『怒涛の鯨のタタキ』
2005年5月の日記


アルの膀胱炎は治ったけれど、足腰がふらつく・・・。
椎間板ヘルニアの重症化かっ?!と焦った5月でした。
個人的には、英語合宿で貴重な体験をしました。

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2005/5/1(日)|
雨の日でも変わらぬこと
「ご飯〜」
「ネンネ〜」
「気ままな時間〜」


昼から雨が降り出して、アルは雨の日のワンコの過ごし方をしております。つまり、ひたすらネンネ。食っちゃ寝、です。昼前に、オシッコとウンチをしたきりです。このまま寝てしまって、体の要求を押さえ込んでしまうつもり? 

雨だけど、レンタルビデオ屋まで傘をさしてウォーキング。ハナミズキ、芝桜、アヤメなど手入れされた庭、タンポポやシロツメクサがかわいい空き地、楽しみながらの往復1時間。




     
2005/5/2(月)
1年経って
「気持ちいい〜」
「足のかゆいのも落ち着いたし」


右足の裏の皮膚炎と引きずる左後ろ足(椎間板ヘルニア疑い)、それにフィラリア予防薬のために、今朝、いつものヨコイ動物病院に診せた。

診察台に載ったアルを見た瞬間、アルの後ろ左足の異常に気づいてくれた。さすが10年の付き合いのドクターである。
「これは、ナックリングといって、椎間板ヘルニアの症状ですね。血行障害が出て、きちんと立てない状態です」ということだった。この症状は、ここ数日でよく見られるようになっていたのだ。この血行障害の治療薬で、長期服用しても体に異常が出ないという薬が出ているらしい。かなりひどい状態だったダックスが、今は、飛んだり跳ねたりと元気になった例があるらしい。さっそく投薬治療を受けることにした。これは1週間ごとに様子を診てもらうことになった。
「フィラリア検査」+「フィラリア予防薬7か月分」+「足の裏の皮膚炎の注射+薬1週間分」+「椎間板ヘルニアの治療薬1週間分」+「再診診察料」=20200円、でした。

この『怒涛の鯨のタタキ』を作ったら、と、ポチさん(『ポチの人生ひとり言』&『ポチのずうらんど』)に言われたのが去年の3月末、『7日でタグ打ちして無料で作るサイト』を見ながら作り始め、仕事のトラブルとストレスの中でアップロードしたのが、ちょうど1年前。アルが元気で1年経ったのが嬉しい。




     
2005/5/3(火)
お土産
「お土産のピーピーおもちゃ!」
「噛み応えもいいねっ」


アルは、ピーピーおもちゃが好き。熱心に噛んでピーピーいわせて、振り回して・・・あげくにピーピーの笛を壊してしまう。いずれ壊れてしまうおもちゃではあるが、選ぶ時には、アルの好みの噛み応え、笛の音の鋭さ、などなど念入りにチェックする私。

アルのおもちゃを買ったついでに、犬好きの犬用品と人間用品のあるその店(『DOGS DEPT』)で、安くなってた半袖Tシャツを自分用に購入。ほんと、何もかもデフレ価格。何もかも中国製。

・・・なぜ反日なのだろう・・・、と、知るために本を読んでいる。読みながら思うのは、こうした本を読めるこの国の自由のありがたさだ。




     
2005/5/4(水)
いい天気で嬉しいね
「あ〜〜☆ 楽しいね!」
「・・・で、何が楽しいの?」


薬が効いたようで、アルの足の裏の皮膚炎も落ち着いた模様。のんびりゆったりとアルは一日を過ごす。あとは、椎間板ヘルニアの血行障害を改善する薬が効いてくれたら言うことなし。

海外ドラマ『E・R』は私のお気に入り。第9シーズンのDVDを見ていたら、私のお気に入りのドクター、スーザンが旅先で意気投合した男性とその日のうちに衝動的に結婚しちゃったらしく、「婚姻無効」の離婚手続きを、相手と合意のもと進めていた。スーザンのセリフの中で、「consummate しちゃったから、離婚できないんじゃないかと心配だわ」というのがあった。もちろん、彼女のジョーク。consummateとは、「床入りによって<結婚を>完成する」という意味。consummate しないと、結婚は完成せず、離婚の立派な原因になるのか、そーなのか。




     
2005/5/5(木)
こどもの日、キミは何歳?
「おやつを食べる時は、こうやって」
「ガッチリ確保しなくちゃね」


日差しがまぶしく強く、目に痛いほど。アルは、外ではなく、ドアを開け放った玄関の内側に寝転んでほぼ一日を過ごした。時折、ハエを追いかけ吠える程度の運動量。運動不足か? それとも年齢や足腰の程度に応じた適切な運動量なのか? アルに必要なことは、アルが一番よく知っているのかもしれない。

脱線事故を知りながら、JR西日本の関係者たちがその当日に親睦会をして2次会を楽しんでいたとの報道。彼らの想像力の欠如がこんな行動をさせたのだろうと思う。事故現場を想像する力もなければ、自分たちの行動(宴会)の引き起こす波紋も想像できなかった彼ら。なぜここまで幼稚なのか。事故の原因は「会社」にある、と糾弾する「労組」。すべてを人のせいにする風潮、責任逃れの論理。肝心なことから目をそむけ続けてきた私たちは、今を生きる「誇り」や、次世代に国を託す「責任」も放棄してしまっているように感じる。私たち日本人は、大人だろうか? それとも永遠にコドモなのだろうか?




     
2005/5/6(金)
雨の日の気ままなワンコ
「ココから出ませ〜ん」
「雨だから〜〜」


天気予報通りに朝から雨。アルは11時になってようやく起きてきた。車で近所の公園に行ってオシッコ散歩してから、12時近くになって療法食のフードと、薬を埋め込んだチーズ。我々からご飯を一口ずつもらって、再びハウスへ。今度は、夕方5時まで寝ていた。夕食後、廊下で人が通りかかるのを待ち伏せていたアルは、雨の中、散歩に連れて行ってもらったようだ。10分ほどしてから帰ってきたのだが、「オシッコしようとしなかった」らしく、ただ出かけたかったから出かけただけ、・・・ということが判明。




     
2005/5/7(土)
洗濯物が多かった理由
「風が強過ぎる・・・」
「・・・知ってる?」
「さっき、洗濯物が吹っ飛んだよ」


雲ひとつない青空、ただし強風。こんな日もアルは、玄関の外にいたがる。・・・と思っていたら、玄関の内側に寝ていた。ガタガタと音がして落ち着かなかったか?

天気がいいから、洗濯物が多かったわけではない。昨夜、自室に入って電気をつけた瞬間、ヒョロヒョロとベッドの枕の上を這うゴキブリ発見! 今年初めてのゴキブリを、私の部屋で見つけてしまうとは! ゴキブリは、ベッドに放り投げていたチノパンに入っていった! とっさに、辞書で叩く、2度、3度っっっ。「中でぐしゃぐしゃに潰れていたらどうしよう・・・」と不安におののきながら、チノパンをつまんで床の上でゆさぶると、ポトリと落ちたゴキブリは、ヨロヨロと逃げる。この状況では、辞書は使えない・・・と、迷った私は、右足をあげ、目を閉じ、やや力を加減しながら踏み下ろしたっ。グワシャッ・・・スリッパの下で嫌な感触。うう・・・。アルが見ていなくてよかった。というわけで、深夜、枕カバーとシーツを交換し、今日の洗濯物が山ほどになったってわけ。




     
2005/5/8(日)
まっしぐら
「ただいまー!」
「散歩、終わったよーー!」
「さぁ、次はネンネしてご飯食べて、遊んでから寝るんだっ」


月曜日から服用している、椎間板ヘルニアの血行障害改善の薬が効いてきたようで、足の甲で立つナックリングの症状はほとんど見られず、また、後ろ足を引きずるような歩き方も影をひそめ、ややふらつきながらも普通に歩くようになってきた。できるだけ歩かせないようにしているので、散歩といっても、近くの土の地面の公園まで車で行くのだが。

日記ネタはないかと新聞を眺める。日経新聞は最終面が文化面で、「私の履歴書」などおもしろい。新聞小説も載っているが、毎日少しずつ読むのがまだるっこしいので、まず読まない。日経新聞に現在連載中の新聞小説は人気があるらしい。渡辺淳一氏執筆の「愛の流刑地」。今日の分は、184回目のお話で、「ともかく、」で始まり、「『こんなところまで、きてしまった・・・』」で終わる。やっぱり・・・というか、不倫物。芸術ぶって、文学ぶって、アホやで。映画「失楽園」の最終シーンは、かっこ悪かったし。日経さんもどうかしちゃったの?




     
2005/5/9(月)
踏ん張る
「どすこい!」
「注射だろうとなんだろうと、かかってこい!」


ヨコイ動物病院に行ってきました。後ろ足、いい感じです。ふらついてはいるけど、引きずってはいない。まだ、反応が鈍いけれど、血行障害は改善されつつあるようです。注射を1本打たれて、さらにあと1週間分の薬をもらってきた。先週の月曜日計量した時は、体重12、1キロ。今日は、11、7キロ。これは厳しく管理しすぎたか。減量しすぎは、リバウンドにつながる。用心して、食事の量を調整しよう。

5月は納税シーズンだ。まずは、固定資産税の納付書が町役場から送ってきた。なにやら案内が同封されている。つまり、「厳しい財政状況が続く中、事務事業全般について見直しを行い、行財政改革を進めている」のだそうだが、「その一環として、固定資産税および町県民税(普通徴収)について、全額を第一期の納付中に納付された場合に交付していた『納期前納付報奨金』が廃止、特典がなくなるが、全期一括納付もできますのでよろしく」・・・だと。

厳しい財政状況だから、まずは町民から徴収する分を増やすってことだね。それじゃぁ、ちっとも大変なんかじゃないじゃんっっ。不景気で大変だから、商品を値上げします、ってことを民間ではしないのだが、役場は逆なんだね。町の予算説明書なるものが(町内会に加入している)各家庭に1冊ずつ配布されているが、それによると、町の職員給与の平均は、563万2000円(町長などの特別職は別)、役場職員の研修旅費も計上され、・・・ムカムカムカムカ・・・・・おお、狂犬病予防運営事業費に119万9000円、犬猫等死体処理委託料に180万2000円・・・、しかし、狂犬病注射代として134万円(3300円だから、たったの406匹分?)の収入を見込んでいるから、町の負担は166万1000円。

・・・けっこうアバウト。破綻したら、民間委託している部分を削り、職員が自力で頑張るか、町民へのサービスを削るか、値上げするか・・・。職員・議員数削減、給料減額、ってことは最後までありえないだろうな。・・・せっかく配布してもらった71ページの予算説明書、最後まで目を通してみたら、あちこちに偽善を見た気がした。




     
2005/5/10(火)
納税シーズンだ
「えっへん! ほめられたよ」
「歩き方がしっかりしてきたね、って」


今朝、アルは、お隣のおばあちゃんに、「アルちゃん、歩き方がよくなったね」とほめられていた。気分がいいのか、お隣の分まで番犬するアル・・・。アル、ちょっと吠えすぎだよ・・・。

我が愛車は来月が初めての車検。ディーラーから車検の案内が来た。車検といえば、自動車税の納付書が必要。「あ! 自動車税は5月だ。え?納付したっけ?納付書はどうしたっけか?」と引き出しをかき回し、見つけたのは去年の納付書の控え。しまった、紛失したかっっっ、と、県税事務所に電話した。すると、「納付書は、毎年5月10日発送です」、とのこと。なぁんだ、今日発送してるのか。・・・え?納付書の作成日は4月1日になっているのに、それをようやく5月の10日になって発送して、今月中に納付しろって? ゆっくり作成、のんびり送付、それで、とっとと納付しろってか?

気に入らねぇ・・・。




     
2005/5/11(水)
どちらかを選べと言われましても・・・
「下半身はお気に入りのフカフカベッド」
「上半身は健康にいい低反発マット」
「ネーチャンの顔を立ててみました」


低反発マットの6.5センチの分厚さを生かして、ハウスの入り口に置いた。ハウスの出入りのたびにのることになり、そうするうちに、このマットに親しみを感じてくれるかもしれない、と思って。今のところは、ただの足拭きマット扱いだが・・・。

レンタルDVDで『華氏911』を観た。おもしろかった。何が正しいか正しくないかというのではなく、ただ世の中には二つの立場があるのだと感じた。ひとつは、死や恐怖や苦痛を本能的にイヤだと感じ、それを悪と見なす、いうなれば・・・女子どもの感情。もうひとつは、より多くの富や大きな力を求めようとし、戦争もビジネスチャンスと見なし、戦争のある世界をビジネスモデルとして組み立てている男たちの計算。そして、日本にあるのは不備な法と、危機管理意識に欠ける組織と人々。(思い出すのは、ペルーの日本大使館占拠事件の時、「必死に情報収集する」外務省にアンパンを差し入れしていた当時の首相の姿・・・、阪神大震災の時、「なにぶんにも早朝で、初めてのことにて」と言い訳した当時の首相の姿・・・。)それから、我々の頭上に原爆を落とした国に守ってもらっているという現実。

さて、今日の私は、夕食の支度をしようと、冷蔵庫の野菜室を開け、野菜を見た途端、胃がキューーンとして、「うぅ、野菜、イヤッ!」。スーパーに豚肉とお菓子を買いに行った。今年ようやく3度目くらいの豚肉? 両親も同じことを感じていたようで、豚のしょうが焼き、歓迎してもらえた。




     
2005/5/12(木)|
紫のバラ
「バラより団子・・・」
「腹ペコだよ」


午後から雨が降り出し、夕方には一時的に雷雨。雨が降ったりやんだりの妙な天気だった。

バラをもらった。妙な色だと思ったら、どうやら紫色だ。青いバラもあるらしい。紫のバラといえば、マンガの『ガラスの仮面』。このマンガでの紫のバラは、主人公への力強い支援を意味する。もっとゴージャスなイメージがあったのだが、実際に見ると薄汚れているようで、貧相だ。(私は派手なのが好き。)青や紫が似合うのは、スミレだ。花びらの多いバラには似合わない色のようだ。バラは赤色がいい。白もいいし、黄色もいい。


バラは赤くて、(Rose are red, )
スミレは青い。(Violets are blue,)
砂糖は甘くて、(Sugar is sweet,)
あなたもそう。( And so are you.)





     
2005/5/13(金)
水と水分
「あ、これは水の跡だぞ」
「水、飲みたい、ペロペロしたい」


散歩、といっても、車で近所の公園に出かけるのだが、帰ってくると水を飲みたがる。今日は、じょうろからこぼれた水の跡を見つけ、植木鉢の葉っぱについている水滴を舐めていた。アル、ご愛嬌。アルの水分摂取量は、一日に400ミリリットルほど。多くもなく少なくもなく、ちょうどいいようだ。

一方、私は、水を飲めばいいのに、近頃はコーヒーを飲みすぎる。コーヒーも水分には違いないが・・・。砂糖もミルクも入れないけれど、ブラックコーヒーを飲むと、不思議と甘いものが欲しくなるので、困ったもんだ。少し前までは、アミノ酸たっぷりのウーロン茶(の一種)を飲んでいたのに、いつのまにか悪習に染まってしまった意志薄弱なアタシっ。こうやって、体が太ろうとしているんだな・・・。




     
2005/5/14(土)
バラとワンコとニャンコと
愛・地球博の会場の地元に、我が最強の友人がいる。彼女の家の庭の全貌を知るには、パノラマ撮影を試みるしかないだろう。陽射しのきつすぎない今日のような日に、アルが一日中外にいたがる気分がよ〜くわかった。彼女の庭に、一日中でもいたい気分だった。写真もたくさん撮った。画像は、名前は忘れたが、いい匂いのピンクのバラ、それから後ろにそびえているのは、ミモザの木だ。1階の屋根は優に越す高さ。大きなクレマチス、野生化して手のひらよりも大きな三つ葉、ほとんどジュラシックパークなタラの芽、ローズマリーの林(!)、オリーブの木には花が咲きそうだし、駆け回るトイ・プードルのリリー、寡黙でマイペースなニャンコのカイ。

しっかり育ったゴールデンタイムの株をごっそり掘り起こして、お土産に持たせてくれた。帰宅後、さっそく鉢に植えた。いい匂いがした。

「アルの新しいおもちゃだよ」

友人宅の犬とネコにお土産を買ったついでに、アルのおもちゃも購入したのだ。帰宅後、アルに与えると、さっそく放り上げて遊んでいた。夕食後、「アル、今日のおもちゃは? 持って来て」と指示してみたら、他のピーピーおもちゃをくわえてくる。「それじゃないよ、今日のおもちゃだよ、ピーピーじゃなくて、リンリンおもちゃだよ」。しばらく考えていたようだが、リビングにすっ飛んで行き、放り出していたおもちゃを持ってきた。このおもちゃは、鈴が仕込んであるので、リンリン♪と鳴る。アルったら、賢いっ、可愛いっっっっ。




     
2005/5/15(日)
不調の原因
「ようやく食欲が出てきた・・・」

朝、ようやく8時頃、ハウスからよろめき出てきたアルは、そそくさとオシッコを済ませ、朝ごはん。しかし、半分ほどしか食べなかった。アルが食べ残すなんてっ! ハウス回りを見回すと、なんと吐いた痕跡! これは・・・リンゴか? つまり、昨日の朝食のリンゴが消化されずに、今頃になって吐いたのか? そんなバカな。そんな消化不良に陥ったのはなぜか・・・。結局、アルは、お昼ごはんも食べず、両親のおやつタイムにも顔を出さず、ひたすら寝ていたらしい。

そして、夕方散歩のあと、食べ残していたフードをたいらげ☆、水を飲み☆、「何か欲しいよ、何かくれ」という顔☆☆ しかし、用心のため、夕食はお腹にやさしい少量の食事にした。大さじ2杯ほどのご飯に、鳥のササミ半分をゆがいたものを裂いてのせてやった。昨夜、私にしては遅くまで(1時)、やり残していたことにかかりきりになっていた。アルの熟睡を妨げてしまったようだ。やはり、10時半には寝なければ。

今日、瑞穂ラグビー場にラグビーを見に行った。初めて。次に男に生まれかわったら、私、ラグビーをやるっ!




     
2005/5/16(月)
本能か理性か感情か?
「スカッとしたよ〜」
「ハエを追いかけたの」
「1匹、捕まえて食ってやったのさ!」


でっかいハエが2匹、家の中に入ってきた。アルの獲物には格好の大きさ、飛行速度だ。追いかけまわし、吠えて窓ガラスに追い詰め、逃げ惑うハエをパックリンコ、ムシャムシャ、ゴックン。アル・・・それは本能なのか?

月曜なので、またヨコイ動物病院。椎間板ヘルニアの具合は、この1週間は、さほど改善は見られなかったことを報告。アルが歩く時、腰あたりを少し丸くしているのは、やはり、「椎間板が狭くなったところが痛くないように、かばいながら歩いている証拠」だそうだ。腰痛持ちが、腰をかばいながら猫背になるのと同じだ。

今朝も、ウォルサムの療法食の匂いをかいで食べなかったので、非常用に買い置きしている缶詰フードを少々、ドライフードにしっかりまぶして、薬も一緒に混ぜて与えた。缶詰フードの匂いにごまかされて食べてくれた。療法食は一生続けなければならない。とりあえず、前の病院で処方されたウォルサムの3キロ入りを食べさせているが、そろそろ残り少なくなってきた。膀胱結石用の療法食はメーカーによって違い、ウォルサムは、ワンコに多い2大結石、「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」のどちらにでも対処できる療法食だが、ヒルズはそれぞれに対処する療法食を出しているらしい。
「ストルバイト結石」は、マグネシウム過剰が原因とされ、尿中にマグネシウムとアンモニアが過剰になる。フードの原料のコーンや大豆がストルバイト結晶を尿中で作るらしい。予防には、マグネシウムやリンを制限し、尿を酸性化する必要がある。
「シュウ酸カルシウム結石」は、まったく逆で、マグネシウム不足が原因とされる。煮干しを与えすぎるとカルシウムが過多となり、マグネシウム不足を引き起こすともいわれる。当然、予防法もまったく逆になる。もちろん、他にも珍しいパターンの結石は何種類かあるらしいが、たいていはこのどちらか、あるいはまれにこの両方を患うのだから、アルの結石がどちらのパターンなのか、調べてもらうことにした。というわけで、明日はオシッコ採取しなくちゃ。

学生時代の友人が、新潮社の新潮新書から出版した。『自閉症の子を持って』(武部隆著)、である。一気に読ませる、力のある著作だった。




     
2005/5/17(火)
アルはなんでも知っている
「今日は銀行に人の出入りが多い・・・」
「怪しげな匂いがいっぱいで落ち着かない」


外が好きなアルだけど、いつもと違う音や動きがあると、ガウガウ吠えるのに忙しくて疲れるらしい。ふと見ると、フェンスの前から玄関ドアのそばに退散して、「いー加減にせぇよ、落ち着いて眠れないよ」とでも言ってるかのように、時折、ガウ、ガウと不機嫌そう。玄関の内側に入れると、角に頭と鼻先を押し付けて熟睡モード。

大阪市の公金無駄遣いをひとりで追求している若い市議がいる。役所の不正を追及するべき立場の議員もまた、一緒になって無駄遣いしているから、チェック機能が働かなくて、無茶苦茶な状態にまで陥ってしまったようだ。どこの地方公共団体も同じようなものらしいが、大阪市ほどひどくはないらしい。「無駄遣い」という表現は不適当だな・・・。「横領」、「詐欺」、このあたりが適当な表現だな。労組が強いところは会社も自治体もダメになってる感じだな。JRの前身もそうだったし、そうそう、究極の労組みたいな国家だったソ連もつぶれちゃったんだよな。

『大氷結』(邦光史郎著)という小説では、異常気象で凍結して首都機能を失った東京の替わりに、大阪に首都を置いた。・・・もしも大阪に首都が置かれて、大阪の商工に携わる庶民でなく、役人が国政の責任を負うことになったら・・・。うぅ、サブイ話になりそうだ。




     
2005/5/18(水)
破壊したい?
「壊してやる・・・・」
「・・・ってなこと考えてないよ」
「食べたいんだよ、それだけだよ」
「意思表示してるだけだよ」


わかってるよ、アル。おもちゃの縫い目を噛み切ろうとしているのは、腹ペコの意思表示だね。アルは、近頃はあまりしないが、靴紐をほどくのは得意。玄関の靴の紐、蝶結びになっているのを、つつつーーーっと引っ張ってほどいていたものだった。それから、シールはがしも得意。舐めてふやかして、めくれたところに前歯を当てて、こそげ取るように引っ張る。

誘拐、虐待、置き石(置き自転車)、子殺し、親殺し、・・・破壊したいのは他人か? それとも自分自身か? 報道する価値があるのか? 愉快犯や模倣犯が続出するだけじゃないのか? 憎しみをえぐりだし、血を見たいのか? こんなニュースは見たくないんだよ、報道なんかしないでくれ!




     
2005/5/19(木)
アマリリス
「でっかい花だよ、アマリリス」

アルの顔くらいあるんじゃないかと、寝ていたアルを起こして比べてみたら、それほど大きくはなかったけれど、なんと大きな花でしょうか、アマリリス。アルが迷惑そうな寝ボケ顔です。
名前の響きはかわいいし、きれいな花なのに、「おっと、でっかい〜」という第一印象の花って、ちょっとかわいそうなのかも。アマリリスの花言葉がまた不思議。「気品、内気」、それに「おしゃべり」・・・。

褌が売れているらしい。女性が買っていくらしい。カラフルな花模様だったりするらしい。もちろん、女性が着用するのではなく、プレゼントだ、しゃれで贈るのだ。そーか、やっぱり、売れ筋になったか。やっぱり、というのは、2〜3年前だったと思うが、デパートで花柄の褌を初めて見た時に、「おおお〜、かわいい!プレゼントに最適だ!」、と感激したもんね。(買わなかったけど。)私の感覚、案外、流行を先読みしてるのかも〜。




     
2005/5/20(金)
どこかでひな鳥が鳴いている
「朝からピーピー気になるよ」
「ずーっと鳴いてるよ」


そうだね、あれはきっと、スズメだね。ツバメならもっとうるさいものね。それに、去年に続き今年もツバメはほとんど見かけないものね。おととしは、たくさん飛んでいたのにね、ツバメたち。去年みたいにも今年も異常気象なのかな、野生動物受難の季節がやってくるのかな。

どうやらお隣のどこかにスズメが巣作りして、ヒナが孵ったようだ。毎年、一度か二度あることだが、うちの庭に、鳥のヒナが落ちて死んでいることがある。うちから見えるところには巣はないから、カラスかなにかが、巣をいたずらして、ヒナをくわえて落としたりするのだろうか? JR東海の豊橋駅では、昨夕、停車中の新幹線「こだま」号の屋根に、直径5センチの石が落ちてきた。下車する時に、新幹線に物が落ちる音を聞いた乗客が発見したという。「人が置いたとは考えにくく、鳥の仕業かもしれない」ということだ。・・・カラスか?

「アル、食べる?」と声をかけたら、そろそろ夕食の頃合だと台所の前まで来て、こちらに背中を向けて横座りして待っていたアルが振り向いた。夕食も気になる、外も気になる、ハエも気になるアル。




     
2005/5/21(土)
アルのひとり言
「今日は、疲れた・・・」
「でも、嬉しかったし、おいしかった」
「それから待ち遠しくて・・・」
「やっぱり疲れたよ」


朝、ネーチャンが念入りにブラッシングをしてくれる日は危ない・・・アタシは気づいているんだからね、シャンプーだね。4月始めに続き、今年2度目のシャンプー。昔は体を強張らせて抵抗していたけれど、近頃は、すっかりあきらめてるの。いつもは動物病院で購入したシャンプーだけでリンスはなし。あとでちょっと乾燥してカイカイなのよね。でも今回は、ネーチャンたちの入浴剤の竹エキスを薄めたのをリンスにしてくれた。これいい感じだね。

ふんわりきれいなワンコになったところに、ネーチャンの妹がやってきた。この人、大好き。お昼はいつもは3人からもらうところが、今日は4人だ! 嬉しい、嬉しい!と思っていたら、ネーチャンがいつの間にか外出していた。数時間後、帰宅。また服でも買ってきたか? 服を買うんなら、痩せなさいっての。3キロ太ったでしょ、近頃、ハラが出てるぞ、ネーチャン。




     
2005/5/22(日)|
ツチノコ
「アタシのどこが、ツチノコ?」
「本気にする人がいたらどーするのっ」


まさか、そんな冗談を真に受ける人はいるまいが・・・。
去年までは、飛び上がっていた玄関。今も飛び上がることはできるが、こうやって、よいしょよいしょと上ることのほうが多くなってきた。もちろん、ジャンプや急な動きは避けなければならないから、これでいいのだ、アル。運動不足で椎間板ヘルニアになるのではない。イヌは四足歩行だから、二足歩行の人間と違って腰痛が起きない、と思っていたが、それは違っていた。人間は腰部の椎間板に力が加わり、傷害を起こし非常に痛みを伴うが麻痺という事はめったにない。しかし、犬の場合は4本足ゆえに、ジャンプして前足で着地すると背骨全体に 圧力がかかり、痛みだけに止まらず脊髄損傷による麻痺が起こる。それに、フローリングはワンコにとっては、スケートリンク・・・。不備な室内環境で、室内飼いしてしまった飼い主によってもたらされた、いわば人災、である。

リビングと台所、玄関に一部フローリングの部分が残っている。ここを早急に改善しよう。「わんわんスベラン」というワックス剤、塗ってから3時間は放置の必要性があり、家族の協力が得られず延び延びになっていたが、明日、何が何でも実施する。よし、今日中に段取り、段取り。




     
2005/5/23(月)|
病院とワックスがけと木曽三川公園
「縄張り確認が忙しすぎて落ち着かないっ」
「心落ち着くのは、お食事タイムだけよねっ」

タラリ〜〜〜ン

おおっと太く力強い粘り気のあるヨダレではないかっ!

朝9時、お弁当(おむすび)の準備完了後、アルをヨコイ動物病院に連れて行く。残念ながら、椎間板ヘルニアに関しては特段の改善は見られず、症状が進行している模様。ここ2週間で、足の引きずりは見られなくなったが、腰のふらつきが目立つようになった。帰宅後、滑り止め効果のあるワックス剤「わんわんスベラン」を塗布。10畳分の液剤で、塗りたかった場所をぴったり塗り終えた。「どうするアイフル〜♪」な状態になることなく、無事脱出し、当初の予定通り、お弁当を持って、10時50分、ドライブ出発。ワックスが乾くまでの3時間、車で30分ほどの木曽三川公園へ。広くきれいな公園でアルは、縄張り確認に忙しく、お弁当も心うきうきの、その結果、疲れ果てることになった一日だったようだ。

この公園のあたりは、揖斐川と長良川が最接近しており、木曽川も近い。豊かな水量は時に荒れ狂い、治水工事を必要とし、江戸時代、財政難にあえぐ薩摩藩がこの地の治水工事を請け負わされ、40万両もの資金の手当ても工事そのものも苦しみぬいて、宝暦5年治水事業を完成させた。(1両20〜30万円として、800億〜1200億円??)舞台『弧愁の岸』に、その悲劇は詳しい。薩摩藩士たちが涙ながらに植えたという千本松は、松くい虫などの被害で毎年何本ずつか倒れ、千本を下回ることになったのを知った鹿児島県が、今もまた、この地のために、松の育成に協力してくれている。この歴史を思うと、花と緑と水で美しい木曽三川公園を、ただ「きれいね〜」だけで楽しむことはできない気がする。




     
2005/5/24(火)/
遊んだ翌日は休みます
「なんでこんなに眠いんだろう?」
「なんでこんなに疲れちゃったんだろう?」


昨日は、できるだけ歩かせないようにしていたのだが、いつもよりたくさん歩いてしまって、それに、昼寝の時間も少なくて、アルはきっと疲れたのだろう。今日はほぼ一日、玄関で、ハウスで、気ままに寝ていた。今日の下半身のふらつきは、今までになく大きい・・・。悪化させてしまったか? 一時的に疲れが出ただけだと思いたいのだが。

雇用保険庁も、他省庁に負けずに無駄遣いをしていた。無駄遣いという表現は嫌いだ。「横領」、「詐欺」と呼びたいっ。雇用保険料は、失業手当の原資だ。それをかすめとって遣うとは何事だっ! この私、17年間、雇用保険料を納めたあげく、「役員」にならざるを得なかったから役員になったために、雇用保険の対象者ではなくなった。「経営者は最後まで失業しないでしょ」と言われ、もちろん過去に納付した雇用保険料の分の権利などはない。「最後まで失業しないでしょ」なんてことを、キミたちには言われたくないんだよ。




     
2005/5/25(水)〜29(日)
英語合宿
ある日、いつも利用しているALCのサイトのすみっこにある広告をクリックしてみた。管理者養成学校主催の「ハイスピード英会話合宿」。そう言えば、去年だったか、この合宿のトレーニング風景をテレビでチラッと見たなぁ、その時は、「うへぇぇぇ、こんな恐ろしいことはできないなぁ」と思ったっけ、と、思いつつ・・・。で、どうしたかというと、あっさりと申し込んだ。一番短い5日間コース。スケジュール的に、家族にもアルにも最小限の負担をかけるだけですむから。

初日、4時半起きして、6時半頃の「こだま」で熱海へ。9時半に合宿スタート。昼まで日本語のトレーニング。昼食後1時からは、日本語禁止の世界が始まった。1時から7時までハードトレーニング。7時から夕食。もちろん、沈黙は禁止。おしゃべりは英語で。宿題たっぷり。学習室の利用は自由。スピーチ2本も覚えなくちゃ。初日のトレーニングで、喉が痛くなった。翌日を心配しつつ、大量のお茶で喉を潤す。8時から自習室を利用し、途中入浴し、12時半就寝した。

2日目:5時起床。7時半の朝食の時間まで、宿題。発音、スピーチなど盛りだくさん。8時から授業スタート。12時から1時まで昼食休憩。この際、ってことで、休み時間にもくつろいでいるイギリス人講師とおしゃべりする。歴史、政治経済、外交問題にいたるまで話題が広がり、それをしゃべっている自分にも驚く。(しゃべりが止まらん・・・。)夕食は7時から。宿題盛りだくさん、満足いくまでこなしたいところだが、深夜1時であきらめて、寝る。瞬間的に眠りに落ち、次の瞬間に目が覚めたと思ったら、目覚ましより早く、5時に起きている。同じスケジュールが3日目、4日目と続く。喉の痛みは、2日目で治まり、信じられないことに、かえって驚くほどでかい声が出るようになった。

5日目最終日:5時起床以後3時半まで同じスケジュール。その後、日本語によるインタビューを受け、4時解散。4時半過ぎの「ひかり」で帰宅。

合宿の感想:当初の目的を果たした。私には驚くほどたくさんの「引き出し」があるのだ。その引き出しには、英単語も英文も常識も興味も関心も情熱も可能性も入っていた。楽しかった。行ってよかった。本当に良かった。今年中にまた参加したい。




     
2005/5/30(月)/
前輪駆動のアル
「楽しいよ〜、痛くないよ〜〜ん」

そうだろうねぇ、痛くないだろうねぇ・・・、マヒしてるんだもんね、アル。数日見ない間に、アルの状態は悪化していた。画像は、5月23日のものだが、後ろ足を交差させている。きちんと立てない状態だ。今日は、後ろ足をひきずるどころか、下半身を引きずって走っている瞬間さえ目撃。・・・完璧な前輪駆動・・・。

衝撃で椎間板を損傷した場合と違い、アルのように長い時間をかけて徐々に進行した場合、レントゲン写真で見ても、はっきりと損傷個所を特定することさえ難しく、劇的に効果のある治療法もない。今日も月曜だったので、アルとヨコイ動物病院へ。左だけでなく右足の感覚も良くない。背中のかなり上部あたりから下への感覚が鈍っているようだ。丁寧な診察と検査の結果、今までの血行を良くする薬にくわえて、ステロイド系の薬を追加することになった。膀胱炎・膀胱結石の予防のための療法食は中止して、以前のベジタリアン用のフードに切り替えることにした。現在、尿の状態は良く、ペーハーバランスのための療法食をアルが嫌い、また、食べたとしてもそれは体重増につながり、アルの足腰に良くないからである。

帰宅後、アルは、以前の「ヤラーのベジタリアン」を嬉々としてたいらげ、満足気にカーペットに体をこすり付けていた。まずは、減量だね、アル。それに、症状の進行をくいとめようね。




     
2005/5/31(火)
夏が来るぞ〜
「ちょっと暑いんじゃない?」

日中、陽射しが暑かった。夜11時現在、室温20度! アルの嫌いな夏がやってくる。玄関の大理石にピッタリ張り付いて寝る季節だ。今年は、夏バテしないように注意しようね、アル。

フードを以前のベジタリアンに切り替え、減量作戦再開。少なすぎると、空腹時に吐くので、夕食のドライフードには、キャベツとジャガイモと豚肉少々を煮込んだものも混ぜて与えた。昨日、なんと12.8キロだったから、週に100グラムずつの減量を目指そう。




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