『怒涛の鯨のタタキ』
2007年10月の日記



10月1日、突然の食欲不振。
翌2日、急性すい炎で入院。

寝たきりワンコのアルにとって、3泊4日の入院生活は過酷。
それでも、絶飲絶食の3日間を乗り越え、おうちの布団に帰ってきました。

アル、命拾いしたね。



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2007/10/1(月)
アル、お水は? ごはんは?
「ちょっと待ってね」
「もう少し眠るから」


アルは、昨日ついにオシッコをしなかった。「しまった、アルの体位を6時間変えていないっ!」と毛布にくるまりぬくぬくと熟睡した私が飛び起きたのが9時半。・・・アルが静かすぎる。卵焼きもチーズも食べようとしないし、水を飲もうともしない。ここ数日、少し食欲が衰えてはいたのだ・・・。

食欲不振は危険のサイン。「アル、お水飲む? アル、ごはん食べようか?」の声に見向きもしなかったアルが、「アル、車に乗って病院に行こうか?」と言うと、「行こうよ」と訴えるような目を向ける。10時半に病院へ連れて行く。体重13.20キロ。ほぼ40時間オシッコしていない、と言うと、先生がアルのお腹を押さえて排泄させてくれた。ずいぶん溜まっている。途中一度、アルが小さく悲鳴を上げた。匂いのきついオシッコだった。その後すぐに、ウンチもトータルで20センチほど出た。いつものしっかりしたウンチだった。点滴とステロイドの注射。「入院は・・・イヤですよね?」と先生もわかってくれていて、3日ほど点滴に通うことになった。「体中の筋力がかなり衰えている。排泄も困難になって・・・こんなふうに衰えていくんですよ」と先生の表情も悲痛。「急激な気温の変化による不調ならば3日ほどの治療で持ち直すと思うけれど・・・アルちゃんが今まで順調だっただけに」と、今回の急激な不調を深刻に受け止めている様子。

ここ2日ほどの急激な気温変化は、動物たちに大きなストレスを与えている。アルの次に来院した老犬はがっくりと首をたれ、「2日間、全然食べない」と飼い主さんの老夫婦が心配していた。

帰宅後、いつもなら数時間も眠れば元気になるのに、今日はあまりにも静かに眠り続け、時折目覚めても食事はおろか水も飲まない。スポイトで飲ませると、少し飲んだ。しかし、その30分後、嘔吐。昨夜のオジヤが半量ほど未消化のまま出てきた。午後5時半と8時半に嘔吐。今は目を開けたまま、眠っているのかいないのか、もうろうとしている様子。・・・食欲不振と嘔吐、・・・少々厳しい状況だ。




        
2007/10/2(火)/(夜になって豪雨)
アル、入院
「ここも快適だよ」
「アタシ、平気だよ」


昨夜、1時半にアルは水を飲みたがる様子だったので、スポイトで何度か水を与えた。その後も、目をうっすらあけたまま、眠っているようには見えない姿で、息遣いはやはり浅い。昨夜は、2時間半おきにアルの様子を確認し、体の向きをかえてやったが、元気になったようには見えなかった。朝8時、体を起こしてやると水を飲んだ。

9時、病院。「食欲ゼロ、水は夜中と今朝の2度、オシッコはここに来る途中車の中で」と報告。体重12.9キロ。先生がお腹を押さえると、オシッコがたっぷり出た。ウンチは出ない。アルの前に回って、先生はアルの目の動きを確認する。「こんな息遣いはいつから?」などの質問の後、「血液検査をしましょう。検査結果は点滴の間に出ます」と、アルの右前足から採血。「肝臓・腎臓の数値は正常、しかし・・・やっかいなことに」と示されたのは、すい臓の異常を示すリパーゼの数値。検査範囲を振り切るほどに高い数字が出ていた。昨日は膵炎を疑わなかった、と言う先生は、ひとつだけ残っているという急性膵炎を確定するための検査キットを取り出した。非常に有効な検査キットなのだが、採算が合わないらしく、今は手に入らないらしい。検査結果は、「急性膵炎」と確定。

急性膵炎、手遅れになると死に至る。治療は3日間が勝負で、先生の経験では、五分五分の治癒率とのこと。治療は24時間、血管に薬剤を点滴し、それが3日間。最初の48時間は絶飲絶食、しばらくは水だけ。

さぁさぁどーする? アルの肝臓は薬剤投与の治療に耐えられる。入院加療以外に治療方法はない。このまま家に連れて帰っても、アルの食欲はゼロで食べられないし、悪化して数日で死ぬ。アルに聞いてみた。「アル、おうちに帰る?」・・・アルの目が左右にきょときょとと泳ぐ。「アル、病院で注射する?」・・・アルの目がまっすぐに私を見る。・・・治療中に少しでも悪化するようだったらすぐに引き取るから、連絡をしてもらうように念押しして、アルを先生に預けた。

帰宅後、ひとりで帰った私に母が、「アルは?」と聞く。「アル、入院!」、「なんで!」・・・一瞬にして半泣きの私と母。それでも、さっそくネットで情報収集したり、本で調べたりして、病気について知ることによって落ち着いた。アルは治って、うちに帰ってくるとも。「そうそう! アルがオトーサンに会わずに逝ってしまうはずがないよ! 寝不足で疲れきってるネーチャンを寝かせるためにしばらく入院するだけだって!」と母も確信。

画像はさっそく夕方面会に行って撮った一枚。左前足に点滴の管がつながっている。私が行くと、アルは先生を見上げた。「センセイ、なんでネーチャンがいるの?」とでも言いたげ。先生と私が、アルのケージの前でしゃがんで話していると、アルも「ワウワウキャウキャウ」と言い出した。話に参加してるんですよ、と言うと、「アルちゃん、お話するんだ」と先生。アルは先生に向かって何やらしきりに話しかけていた。アルはストレスを感じている様子もない。鼻もぬれていて、元気そうだった。




        
2007/10/3(水)
アル、かぶってたネコを脱ぐ(?)
「オシッコ、たっぷりしてやったよ」

さて、午前11時、買い物に行くついでに、デジカメを持って、家から歩いて3分のスーパーを通り越し、さらに4分ほど先のヨコイ動物病院へ向かう。先生が案内して曰く、「アルちゃん、元気です・・・というか、怒るようになった」、と。文句を言う元気が出てきたようだ。アルは私を見ると、ペロペロとケージの扉をなめる。ペロペロは空腹の合図。「水、飲ませて! 何か食べさせて!」と、必死の表情。アル、元気だねぇ。

「夜もよく眠っていたようです。薬に対する反応は今のところ順調ですよ。このまま、今日は絶飲絶食、明日は水を飲ませて、様子を見て、夕方から消化の良いものを食べさせようと考えています。アルちゃん、みゃんこさんにもガウッと言うんですか?」と先生。「昨日のアルはネコかぶっていたんですよ。3月頃から寝返りが打てなくなって、思うようにならなくなって以来、アルはずいぶん短気になりましたよ」などと話していたら、アルが何やら私に訴える。「あ、オシッコしたみたいです。こういう声の時はたいてい『オシッコしたよ』と教えているんですよ。私が交換しましょうか? ・・・あ、ごめんなさいね、寝たきりワンコだからペットシーツ交換が手間がかかりますね。あ、『やめてよっ』と怒って食いつきそうな時は、『待て』と言ってやると、怒りながらも寸止めしますから。タイミング悪いと、それでも食いつかれますけどね。そうそう、そうやって『待て』と言ってやってください。オシッコの後、ほらこうして残った分が、しばらくは点々と出てくるから、ごめんね。あ、ついでに『本日の1枚』を撮影しちゃいます☆」、と、ケージ内のペットシーツ交換の間、お姉さんに抱っこされているアルを写した。お姉さんが頑丈な皮手袋をはめているのはご愛嬌。

アルがいないと退屈。何かする時間はたっぷりあるけど、とりあえず昼寝してみたり・・・。いつ何時「急変」の連絡があるかもしれないから、楽観も油断もできない。もちろん、悲観もしていない。




        
2007/10/4(木)
入院3日目
「オウチに帰ろうよ!」

夕方5時過ぎにデジカメを持って動物病院へ向かう。「ずっとこんな感じですよ」と先生が示すアルは、ぺタッと腹ばい伏せの状態。「退屈しきっていますねぇ、それに先生、アルは動けませんし」、アルをなでると、アルは「帰ろう、帰ろう、ネーチャン、帰りたいよ、ここにいても何にももらえないんだよ、つまんないよ、退屈だよ、さびしいんだよ」といった様子で、しきりに訴える。順調な様子だ。先生が、「この子は、興奮した時に舌が紫色になるんですよ。心臓が悪いとは思えないから、呼吸がうまくいっていないのかな?」と言っていた。歯茎の色は気にしていたが、舌の色はまったく気にしたことがなかった。3月頃から声がうまく出なくなったが、そのことと関係あるのだろうか?

アルが嘔吐したのが月曜日の夜8時過ぎで、「吐いてから72時間は絶飲絶食ですから、水を飲ませるのはその後」、そして様子を見て、明日の午前中に、退院かどうかを決めるとのこと。日曜と月曜は連休なのが不安だが、だからといって、火曜日までずっと入院させるわけにもいくまい。「それじゃアル、また明日ね、おやすみなさい」と手を振ると、アルが、「ネーチャン、ネーチャン、なんで? なんで? アルも帰る、アルも、アルも!」と必死の訴え。先生にアルを託して、病院の外に出た。両親ならば、こんな場面でアルを置いて帰ることなどとうていできないだろう。




          
2007/10/5(金)
80時間ぶりの帰宅
「ネーチャン! お願い!」

アルの寝床を準備し、寝かせる前のブラッシングなどの準備もしてから、11時に動物病院へ行く。

昨夜から食事を始めて、食欲は旺盛、下痢や血便もなく、大丈夫とのこと。しかし、血液検査の結果で、例のリパーゼの数値が、1850までが正常範囲のところ2600で、正常範囲を少しオーバーしている。火曜日の検査では上限ぶっちぎりの6000だったから、ずいぶん良くなっているのだが・・・ちょっと心配。「夜の7時まで点滴をします」とのことで、退院が夜に延びた。

アルは、すっかりふてくされた様子だった。「どうせ帰れないんでしょ」って感じ。

「ホントにおうちに帰ってきたんだね」

上の画像は夜にアルを迎えに行った時の一枚。喜んで笑っているように見えるが、アルを見た瞬間、「・・・すっかり参っているな。不機嫌のかたまりだな」と感じた。実際、「アルちゃん、不機嫌で・・・」と、先生。きっと威嚇し、食いつき、吠えまくったのだろう。カテーテルを抜いてもらうために、ケージから診察台に私がアルを抱えていった。療法食の缶詰フードを2時間おきに、カレースプーンで2杯ずつ食べても下痢もないし他の不調も見られなかったそうで、今度こそ本当に退院。体重12.9キロ。増減なし。明日また念のために診察を受ける。

「アルちゃんの性格では、病院よりおうちの方がきっといいでしょう」と先生。もう入院は無理だ、と思う。

3日間、ずっと伏せの態勢で、アルは疲れきっているはずだ。それにやっぱり汚れていた。ペットシーツの青い色素がアルの被毛を青く染め、オレンジエックス溶液で拭いてもなかなか取れない。なんだか病院臭い。全身を軽く拭き、マッサージ代わりに丹念にブラッシングして、アルをいったんは無重力羽根布団に寝かせた。アルがとても疲れている様子だったので、書斎に寝床を作って本格的に寝かせてやった。アルはほうっとリラックスしたようで、深く息をしながら、とても静かに眠っている。

アル、おうちに帰れてよかったね。ゆっくりおやすみ。




        
2007/10/6(土)
一病息災と言うけれど
「んがぁ〜〜ぁ、退屈」

おおあくびのアル。昨夜はよく寝ていた。今日も朝から食欲旺盛。しかし、分量は一回につき療法食の〔i/d〕の缶詰フードを約60グラム。2時間おきに一日6度、これで370グラム入り一缶を一日で消費する。数日間は、この分量で、それから徐々に増やして、一日に1缶と半分まで。暴飲暴食しないこと、一度に目いっぱい食べないこと、これがすい臓をいたわる食生活だそうだ。・・・人間用の「すい炎」関係のサイトで見た知識だけど。

午前中、アルの下半身中心にドライシャンプー。寝たきりワンコは、ペットシーツを換えるのが遅れると、後ろ足、腰までもオシッコがじっくりとしみこんでしまう。シャンプーの途中、郵便屋さんに久しぶりにガウガウして、ついでにまたオシッコ。少しきれいになったアルを連れて病院へ。体重は12.7キロ。点滴(血管への薬の点滴ではなく、皮下への水分補給のためのもの)と注射を打ってもらう。「今回はこれで大丈夫」と、用心深い先生がOKを出してくれた。2週間後のいつもの診察までの間、病院に用事がなければいいね。

「これでアルちゃんは病気を3つかかえてしまったから、様子をよく見て、がんばってやっていきましょうね」と先生。「副腎皮質機能低下症」と「膀胱炎」と「急性すい炎」、あちらを立てればこちらが立たず・・・な状態。アルが苦しまないように、できるだけ自然体で暮らしていけるように努力しよう。




        
2007/10/7(日)
一日が短く感じる日々、再び
「本日5回目のごはん〜☆」

今日は9時半、12時、2時、4時、6時、8時にごはん。画像は、6時の60グラムのごはん。膀胱炎対策に「クランベリーリリーフ」を少々混ぜたもの。6回のうち3回分には病院処方の消化剤を混ぜ、残り3回には「クランベリーリリーフ」を混ぜることにした。

寝返りの時間も、昨夜は12時(右を下に)、3時(左を下に)、4時20分(右を下に)、7時(左を下に)、8時。予定時刻の10分前に目が覚めることも多い。6時50分に目が覚めて、アルの向きを変えて、ベッドに戻った私は即爆睡したらしい。7時にお祭りか何かの合図にドーーンッッ!と一発上がったらしいが、これが全然聞こえなかった。近所の深夜の火事の際の消防車救急車等の大騒ぎも知らずに寝ていた私である。地震でも目が覚めないかもしれない・・・。




        
2007/10/8(月)
ようやくスッキリ
「チビッコたち、帰ったねぇ」
「さぁて、昼寝しようか」


昨日は下の姪っ子の誕生日。アルと初めて会ったころの姪っ子は、アルと同じくらいの身長だった・・・。もうコドモではないので、ケーキのプレゼントはやめた。

さて、今日も60グラムずつ6回の食事。ウンチは入院中に1度済ませたらしいが、それっきり。金曜から食事を始めて今日いっぱいで缶詰3個をおなかに入れたのだから、総重量1110グラム。そろそろなんとかしてやらねば、ということで、今夜の6回目の食事の前に、爪切りと足の裏の毛のカット、お尻回りの毛のカットに着手。最後にバリカンでお尻回りの毛をカットすると、これが刺激になり、排泄大成功。3日分は出たと思う。いつものしっかりしたウンチで、心配した下痢や血便ではなくひと安心だ。

言われて見れば、アルの舌は青っぽい。かなり青白かったり、紫色だったり。チアノーゼが出ている、とはこのことだろうか。そしてこのひと月ほど、父と私が気付いているのは、アルの鼻の奥か喉の奥あたりで時々ゴロゴロッと音がすること。そして3月頃から急変したアルの声。息苦しそうな様子。同時期から多くなったヨダレと目ヤニ。これが人間だったら・・・鼻炎、喉頭炎、咽頭炎、気管支炎、肺炎・・・? 気付いてやれなかったのか。甘かったか。

完璧というものはありえないのだ。どんなに気をつけていても、頑張っていても、「あの時、気付いてやれなかった。あのサインに気付かなかった」という後悔に必ず襲われるのだろう。




        
2007/10/9(火)
アルの気持ち
「ドライブの証拠写真、撮れた?」

「アル、車に乗って行こうか?」と言うと、「・・・どこに?」と警戒するアル。「病院じゃないよ、オバーチャンを踊りの教室に送るんだよ」と言ってもまだ警戒。母が着物を着て下りてきて、「さー行こうか!」と言ったら、「あ、バーチャンも一緒なの? じゃぁ病院じゃないんだ」と行く気になっている。つまり、抱っこしようと手を差し伸べても、うならないし、噛み付こうとしないのだ。

アルのために、急ブレーキも急発進もせずに安全運転。アルは信号待ちの間に、散歩中のシーズーを威嚇し、自転車に乗った人を見送り、前に停まった大型トラックに「ガウッ(早く行け!)」と文句を言っていた。

夕方、英会話サークルに行く前に、名古屋駅前の東急ハンズに寄って、「酸素缶」を4本購入。アルが呼吸困難に陥った場合の準備。人間にも使える。・・・あ、逆か。人間用だけど犬にも使える酸素缶、だ。




          
2007/10/10(水)
今日が本当の体育の日!
「んっ? なんだなんだ?」

体育の日は、とりあえず3連休を作るためにできた国民の祝日ではないのだ。いくつもの理由があって、10月10日が体育の日になったのだっ。

・・・アルが注目しているのは、とりあえず毎日が連休中の私。ガサゴソと腹ばいになってアルの本日の一枚を狙ってみた。

見よ! 本当の体育の日はほとんど毎年、よく晴れる。アルがオシッコしたお布団のカバーもバスタオルも良く乾くこと。


「ごはん、あと何回?」

今日の4回目のごはんは、3時50分に与える予定だった。20年以上も昔のものと思われる、片平なぎさと白都真理のサスペンスドラマをアルと一緒に寝そべってながめておもしろがりながら、ふと鏡に映った時計を見ると、「あっ!4時過ぎてる!」 あわててアルに準備しておいたフードを与えて時計を見たら、まだ3時。「うわっ、1時間近く早く与えてしまった・・・」、2時50分を、なぜ4時10分と見誤ったかは不明。

アルは5回目の食事のあと、自力で立派なしっかりウンチを排泄。10センチほどのを2本。肉中心の缶詰フードばかりのせいか、黒っぽい。

画像は、私の右足に寄りかかりながら、「はやく6回目のごはんをくれ〜」と、言っているのかもしれないが、何を言っているのか不明のアル。気分はまあまあ良さそうだ。




        
2007/10/11(木)/
ハーベスト・シーズン
「乾いた匂いがするね」

前回のお散歩から10日以上、久しぶりの台車でお散歩。ところどころ稲刈りが済んで、乾いたワラのような、秋の田んぼの匂いがした。アルが滑り落ちないように、妹に作ってもらったアル用のふんわり布団を重ねた。

散歩直前の4時頃、チャイムのピンポ〜ンの音に反応し、アルはようやくオシッコ。ほぼ24時間ぶり。ペットシーツ3枚ほどがぐっしょりのたっぷりオシッコだった。お腹を押さえてもさすっても、アルの我慢の方が勝ってしまうので、オシッコさせたい時は、やはり「ピンポンチャイム作戦」しかないようだ。お散歩中には、他の犬たちとすれ違ったのが刺激になったのか、ウンチ10センチほど出た。ゆるくなく固くなく、つまみあげることのできるウンチ。

食欲は旺盛、しかし、今日のアルの鼻は乾いていた。年取るとこんなものなのかな? 缶詰フードの匂いと同じ匂いがアルの口からただよう。生き物は食べているものでできているんだな。せめて年寄り臭くないように、きれいに手入れするのだ。ドライシャンプーのスプレーや、飲み水に混ぜて使うことのできる清浄スプレーなどを使ってのブラッシング、消臭をかねての「ペット・ボタニクス・イオニック・シルバー」の口内へのスプレーは、退院後は毎朝続けている。




        
2007/10/12(金)
今日のお鼻はツヤツヤピカピカ
「公園だね!」

昨日と同じ田んぼの間の道を散歩しようと思ったが、なんでこんな風のある日にゴミ焼きするんだ〜ぁ?と、煙がひどかったので、久しぶりに公園に行ってみることにした。「草ボーボー」の9月27日以来だ。アルは目を輝かせ、首を伸ばして匂いをかいでいた。公園にきてよかったな、と思った。

オシッコは、朝たっぷり、ウンチはお散歩の時に済ませた。今日のお鼻はツヤツヤ。総合すると、調子いい、のかな。

「頭を叩かれないと、大事なことに気付かないですよ」と、Nムラ君が言った。なぜか突然グルグル回りのドツボにはまる。自分では答が出せない。今日の私の頭をポンと叩いてくれたのは、嵐君のママのきょんさんだった。「そんな時は落ち着くまで放置しちゃってもいいかも、ですよ。だって自分のホームページだもん」と。




        
2007/10/13(土)
ルンルンを買っておうちに帰る
「え? アタシの見た目年齢?」
「7歳くらい?」


毛布では寒いので、冬用の掛け布団を使ったら、あったかくて体が安心したのかよく眠れた。3時には起きてアルの体位を換えてやったが、4時台にはどうやら私は起きなかったようで、アルは同じ格好で寝ていた。4時間ほどほったらかしだったけれど、ムートンは床ずれしにくいから、大丈夫だよね、きっと。アルのオシッコは朝たっぷり、ウンチはお散歩の時に済ませた。それなりのリズムができてきたようだ。

ついに買った、任天堂DSlite。ルンルン! メタリックローズという色は人気薄のようで、店頭にも普通に並んでいる。かっこいい色が欲しかったが、ぜいたくは言うまい。色が気に入らなければカバーを付ければよいのだ。ネットで見つけて定価で購入。今日はさっそくビックカメラでソフトと普通のボールペンサイズのタッチペンを購入。付属の短いタッチペンでは、スピーディな操作ができそうにないから。買ったソフトは、お約束の「大人の脳トレ」と「えいご漬け」。さっそく脳トレをやってみた。まず脳年齢チェック。38歳! 実年齢より若いっ! (カラダスキャンでの体年齢は年相応でガックリ。)今日の脳トレも済ませた。目指せ、20歳!




        
2007/10/15(月)
アル流減量の極意
「ヒマそうに見えるって?」
「これでけっこう忙しいんだ、アタシ」
「2時間おきにゴハンで寝てるヒマがないの」


画像は、4回目のごはんの後、散歩に出かけるまでのひと時。アルを抱っこすると、少し軽く感じる。一日に370グラムの缶詰1個だけの日が、今日で10日目だ。一度にドカ食いではなく、6食に分けた食事スタイルは胃に負担をかけず、減量に最適。消化酵素を分泌する臓器であるすい臓をいたわる食スタイルでもある。

本屋で見つけた『聴診器の本』には、聴診器が付いている。入院する直前のアルの心臓の鼓動は、「ドッドッドッドッドッ」と速い音だった。退院後は、「ドック、ドックドック、ドック」とゆっくりと大きな音を立てている。眠っている時のお腹の動きも、ゆったりとしている。そして、お腹の音は、時間帯によってずいぶん異なる。何の音も聞こえないこともあるし、「ブツブツ、グツグツ、プツプツ」と、思わず「♪あぶく立った煮ぃ〜たった〜、煮えたかどうか食べてみよ〜♪」と歌ってしまうような音のこともある。そんな時に、アルのお腹に手のひらを当てると、ブツブツグツグツが手のひらにまで伝わるのだ。・・・そう、そのグツグツプツプツは、順調に行くと数分後に、プス〜ゥッとアルの体外に放出されるのだ。順調だね、アル。




        
2007/10/14(日)
アルがほっこりしている理由&我慢強いワンコにオシッコさせる方法
「おなかすいた・・・ような気もする〜」
「退屈・・・かもしれない〜」
「これもシアワセのカタチ・・・なのかな〜」


伏せしたアルが、布団の端でアゴ枕。耳は何かに注目しているけれど、顔はほにゃら〜とリラックスしていたので撮影。

ここ数日、「ピンポン作戦」ではなくて、確実にたっぷりオシッコさせる方法で、朝一番にアルのオシッコを済ませている。こうして、排泄欲求に悩まされることなく、アル自身、ゆったりしている・・・のかもしれない。

「位置よーーし!」
「お腹の圧迫、ちょうどよーーし!」
「・・・ホントにいいの?」


朝、書斎の寝床から、リビングの昼間の寝床までアルを移動させる時に、こうやってアルを抱え上げる。アルのお尻の位置が、ペットシーツ数枚を広げた真上に来るようにして、腕がアルの下腹部を支える態勢。

こうして抱え上げてから、「アル、オシッコは?」と言うと、アルはオシッコする。「・・・え?いいの?」とでも思っているかのように、アルは何度かオシッコが落ちる先を振り向く。何度か「オシッコは?」と促すと、何度かに分けて、そりゃもうたっぷりと最後の一滴までオシッコしてくれる。この態勢は、女の子ワンコ用。男の子ワンコのオシッコがどう飛ぶのか、私にはわからない。ペットシーツの位置がもう少しアルの体に近い方がいいかもしれない。高い位置でホールドすると、その落差で跳ね返りが人間の足にかかる心配もあるからだ。

この画像の撮影は、5回目の食事の後。「オシッコなんかしたくないんだから、何するのーーーっ!」と、アルは怒ってガウガウ。そんな風には見えない、かわいい顔して写っている。




        
2007/10/16(火)
私の気のせい? 気にしすぎ?
「ネーチャン、わかるよね?」

ワンコが吠えるには理由がある。「無駄吠え」などないのだ。アルがほとんど出ない声で、吠えるような様子を見せる時、何かを訴えているのだ。

昨夜9時過ぎに、パンク修理の済んだ自転車を持ってきてくれた自転車屋さんが鳴らしたピンポンに反応して、たっぷりオシッコをしたアルは、今朝はオシッコしなかった。そして一日中、私がアルを見た時はいつも、アルは目を開けて私に注目していた。「少し元気がないような気がするけど」、と、両親に言うと、両親がアルを見る時はいつも、アルはぐっすりと寝ているらしく、「いつもと同じ、元気だよ」と言う。アルがオシッコをしたのは、ほぼ24時間後の夜の10時。アルが真剣な顔をして私を見るので、アルを抱え上げたら、アルは2度ほど小さな悲鳴(?)を上げながらたっぷりとオシッコした。そして画像のように、腹ばいに座らせたら、しばらくして画像のように私を呼ぶ。ペットシーツに少しオシッコ。排泄問題で呼んだのだ。それから書斎の寝床に運んで寝かせたら、1時間ほどの間に何度も何度も私を呼ぶ。そのたびに数滴のオシッコが出る。・・・アル、また少し膀胱炎かな? 

アル、キミは吠えるたびに舌が紫色になるんだよ。息苦しくなるんだよ。無理して吠えなくてもいいよ、私を見るだけでいいよ。私は気付くから、アルのそばにいるからね。




        
2007/10/17(水)
病気になってもアルはアル
「散歩はいいよね」
「風がいろんな匂いを運んでくるしね」


散歩の時は、しっかり首をあげて(時々休むけれど)、葉っぱの匂いをかいだり、新聞屋さんのあとを目で追いかけたりしている。小学生の男の子が、「シッポないの?」と聞いてきた時は知らん振りしたアルは、その子の母親が「かわいい顔してるね」と声をかけた時は、その人をいつまでも見上げていた。アルは、やさしい女性が好きなのだ。

昨夜は、書斎に運んでからも、アルは何度も私を呼んだ。アルがようやく落ち着いたのは、夜中の2時頃。それからも、なかなか眠らず、アルは目を開けて何かを見ていた。しばらくして、疲れきったように、アルは眠りに落ちた。朝、部屋のカーテンを開けてから、アルはホッとしたかのように深く眠った。「ごはんだよ」と起こすのもかわいそうで、1時間ほど寝かせてやった。


「アタシ、無理していないだけだよ」

昨日までのアルは、しばらく「伏せ」の態勢でいられたのに、今日は「あぁシンド」と上半身をぐにゃりと傾けてしまう。ごはんを食べた直後に、ぐんにゃりとこんな格好でくつろぐ。

今日また一段、老犬度を高めてしまったね、アル。でも、ごはんはきっちり食べることができる。病気になってもアルはアル。実に自然に生きている。




        
2007/10/18(木)
トイレも進化する
「おとといから・・・」
「アタシのトイレは進化したの」


10月14日の画像は、「跳ね返りが・・・」心配なオシッコ態勢。それを見ていた父が、車庫からタライを持ってきた。タライにペットシーツを敷いて、アルを抱え上げてスタンバイ。

これなら、跳ね返りがかかることはないし、吸水し切れなかった分もカーペットや床にこぼれることもない。アルの体もどこも汚れずに、気分良くトイレを済ませることができる。この撮影の後、父に代わって私がアルを抱えたら、アルは「それじゃぁ遠慮なく、用足しさせてもらうよ」と、オシッコしてくれた。

12年と6ヶ月前に、アルのお風呂用にと買ったタライ、アルの体には小さすぎてお風呂としては役に立たなかったけれど、今ようやく働き場所を得た。


「秋だねぇ・・・」
「おいしいご飯の季節だよ」


アルの散歩道の、田んぼの稲がますます重たげに頭を垂れている。稲刈りはまだなのかな。

今日は(昨日も)、散歩前にウンチを済ませた。しっかりしたウンチなので、胃腸には問題なさそうだ。ヒルズの療法食〔i/d〕を、昨日からは一回につき70グラムずつ、2時間ごとに6回与えている。3回分には、膀胱炎対策のためのオシッコを酸性にしてくれる「クランベリーリリーフ」を混ぜ、残り3回分には「消化酵素のパウダー」を混ぜている。退院時に購入した〔i/d〕1ケース(12個入り)も、最後の一缶を開けた。明日の午後からは、再び「きょうのごはんは?」を再開したい。高たんぱく低脂肪の食事を1日に5〜6回にわけて与えよう。




        
2007/10/19(金)
犬たちの受難・・・今日のごはんは?
「あっという間にペロッ!」

ねちゃねちゃしないごはん、再び!である。おとといあたりから、アルは、「飽きたよ・・・」という表情を見せ始めていた。療法食の缶詰も使い切った。アルの排泄のリズムも順調になった。はたしてアルの体が、手作り食を受け入れるかどうか、ドキドキものだ。

低脂肪高たんぱくといえば、まずは鶏のササミ。問題なく、食べてくれた。あとはうまく消化するかどうかだ。

3週間ぶりの明和治療院。私の腰もようやく年相応に近くなってきた。まだまだガッチリ固いのだが。「ストレスを解消するようなこと、何かしてますか?」と先生に言われて、「DSで脳トレやってますよ!」などと話したついでに、犬の話になった。「10月1日に犬が入院しまして。無事退院しましたけど」と言うと、「うちの犬は、その前日の9月30日に死んじゃった。うちの嫁さん、うつ状態で。3日間、ごはんを食べられなかった」とのこと。フィラリアの薬を「年に2回、注射で(! なんですと?!)やってくれる」ところがあって、注射してもらったら3日後に急変して、日曜日も開いている病院に連れて行ったけれど、3時間後になくなったのだそうだ。8歳6ヶ月・・・、病気だったのならともかく、突然の死は納得できるものではないだろう。フィラリアの投薬の前には血液検査して万全の注意を払って・・・という、うちのかかりつけの先生のする手順を、そこの医者は行なわなかったようだ。ひどい病院もあるものだ。


アルの本日のごはん(画像は半日分の材料)

9時30分:ヒルズの療法食〔i/d〕を70グラム。
12時10分:ヒルズの療法食〔i/d〕を70グラム。
2時30分:ヒルズの療法食10グラムと手作り食のうち20%。

材料:ササミ100グラム、ウズラ卵3個、キャベツ1枚弱、青梗菜半枚。
ササミはゆでて細かく裂く。キャベツと青梗菜はできるだけ細かく刻む。すりゴマ小さじ1、リンゴ酢小さじ半分、小麦胚芽小さじ半分、小麦ふすま小さじ半分、野菜とササミ、ウズラ卵を混ぜ合わせる。「クランベリーリリーフ」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ」を混ぜる。

5時30分:手作り食40%。モツァレラチーズ少々。
8時30分:手作り食残り全部。




        
2007/10/20(土)
18歳の犬の大往生・・・今日のごはんは?
「良く生きれば良く逝けると思うよ」

今日はお散歩前に、たっぷりのオシッコを済ませた。生野菜とリンゴ酢入りの食事だから、利尿効果はじゅうぶんだろう。炭水化物がないので、ウンチが心配だ。

アルの様子が落ち着いているので、父にアルを任せて、昼頃に、ササッと美容院に行ってきた。担当美容師のO田さんの実家の犬のゴンタ君はアルと同じくらいのサイズの中型犬で、奇跡の18歳、ついにこの日曜に亡くなったのだそうだ。前日の土曜日には、普通に自分で立って歩いて、ごはんを食べていたが、翌日曜の朝、起きてこなかった。そして、昼には亡くなったのだという。みんながいる時に、みんなに見守られて逝ったという。7月の末頃、一度、危ない時があったそうだが、雄雄しく生還し、それからも毎日を生きて、与えられた命をしっかり使い切って虹の橋へ向かったのだ。高齢とはいえ、前日まで元気だっただけに、「突然・・・」の思いは強く、18年も一緒に生きて、「いるのが当然、絶対に死なない気がする」とまで思わせた元気さゆえに、残された者の悲しみも深いだろう。


アルの本日のごはん(画像は5回分の材料)
ササミ40グラム、鶏胸肉(皮なし)160グラム、キャベツ。

鶏肉はゆでてから裂く。キャベツはできるだけ細かく刻む。リンゴ酢小さじ半分、すりゴマ小さじ1、小麦胚芽小さじ半分、小麦ふすま小さじ半分、「クランベリーリリーフ」、「消化酵素」、「ピュリファイ(腎臓と肝臓の浄化用ハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ」を混ぜる。

出来上がりを6回分に分けるつもりだったが、軽量ミスで5回分に等分してしまった。


アルの本日6回目のごはん
カテージチーズ20グラム、牛生肉15グラム。

牛乳と酢で、低脂肪のカテージチーズを作った。分量は多くなくても、寝る前の「ひと口ごはん」は、多分、アルの楽しみになっているはずだ。




        
2007/10/21(日)
衣替え・・・今日のごはんは?
「衣替え、済ませた?」

今朝は、アルのおなか側をドライシャンプーした。アルの被毛はフワフワで、いつ冬が来てもOK。

アルのオシッコは、今朝と5回目のごはんの後の2回。抱え上げて、心ゆくまで遠慮なくオシッコさせる。ウンチは、今朝の7時。手作り食が減量となるウンチはまだ出ていない。・・・待ち遠しい。

衣替えを済ませた。同時に、くたびれたシャツや肌着には第2の人生を歩んでもらうために区分。両親と自分の分の肌着等の購入のため、名鉄百貨店での「ワコール市」に出かけた。景気良く流れるドラゴンズの応援歌! おお、そうだった。昨夜、ドラゴンズがセリーグクライマックスシリーズで巨人に3連勝して、日本シリーズ出場を決めたのだった。あっちもこっちもドラゴンズセール中。しまった、心の準備ができていないから、バーゲンに突入できないっ。・・・と思いつつも、ソックスは購入した。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)
馬肉ミンチ160グラム、キャベツ、カボチャ、ニンジン、カテージチーズ20グラム。

鍋に水100ccを入れ、刻んだカボチャとニンジンを煮る。軟らかくなったら馬肉を加え、肉の色が変わったら火を止める。キャベツ、「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」、カテージチーズを混ぜる。

約60グラムずつの6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。




        
2007/10/22(月)
第4月曜日は無事に始まった・・・今日のごはんは?
「キミ・・・でっかいねぇ」

お散歩中、大きなポメラニアンと挨拶。背丈はアルと同じくらい、顔の大きさもあまり変わらない。このくらい大きなポメラニアンならば、さぞや落ち着いているかと思ったら、やっぱりポメはポメ。騒々しい、というか、とっても元気で跳ね回っていた。ポメが私の脚に挨拶したとたん、アルは威嚇した。

10月の第1月曜日は、突然の体調不良だった。そして、今日は、いつものステロイドの錠剤を補充するための2週間に一度の診察日。

アルの前の患者は、元気いっぱいのプードル。散歩中に何かを食べてしまったらしく、吐き出させ、洗浄し、点滴する、という治療を受けていた。食欲旺盛の秋は、拾い食いで危険な季節でもある。

さて、アルは、体重11.88キロ。オヤツはゼロの規則正しい食事の日々で、1キロの減量。尿検査の結果は、「結晶なし、赤血球も白血球も、粘膜もなし。酸性尿です。きれいです」とのことで、膀胱炎の恐怖からはひとまず脱却。病院に入ったとたん、怖がってブルブル震えていたアルだったが、注射されることもなく帰宅できて、よかったよかった。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)
牛赤身肉190グラム、ブロッコリスプラウト、マイタケ、カテージチーズ25グラム。

マイタケと肉は刻んで、水100cc弱で煮る。刻んだブロッコリスプラウト、カテージチーズ、「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」、カテージチーズを混ぜる。

6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。




        
2007/10/23(火)
今日はとてもいい天気だから・・・今日のごはんは?
「アタシは・・・寝るからね」

「2、3時間おきに体位を変える・・・そこまで厳格にしなくても大丈夫ですよ」と、昨日、動物病院の先生が言ってくれたので、昨夜の私は爆睡。昨夜のアルは、右を下にした時は、何か文句を言いたげに訴えるので、体中をカキカキしたり、マッサージしたり、背中のツボ押しをしたりしてから、左を下にして寝かせてやった。

今朝のアルは、私が起きてからまた眠ってしまい、9時に起こそうとしたが、あまりにも気持ち良さそうに眠っているので、そのまま寝かせてやった。10時少し前に様子を見た時も、まだ眠っていたのだが、・・・このまま起きなかったら?と不安になって、側でアルを凝視。その視線に気付いたのか、アルが目を覚まし、のびのび〜ぃっ、と体を伸ばしたので、タライを引き寄せ、アルを抱き上げ、ホンの少々のオシッコをさせてから、リビングに運んだ。昨日のアルは、家族が側を通るたびに顔を上げ、注目し、目を覚ましている時間が多かったが、今日のアルは、その反動で疲れたのか、いつ見ても眠っていた。ごはんも、最初のごはんは、結局は食べたのだが、すぐには食べようとしなかった。2度目のごはんには、食欲をそそるようにと、モツァレラチーズを少しのせてやった。3度目以降のごはんは、問題なしの食べっぷりを見せてくれた。本日、手作り食が原料のウンチ。しっかりしたウンチで、一安心。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)
ササミ190グラム、白菜、シメジ、ジャガイモ。

ジャガイモはゆでてつぶす。ササミはゆでて裂く。ササミのゆで汁80ccで、刻んだ白菜とシメジを煮る。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。




        
2007/10/24(水)
アルが言いたいこと・・・今日のごはんは?
「・・・しかたないか・・・」

6回目のごはんの後、アルが寝床で何やら訴える時は、「もう書斎の寝床に連れていってよ、本格的に寝るんだから」・・・なのである。今日は無理やり抱っこしてみた。フカフカやフワフワ布団以外の寝床も、たまにはいいでしょ?

昨日はオシッコの量が少ないような気がした。今日は、朝と5回目の食事のあとの7時頃の2度、それぞれ、レギュラーサイズのペットシーツ1枚に隅々まで吸水するほどの量。ウンチはなし。今日の元気度は、おとといが5段階評価の4、昨日が2とするならば、今日は3、といったところだろうか。3歩進んで2歩下がる・・・って感じ? 急いで生きなくていいからね、アル。ゆっくり生きようね。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

馬肉ミンチ200グラム、白菜、ニンジン、シメジ、サツマイモ。

刻んだ白菜とシメジ、サツマイモは水100ccでサツマイモが柔らかくなるまで煮る。馬肉ミンチとすりおろしたニンジンも加えて肉の色が変わるまで煮る。小麦胚芽小さじ半分、小麦ふすま小さじ半分、「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。




        
2007/10/25(木)
アルはアル流自然体・・・今日のごはんは?
「今日はちょっと気分がいいよ」

散歩中、アルは気になる草や枝の匂いをかぐことにしている。何か非常に重要な情報が隠されているのだろう。

お散歩前の3時に、アルはウンチを済ませた。それまでの時間帯は、「アタシ、夜は番犬してて寝不足なのよね」という様子で、食事の間の2時間ずつは、ほとんど寝てすごしていたのだが、散歩の後は、とても元気そうだった。5回目の食事の後も、10月17日の画像のようにぐんにゃりと上半身を床につけてしまうこともなく、胸を張って、頭を持ち上げ、目を輝かせて家族の動きに注目し、ピピッと頭を動かして、様子をうかがっていた。

こうして今日、とっても元気だった分、明日は寝て過ごす時間が多くなるかもしれない。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

牛赤身肉190グラム、キャベツ、シメジ、ジャガイモ。

ジャガイモをやわらかく煮ておく。牛肉は半解凍してからフードプロセッサーにかけてミンチ状にする。油なしでテフロン鍋で肉を炒め、刻んだキャベツとシメジ、ジャガイモ、水50ccを加えて煮る。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。5回目と6回目の分には、カテージチーズを小さじ1杯ずつのせた。




        
2007/10/26(金)
となりのおばあちゃんが泣く理由・・・今日のごはんは?
「・・・だから、もっと食べさせてよ」

天気予報どおりの雨だったが、夕方にはあがって、アルは台車でお散歩。スーパーからの買い物帰りの私とすれ違って、アルは胸を張ってお散歩へ。うちの前まで帰ってきたら、となりのおばあちゃんが、・・・泣いている? 「アルちゃんが、やせてしまった。やせてしまった・・・」とおろおろと心配するのだ。「そりゃー、アルはお菓子を食べていないから。太りすぎは体によくありません、って言われて、お菓子やパンは食べさせないことにしたの。ご飯はちゃんと食べるよ。食欲もあるよ。大丈夫よ」と言うと、となりのおばあちゃんは、私の手をとり、おろおろと泣くのだ。おばあちゃんは、・・・86歳、だったかな。あとで父に聞くと、「アルは筋肉が細ってしまったからもう歩けないよ」と言ったんだが?とのこと。アルが歩けないのは見ればわかることなのに、年寄りに余計なことを言って、心配させるんじゃないっっ。

見た目がきれいで若いからそうは見えないけれど、アルはもうすぐ13歳。中型犬の13歳は、人間の90歳。おまけにアルは病気持ち。何があってもおかしくないけれど、アルに何かがあると、おとなりのおばあちゃんが老いた我が身と引き比べてひどく心配するから、・・・アルよ、いざという時は、キミの影武者を立てようね。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

馬肉ミンチ200グラム、キャベツ、シメジ、ウズラの卵。

油なしでテフロン鍋で肉を炒め、刻んだキャベツとシメジ、ウズラの卵も混ぜて炒める。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。3時と7時に、カテージチーズを少し与えた。




        
2007/10/27(土)/
アルは元気だから・・・今日のごはんは?
「・・・だから、ネーチャン行ってらっしゃい!」

アルが起きるのを待って、9時頃にタライのトイレを引き寄せて、まずはオシッコさせる。それから1回目のごはん。ブラッシングして、ゴロンと寝かせて、12時ごろに2度目のごはん。アルが水を飲むのは、2度目のごはんの後。寝て起きて、ごはんを食べて、散歩して・・・アルの生活のリズムができてきた。アルにとっては、不自由や不満な部分も多いだろうけれど。抱っこするとアルの体はぐんにゃりとして、ますます弱っているのだけれど、それでもなんとなく「アルは元気だ」と確信できる日々がここ数日続いている。

そんなアルの元気さを信じて、今夜は友人たちとの食事会に出かける気になれた。マスミちゃんの手配で、蟹江町のイタリアンレストラン「是洞(これどう)」。マスミ君はこまめにガムをくれ、カズヤ君は出張帰りのお土産付き。私だけが遠慮なしの気遣いなし。私も少しは成長しなければ、な。

多少酔って帰宅しても、本日の脳トレは欠かさない。今夜の脳年齢は35歳。やるじゃんっ!


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

馬肉ミンチ200グラム、ブロッコリスプラウト、ジャガイモ。

ジャガイモはゆでておく。油なしでテフロン鍋で肉を炒め、ブロッコリスプラウトとジャガイモも加える。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

6等分にして、ほぼ2時間おきに与える。6回目のごはんにカテージチーズを混ぜた。




        
2007/10/28(日)
高齢社会の新ビジネス・・・今日のごはんは?
「夕日の味?」

今日もアルは食欲旺盛。3時半には、「おなかすいたっ!」と催促したらしいし、我々の夕食時には、「ひと口ちょうだい!」とご飯を催促。ほんの少しのご飯を与えると、満足しておとなしくなった。白米ご飯は、10月はじめの病気以来、初めてだ。うまく消化してくれるかな。

高齢社会日本のペットも、その半数以上が高齢(7歳以上)で、人間も犬たちも社会も、未体験ゾーンに突入している。10年前に比べて、ペットフードやオヤツはもちろん、オモチャやサプリメント、衣類やシャンプー類など、ペットビジネスはゆりかごから墓場までのあらゆるシーンに対応している。そして、今は、高齢や病気で弱った犬たちの最期をみとることのできない飼い主に代わって、ターミナルケア(? ホスピス?)を施す業者もいるらしい。安らかな最期を与える獣医? 有料版保健所? おそらくは、「大きくなってかわいくなくなったから」、「吠えるから」、「引越しで飼えなくなったから」、「飽きたから」・・・などの身勝手な理由であっても、業者は引き取るのだろう。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

牛赤身肉190グラム、キャベツ、シイタケ、ニンジン、大根、ジャガイモ。

油なしでテフロン鍋で肉を炒め、薄切りジャガイモ、刻んだキャベツとシイタケ、すりおろしたニンジンと大根も加える。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

5等分にして、10時・12時・3時半・6時・8時に与えた。




        
2007/10/29(月)
オヤツよりも・・・今日のごはんは?
「・・・ごはんっ!」

今日は、午前中にも台車でお散歩に連れ出してもらったアル。久しぶりにクッキーをひとつ、お散歩のお供として父に渡したが、「半分に割って与えたら、最初の半分は食べたが、残り半分は匂いをかいでフンッと興味なさそうだった」とのこと。・・・賞味期限が過ぎていたか? 甘くなさそうだからか? オヤツよりも肉がいいのかな?

賞味期限や製造年月日の偽装問題が、あっちでもこっちでも起きている。そんなきれいごとや建前の表示などは当てにせずに、味覚や嗅覚や視覚を研ぎ澄まして、自分で判断しなくては・・・。食べるものは、原材料に近い姿のほうが安心だな。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

馬肉ミンチ230グラム、カボチャ、ブロッコリスプラウト、シイタケ。

油なしでテフロン鍋で肉を炒め、ゆでたカボチャと刻んだ野菜も加える。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

今日は、約60グラムずつの5回に分けて与えた。




        
2007/10/30(火)
懸賞・・・今日のごはんは?
「今日の散歩は精神的に消耗した・・・かも」

今日は、両親がそれぞれの日帰り旅に出かけたので、アルとふたりでのんびり気ままにお留守番。昼間は家から一歩も出ずに、夕方にアルと台車でお散歩したのが唯一の外出。父はいつものんびりと台車を押しているので、私は爆走〜!してみた。「行くよーーーっ! 走るよっ!」アルの耳がひゅんっと立って、首をすいっと持ち上げて、台車のスピードにアルなりに対応している模様だった。

先日、AERA・Englishから7月号の懸賞賞品の本が届いた。・・・応募してたっけ? 今日は、母の保湿剤を購入している金沢の会社から10月のラッキー賞の賞品が届いた。「ふぅ〜ん、愛知県の○・○様というのはうちだったのかぁ」、・・・限定一名の希少な絵画でなくても、消耗品でいいんだけどなぁ。ひょっとしたらまた当たるかも、と、テレビドラマ「相棒」の懸賞にも応募してみた。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

ササミ230グラム、マイタケ、キャベツ、サラダ菜、カボチャ。

ササミをゆでて細かく裂く。ゆで汁でカボチャなど野菜を煮る。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

今日は、約75グラムずつの5回に分けて与えた。




        
2007/10/31(水)
撮りたかった写真・・・今日のごはんは?
「撮れたの?」

夕方の散歩で、いつもの公園で写真を撮ろうとしたら、キラッと何かが光った。アルの鼻に夕日が当たって輝いたのだった。「アル、こっち向いて!」と、撮影。アルの右斜め後方から夕日が差していて、アルの鼻先が光っている。アルが元気そうな表情に写った。

実際、アルは食欲旺盛で、呼吸もゆったりと落ち着いていて、元気だ。先月中ごろには、10月いっぱい持つのだろうか・・・と思うほどにアルの状態は不安定だった。また、10月2日に急性すい炎で入院して5日に退院したが、病気は治っていたが、体力はすっかり衰えていて、見るからに痛々しい疲労困憊の様子だった。退院後は療法食の缶詰フードの日々が2週間続いた。そして、手作り食が復活して10日が過ぎ、食欲とともに体力も取り戻したようで、10月の最後の日に、アルのこんな元気そうな表情の写真を撮ることができて嬉しい。


アルの本日のごはん(画像は1日分の材料)

牛赤身肉210グラム、ジャガイモ、白菜、ニンジン、マイタケ。

ジャガイモをゆでておく。テフロン鍋で油なしで肉を炒め、刻んだ野菜とゆでたジャガイモ、「キラズ(オカラのフリーズドライ食品)」小さじ2杯、水100ccを加えて、水気がなくなるまで煮る。「クランベリーリリーフ(膀胱炎対策の尿を酸性化するハーブ)」、「消化酵素」、「ピュリファイ(肝臓と腎臓の浄化のためのハーブ)」、「シーウィード&ローズヒップ(ビタミンCと昆布のミネラル)」を混ぜる。

今日は、約60グラムずつの5回に分けて与えた。




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