる。)おもしろい。

20年、同じ美容院に通っていたが、近頃、あまりにも納得いかない仕上がりになることが多くなってきたので、別のお店に行ってみた。妹の紹介。さすが〜、名古屋の街なかの美容院は違う〜。うっふっふ☆ 納得の仕上がり。次は、メッシュでも入れてみようかな。




     
2005/2/11(金)
ひと粒作戦の効果か?
「♪キミに〜あげよう〜♪」
「♪ひと粒の〜ぉ、涙〜ぁ♪」


30年前、当時の青春スター、森田健作がアーモンドチョコのCMで歌ってたこの歌を知る人は少ないことだろう・・・。

ま、そういう昔話は置いといて。
アルの食事回数を増やし、1日3食にし、さらに、その食事の際、フードをひと粒ひと粒与えるというダイエット作戦、名づけて「ひと粒作戦」を始めて9日目。もう効果が現れたのだろうか。画像をよく見ると、おなかの毛皮がたるんでいる。パッツンパッツンに張り切っていたおなかが少し凹んだ証拠のように思われる。

「ハイ、カリカリしてね」と、ひと粒与えるたびに「カリカリ」と声をかける根気の要る日常であるが、効果が出ればそれが励みになるというものだ。




     
2005/2/12(土)/
足の壁
「通れないよ」
「お見送りしたいんですけど」


アル、妹一家の足にはばまれ、前進できずっ!

妹一家が3時間ほどやってきた。私立2校合格直後の3連休で塾はお休み。公立高の入試まであとひと月ほどとあって、つかのまの休日なのだろう。

お客の帰り際には、アルは足元でワンワンとうるさい。想像するに、「帰るの? 今度いつ来るの? 元気でね! 帰る時には気をつけてね!」と言っているんだろうな。かわいい。うるさいけど。そして、お客が帰った後は疲れるのだろう、ぐっすりと昼寝。夜も早い。もういびきをかいて寝ています。これまた、かわいいこと。




     
2005/2/13(日)
磨り減る・・・
「アッチッチッチ!」
「ヒリヒリする・・・かな?」


家の中を元気よく走り回っていたアル、急停止して、ヒステリックに後ろ足を舐める。どーしたどーした、アル? 怪我したか?

案の定、爪が磨り減って血がにじんでいた。

ほら、こんな感じ。前足の爪は両足とも、とっくにこんな風に磨り減ってる。去年は、左後ろ足の爪も磨り減り、今年に入って、ついに右後ろ足も。散歩の時、靴下を全部の足にはかせようか・・・それとも、靴を試してみようか・・・。犬用の靴、4〜5年前に、Mサイズを購入したが、コーギーの前足は太いので、入らなかった。しかし、後ろ足は前足より細めなので、Mサイズの靴でも間に合うかもしれない。




     
2005/2/14(月)
消毒
「・・・・・」
「・・・(抵抗しません)」
「・・・(手当て、好きだもん)」


アルは、傷の手当などをしてもらう時はおとなしい。包帯を巻く時もおとなしい。・・・終わった瞬間、熱心にほどこうとするのだが。

走る⇒急停止⇒足の裏や爪先をなめる、これの繰り返し。原因ははっきりしないが、おそらく、つま先が磨り減って痛いのだろう。磨り減った爪からは血がにじむ。ばい菌が入って化膿でもしたら大変なので、消毒する。気持ちいいのか、消毒した後は、しばらくなめることを忘れている。

介護の仕事をしていた青年が、入所者を虐待して死に至らしめた。理由を言わないのだという。なぜか・・・、勝手に想像してみた。やさしい心根の青年・・・、夜勤の連続で少しずつ疲れていく青年・・・、辞めたくても施設の事情がわかるだけに辞められない青年・・・。とんでもない間違いを犯して、首になっちまおうか、と追い詰められたのか・・・? 疲れ切って、辞めたくても辞められなくて、不祥事起こして首になっちまおうか、てなこともないとは言えまい。そんな半端な逃げ道に落ち込んでいく社会人が増えてはいないか? 

逃げる時は、とことん逃げろ。必死で逃げろ。中途半端に逃げるな・・・。




     
2005/2/15(火)
生きる喜び
「焼き芋!」
「食べたいっっ!」
「それが本能、そして、生きる喜びっ!」


「鳴門の金時芋」はなかったので、「べにあずま」。これも甘い。アルの目の毒なので、テーブルの上に片付けたけど、必死で背伸びしてねだる。

食うことは喜びである。腹ペコを感じることができて、食べることができるのは幸せである。難しく考える必要はないのである。一心に食べて、バタンキューで眠る。それでいいのだ。

ね、アル、よかったね。また明日、食べようね。




     
2005/2/16(水)
国民の義務
「アタシの特技なの」
「・・・ぐっすり寝ること」
「心配事はないし、健康だしね」


丸くなってなんともかわいい寝姿。幸せそうな寝姿で、見てる方もほっこりしてしまう。

今日から来月15日まで、確定申告だ。納税は国民の義務なのだそうだ。昨年、退職し、再就職していない私は、確定申告の対象となる。午後、歩いて5分の役場に出かけた。確定申告書を税務課窓口に備え付けの白い箱に入れるだけである。ホッホッホ、たっぷり還付してもらうもんね〜。

・・・そろそろ国民年金保険料と健康保険料の納付書も届く頃か? けっこう大きな金額だ。住民税の納付書も追いかけるようにして届くんだろうな。ほぼ同時期に、車検もやってくるぞ。う〜〜。稼ぎに追いつく貧乏無し、と言うが、現在稼ぎのない私は、どんどん貧乏になるってわけだな。

・・・が、今度は一生涯続けられる仕事をしたいのだ。焦るな、焦るな。準備しろ。腹をすえろ。女は度胸だ。




     
2005/2/17(木)
いったいどうしちゃったの?
「ちょっとちょっと・・・」
「その鶏ごぼう混ぜご飯でもいいよ」
「切り干し大根の煮物でもいいし」
「春菊のゴマ和えでも・・・」
「キャベツとホタテの煮物でも・・・」
「・・・刺身のツマの大根でもいいよっ」


なんかくれーーー、と、合図しているアルです。アルは焼き芋の食べすぎだっつーの! アルの食欲旺盛には驚く。アル、いったいどうしちゃったの?

朝、食前に飲むせんじ薬を全部こぼした・・・。昼、どうしてもアンパンが食べたくなって5個も買った帰り道で、「・・・あ、昨日、アンパンを買ってたんだ・・・」と気づいた。夕方、父のご飯茶碗を割った。父の先輩の有田焼の作家が作ったきれいな色合いの磁器、パリ〜〜ィィィンときれいな音を立てて、見事に真っ二つに割れた。

私、いったいどーしちゃったの? もうすぐ花粉が飛んでくるのか? テポドンが飛んでくるのか? グリーンジャンボが当たるのか?・・・それとも、それとも・・・単に年のせいかっっ?

疲れてるのね・・・。




     
2005/2/18(金)
少々難あり
「春のお散歩ファッション、左右非対称がポイント!」
「・・・なわけないでしょ」


右足を痛がるような、かゆがるような動き。両足に靴下を履かせてみた。こうするとなめたくてもなめることができないの。

じっくり右足裏をチェックしたら、肉球の中にポツンとひとつ赤い発疹。いつもの湿疹かな、と思いつつヨコイ動物病院へ。「たまに、草の実を足裏に食い込ませて腫れあがってるコがいるんですよね」と先生もじっくりチェックしてくれたが、やっぱりいつもの湿疹っぽいと言うことで注射。診察台のアルは、怖くて怖くて、顔をすっぽり私の腕にうずめていたが、注射の準備をする音を感じて観念したのか、怖さがピークに達したのか、・・・ヘタッとうずくまってしまった。おかげで、おとなしく注射をしてもらうことができた。

かゆかったり、痛かったり、眠かったり、疲れちゃったり、いいことばかりとは言えないけれど、アルはそれなりに楽しんで生きてるって感じね。私の生活もきっとそんな感じ。少々難あり、だけど、おおむね順調。人生、思い通りになんてなるもんか。

不可解な殺人事件や、性犯罪の多発に思う・・・。彼らは破滅したかったのか? ただそうしたかったのか? まったく不可解。




     
2005/2/19(土)
2月19日は50日目
「50って何? 何を数えてるの?」
「アタシはご飯とオヤツがあればいいんだよ」


そう、アルは毎日のご飯が楽しみ。そのためには知恵を惜しまず頑張るワンコ。

今朝、ふと気づいたのだが、今日は、今年になって50日目の日なのだよ。だからね、食事は150回作って、150回食べた。洗濯機に150杯分の洗濯物も干したわけだし、お風呂には50回入ったし、トイレには300回くらいは入ったことになるのかな。すごいなーー、たいしたことはしてないのに、ただ毎日暮らしてるだけで、すごい量のエネルギーを使っているねぇ。まいったねぇ、地球環境を破壊しつつ生きているんだねぇ・・・。




     
2005/2/20(日)
物好き
「奇妙な物体・・・」
「ちょっと怖い・・・」
「でっかいボールは怖くないよっ」
「これに乗って喜ぶネーチャンが怖い・・・」


ジムで見かけて以来、欲しかったこのジムボール、ようやく昨日買った。昨夜、足踏みポンプで空気を入れてたら、かすかにヒューヒューと笛のような音がしたのを聞きつけたのか、アルが飛び起きて走ってきた。ガウガウうるさいこと。直径65センチになるまで空気を入れる。体重200キロまで支えることができて、破裂しないんだそうだ。安心。

実はボールが怖いんでしょ、アル?

NHKの生活情報番組で取り上げられたらしく、東急ハンズに行ったらドッジボールサイズのは売り切れていた。運動が苦手な私は、体の硬さには自信があるが、そんなことは自慢にならないので、バレリーナのような、お相撲さんのような、柔軟な股関節を目指して、このジムボールで遊ぶのだ。




     
2005/2/21(月)
祭りだ!
尾張の国に、国府宮のはだか祭りがある。この地方に住むようになって長いが、まだ見に行ったことはない。男たちにとって、この祭りの要の、人々の難を一身に背負う「神男」に選ばれることは、とても名誉なことらしい。大勢のはだか男たちが「神男」に触れようと殺到する。文字通り命がけの大役。神男は身を守ってくれるはだか男たちを雇わなければならず、大金がかかるので、ただの憧れでは勤まらない役だという。

例年、平日に行われることが多く、仕事で見に行ったことがなかったが、今年は、デジカメを抱えて父が出かけた。父のデジカメの画像である。

テレビで見るハイライトシーン以外にも、いろんなシーンがあったと感心していた。このように、名古屋の港の方の町からは大きな魚が奉納されたり、各町内からの参加者が趣向を凝らして気分を盛り上げていたらしい。

「本日の午後4時ごろの気温4度弱」
「7メートルちょっとの風がふいてたから・・・」
「体感温度は4−7で、マイナス3度!!」
「はだか男たち、すっごーい!」





     
2005/2/22(火)
惜しみなく愛は・・・
「やっと会えたね! 1日ぶりだね!」
「おイモちゃんって、赤い皮なのね」
「おイモちゃんって、しっとり黄色なのね」
「おイモちゃんって、甘い甘い甘い匂いだね」
「食べちゃいたいくらい愛してるよ!」


かのように素直に熱烈に愛を語る瞳があるだろうか・・・。全身で訴える愛。

母はサツマイモ大好き。アルもサツマイモ大好き。去年までは、蒸し器でふかしていたサツマイモ。今年は、オーブントースターに放り込んで、240度で25分間、おいしい焼き芋が何度もオヤツとして登場している。一度で、その甘い匂いとおいしい焼き芋との因果関係を覚えてしまったアルは、足踏みするほどに焼き芋に惚れこんでしまった。催促するようになってしまった。アルの食欲は底なし。今日も、母とアルは、焼き芋という名の幸せを分け合っていた。




     
2005/2/23(水)
抱っこという名の束縛?
「油断した・・・」
「つかまっちゃったよ・・・」
「・・・ガッチリ」


アルは抱っこされるのが好きではない。それでも、寒い季節になると父や母にはおとなしく抱っこされるが、私には滅多なことでは捕まりたがらない。

「芋」パワーだろうか。アルが非常に元気。食べ物を探して全身の感覚アンテナを立てている様子。人が動けば付きまとう。特に父が動く時は見逃さない。あまりにもしつこい上に、催促の「ワンッ」がちとうるさいので、父に捕まってしまった。

芋・・・イモ・・・イモビライザーという車泥棒を寄せ付けない機能を持つキーがある。キーの頭部分に仕掛けられた電子の装置が、車にピピッと信号を発し、車のエンジンをスタートさせるのだ。車泥棒被害全国ワースト1の愛知県、イモビライザー付きキーの普及が望まれる。私の車、このイモビライザーのキーで始動する。キーを紛失すると、再発行に「軽乗用車1台分の値段がかかりますよ」とおどかされている。・・・これまた油断できない。




     
2005/2/24(木)
犬も歩けば
「アタシはテリトリー内の行動に徹するよ」
「いつだって神経ピリピリだよ」
「巣(室内)の中だけが安心〜」


ふと振り向いたら、アルが、たたんだひざ掛けをアゴ枕にして気持ちよさそうに眠っていた・・・。

アルの巣穴は我が家、そしていわゆる向こう三軒両隣はアルのテリトリー、さらに半径100メートルほどはアルが領有を主張したい地域であろうか。

・・・竹島、とられちゃいそうだねぇ・・・。爆破しちゃおうか、あの島。なかったことにしちゃおうか・・・?

さて、この発言は、解決不可能な難問は避けて通って後回し、という、できる問題から確実に解いて点数を稼ぎ結局難問は解決しないという優等生の発想でしょうか? それとも、どうせ解決不可能ならばすべてぶっ壊してしまえーーーぃ、という、ヤケのやんぱち自爆型発想でしょうか?




     
2005/2/25(金)/
アレルギー性鼻炎というもの
「ティッシュ、空っぽだよ」
「掃除、手抜きしちゃダメだよ」
「洗濯物、どうやって干すの?」
「免疫力、高めなくちゃね」


私は、花粉症、ではない。花粉にも少々反応するが、主にハウスダスト(ホコリ・ダニ・フケなど)に反応していると思われるアレルギー性鼻炎に長年かかっている、らしい。・・・らしい、というのは、あんまり気にしていないからだ。

耳かきしすぎたか、昨日から耳が痛かったので、耳鼻咽喉科に行ってみた。この時期、耳鼻咽喉科は満員御礼である。鼻づまりの園児たちがた〜くさん。いい年した大人が子供に混ざって待合室に座っているのはとっても恥ずかしい。

「耳はほっといても治ります、薬は塗っときましたからね。それより、あなた、鼻炎の方が大変ですよ。どうします? 薬、必要だったら出しますよ」と、鼻と喉もチェックした先生。

薬? もらわないで帰ってきた。ほっとけばいいんだ、ほっとけば。子どもだったら、鼻炎で熟睡できないと、成長ホルモンの分泌が悪くなって、骨の発達も阻害されるから大変なのだが。私は大人だ。この程度なら、腸内環境を良くして、免疫力を高める食生活をこころがけ、自力で改善してみせるのだ。・・・そのつもり。




     
2005/2/26(土)
罪と罰(同窓会)
「へっへっへ、酔っ払いめ」

深夜12時少し前に帰宅した私を出迎えてくれたのは、アルだった。

準備の手伝いもあって、家を出たのが9時10分。会場に到着したのが9時半。昼からの宴席は160名を超す盛況。続く2次会も120名を超す盛況。3次会も同級生のお店だという名古屋の繁華街にある中華料理店に50名は流れたのではないか? そこから同じ中学出身のアクタレと3人で、超ローカル話題で盛り上がり、4次会、5次会まで敢行。誘われたら断らない主義の私であってもやりすぎだったか・・・? 

中学時代の私は、「すっげー気の強い、やなやつ」だったらしいぞ。それはウソだろ。




     
2005/2/27(日)
偶然か故意か
「ピシィィィッッッ!」
「お? すわり心地がいいぞ」
「お尻がすべらないぞ」


フローリングに「お座り」すると、ズリズリ・・・と後ろにすべり、座りなおし、後ろにすべり、また座りなおし・・・そうしているうちに、いつの間にか、アルが遠〜くに座っているということがある。

偶然なのか故意なのか、アルは、母のスリッパの上に、「お座り」した。そして真剣そのものの表情で、ご褒美のオヤツを待っている。




     
2005/2/28(月)
時代遅れの骨董品〜?
「やだよっ」
「いらないよっ」
「食えないんでしょっ」


アルまでもがそっぽを向く我が携帯、〔P211i〕は最新型だったのだ、・・・その昔。これを見て、友人Aは「プッ」と笑い、友人Bは「今時、カメラ付きでないケータイを持ってるやつって〜ぇ」、と。

許す。君らは酔っていたのだからな。許すぞ。

私の携帯電話はマナーモードにしてるわけでもないのに、鳴らない。もちろん故障してもいない。つい持っていることを忘れる。気づいた時には、バッテリーが切れてることもしばしば。




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