『怒涛の鯨のタタキ』
2005年10月の日記



秋が好きだという人は多いけれど、
私は秋が苦手です。
特にこの10月は、夏の暑さが残って中途半端な季節感。
気持ちの切り替えが難しい月でした。


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2005/10/1(土)
食べなくても平気さ
「食後のガム」
「この楽しみはゆずれないねっ」


朝、8時半からイヤイヤ散歩。昨日に引き続き今朝もまた車に乗れないのが不満らしい。引き続き、朝ごはん、黒糖パンのかけらにくるんだ薬だけは食べるが、ドライフードを食べない。「もっとうまいもの、ちょうだいよっ」と思っている様子だが相手にしないでいたら、玄関の定位置で寝てしまった。近頃のアルは、熟睡して昼ごはんに気づかないので、ついでに昼ごはん抜きの習慣が定着し、今日も昼ご飯抜き。午後3時頃、空腹のあまり吐いている。空腹のワンコは、胃液のようなものをよく吐くものだ。フリーズドライのサツマイモのクッキーをひとつ与える。ちょっと匂いをかいでそっぽを向いたが、数分後には食べてしまっていた。さて、夕方散歩、一日半ぶりに自動車。窓から鼻先を出し、風を楽しんでいる様子。今日は食べていないからウンチは出ないかな、と思ったが、600メートルほどの散歩の間に、しっかり、たっぷり。いい色艶・形のが出た。元気だけど、一応は半日絶食状態なのだから、消化の良いものを与えようと、夕食には、ゆでた鶏ササミとご飯を一口、ドライフード(朝、食べなかったもの)を洗剤スプーン1杯、薬は黒糖パンのかけらに包んで与える。一瞬にして完食。夕食の後片付けをしていると、「ワンッ!(ガム、ちょうだいっっっ!)」、と催促。うっとり、恍惚の表情でグリーニーズを食べるワンコである。

地震に備えての片づけを始めた。地震は必ず起きる。地震の後、壊れ、散乱したものを片付ける時に、少しでも楽なように、散乱するはずのモノを減らそう。捨てたくないけど、今必要ではないものは、ダンボール箱に入れて、使わない部屋の隅にでも置いておくのだ。まず、書斎の本から始める。地震の後の生活は、今のように便利な豊かな生活にはすぐには戻れないことだろう。昭和30年代前半のような、不自由な不便な(しかし、そこそこじゅうぶんな)生活が続くのではないだろうか。昔はどんな生活だったのだろうか。もっとシンプルだったのではないだろうか。モノの量から見直して、来るべきエックスデーを覚悟しておこう。




       
2005/10/2(日)
食べないってことは、大丈夫ではないのです、事件なのです・・・
「病院なんて、へっちゃらさ〜」

朝、起きるなり、ネバネバを吐いたアル。「気持ち悪〜ぅ」てな顔していたので、外に出してやり、吐いた後を片付けていたら、父が慌てた声で呼ぶ。案の定、下痢。父が怖がっていたのは、透明のゼリー状のブツである。通常のウンチに軟便が続き、さらに続いて出ていた大量の透明のゼリー状のブツ。匂いは・・・OK。ウンチを片付けると、トイレットペーパーが薄赤く染まる。出血しているようだ。肛門は・・・きれいだ。2年前もそうだったが、季節の変わり目で冷えて胃腸炎を起こしたのではないかと思いつつ病院へ行く。今朝は、私も背中がこわばって冷えていたから、きっとアルも・・・。

いつもの獣医さんは日曜でお休み。こんな時は、年中無休の犬山動物病院。高速道路を使うから、アルはドライブができて嬉しい。今日はなんと70分待ち。たくさんの動物たちが訪れていた。やっぱり、胃腸炎で、点滴と注射2本。カーテンで仕切られた隣のブースでは、大きなゴールデンが心臓の手術の説明を受けていた・・・。


「お散歩、行こうよ!」


帰宅して2時間ほどは玄関の定位置で熟睡。それから、車庫を片付け始めた私に付き合って、車の下で寝たり、外を歩く人に吠えたり、元気な午後を過ごし、散歩にも率先して出かける。・・・いつもはもらえるオヤツが今日はひとかけらももらえない。

だって、今日は、「絶食」の指示が出てるから。


「ご飯もないーーっ!」


薬が効いて、気分がよくなったようで、実に明るい顔をして食器に近づくアル・・・。かわいそうと思って、ここで食べさせると、ずっと胃腸の弱いワンコで過ごすことになるから、心を鬼にして食べさせない。食事中の我々を見ているアルがかわいそうで、私もそうそうに食事を終えてしまう。「お腹すいた、ご飯食べたい、ご飯がないならガムちょうだい」、と吠えていたが、もらえないとわかると、普段は怖がって逃げていた大きなピーピーオモチャに突進し、振り回して八つ当たりしていた。その調子だよ、アル。

明日は、午前中の早い時間に犬山動物病院に行こうね。そして、「もう大丈夫、食べてもいいですよ」、と、言ってもらおうね。




     
2005/10/3(月)
食べてよ〜し!
「『食べてよ〜し!』、って・・・」
「それって、ケビンマンマさんのカキコのパクリ?」


そうなのよ、気に入ったので、いただいちゃったのよ。ケビンマンマさんっ、ありがと☆

朝、起きていきなり、「なんかくれ!」と顔をなめなめ。うへぇ、やめてくれぃ、アル。元気そのものだ。少しでも早く動物病院に到着すれば、アルもそれだけ早く食べられるかもしれない、と思い、9時15分に犬山動物病院に到着。さすがに今日は15分待ちで済んだ。「一過性の胃腸炎だったようですね。もう、大丈夫です。缶詰を出しますから、朝はカレースプーンに2杯、昼に3杯、夜は4杯、与えてくださいね。注射を2本打って、薬を3日分出します」、との嬉しい指示が出た。帰宅後、さっそく与える。今日は、指示通りの食事だけで、散歩中のオヤツも、食後のオヤツもなし。それなりに満足して、(あきらめて?)時折吠えつつ過ごしていたようだった。散歩に出かけた時のこの画像、見事なカメラ目線で、まるで「(老犬用歩行車)モデル犬」みたいで完璧っっ! ちょっとデブだけど、美人だわっ!

今日も4時間ほど片付けた。今は読まないけれど、捨てたくない本を段ボール箱に詰めたら5箱になったので、車庫の隅に置いた。明日、2時間ほどあれば、書斎の寝室兼用化が一応、完了する。




     
2005/10/4(火)
実際にあった奇妙な話
「ひょえ〜っ、気味悪い話だね〜」

火曜日は英会話クラブの日。大学の同窓会組織の中の同好会である。先輩である会員の一人が、奇妙な体験を報告した。

「今朝、家の前にポルトガル語の新聞の包みを発見した。開けてみると、出てきたのは、ゆで卵(鶏の卵)3個、ろうそく3本、10円玉3個。気味が悪いので、10円玉以外は捨てた」、とのこと。10円玉はどうしたかというと小銭入れに入れたそうだ。奥さんは「捨てなさいよっ」と激怒したらしい。・・・激怒するわな、そりゃ。

気味の悪い包みの意味も問題ならば、「置いてあったのか落ちていたのか」も問題だが、それよりも、こういう場合、10円玉をどうするかがちょっとした議論になった。「捨てる!」が多数派。私は「赤い羽根共同募金に募金」を提案。笑われたが、このアイデアは変なのか?交番に届ける、というのが正しいのだろうが、その時は、ゆで卵とろうそくも届けねばなるまい。・・・そうすると、半年後に、自分のものになるってか?

それはそうと、この「ゆで卵3個、ろうそく3本、10円玉3個をポルトガル語の新聞にきれいに包む」というのに何か意味があるのだろうか。オカルトちっくな意味でもあるのだろうか。謎だ。




     
2005/10/5(水)
アルの直感、アルの妄想、アルの野望
「あっ! 何か食べるんでしょっ! アタシにもちょうだいっ!」

ゆで卵3個等を包んでいたのは英字新聞ではなくて、ポルトガル語の新聞だった、との訂正メールが届いたので、昨日の日記も訂正した。ポルトガル語の新聞だった、と知ったとたん、オカルトではなくて、「お供え」ではないかしら、と感じたのだが、もちろん何の確証もなく単なる直感。・・・お供え→死者?→事件?? 今回の私の想像は悪い方向に広がってしまって止まらない。やはりその落し物は、交番に届けたほうが良かったかも。これから起きるかもしれない妙な事件の予告や、解決のヒントになるかもしれないから。

オカルトといえば、どこそこが心霊スポットだ、と、インターネットで話題になって、廃屋めぐりをしていたずらしたり放火するのがはやっているらしい。おもしろいことや刺激だけを求めるのは、想像力に欠ける暇人たちの行動だ。本を読め、本を。心揺さぶる目標を見つけろ。愛せよ。心が渇望しているものを見つけよ。そして、日々、変化し続けろ。(自分自身に言う。)




     
2005/10/6(木)
芋と昼寝の日
「アタシだって、いつもじっとしてるわけじゃないんだよ」
「新聞屋さんと郵便屋さんと宅配便がきたら、飛び出すよっ」


夕食後、30分ほどウォーキングしてきた。この時間、ウォーキングしているのは、健康を気にする人間だけではない。ピカピカ光るライト付き首輪をつけているコーギーも時々見かける。去年までは、アルもこの夕食後のウォーキングに付き合ったことがある。・・・日々は戻らないのだなぁ、と思ったりもして、少し憂鬱になるから、・・・秋ってやつは。

私の二の腕くらいに太い、大きな紫芋のサツマイモを何本ももらった。オーブントースターで焼き芋にできそうにもないほどに大きなそのサツマイモを使って、初めて「大学芋」を作ってみた。一口大に切って素揚げにして、砂糖で作った蜜をかけるだけ。お昼にお芋を食べた後は、なんだかお腹いっぱいになって、寝室兼用化完了した書斎で昼寝。ベッドの足元には、アルのフカフカベッドも設置。昼寝から覚めると、アルも足元のベッドで寝ていた。芋と昼寝の一日・・・。こんなのんびりした日も、たまにはあってもいいやね。




     
2005/10/7(金)/
目の前にあるもの
「アタシ、落花生せんべいも好きだよ」

今朝は、父が外出した後、8時半ごろ起きてきたアルは、まずご飯。それから、車でいつもの公園に行き、お散歩。散歩の後、2キロ半先のガソリンスタンドで給油。ガソリンスタンドでもずいぶん吠えたねぇ、アル。レギュラーガソリンが、ずいぶん値上がりしている、・・・121.8円。そこから2キロ戻って、ヨコイ動物病院までドライブ。土曜日の食欲不振と、日曜日の絶食、月曜日の減食、それ以降のオヤツ制限の日々、こうしたアルの食欲との戦いの効果が現れ、体重が12.5キロから11.8キロに減っていた。まずはめでたいっ!

午前中、近所の銀行で依頼した手続きを待っている間、放映中の国会中継を眺めていた。予算委員会で、民主党案に自民党の新人議員が質問していた。民主党の法案提出者が答えて曰く、「我々は主計官でもエコノミストでもなく政治家です。政治家は数字ではなく夢を語りましょう!」、と。うはははは。予算委員会で数字を語らずに、何を語るのだ。熱い答弁の相手は、たまたま女性議員だったが、夢を語るなら男同士で語り合うのがいいと思う。女性相手に、夢を語るな。空理空論に女性が耳を貸すものか。日々、できることをコツコツと積み上げ、しかし、それらも切るべき時は、ズバッと一気に切るのが女性だというのに。まさに、「男は愛嬌、女は度胸」を感じた一瞬だった。




     
2005/10/8(土)
気になる
「本気かどうか、アタシにはわかるよっ!」

迫真のシーン連続のテレビ番組。うわっ、あらら〜、きゃー、ひぇ〜、などと私が奇声を上げるとアルが(下半身を引きずり)飛んできてテレビに注目、ガウガウと応援し始める。食べるシーンでは、じっと見ている。

昨日誕生日だった下の姪っ子に一日遅れではあるが誕生日のケーキを届けに行き、美容院で髪をカットしてもらった帰り、地下鉄の電光掲示板に、「エルサルバドルでM6.2の地震」のニュースが流れ、帰宅したら、「インドとパキスタンの国境付近でM7.8の地震」のニュース。大きな地震が頻発。・・・さて、沈黙している大地はどこか?

それよりも気になるのは、今日、午前10時に用を足したきり、アルがオシッコをしていないということだ。膀胱炎など起こしてなければいいのだけど。




     
2005/10/9(日)
飼い主は運動不足
「久しぶりねっ、コノハ警部!」
「ずっと立ってたの?」
「アタシは、ずっと寝てるんだよ」


この地点まで歩いてきたのは、ほんとうに久しぶりね、アル。アルの匂いは残っていたのかな? 丹念に匂いをかぎつつの散歩で、行きはとっても時間がかかる。帰りは、さっさと休みなしに歩く姿が、じつに健気。今日は、空手の大会が近所の体育館で開催されていたらしく、体育館の駐車場だけでなく、周辺の駐車場が車であふれていた。車の出入りも頻繁で、歩行車をつけたワンコが出歩く状況ではない。そこで、今日は、川(用水?)沿いの散歩道を往復することにした。

この散歩道、名前は「水辺の散歩道」とおしゃれだが、途中にあるのは、このコノハ警部の石像だけではなく、もっともっとカッコ悪い石像や石碑がいっぱいなのである。あ〜やだやだ。恥ずかしいったらありゃしない。

今日が3連休の初日だと勘違いしていた・・・。毎日が日曜日の日々とはいえ、このボケ様はひどすぎる。この調子では、大事な約束もすっぽかしたりしそうで、怖い。・・・と、夜のウォーキングで、やけに大きく見える三日月を見上げながら、頭のサビ落しをしなくっちゃ、と、切実に思った。




     
2005/10/10(月)/
雨の日のワンコは機嫌が悪い
「機嫌が悪い、ってわけじゃないよ」
「ただ、今日のアタシは昨日のアタシじゃないってこと」


アルは9時過ぎまで起きようとしない。ようやく起きて、朝ごはん、「ホワイトフィッシュの缶詰」3分の1と「ベジタリアンのドライフード」洗剤スプーン1杯、あわせても100キロカロリーにしかならないのに、ドライフードを4粒食べ残す。散歩の後は、我々の昼食時にも顔を出さず、眠り続け、午後3時頃、目を覚ましたようで、不機嫌そうに文句を言っている様子。そばに行くと、なでてよ、とお腹を見せる。

雨の合間に、散歩に行く。「自動車に乗るよ」と車のキーを見せると、散歩に行きたがる。歩行車に乗ったアルの姿勢を観察すると、いつもより少し背中を丸めているようにも見えるので、ひょっとしたら背中をかばっているのかもしれないから、今日は、距離は歩かせないことにする。今日はカラスの群れの動きが異常で、公園のゴミをつつき散らし、いったい何があったのかと思うほどの惨状。カラスが低く飛び、いつもより数が多く、嫌な感じ。機嫌が悪かったのはアルだけではなかったようだ。今日は、トライカラーの4歳半のコーギーに会って挨拶。アルはその子を気に入ったようで、反対方向に行くその子を追いかけてもう一度挨拶。珍しいこともあるものだ。アルが歩行車を装着して以来、それまでは話したこともなかった、犬と散歩中の飼い主さんに話しかけられることが多くなった。今日のコーギーの飼い主さんも、「交通事故?」と聞いてきたので、「椎間板ヘルニア、とも、老化とも言われるけれど、はっきりはわからないんですよ、10歳半から、急に脚を引きずり始めたんですよ」と答えておいた。そう、はっきりとはわからないのだ。コーギーの宿命、とも言えよう。

夕食は、「ホワイトフィッシュの缶詰」3分の1と、穀類と野菜のレトルト「ブラウンシリアルズ」半袋、ドライフード数粒、カロリーは130キロカロリーくらいか。好きなものばかりのはずなのに、匂いをかいで食べようとしない。手のひらに載せて差し出すと食べる。お口あ〜んするから、食べさせてっ、と甘えてるのか? 結局、手に載せて全部食べさせた。

年を取って、若い頃にできたことができなくなってくるだろうし、これからますます寝て過ごす時間も増えるだろう。できるだけストレスなく、安心して過ごせるようにしてやりたい。アルを叱らないように家族に言っておこう。躾けるならば、ほめて躾けるように頼んでおこう。




     
2005/10/11(火)
またもや・・・ひとこぶらくだ
「・・・いじいじいじいじ・・・」
「おもしろくないよ、楽しくないよ」


ああ、アル、やっぱり・・・。アルの足腰のために良かろうと思って与えたサプリメントが、悪さをしているような気がする。もともと肉を食べると吐いてしまうようなワンコだったから、たっぷりの栄養を吸収できない体質なのかもしれない。一時は効果があった「ビゴラス・サポート」を与えるのをやめよう。アル、ごめんね。

昨夜10時半頃から、アルがそわそわし始めた。オナラもプープーと今までになく頻発、おまけに臭い。おなかもキュルキュルと音を立てる。トイレに行きたいんだけど、眠いし、・・・でも、どうしよう、と不安な様子。深夜2時半、不自由な下半身を引きずり部屋から出ようとする。「ウンチだっ!」と察して、ペットシーツを引き寄せ、下半身を支える。アルは自分の巣(書斎)ではウンチをしたくないが、ついに観念して、用を足す。下痢に限りなく近いゆるゆるウンチ。3時過ぎにようやく落ち着いて眠りについた。朝、ご飯よりも外に出たがる。外でまたやわらかいウンチを落とす。歩行車をつけてもらうと、とんがった草のあるところまで行き、しばらく食べて、数分後にまたウンチ。さっき食べた草がもう混じっていた。つまり、消化吸収の働きゼロの急降下の下痢状態。もう出るものはないのに、それでもウンチしたいポーズのままのアル。つまり、渋り腹状態。

そこへ通りかかったのが、アルより4歳ほど年上のハスキーのルーク君のおかあさん。アルはこの人が大好きで、耳をぺったんこに折りたたんで寄っていく。ルーク君は寝たきり状態だけど食欲は旺盛、夜は3度は用を足すのに外に出たがるそうで、ちょっと老犬介護疲れ、だとか。ワンコ用の紙おむつは高価だから、人間の赤ちゃん用の紙おむつを買って、尻尾用の穴をくりぬいて使うといいですよ、と教える。さて、ルーク君のおかあさんにいいところを見せようと、20メートルほど歩いてしまったアルは、下痢で腹に力が入らなくてフラフラだよ、という様子で休み休み歩いて、なんとか家にたどり着いた。

ヨコイ動物病院で、点滴を受け、注射してもらい、食べたくなった時のために、胃腸の悪いワンコ用の療法食の缶詰を3個とおなかの薬を処方してもらった。帰宅後、玄関の定位置や、車の下や、フェンスのそばなど好き勝手なところでトロトロと眠ったり吠えたりしながら過ごす。夕食時は食欲が出たらしく、療法食の缶詰フードをカレースプーン2杯食べさせたそうだ。そして、午後11時半現在、アルは玄関の定位置で、バスタオルを2枚しいてもらった上で、眠り続けている。・・・好きにさせておこう。アル、ごめんね。



        
2005/10/12(水)
復活宣言
「お隣のキキちゃんだ・・・」
「少しずつ、少しずつ・・・」
「『敵意はありませんよ』てな顔で・・・」


食欲は元に戻った。朝昼晩と食べさせるのは、動物病院で処方された「ヒルズの特別療法食の缶詰フード」、薬はフジパンの黒糖ロールパンに包み込んで与える。

夕方散歩で、お隣のキキちゃんに会った。アルより4歳は年上のはずだけど、いつまでも美しいネコである。アルは遠回りに少しずつ接近する。

「今だっっっ!!!」

最初、遠回りにキキちゃんをよけている動きで、怖がっているのだろうと思っていたが、キキちゃんの真横に位置を取ってから、少しずつ接近し始めた。アルはやる気か?と感じ、キキちゃんの瞬発力とネコパンチには負けるだろうから、ネコの爪に目や鼻を傷つけられないように、リードを短めに握り直した。

次の瞬間、・・・ガウッ! ニギャッ! と、2匹が素早い動きをし、行き詰る緊張の時間は終わった。



「・・・アンタら、許さへんで・・・」

遠くに跳んでいったと思ったが、キキちゃんはすぐそこで私をにらんでいた。燃える瞳でずーっと、ずーーーっと睨んでいた。ごめんね、キキちゃん。・・・が、これをもって、アルの復活宣言としよう。



     
2005/10/13(木)
秋の味覚
「怪しげ〜。食べものなの?」

アルの散歩道に、見慣れぬ姿のキノコが2本。アルの足より長く、かさの部分は丸く、ちょっと愛らしい。真っ白できれいだけど、毒キノコか? アルはまったく興味を示さない。

サトイモって、一本の茎の下に、種芋があって、そこからボコボコとたくさんの芋が増えているのね。二株もらいました。皮ごと少しゆでて、するりと皮をむいて、調理。真っ白でホクホクでモチモチでおいしいこと! 以前は嫌いだった、サトイモや長芋、ネギや鶏肉、納豆やヒジキなど、今はおいしい。

正しい和食をしていれば、体の声が聞こえるようになるはずなのに、家族のために義務感で食事を作り、作ったものを食べているというのが正直なところだ。私は、相変わらず甘い物好き。家族が不在だったりして、料理をしなくてよいとなると、電子レンジさえ使わずに、アンパンとコーヒーで済ませてしまう。ひとりものは長生きしない、って、こういうことかな。一人暮らしの頃、時間にも心にも余裕がなかった一年間、まったく料理をしなかった。朝は最寄の池尻大橋駅そばのホットドック屋でカラシたっぷりのホットドックとコーヒー。昼は菓子パン2個と紙パックのミルク。夜は、渋谷で途中下車して、109地下で野菜炒め定食。あるいは、10時過ぎに帰宅がずれ込む時は、閉店間際の近所のお店で、山崎製パンのケーキ4個セットを買い、お風呂上りの深夜近くに、その4個のケーキを食べてしまう。酒もタバコもやらなかったけれど、こんな生活をしていた時期に、満腹中枢とか自律神経とか、そういう大事なものが壊れてしまったのかも・・・。怖いな〜。




     
2005/10/14(金)/
食欲が戻ったよ
「ガム、久しぶりだなぁ・・・」

用心のために、療法食の缶詰フードとドライフードを少し混ぜて与えているが、今日、久しぶりにグリーニーズを与えた。・・・食べすぎでおなかをこわさないといいんだけど。ほとんど歩かなかった夕方散歩では、家の前で大好きな(故)チェルシーのお母さんに会って、アルは大喜びで、スカートの中に頭を突っ込む始末。(故)サンタ君のお父さんにもなでてもらって、すっかり満足した様子だった。

家にいると、やたらにセールスの電話がかかってくる時期がある。電話でお客をゲットする確率はどのくらいあるのだろうか。ほとんどゼロではないのだろうか。

本日のセールス電話のうちのひとつ・・・。
私:「もしもーーしっ!」(私はいつも元気に電話に出ることにしている。)
相手:「あ、奥様ですか?」
私:「違いまーすっ」
相手:「あ、お兄さんですか?」
私:「・・・違います」
相手:「じゃぁ、おばあさんですか?」
私:「・・・もう、切りますよ」

おちょくってるのか、ケンカ売ってるのか? 




     
2005/10/15(土)
落ち着かない
「雨の日のトイレは、おうちの中」
「・・・やだなぁ」


困ったねぇ、アル。雨で夕方の散歩は出られなかったね。こうやって、カーペットの上に新聞紙を敷き、その上にトイレシートを敷いて準備していても、アルはオシッコのときに下半身を持ち上げることができないよね。左後ろ足がオシッコに浸かってしまうかもしれないね。それとも、「負けてたまるかぁぁぁっっっ」と、意地と勢いで踏ん張ることができるかな。

アルは今、トイレシーツの上で寝ている。一方、私は、アルがオシッコを我慢しているんじゃないかしら、用を足したいんじゃないかしら、我慢しすぎて膀胱炎になったら、と、気になって、今夜もまた、眠りが浅くなる予感。




     
2005/10/16(日)
グルメ旅番組
「うへへへへ、土の味?」

夕食後、片付けながらテレビを眺めていたら、京都松茸グルメの一日を放送していた。採りたての松茸を炭火で焼いて、裂いて食べるというのが最高にうまいらしいが、もちろんそんな経験はない。松茸=きのこ=カロリーゼロ、その程度の連想しかできない。

所用で外出し、帰宅したら、母が寝込んでいた。アルの次は母か。ここ数日、体調もよくやたらと動き回っていて、疲れたようだ。朝は元気で珍しく掃除などしていた母が、食欲もなく、憔悴しきった顔で、「夕食は食べられない」、というので、閉店10分前の薬局に走り栄養ドリンク(1本1000円)を購入。それを飲んでしばらくすると食欲が出てきたらしく、サンドイッチを食べたい、と言う。スーパーは閉まったが、近所のコンビニは幸いなことに24時間営業。コンビニに向かう私の背中に、「菓子パンも〜!」と母の注文の声。・・・はいはい。

夜空を見上げると、今夜の月は、白く硬い硬貨のような光を放っていた。今夜の月には、月に向かって吠えたくなるほどの強力なパワーを感じないな。




     
2005/10/17(月)
冬支度、お散歩支度
「お散歩用靴下、準備よーーーしっ!」

今日の雨の中の夕方散歩では、精悍な黒ラブを見かけた。公園を跳ね回るようにして走り回っているその黒ラブを見た瞬間、ウーーーッとうなりながら突進するアル。自分よりはるかに大きなワンコを見ると、おそらくは怖いからだろうが、やけに攻撃的になるのだ。・・・アルみたいな怖がりのチビッコは相手にされないってば。

穴のあいた靴下は、何足もたまってから一気に繕って、こうやって吊り下げておく。毎日、左足に履かせた靴下には簡単に穴があいてしまう。だから、朝の散歩で無事だった右足用を、夕方には左足に履かせる。そうすると、毎日、1足ずつの破れ靴下がめでたく誕生。フェルトを当てて補強してもめくれあがってしまう。だから、最近は、古Tシャツで裏打ちして補強。Tシャツ生地は案外丈夫だ。

アルの冬用ベッドはとっくに出していたが、今日ようやく、家族全員のベッドの冬支度をした。最低気温が15度前後になってきて、薄い肌掛け布団では、肌寒くて眠りが浅くなる。そうでなくても、昼寝たっぷりして、深夜になって目がランランとした、退屈したアルに起こされて寝不足だから、今夜は羽毛布団にくるまって熟睡するのだ!




     
2005/10/18(火)
歩きたくないけど、アルの季節
「お外は好きだよ、キラリ〜ン☆」
「散歩は嫌い」


なかなか散歩から帰ってこないなぁ、ずいぶん張り切って歩いているんだなぁ、と思っていたら、15メートル先で動かず、たたずんでいたのだという。アルのテリトリー内だから、こうやってリードを放してひとりにしてやっても、動じない。「お散歩嫌いのアルちゃん」、そんなワンコでも外にいたがる季節がやってきた。

近頃、眠りが浅い。あまり眠れない。眠るのが嬉しくない。単なる運動不足や体調の変化のせいかもしれないが、ひょっとしたら寝具の変化のせいかもしれない。少し前から、簡易ベッドに布団を敷いて寝ている。枕が替わると眠れないタイプで、旅先ではなかなか眠れないほうである。長年、ベッド利用の生活で、しっかり分厚い本綿の布団に寝るのは小学校以来か? やわらかすぎる、とか、硬すぎる、ということはなく、体をしっかり支えてくれるのだが、なんとなく熱がこもるような感じが気になる。・・・寝具のせいだけじゃないだろうな。現状への不満、不安、・・・そういったところだろうな。




     
2005/10/19(水)
トーキョーモーターショー
「おおっとーー、カーブだーーっ!」
「安全運転、願いまーーす!」


東京モーターショーでは夢の車の展示でにぎわっている。エコロジーかかっこよさか、と問われれば、やっぱりかっこよさかな、と思ってしまう。次世代のためのエコロジーはどうするつもりだと詰め寄られるなら、だって車には乗らないで触って楽しむだけだもん、とでも答えておこう。

アルの散歩、いつもは歩行車も胴輪もはずして、助手席に座らせるのだが、今日は歩行車をつけたまま、車の後部に乗せた。ハッチバックを開けて、トランク部分にアルを入れ、運転席の後ろ側にあたる後部座席の右半分を倒してアルのスペースを作る。発進、カーブ、ブレーキ、そのたびに目をまん丸にして、アルが踏ん張る。(もちろん、私が歩行車を持って支えているが。)ひょっとして、アル、楽しんでる?




     
2005/10/20(木)
キノコの陰謀
「ネーチャン、どこで何してんだろ?」
「また妙な写真を撮ってるのかな」


1週間前に見つけたキノコは、あれはまだまだ発展途上の形だった。あのキノコが傘を開くとこんな形になるようだ。1週間前のキノコは、傘を開いた後に踏み潰されたようで、倒れていた。これは別のキノコ、見つけた瞬間、田んぼのあぜに降りて、ぎりぎりまではいつくばるようにして写真を撮ってしまった。

「ふぉっふぉっふぉっ! 来たぞ来たぞ。しめしめ」、キノコがなぜかそんなことを思っているような気がしてならない。キノコがなにやら陰謀を企てているような気がしてならない。・・・なぜそんなことを感じるのかな。妙に愛嬌のある、人間の趣味や気持ちを知り尽くしたような形をしているからかな。




     
2005/10/21(金)
草花のど根性
「ええーっ?! キミ、どこから出てきたのっ?」

アルの散歩道では、「ど根性!」な植物をよく見かける。この花もそう。がっちり固められた舗装道路の継ぎ目に入ったわずかなひび割れから、いつのまにか顔を出し、株を増やして花をいくつも咲かせている。この花の種(球根?)はどこから来たのだろう。鳥のフンに混ざっていて、この継ぎ目に見事着地したんだろうか。歩行者の服のすそに付いてやってきたのだろうか。それとも風に乗ってやってきたんだろうか。どこからかやってきたのだから、これからまた、どこかへ行くのかもしれないな。




     
2005/10/22(土)
アルの肖像
「いつもより目線が高いじゃん」
「なんか強くなった気分じゃんっ」


飛行船の写真を撮ろうと急ぎ足で離れていく父を追おうとするアル。靴下も履かず、歩行車もつけないままでは脚がキズらだけになるので、すかさず抱き上げ、そのまま外を見せてやった。

たくさんのアルの画像を参考に、父がアルのパステル画を仕上げてつつある。陽だまりでウトウトしているアルの姿が完成間近だ。アルの写真をたくさん撮っておこう。可愛い顔のアルだけでなく、怖がりのアルも、怒ったアルも、拗ねたアルも、ニヤリと笑うアルもすべて残しておこう。




     
2005/10/23(日)
お気に入りの利用法
「キミのコトがスキ、ダカラーッ!」
「イツマデモーッ、イツマデモ!」


いえね、近頃、こんな風に外国人の俳優が叫んでる、化粧品会社のコマーシャルフィルムがあるでしょ。あのCF、ほとんど毎日、日に何度か見かける。その割には、一向に化粧品の名前を覚えることができないんだけど。韓国か中国の俳優さんだと思うんだけど、ちょいとくどいくらいに濃い顔の。あのCFを見るたびに思うんだよね、「あれは、外国語のセリフで意味がわからないから、まじめな顔して、いい年して、臆面もなく叫んでいられるんだよなぁ」、と。私みたいな年齢になっちゃうと、年齢は関係ないかもしれないけれどね、「いつまでもーっ、好きー」っつーことはないでしょ、と思うのだ。少なくとも、そのセリフは殺し文句ではないな、と思うのだ。「ちょっとお茶しない?」というのより、「ちょっとウドンでも食いに行かへんけ?」の方がしゃれてるやんけ、と思うのだ。冗談だがね。イツマデモーッ、なんて気張ってなくても、行くべきところに行き着くのだ。

お気に入りのピーピーオモチャ、遊んですぐに飽きて、放り出して、偶然に枕になっていた。ちょっと微笑ましいシーン。




     
2005/10/24(月)
ココ掘れワンワン
「ココにアレがあるんだよ」

何があるのか知らないが、塀の下をかぎまわって、ぴたりとここに陣取り、隙間に鼻先を突っ込み、隣との隙間に生えている草を引っ張り出す。隣のネコのキキちゃんの通り道だと思うのだが・・・。その場所に、キキちゃんが長いこと座り込んでいたのではあるまいか? まさか、キキちゃんの○○○があるんではなかろうな?

裏の畑でなぜポチが鳴いたのか。大判小判がザックザックと出てきたのはなぜだったのか。泥棒が逃げる途中で、盗品を安全だと思う場所に隠したのか。ポチはその現場を見て、その時に騒ぎ立てるとご主人様の命が危険だと察し、様子を伺っていたに違いない。・・・てな暇なことを考えている間にも、アルはワンワンとうるさい。今日のアルはどうやら絶好調。アル、あんまりうるさく吠えていると、毒を盛られたりするかもよ。人間の世界は短気で物騒なんだから、気をつけようね。




     
2005/10/25(火)
恐怖?の初体験
「ようやく生きてるって気がしてきたよ」

アルの足腰の筋力復活のために、名古屋に1軒のワンコ用プールに通おうかと迷う日々。しかし、怖がりアルのこと、トレーナーのお姉さん方に多大な迷惑をかけるだろうから、まずは、ヨコイ動物病院の先生が言うように自宅のお風呂で水中トレーニングをすることにした。今朝は、お風呂のお湯がたっぷり残っていた。少し追い焚きしてぬるま湯にした。外にドライヤー、バスタオル、ブラシなどを準備。脱衣所にアル用のバスタオルを敷き詰め、私は水着に着替える。準備完了! 

アルを抱きかかえ、浴槽に入った時点で、いつものシャンプーと違う展開に気づいたようでのけぞって逃げようとする。私がしっかり抱きかかえているのに、「溺れる!」と危険を直感したか、ワンコは激しく水しぶきを上げるっ! ダッポン!ダッポン! 前足で必死に水を打つ! ダッポン!ダッポン! ・・・かなり無駄のあるおぼれそうな動きがバシャバシャではないこのダッポンダッポンという水音に表現されておりますね・・・。後ろ足の動きを確認しようと、抱きかかえる態勢を変え、もう一度、湯に浸かる。再び、ダッポン!ダッポン! 吠えもせず、目をまん丸にして必死のアル。急に前足を水着の紐に突っ張ったかと思うと、アルは動きを止めた。アル、放心状態。ふと見ると、ウンチが沈んでいた。・・・やっぱり。アルを拭いてやり、脱衣所のタオルに包んで、「待て」の指示。アルのウンチをすくってトイレに流し、風呂を掃除し、シャワーを浴びて着替えて、アルを抱っこし、暖かい戸外でアルを乾かす。 

ほんの1分ほどの水泳体験。ライフジャケットを買ってやろう。それをつけて、お風呂で訓練だ! そして、筋力を取り戻し、ふらつきながらも歩けるようになろうね。ついでに華麗なる泳ぎのできるワンコに変身っ! 来年の夏は、木曽川デビューだ! 目指せ、はるかちゃん!(交通事故で下半身に大怪我するも、奇跡の復活、泳ぎの上手なコーギーの女の子。)




     
2005/10/26(水)
気晴らし兼見張り
「見えるところ全部・・・」
「アタシの縄張りだからねっ」


アルが、外の物音に対していちいちガウガウとうるさいので、私のベッドに乗せて、外を見せてやった。こうしておくととても静か。そのうちに、コロンと横になり、いびきをかきながら寝てしまうのだ。

コーギーのような警戒心の強いワンコを、往来する車や人々の見える場所に(つないだり、囲ったりして)行動範囲を制限して過ごさせるのは、かなり残酷なことだと思う。見える範囲全部、自分の縄張りだと思い、守ろうと必死になるのだ。アイツを追い払わなきゃ、と、一日中神経をピリピリとがらせることだろう。

こうして昼間、番犬しつつ昼寝たっぷりのアルは、夜は早くから熟睡し、私が眠ろうとする頃、一旦目が覚めるらしく、「ネーチャン、アルをなでてよ」、「ネーチャン、寝ないでよ」と私を起こす。昨夜もそう。業を煮やして、私は簡易ベッドから布団を引きずりおろし、床に布団を敷いたら、アルがしばらくして布団に入り込んできた。入ったとたん、コテンと眠りに落ち、いびきをかいて寝てしまった。・・・アル、うるさい。私は一人で寝るのに慣れているのだ。布団に誰かがいるのはもちろん、他人とも肉親とも同じ部屋で眠ることにも慣れていないのだ。アルのいびきが4時半まで続いた・・・。




     
2005/10/27(木)
かくれんぼ
「ほっといてくれる?」
「でも、そこにいてよね」


アルはどこだ? アルはネーチャンのベッドの上。ふんわり掛け布団にのっかって、半分埋もれているよ。
アルはどこだ? 元気なアルはどこだ? 元気なアルは去年の誕生日に置いてきたよ。

昨日、朝ごはんは通販の魚の缶詰を一口。お昼は食べず、夕食は病院の療法食(ヒルズの消化器トラブルワンコ用の i/d)。今朝、遅くまで起きこなかったが、起きたらいきなり、おなかがキュルキュル音を立ててた。大急ぎで、トイレに出かける準備。通常のウンチを2度した後、歩行車から抜けてしまうほどに勢いよく身を乗り出して草を食べる。そして、いきなり下痢。・・・またか、アル。冷えたか? 昨日の通販の缶詰がいけなかったか? 昨夜、私が出かけたことがストレスになったか? 

ヨコイ動物病院で、注射一本。体重は12キロ。先生が言うには、下痢には二種類あるのだそうだ。ひとつは、腸の動きが激しすぎる時。もうひとつは、腸の動きがない場合。アルの場合は当然後者だ。なぜそうなるのか。左後ろ足の感覚がほとんどなく、右足も少しずつ鈍くなっているから、そうした神経の麻痺が腸にもきているのかもしれない、とのこと。ヒルズの療法食をまた一ケース購入。もう、市販の缶詰は与えないことにして、購入したばかりのローカロリーの缶詰は箱に封印した。




     
2005/10/28(金)
飼い主に似るんだよ
「だいじょうぶだよ」
「アタシはすぐに元気になるから」


子は親の鏡、と言う。だから、飼い犬は飼い主の鏡、と言うかもしれないな。

腸が動かなくて急降下の下痢、同じ経験が私にもある。原因はプレッシャー、だった。叔父に頼まれたほんのちょっとした翻訳、それが論文の一部になる、美術展の作品説明に使われると知ったとたん、おなかが冷たくなり、二日ほど食べられなくなり、カロリー補給に飲んだ抹茶ミルクが、数分後、そのままの色で出たことがある。学生時代に、レポートを提出するまでの1週間、原因不明の胃痛に悩まされ薬が効かなかったが、レポートを提出した途端、気分爽快になったことがある。なんと小心者であることか。

私も運動不足で、大また歩きもできないほどに股関節が硬くなり、ふと気づけば、ヨチヨチ歩き、ピノキオ歩き(バタバタ歩き)。わき腹からおなか、腰にかけてもったりしていて、見た目が・・・気分悪い、情けなくてムカツク。気分も2ヶ月前に比べると、やや意気消沈気味、我ながら迫力がない。こういう時は、そうだ! 歩こう!なのである。今夜は45分、さっさと歩いた。帰宅後、ストレッチをしていたら、アルも元気にピーピーオモチャで遊んでいた。

やっぱり飼い主に似るんだね。




     
2005/10/29(土)/
頭痛い・・・
「アルはお留守番なの」

日中雨、午後になって雨が上がったものの、どんより曇り空。そのまま夜に突入。こんな日のアルは、昼まで起きてこない。昼にようやく朝ごはん。お散歩に出てもオシッコもしない。午後4時の本日二度目の散歩でようやく、オシッコと二日分のウンチをする。

夕方、高校時代の同級生のお店のリニューアルオープン兼勝手に同窓会に出かける。早めに出かけて、名古屋駅から栄まで歩こうと思い立った電車の中で高校1年時の担任にばったり出会う。方向が同じなので、途中まで一緒に歩く。さて、30分で着くかと思ったらなんと55分もかかってしまった。地下鉄一駅は徒歩15分ではなく、30分弱だったのだった。・・・・・・・・というわけで、楽しかった数時間であった。




     
2005/10/30(日)/
ひたむきなまなざし
「お散歩すれば、オヤツがある!」

ひたむきにお散歩すれば、必ずクッキーをもらえるんだよ、アル。
昨日もそうだったが、今日も、朝の散歩ではオシッコ・ウンチせず。夕方の散歩でようやく用を足す。自動車に乗らなければ用を足したくならないのだろうか? それとも、ヒルズの缶詰1個では、消化吸収してしまって、出すほどのものは残らないのだろうか。

朝、起きて思ったこと。「もう、飲まないぞ」。飲むのなら水だ・・・反省しつつ、(昨夜寝る前に1リットルの水を飲んだのだが)水を飲み、きな粉ココアを飲み、しばらく考えて、大正漢方胃腸薬(飲みすぎ、二日酔いのむかつきに)を飲んだ。再度考えて、バファリンを飲んだ。まいったまいったと思いながら、夕食用におでんを仕込んだ。私の二日酔いはひたすら眠くなるのだ。12時少し過ぎの電車で出かけてとある説明会に参加。その前に、ベーカリーのイートインコーナーで、ブルーベリードリンクと小さなクロワッサンを二つ。不思議なことに、とたんに体がシャキーーンとして、俄然やる気が出てきた。大事なのはやっぱり、飲むより食べる! 基本だね。




     
2005/10/31(月)
喜びの表現
「ドライブ☆」
「嬉しさは耳の角度で表現します」


耳がほにゃら〜と広がって、ほぼ水平。アルが眺める夕日の沈む地平線のように、アルの喜びは限りなく広がっている模様。昼間、気まぐれな父が、アルを乗せて隣町のコスモス畑までドライブしたらしく、アルには大満足の一日となった。

ワンコの後姿は、どんな大型犬でもとてもかわいらしく、子どもっぽくさえ見える。ワンコには肩幅ってものがないからだ。神様はワンコというものを、可愛がらざるを得ないように、徹底的に最高にいとしい姿にお作りになったのだ、きっと。




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