『怒涛の鯨のタタキ』
2005年11月の日記



アルは11歳の坂を上るのに苦労した。
アルが自力で歩けないことよりも、
吐いて下痢して、食べられないでいることのほうが、
ずっとずっと、切なかった。

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2005/11/1(火)
義理深いアル
「遠くから・・・」
「郵便屋さんの自転車の音が」


今日は風もなく、日なたはポカポカと暖かく、いや暑いほどで、アルは日陰を選んで座り込む。午前9時過ぎの散歩とグルーミングの後、この場所に、アルのご飯を運ぶ。アルはそのまま、外にいて、11時過ぎに郵便屋さんがやってくるのを待つ。眠くてたまらないだろうに、挨拶しなければ気が済まないのだろう。郵便屋さんにしてみればとっても迷惑だろうが。

アルは私が風呂から上がるのも、待っている。やはり、眠くてたまらないだろうに、風呂場の前の廊下で寝そべって待っている。「はいはい、ネンネしようね」と、頭をなでてもらって、ドライフードひと粒をもらうのが一日最後の仕事と決めているのかもしれない。




     
2005/11/2(水)
あまりに優しい目をするから
「だって、アタシには邪心ってのがないから」

昨夜、アルはとても優しい目をして、両親を見上げていたのだという。今までに見たこともないほど、表情豊かな優しげな目をしていたので、「アルがひょっとしたら今夜死んでしまうんじゃないか、アルはそれを知ってるんじゃないかと思って、胸がいっぱいになった」、と母は思ったのだそうだ。そして、今朝、アルは元気いっぱいだった。昨日より脚の調子がわずかだが良かった。胃腸が本調子に戻ったのだろう。

名古屋のしらかわホールで、オーケストラ・アンサンブル金沢名古屋公演を聴いた。モーツァルトとベートーベンで胸いっぱい、おなかいっぱい、精神も高揚。楽器の音色は甘くやわらかく強く、どこまでも広がり、音の宇宙を作り出していた。何事も精進なのだと感じた。




     
2005/11/3(木)/
今日は何してた?
「・・・寝てたよ」

こんな天気であったことだし、無理もない。昨日は元気だったから、その分今日は不機嫌。人間の7倍で年を取るのだから、ワンコは年を取ったら、こんなふうにマイペースでのんびり過ごして欲しい。

花を買いに行った。オレンジ系でさりげなくまとめてもらう。そばで、あしなが育英基金の若者が声を枯らしていたので、小銭入れの中身を全部寄付。勉強したい若者の手助けをほんの少し・・・したつもりになる。夕方から、花を持って、高2の時のクラスメートのS君と当時の担任の先生宅を訪問。今月末の2年次クラス会にお誘いする。楽しいひと時を過ごした。




     
2005/11/4(金)
用心しよう
「オヤツは安心できる場所で」

アルの大好きなグリーニーズ、以前は一日に1本与えていたが、近頃は、半本。クッキングバサミでチョキンと切って与えます。それでもアルは文句言わない。サイズは問題ではなく、あるのかないのかが問題なのだろう。「To be or not to be」だね。

東証に続き、名証のシステム障害も問題ならば、鳥インフルエンザは世界的な大問題になりそう。・・・というかすでに大問題。一般的なインフルエンザにもかかりたくないものだ。11月の下旬には予防接種を受けておこう。手洗いしてうがいして、人ごみや過労を避けて、適度な運動をして、腹八分目に挑戦して(これが最大の難問か)、健康的な生活を心がけよう。




     
2005/11/5(土)
何度も振り返る理由は?
「・・・いいかげんにせーよ〜」
「・・・ついてくるなよ」


いつもなら振り返りもせずに、さっさと通り過ぎるこの道で、今日はなぜか、何度も振り返り、「ガウウゥゥゥゥッ」、と、つぶやいていた。何がいるんだろうと、アルと同じ目の高さで見たのだが、何も変わったものは見つけられなかった。何だったのだろう。

何年も前に買ったままになっていた、テープ1本と小冊子からなる「DUO」というテープ教材を思い出し、「積読棚」から掘り出して聞いてみた。半分ほど聞いた形跡があった。きっと、難しいと思って放り出したのだろう。今聞いてみると、眠くなるほどスローなスピード。・・・こんなのに手こずっていたのか。しかし、これらを完全にインプットできれば英作文や英会話の強力な味方になることだろう。基本的な単語力と文法力の強化にもなるに違いない。とりあえず、3日ほど(飽きるまで)、これを集中してやってみようっと。




     
2005/11/6(日)
もう迷いません、まっしぐらです
「充実の一日、って感じ?」

アルの後ろ足の間に、バスタオルを丸めたのをはさんだ。抱き枕の感覚。これで、アルの足腰に負担がかからないらしい。

本日午後、京都の「ヤマペット山田」さんが技術指導に来てくれた。マッサージ方法を伝授してもらった。効果的にマッサージをするには、たっぷりの運動をする必要があるとのこと。アルはせいぜい15分の散歩、これではダメ、なのだそうだ。最低でも1時間の散歩をすること! たっぷりの運動でへとへとになって、マッサージされても抵抗できないくらいにならなければいけないのだそうだ。散歩はしすぎる、ということはないのだ、と。散歩の後、マッサージして正しくケアしてやれば、ワンコはどんどん健康になるのだ、と。・・・つまり、アルの現状を引き起こしたのは、運動不足の飼い主であって、病気でも老化でもなんでもないのである。去年の夏バテで用心し過ぎて散歩量を減らして以来、運動嫌いの飼い主のせいで、どんどん筋力が衰えた・・・というのが真相である。運動不足の悪循環でどんどん悪化したに過ぎない。夜鳴きし始めたのも、歩行車が来る前の運動量が極端に減った頃だった。

私は大いに反省した。今夜は大雨だったが、カッパを着て、アルにもカッパを着せて、ぐいぐい散歩した。・・・とはいえ、20分ほどウロウロしただけだが。しかし、アルは散歩の出だしはイヤイヤだが、後半は、あっちこっちの匂いをかぎながら、大雨だろうと風が強かろうとヘノカッパな顔して歩いていた。明日からネーチャンは散歩の鬼になるからね。今年中には1キロやせて、自力で立って歩けるようになろうねっ。同時に私も運動で4キロ減量だっっ。




     
2005/11/7(月)
ワンコも歩けば、ワンコに会える
「お〜〜っ、ずり落ちるっっ!」

夕方の散歩では、ウォーキング中の(故)チェルシーのお父さんとお母さんに会って大喜び。そこに、コーギーのメルちゃんもやってきた。アルはメルちゃんのお母さんにもなでてもらう。チェルシーも太りすぎで足腰が立たなくなったが、まず左後ろ足から不自由になったという。アルと同い年のコーギーのマックス君も、しっかり体型だが、近頃左後ろ足がふらついてきたらしい。メルちゃんも太り気味。散歩をサボっていたら、アルみたいになっちゃうよ、と、忠告した。

田んぼにずり落ちそうなくらいに身を乗り出してあぜ道に入り込み、丹念に匂いをかぎながら機嫌よく歩き、「アルが来たよ」、と、あっちこっちに匂いを残しながら、帰宅したのは家を出てから1時間後。(距離は1キロ強か。)帰宅後、歩行車に乗せたままマッサージを始める。後ろ足を右にねじる、左にねじる、ぐいぃぃっと引っ張る、後ろ足をポンポン叩く、背骨の両側を5秒ずつ押す、それから、前足の付け根のツボ押し。これらをそれぞれ何度か繰り返す。アルはじっとしてされるがままになっていた。

老犬用歩行車をつけるようなワンコは、もう全然動けないようなヨレヨレの老犬!という感じのワンコがほとんどなのだそうだ。アルみたいに、元気いっぱいのワンコなんかいないのだそうだ。アルは元気だから、改善する可能性は大いにあるのだそうだ。中年太りの運動不足のオバサンが、食っちゃ寝して動けなくなってしまったような、そんな状態からはオサラバしようね、アル。




     
2005/11/8(火)
アルの11歳の誕生日
「いやっ、アンタ、デカ過ぎっ」

アルは無事に11歳になった。足腰に少々の問題はあるものの、重篤な病気を抱えているわけでなし、元気そのものの11歳だ。すっきりと晴れて、おてんとさまもアルの誕生日を祝ってくれているようだ。

朝の散歩は、ごく近所をブラブラするだけで、ただ歩行車をつけて30分間日向ぼっこをしていたようなものだったが、その間、私はアルの背中のツボ押しに専念。午後の散歩は3時少し前から出かけて、昨日と同じ距離+公園、帰宅は4時。途中で、ハスキーに会う。大きな体のフレンドリーなそのハスキーと挨拶した後、アルは背中の毛を逆立て、歯をむいて威嚇していた。怖かったのだろうな。そのハスキーも太りすぎていて、後ろ足がふらつくようなヨタヨタするような、妙な歩き方をしていた。アルみたいにならなきゃいいのだが。




     
2005/11/9(水)
怪人20面相
「かわいいばかりがアルじゃない、ってね」

昨日の画像では、「うひゃ、どうしたのアル? すっごいブス顔ね」、てな顔でしたが、今日は、「うっへっへ」と笑っていそうな顔のアルです。ワンコもいろんな表情をします。デジカメで毎日バシャバシャと取っていると、どれもこれも捨てがたい、おもしろい画像がけっこう撮れるんです。

今日も、夕方は1時間散歩。距離は1キロ強でたいしたことはないのだが、3歩進んで2歩下がりつつ、丹念に匂いをかぎながらの散歩なので、なかなか前に進まなくて、時間ばかり食っている。端切れで補強した靴下も必ず破れるので、途中で履き替えさせるための予備を一足、お散歩バッグに入れる。帰宅してからマッサージをするが、とりあえず20分は時間をかけるので、夕食の支度は、15分で完了する。今日は、ニラと豆腐と卵の炒め物、お刺身(これはお皿に移し変えるだけ)。超簡単で楽、うれしい。




     
2005/11/10(木)
少しずつ健康になる、かな
「例えば、椅子の下・・・」
「長い胴体も、こうすれば、すっきり座れます」


和歌山県の小さな地震は気になるし、エチゼンクラゲは日本海側ばかりか太平洋側の漁場にも影響を与えているし、ひったくりや空き巣、護身用に刃物を持ち歩く物騒な人間も大量発生でどうにも気が抜けない今日この頃・・・、ではあるが、アルが頑張って散歩するおかげで、いろんな人に声をかけられる今日この頃、でもある。「頑張ってるねぇ」、「頑張ってね」、「ずいぶん歩けるようになったね」、「介護のワンちゃんね」、「かわいそうねぇ」、などなど、いろいろではあるが、ワンコの歩行車の認知度は確実に上昇中。

背中のツボ押し、初めての時は、「イヤッ、触らないでよっ」と嫌がっていたが、散歩量を増やしてからは文句を言わずにツボ押しさせるようになった。アルは便通のいいワンコであるが、朝のウンチの具合が非常に良くなった。夕方のたっぷり散歩と夜の熟睡が効果的なのだろうか。これで減量がうまくいくならば、・・・このライフスタイル、私も真似したい。




     
2005/11/11(金)
何があるかわからない
「ドアはちゃんと閉めといてよね」

どんよりと鉛色の空の朝、やはりアルは10時過ぎまで起きてこなかった。「10時半に伺います」、との来客が10時23分にやってきた。あ〜ら大変、アルが書斎から飛び出して、あろうことか、車庫へと40センチ近い段差を飛び降りたっっ。着地できないから、飛び降りた、というよりは、落下したっっ、というのが正解か。そのまますごい勢いで下半身を引きずり前進し、フェンスの向こうの来客に吠え掛かる。「ぎゃーーーっっ、アルが落ちたーーー」と、叫びつつアルを追いかけ抱き上げ、来客を案内する。・・・ん? 臭いぞ。アルを下ろすと、いきなりウンチのポーズ。見ると、私のチノパンにアルのウンチが。無理もない。いつもなら、とっくに朝の散歩に出かけ、用を足している頃なのだから、我慢と落下の衝撃と興奮とで、一気にトイレ気分になったのだろう。

今日は午前中の日向ぼっこができなくて不満だったのか、ワンワンとうるさかったので、私のベッドに乗せた。しばらくしたら、眠ってしまった。午後3時ごろまで、こうやって熟睡。

クリーニング屋さんの前に止まった車からいきなりクラクションの音。アメリカンコッカースパニエルが、クラクションを鳴らしているのだった。ちょっとの間だから、と、犬や子どもを車に乗せたまま、エンジンをかけっぱなしで車を離れる人がいるが、危険だ。何があるかわからないというのに。




     
2005/11/12(土)
散歩の代替として
「引っ張りっこは体にいいんだよっ」
「ホラ、あったかくなってきたでしょっ」


夕食後、私が台所を片付け終えると、アルはガムを半分もらえる。そして、ハウスでネンネ。・・・その前に、ピーピーオモチャで引っ張りっこ遊び。20分ほどしっかり遊ぶ。私もあったかくなるほどの運動量。

そうそう、アル、その調子。今日は散歩が少なかったんだね。一日に一度はゼーゼーハーハーいうくらいに遊ばないとねっ。




     
2005/11/13(日)
喉が・・・
「楽なのは好きだよ」

ワンコはマクラが好き。丸くなって熟睡する時もあるし、大の字になって寝てる時もあるけれど、こうして、横になって、頭と背をクッションにもたれたようにして、まるで人間のような格好で寝ていたりもする。背中のツボ押しもお気に入り。今日は、「お、ツボに入った!」という感覚をつかんだ。アルも気持ちがいいのか、嫌がらずに素直に背中を向け、ツボ押ししやすいように協力してくれる。

高2の時のクラスメートに電話をかけた。クラス会欠席葉書をくれた人にもちょっとかけてみた。出席に転じてくれた人、2名。言ってみるもんだな。何事も諦めてはいけない。それにしても、半日で延べ20名に電話してしゃべったのは初めてだ。喉がむずがゆい、喉の使いすぎで熱っぽい。ショウガ湯飲んで、あったまろう。




     
2005/11/14(月)
今日はこんな日だった
「くぅ〜〜ぅぅっっ、走り抜けたいっ」

朝8時、携帯電話が鳴る。メガネなしでは液晶の表示が読めやしない。携帯電話を買い換えるべきか。電話の内容を、別の人に、メールで知らせる。・・・やっぱり文字が小さい。鏡を見ると、目が大きくなっていた。「ん? ちょっとカワイイ?」、・・・じゃなくて、寝不足か? 風邪引きかけているのか? メンボになりかけているのか? 昨日の電話かけで疲れたのか? とにかく用心しよう。アルの朝の散歩は9時半から。40分後に帰宅、朝ごはんを食べさせてから、アルの背中のツボ押しを丹念に20分ほど。12時までの1時間ほど、英単語を眺める。「アホウドリはアルバトロス、ゴルフのアルバトロスはなんでアホウドリ?」などと気が散る。

お昼のお味噌汁は、豆腐とわかめとネギ。作りたてはうまいっ。朝はきな粉ココアだけだが、昼ごはんはしっかり食べてしまう。こんなので2週間で2キロ減量できるだろうか。アルは、私のベッドの上で寝ていたので、お昼は抜き。3時まで再び英単語を眺める。PHP文庫の『英語力テスト1000』に目を通す。勉強というより、クイズで遊ぶ感じ。「salamanderとは実在するどんな生き物?」・・・聞いたことあるなぁ、サラマンダー、何だっけ? 答は、サンショウウオ。3時20分頃からアルの午後散歩。一年ぶりくらいに、交番の前の道路まで歩く。ここまで来るのが、目標の第一段階だった。久しぶりの道なので、「歩くのはイヤ」とごねるのも忘れるくらいに、アルは匂いのチェックに忙しかったようだ。

買い物に行ったら、夏の間大人気で2個入り一袋160円でお一人様1袋の制限付きで売られていたトコロテンが100円になっていた。当然、買う。夕食前に1個食べる。今日から、お菓子は(できるだけ)食べないのだ。そうそう、風呂上りにスクワットも再開しよう。足腰を鍛えるべし! 今日、左足でケンケンしようとしたら、できなくてがく然としたのだ。減量に必要な縄跳びもできないということではないか。




     
2005/11/15(火)
運動と体の手入れ
「あ〜、指圧の心はイヌゴコロ」

・・・と思っているのかどうか。ツボマッサージの時はいそいそと背中を向け、とてもおとなしい。どんな顔しているのかと正面から撮ってもらった。なるほど、トロ〜ンとした顔だ。ワンコの足腰の衰えや肩こりに効くツボは数々あるが、この背中沿いは、督脈(とくみゃく)といって、28のツボが集まる経絡。会陰部から始まり背中の真ん中を通り、唇の上までの線。その途中、最後の肋骨と背中の中央線が交わる部分が、万病に効くといわれる「百会」のツボ。アルが嫌がらない程度の力加減で、様子を見ながらツボマッサージ。いいなぁ、アルは・・・。毎日、ツボ押ししてくれる人がいて・・・。

午後の散歩中、犬を3匹も散歩させている人を見かけた。大型の2匹には口輪をかけていた。珍しくマナーのいい飼い主だなと感心して見ていたら、ヨコイ動物病院の先生だった。おお〜、先生! アルは、知らんふりしていた。あのワンコたちは、動物病院の飼い犬だろうか。それとも、輸血用のワンコ、つまり病院のスタッフ犬なのだろうか。




     
2005/11/16(水)
マイブームのケンケン
「変なことやってるよ〜」

自分の足腰がとても弱っているのに気づいて以来、アルの散歩中に、ケンケンしている。右でケンケン10歩は前進できるのに、左でケンケンすると足裏が地面をグリップできていない感じがして、ふらつくし、足が体重を支えきれずに転びそう。そうやって、片足とびしていると、アルが後ろから追いかけてくる。上げたカカトに噛み付こうと狙ってジャンプしようとする。私のケンケンにつられて、父もケンケン。なかなかの運動量になるようで、すぐに体が温まる。画像では、アルの前足は宙に浮いている。ジャンプしているのだ。

今日の風は冷たかった。明日からは最高気温がもっと下がるというので、半年振りくらいにアルをシャンプーした。今年2度目のシャンプー。午前中の暑いくらいの陽だまりで、アルを乾かし、毛並みを整えた。




     
2005/11/17(木)
最低気温更新
「いいじゃん、このままで」

良くないよ、アル。キミをソファに乗せたままにはできないよ。リビングにひとりで置いとくわけにはいかないよ。

夜、暖かいリビングにいると、アルがヨイショコラショとやってくる。ソファをじっと見つめるので、乗せてやる。大甘の飼い主。乗った瞬間に、リラックスして寝てしまう。微笑んだような寝顔、口元にちょこんと寄せた前足の裏のプニプニした肉球。アルがソファに乗りたがるのは、季節が冬に向かっている証拠。アルがみんなといたがるのは、寒くなってきた証拠。昼と夜の温度差がありすぎるのは病気の原因にもなる。あったかい日中にはひなたぼっこさせて、アルのベッドを日に当てて、ついでに私の布団も干して・・・。

今日はヨコイ動物病院へ。近頃、ずっしり重いアルは、12.8キロだった。カロリーは厳しくチェックして、運動量も増えたのにどうして〜〜? 療法食の〔i/d〕の缶詰は消化吸収が良いから仕方ないですよ、とのこと。ドライフードと混ぜて缶詰を与えているが、カロリーを減らそうとして、ドライフードを増やすと、アルのおなかの調子が悪くなる。そして翌日は缶詰の量を増やす、という試行錯誤状態。11歳の老犬の食事はなかなかむずかしい。それはそうと、アルをチェックした先生が、「足が強くなっているようですね、背中のツボ押し? それはとてもいいことですよ」、と。やったね、アル!




     
2005/11/18(金)
昔、走った道
「田んぼも!」
「あぜ道も!」
「(水が枯れている時の)用水路も・・・!」」
「アタシの散歩道、なのよっっ」


やる気満々のアル。実際、田んぼに下りていこうとする。おっとっと、と、歩行車を押さえると、アル、勢いで歩行車からするりと抜け出てはいずって落ちる。

ここもそこもあそこも全部、アルが走った道だね。他のワンコが走らないようなところを走り、他のワンコが飛ばないようなところを飛び上がり、おもしろがって走ったね。今までたっぷり走ったから、今年はちょっと遠慮しようね。自分で歩けるようになったら、また遊びにこようね、アル。

昼過ぎから、急速にどんより濃い色の雲が広がり日差しをさえぎり、冷たい風が吹き始めた。冬だ、冬だ、冬だ。冬がやってきた。




     
2005/11/19(土)
午前中は寝る暇がない
「まだ中には入らないよ」
「郵便屋さんがまだだから」


生意気そうに口答え(ワンワン言ってる)しているアル。アルは朝寝するので、9時半頃、用足し散歩に出かける。朝の散歩はほんの少し。10時頃、外でご飯を食べて、そのまま陽だまりに座り込む。私はそんなアルの背中のツボ押し。銀行に現金輸送車がやってきて、メール便がやってきて、宅配便がやってきて、お昼前に郵便屋さんがやってくる。(もちろん何にもやってこない日もあるけれど。)これでアルは納得する。お昼過ぎて1時頃になると、家に向かって吠える。「アルは眠いよ! 中で寝るよ!」 はいはい、書斎のふかふかベッドでネンネしなさい、午後の散歩の時間まで。

ここ数日、急速に乾燥の度合いが強くなってきた。乾燥の小じわが恐ろしいほどタテタテヨコヨコナナメにも。こりゃーいかんぞ、まずいぞ。肌によさそうなメニューを考える。今夜は、タラの白子をムニエルにした。オリーブオイルとバターでこんがりと、焼き油をすくってかけながら丁寧に。レモンとバターのソースをかける。うまかった。これで明日の朝はツヤツヤのピチピチ!(だったらいいな。)




     
2005/11/20(日)
仕事にはストレスがつきもの
「そりゃまー、力入れたら・・・」
「当然、力、抜かねばねぇ」


ツボ押しは、5秒押して、5秒休む。背骨に沿って、はい1・2・3・4・5、1・2・3・4・5。コーギーの背中は長い・・・延々と繰り返す。

アルの仕事は「散歩」。午後の散歩の前には昼寝たっぷりで英気を養いたいらしい。せめて3時間は必要、とアルは態度で示す。たっぷり仕事(散歩)して、それなりに満足しているらしく、アルは実に満足げに眠る。散歩量が増えてから、眠る・食べる・散歩する、と、実にメリハリの利いた生活リズムになってきた。睡眠はじつに健康的なストレス解消法であり、健康維持法であるようだ。

てなことを、のほほんと書いていたら、夜10時半頃、突如として、アルの様子が変。熟睡するはずのアルが、困ったような顔して自分のベッドから降りる。ウンチだっっ! ささっとペットシーツをあてがう。キャッチ! しかし、巣を汚したくないワンコは、必死にはいずって、巣穴から遠ざかって用を足そうとする。書斎の前の廊下に点々とアルのゆるゆるウンチ。廊下の隅で、それでも一生懸命腰を上げてアルは固まっている。ペットシーツとトイレットペーパーをあてがって、出すものを出させてすっきりさせてやる。・・・アルよ、私が出かけた1時から5時までの間に、いったい何を食べたのだ? 何があったのだ?・・・・アルをペットシーツの上にのせて、大丈夫だよ、と声をかけ、後始末をする。まずは、オレンジエックスを薄めたお湯に浸して絞った暖かいタオルでアルのお尻をきれいにする。それから廊下の拭き掃除。全て終わるまで、アルは困ったような顔をしてじっとしていたが、気分転換なのか、しばらくしてから、アルのウンチを流した(人間用の)トイレをのぞいたり、雑巾を洗った洗面所の匂いをかいだり、暖かくていい匂いのリビングに行ったりして、ようやく書斎のベッドで眠ることに同意する。しばらくはちぢこまって寝ていたが、今は、体を伸ばしていびきをかいて寝ている。おなかのキュルキュル音も聞こえない。今夜はもう大丈夫そうだ。




     
2005/11/21(月)
ぬくぬくにしようね
「今朝は冷えた・・・」

隣町の気象情報によると、今朝は1度台まで冷え込んだらしい。

さて、昨夜は下痢、今朝は8時にベッドから這い出る気配に、ペットシーツをあてがうと少し吐いた。次は下痢だ、と、まずは暖かい陽だまりにアルを抱っこして連れて行く。しばらくしたら、敷物の上から降りて、2ヶ所にゆるゆるのを落とした。そのまま陽だまりで過ごさせるが、いつもと違って、直射日光を微妙に避けたがる。日に当てようと外に出した自分のベッドに乗ろうとする。安心できる室内に置いたベッドで静かに眠りたい様子だ。郵便屋さんがきたら、家の中からワンワンと挨拶すればいいしね。今夜から、書斎にデロンギのヒーターを入れることにした。これは壁のコンセントから直接電源を取ってくださいと指示があるので、少々模様替えをして電源を確保。ついでに夏の間は昼寝用によく使ったエレクターチェアを分解して片付けた。

夕方、デロンギのヒーターを弱くして入れる。アルは今日は一日何も食べずに、午前中に水だけ飲んで、とっくにベッドで寝ている。スタンドのマメ球だけつけて、書斎の引き戸を閉めて、アルを休ませよう。

てなことをのほほんと今日も書いていたら、今夜は9時半頃から、「寝るのもちょっと辛い、吐いちゃいそう」という様子。急におなかもキュルキュル音を立て始めた。気になりつつ大急ぎで入浴を済ませたが、その間に敷き詰めたペットシーツの上に吐いていた。血が少々混じっている。『フォーグル先生の犬と楽しく暮らす本』を取り出し、96ページを開く。「診断の手順」・・・スタート→「嘔吐や下痢がありますか」→〔はい〕→「出血がありますか。吐物や便に嫌なにおいがしますか」→〔出血はあったけど、嫌なにおいはしないから・・・いいえ、かな?〕→「急性の痛みや腹部の膨満が見られますか」→〔いいえ〕→「だるそうに、よく寝ますか」→〔寝たり起きたりだから違うかなぁ・・・〕 どちらにしても、明朝は病院だ。




     
2005/11/22(火)
どうやらこうやら過ぎたね
「んもーーーっ!」
「ピョンピョンを見るとかみつきたくなるーーっ!」


縄跳びやケンケン、ピョンピョンと跳んでいるとアルがうなって突進してくる。画像は、片足跳びケンケンに挑戦している父に突進するアル。カカトめがけて飛び上がろうとする。コーギーは牛追い犬だったから、牛のカカトをチクッとかんで、誘導していたそうだ。妙な動きをするやつがいたら、つい本能が顔を出すのだろうか。

昨夜は、深夜3時過ぎ、たくさんの黄色い液(胆汁)を吐いた。出血も少々見られた。しかし、吐いた後は、やや気分が良くなったような顔をしていたのでちょっと安心。朝9時に、病院へ。注射2本と、朝のオシッコが少なめで濃い色だったので、脱水状態を心配して点滴も受ける。体重は12.44キロ。さすがに少し減っている。帰宅後、点滴で膨れ上がった部分を避けて、気分転換にブラシをかけてやる。首回りあたりを、「もっと!そこ、もっと!」とせがむワンコはやっぱりかわいい。食事は、夕食から、少しずつ与えることになる。夕方の散歩はほんの少し。外にいたがるが、あまり歩きたがらず、寒くなってきた人間はピョンピョン、ケンケンして温まろうとし、アルはそれに突進する。

さて、迷ったが、今年もインフルエンザの予防接種を受けてきた。やっぱり今年も痛かった。




     
2005/11/23(水)
余裕の休養明け
「お散歩なんてお茶の子さっ」
「へたり込まずに立ってらぃ」


父に言わせれば「病み上がりのアル」なのだから、散歩は軽く切り上げようかと言う。とんでもない、散歩不足でストレスがたまって私に口答えするくらいだから、いつも通り行くべし! 今日は風もなく暖かで、人間にはありがたい散歩日和。アルもいつもより軽快に率先して散歩道を進む。昨日の点滴のせいか、今日はたっぷりのオシッコ。ウンチは、健康なウンチの色なのだけど、・・・ゆるゆる。散歩のあと、体を拭いてもらう時、いつもより上手に立っていた。いいぞ、アル!

ビックカメラに出かけた帰り、立ち寄った喫茶店で、隣の女性の話が聞こえてきた。あまりにおもしろいのですっかり聞いてしまった。「あなたは、お金に一生苦労するって言われたのよ、貯まっては散ってしまうって。聞いてよ、お姉ちゃん。今まで使ってた印鑑を見ただけなのに、当たってるのよ。それでね、印鑑を作り直しなさいって言われて、3本セットを作らされて、12万5千円なのよ。それからね、宅配便が来た時用の印鑑が家庭印って言うらしいんだけど(家庭印? 何それ? シャチハタの印鑑ではいけないのか?)、それも大事だから作りなさいって言われてね、それからね、うちの商売の屋号の○○がまた、私と同じでお金が貯まっては散っての・・・・・」と、60歳くらいの女性の話は延々と続き、印鑑に何十万か使ったんだそうだ。見ると、グッチのバッグ、ピアス、ネックレス、ブローチ、指輪、時計、手入れされた肌と髪、若い頃はさぞやと思わせる顔立ち、そこそこの服装・・・なるほど、悪徳印鑑屋さん、見る目が確かだ。「でね、お友達が引ったくりに遭って、実印も取られちゃったから、その印鑑屋さんのことを教えて・・・」、・・・なんという印鑑屋さんか聞いとけばよかったな。




     
2005/11/24(木)
冬の日は短い
「前進したいのっ」

アルは、いまだに車幅感覚がつかめていない・・・。というか、歩行車をつけている自覚もないのかもしれない。

あっちこっちの匂いをかぎながら、「あ! アタシが先に行くんだからねっ」と、人を抜いて走り出したりと、ずいぶん元気に歩くようになった。アルの散歩時間とマッサージ時間を確保するために、私の家事スケジュールも、出かけた時の帰宅時間も、献立内容もずいぶんと変わってきた。冬の日は短い。ますます短い。




     
2005/11/25(金)
おもてなし
「アタシの部屋にようこそ!」
「待ってね、すぐにオチャを、じゃなくて、オモチャを!」


瞬間的に非常に寒くなることがあるこの地方。隣町は伊吹おろしの風の通り道だが、その風が吹く時の体感気温は、網走よりも寒いのだと聞く。ほんの数キロ離れたわが町には伊吹おろしの風は来ないが、基本的に夏仕様の住環境なので、冬は暖房に工夫を凝らす。今年は、瞬間に暖かくなるというガスファンヒーターをついに導入。今日、工事に来てもらった。

・・・ということはアルは当然書斎に閉じ込められる。(10時過ぎから工事終了の1時過ぎまで、アルはついに昼寝もせずに、ガウガウとうるさかった。)踊りのお稽古に出かけていた母が昼過ぎに帰宅して、工事終了を待とうと、書斎でサンドイッチなど食べていると、アル、いつもと違う状況に大喜び。オモチャ箱と化したハウスからピーピーオモチャを引っ張り出して、母に見せる。その様子が、生き生きとしてかわいくて、まるで、いそいそとおもてなししているようで・・・。親ばかか?




     
2005/11/26(土)
アルの絵
「アンタは・・・イヌね・・・」

ちょうど一年前の画像を参考に父が描いたアルのパステル画。日差しに目を細め陽だまりでうとうとしているアルだ。アルは、最初、絵に向かって吠えていた。動物が描かれているとわかったようだ。・・・お父さん、よかったねぇ、アルが認めたよ。椿のパステル画は玄関に、その他の絵も架け替えた。

今朝、いつもよりずっと早い8時にアルがゴソゴソとしていたので、外に連れ出す。おなかがキュルキュル音を立てている。草を食べて吐いたようだ。今日は病院に行く日だったので、ついでにそのことも診てもらったら、まだおなかが本調子ではないようで、注射と薬の処方。まだウンチがゆるいのもそのせいか。昨日はろくに昼寝ができなくて、回復が遅れたか? 今日もまた、自分の絵にガウガウ吠えて、やや昼寝不足。・・・老犬は気難しいねぇ。




     
2005/11/27(日)
アルの一日、私の一日
「アタシは体力温存タイプ」

昨夕、アルはオシッコしなかった。今朝は、昨日よりも早く7時過ぎに耳をピンと立て起きようかどうしようかと迷っている様子で、しばらくするとおなかがキュルキュル鳴り始めたので、外に連れ出す。しばらくして用を足すが、ウンチはまだまだゆるいし、水もフードもほとんど摂取していないから、オシッコも少なめ。缶詰フード少々に薬を混ぜるが、食べようとしないアルの背中をツボ押し。食べないけれど、ハエを追いかける元気さはある。

アルの様子が気になりながらも、10時半の電車で2年次合同クラス会に出かける。名ばかりの幹事であるが、赤字にならず、カンパも思いのほか集まり、よかったよかった。クラス会に出るといつも、皆、自信のない子どものままの部分を抱えながら、しなやかに生きていると感じさせられ、素直さのない、かたくなな自分を思い知らされ、立ち尽くす思いがする。そして、謝らなければならない人の顔が浮かんできてしまう。

帰宅してみると、アルはやはり朝も昼も食べず、夕食はいつもの缶詰は嫌がったそうで、穀類と野菜で出来た香ばしい匂いのするレトルトフードを少々与えたら半分ほど食べたそうだ。夕方散歩は出掛けたがらなかったというので、夕食後、外に出てみたが、ウロウロするばかりでオシッコもしない。しかたあるまい・・・そんな時もあるだろう。30分ほど引っ張りっこ遊びをして、アルは満足して眠りについた。おやすみ、アル、またあした。




     
2005/11/28(月)
ようやく上った11歳の坂
「写真写りがいいって、誰が?」

ナゴヤはりもぐペットクリニックに行った。いきなり先生を威嚇するアル。「アル君、こんなに凶暴だった?」、って先生、アルは女の子ですって、凶暴ですけど・・・。後ろ足に鍼を打つと激しく暴れるのが予想できたので、背中と腰の2箇所だけに鍼を打ってもらい、お灸をすえてもらった。途中、さすがの暴れん坊も気持ちよくなったのか、うっとりとおとなしくなったが、ふと立ち上がり(!)「えーかげんにせいっ!」と力を込めて先生を振り向き、背中の鍼を振り落としたっ。「アルちゃん、ホームページではおとなしそうで、いい子で、写真写りがいいのにねぇ、いつの間に凶暴になったの?」と驚く先生。そうなんです、先生。アルは、おとなしくていい子で、写真写りの良い、とってもかわいいワンコなんですけど、凶暴なんです。施術の最後にはマッサージをしてもらうのだが、今日のアルをマッサージするのは先生にはムリ。当然、父にもムリ。アルを押さえ込んだり、迫真の引っ張りっこ遊びの出来る私でないと。「足も力が強いし、減量して運動すればよくなりますよ」、と先生に言ってもらって心強い。

朝は、昨日の残りのレトルトフードを温めて少々、昼は、白ご飯少々に鰹節をかけて与えた。夕食は、療法食〔i/d〕の缶詰少々と豆腐少々。「豆腐、久しぶりじゃん!」と食後には体をカーペットにこすりつけ満足を表現していた。今日は、散歩の足取りも力強く、寝る前の引っ張りっこ遊びも時折は後ろ足も踏ん張って、非常に元気だった。・・・今は、かわいい顔して熟睡中。




     
2005/11/29(火)
リアル
「リアル、だけど」
「・・・つまんないや」


アルにとってはただの物体にすぎない手のモデル。ただ、そこにあるだけのもの。心わくわくするような匂いもついていないらしく、すぐに無視を決め込んだ。

急に冷え込み始めた夕方の散歩中、アルは自分を呼ぶ声を聞きつけ、前方にチェルシーのおかあさんがいるのを見つけて、急ぎ足で駆け寄った。そんなアルを見て、「足がしっかりしてきたねっ」と喜んでくれた。アルは、散歩をするだけで、人に喜んでもらえる。「事故なの?」と、アルを見て声をかけたご婦人も犬を飼っているらしく、その子も歩けないのだそうだ。アルの歩行車姿を見てもらうことで、そういうものがあるのだ・・・と気づいてもらえれば、幸せワンコが増えるのではないだろうか。そうなれば、私も嬉しい。




     
2005/11/30(水)
ギャク満載の至急書類
「いいにおいはしてないよ」

「至急書類同封 即時の対応が必要です」、と、印字されたエアメールが届いた。おお、私宛の怪しげな手紙だ! 中には、「最終通知 みゃんこ様 至急賞金支払通知」と「当選者への手紙」があった。もちろん、細かい文字を普通に読めば、それは、「1等326万5203ドル79セント(オーストラリアドル)のオーストラリア宝くじに当たるかもしれない通知」であり、「当選者への手紙の見本であって、2000円を払って申し込まなければ本物の当選の手紙は届かない」と書いてあるのだが。じっくり読んで、楽しませてもらった。日本全国に、私と同じ書類を受け取った人が何万人いるのだろうか。

三菱鉛筆は驚異的な努力で、0.18ミリのペン先のボールペンを開発した。それなのに、1本200円なのだ。嘘八百の紙切れで人の欲望を刺激し、金を巻き上げるような会社が存在することが許せない。ついでに、会社は株主のもの、と、欧米風経営理論を振りかざし、正義の味方ぶって、株を買い占めて、経営権を奪取するようなホワイトカラー風の会社も嫌いだ。会社は大株主(つまり自分たち)のものという本音には辟易。紙切れカンパニーどうしでマネーゲームをしてもらうのは構わないが、製造業をゲームのターゲットにしないでもらいたい。

今日は寒くなった。冷たい夕方散歩の途中、柴犬の小梅ちゃんに会った。そろそろ13歳か。2週間前から急に足腰が衰えたという小梅ちゃんは、なるほど、背を丸めてとぼとぼと歩いている。どこかのワンコに、急に追いかけられて走ってからのことだという。急な動きで腰を痛めたのだろう。背中のツボ押し、してやってくださいね、と声をかけた。




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