『怒涛の鯨のタタキ』
2008年4月の日記



私にできるのは、アルの排泄介助くらいなもの。
今月、アルは7回病院に行った。
点滴で、アルはずいぶん元気になる。

アルが苦しくないように。
アルが、よりよく眠れるように。


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2008/4/2(水)
アルの自然治癒力・・・今日のごはんは?
「ネーチャンのベッド・・・」
「早く寝たほうが勝ち!」


桜の花が咲く頃は、まだ寒い花冷えの頃。私は家の中でダウンベストを手放せない。アルも、「老犬には冷えが大敵」とばかりに私のベッドで眠りたがる。これは4月1日の夜の画像。夜中、2時・4時と6時頃にはどうしてもオシッコしたくなるらしく、起こされる。アルにとっては、ちょっと騒ぐだけで気付いてもらえる近距離なので、出ない声をふりしぼって体力を無駄遣いしなくてもいいので、きっと楽だと思う。朝になって気付くと、私の腕がアルの体に乗っていたりして、その点では、アルは迷惑がっているかもしれない。


「花いっぱいでしょ」

アルの本日の散歩風景。花の下をくぐっても、アルは匂いを嗅ごうともしないらしいが、それでも外に行くのを心待ちにしているらしい。きっと全身で外気や光を受け止めているのだ。

写真でもわかるほどに、アルの目の下のイボが大きくなった。左目のイボは大きく膨れると、アルがこすりつけてしまう。そうして破れて少し出血してイボが小さくなる。ばい菌が入るのが怖いので、抗生物質の目薬をさして、ステロイドの軟膏タイプの目薬もつけてやる。右目の下のイボがやけに大きくなったと思っていたら、目ヤニがコーティングして大きく見えているのだった。取ってやりたくてもアルが嫌がる。しかし、これまたアルがこすりつけたようで、カパッと取れてマットに落ちていた。イボは半分ほどの大きさになっている。こんな風に、自然にまかせるのが、アルのためには一番いいのだろう。




   
2008/4/4(金)
アルの元気は日替わりで・・・今日のごはんは?
「お散歩しながらアクビするの」

どうやって、毎日違う表情のアルを撮影しようか、と、父はずいぶん苦労しているらしい。今日は、散歩中にアクビしているアルや、前足をなめているアル、花の匂いをかいでいるようなアルなど、いろいろなアルが写っていた。

昨夜は、あまりにも「腹減った! オシッコ!」とシーツを食いちぎろうとするので、アルを私のベッドからおろして、アル用のベッドに寝かせた。気付くとそのまま2時半から7時半までアルのために起きることなく、私は眠ってしまったし、アルはどうやら寝不足だった模様。アルは枕が変ると眠れないタイプなのかな。昨夜寝不足だったアルは、今日は日中、ほとんど食べずに寝てばかりいたようで、両親を心配させたようだった。しかし、私の帰宅後、馬肉とサツマイモとカテージチーズと卵で作ったミートローフもどきを勢いよく食べ、牛乳1対水4の割合の水を80ccほど飲んだ。それから、今夜は私のベッドに寝かせてやると、安心した様子で眠ってしまった。明日はきっと、寝不足解消して、食欲も戻って、元気が戻るはずだ。




   
2008/4/5(土)
ごはんとお水は基本だよ・・・今日のごはんは?
「今日も無事に帰宅〜」

昨夜も、2時と2時半、3時半と5時、7時に「オシッコ! 腹ペコ!」と要求。7時にオシッコさせてから、アルを台所の定位置に連れて行き、私は寝なおした。8時少し過ぎまでの1時間ほどの間で、熟睡した気がした。

今日はいつもの薬をもらう日だったので、病院行きを父に託した。「注射を1本、打っときましょう」ということだった、と、父が報告。体重はどのくらいだったのだろう。

午前11時少し前、携帯に連絡が入った。母が倒れたようだが、連絡をくれた○○さんの話は要領を得ないし、母の悪い癖で、行き先を残しておかないので、迎えに行く場所がわからない。またか・・・。朝、バタバタと出かけて行ったようだから、空腹と寝不足でフラッと倒れたのだろう、と思いながら、母が(救急車ではなく、仲間の車で)運ばれたという病院に向かった。私の勤め先の店がある矢場町から程近い金山駅前だ。行ってみると、順番札を持って待合室で、友だちとヘラヘラしゃべりながら母が座っていた。・・・まったく。その病院では「多分たいしたことはないだろうけど、意識を失ったということは甘く見てはいけないから、検査のできる病院で早めに診てもらうこと」と言われ、社会保険中京病院に連れて行った。土曜の12時ちょっとだと、救急外来である。結局、「ご飯を食べて、たっぷり水分を取って、休んでください」と言われたようだ。実費で医療費を支払い、再びタクシーで金山に戻り、金山駅南口近くのホテルのランチバイキングを取った。そこから自宅までのタクシー代を渡し、母をタクシーに乗せて、私は勤め先に戻った。約3時間で、3万円の出費だった・・・。




   
2008/4/8(火)
餅は餅屋、プロのお仕事・・・今日のごはんは?
「ジーチャン〜、」
「カメラマンみたいだね〜」


レンゲの花とアルを写してやりたかったが、カメラを忘れた・・・と父が言っていたが、その前の散歩では、こんなかわいいアルを撮ってくれていた。

今日は仕事が休みで、うだうだと寝て10時半頃に起きた。アルは目を開けたままボ〜ッとしていた様子で、オシッコを済ませて台所の定位置に連れて行ったら熟睡モードに入った。30分後に起きて、卵とチーズのオムレツを食べて、再び熟睡。卵・ゆでたブロッコリ・チーズ・麩、賞味期限を2日過ぎた豚肉、をフードプロセッサーにかけて、油なしでフライパンでじっくりと焼き上げたハンバーグを食べさせる時には起きて、それからまた熟睡。アルは小康状態を保っている。

一人暮らしの高齢者である伯母に、「これからのこと頼むね」と頼まれているのだが、「本人でなければできないこと」が山ほど出てくるに違いない。時代も法律も変り、「家」単位の考え方は通用しない。いろいろな手続きの時、そのつどトラブルや役所などでのたらい回しに悩まされるのは避けたい。現時点では、どんなトラブルが起きるか想像もできないし、当然それらに対処する知識もない。これからの10〜20年間ほどの間に考えられるシーンを想定し、私がすべてに責任を持つことのできる存在として認められるためにはどうしたらいいか、弁護士に相談して、必要な書類など整えてもらうことにした。自分がすべてを抱え込んでストレス漬けになるよりも、プロに相談、プロの知識と時間を買えばいいのだ。




   
2008/4/9(水)
アルの災難・・・今日のごはんは?
「今夜はレンゲの夢を見よう」

「今日はアルの写真、撮れた?」と聞くと、「レンゲとタンポポ」と父が言う。タンポポと写っているアルの顔の方がかわいいのだが、レンゲの花をちょっとムッとした顔で見ているアルもまたおもしろい。「この草の上も走り回ったっけねぇ・・・」と思い出しているのかもしれない。

今朝方、アルは痛い目にあった・・・。5時頃、ゴトッと音がしたので、「アルがベッドから落ちたっ!」と思って飛び起きたら、はたしてその通りだった。「アルッ! 大丈夫?! ごめんねっ!」、私がアルを押しやって落としたわけではないのだが・・・。「腹減った!」、あるいは、「オシッコ!」と、シーツを食いちぎる勢いで引っ張り、その勢いで少しずつ体の位置がずれているのは知っていたのだが、・・・まさか落ちるほどずれていたとは。頭から落ちたか、足から落ちたか、いずれにしろビックリしたことだろう。痛かったことだろう。今夜は、しばらく私のベッドに寝かせてから、早いうちにアルのベッドに落ち着かせてやることにしよう。

ここ数日、ごはんを食べる時に、アルのおなかがグググッと鳴る。おなかの中で空気が移動しているような、「・・・大丈夫か? 吐くなよ?」と思ってしまうような音だ。これも体調の変化のひとつなのかな。




   
2008/4/11(金)
アルのごはんは難しい・・・今日のごはんは?
「もう少しいる?」

雨の翌日は風が強い。それでもアルは台車でお散歩。この画像は水曜日のもの。

このところアルの食欲は一定していない。馬肉のミートローフ風は、「飽きた」らしい。今日作った牛肉と馬肉ミンチのパラパラ炒め煮干粉風味は、「とりあえず半分食べた」という程度。「人間用のパンはうまいけど、犬用のパンは飽きた」とそっぽを向く。かといって、アルの好みそうなものばかりを食べさせても、「飽きた」と言うのも時間の問題。今日、帰宅後しばらくしてアルが呼んだので見ると、ウンチしていた。「おお、いいウンチだ、よかったね」とほめた直後に、・・・ゆるゆる。泥状だ。消化能力が衰えてきたようだ。こんな時はどんな食事がいいのかなぁ。




   
2008/4/13(日)/
雨の日の花・・・今日のごはんは?
「タンポポいっぱいだよね」

午前中は穏やかで、暖かで、晴れていたのに、夕方からは雨。私が帰宅するときには、大粒の雨が叩きつけた。アルは、午前中に散歩ができてよかった。

金曜日の夜に下痢したので、土曜日にアルを病院に連れて行った。先週の体重は11.24キロ。12日の体重は11.28キロ。点滴とステロイドの注射。「たいていはこれで元に戻ってくれるんですが」と先生が言った。帰宅後、よく眠ってごはんも食べてたっぷりのオシッコ。そして今日もよく食べて、たっぷりのオシッコ。調子は元に戻ったようだ。ヨーグルトに病院でもらった整腸剤を混ぜてなめさせている。この10日ほどで、アルを抱っこする時に、アルの前足の付け根あたりの骨がますますゴツゴツと当たるようになってきた。それでもまだ自分でごはんを食べることができるし、文句も言うし、オシッコをがまんして、「そろそろオシッコしたいよ」と訴えることもできる。もうちょっとがんばろうね。

馬肉ミンチ300グラム、卵1個、麩、長いものすりおろしをフードプロセッサーで混ぜて、グラタン皿2個に入れて、180度で35分間焼いた。これを2日間でメインディッシュとして食べさせる。




   
2008/4/14(月)/
老犬アルの一日・・・今日のごはんは?
「午前11時はお散歩タイムだよ」」

午前中、10時半過ぎにアルは散歩に連れ出してもらう。天気が良くて、アルの調子が良さそうならば、午後3時過ぎにも散歩に出かけるのだそうだ。

アルは夜中にはトロトロ眠ったり、ボーッと目を開けたままでいたり、私が2時近くまで起きていることも多いので、寝不足気味のようだ。朝、台所に連れて行くと、寝不足解消のためか、私がアルのごはんの準備をしている間に、いきなり熟睡モードに入る。昼間も同様によく眠っているらしい。そして、こうした「夜眠れない、昼寝てばかり」という生活リズムが、老化の立派な証拠らしい。夜、眠れずにひとり目を覚ましているのは、不安ではないだろうか、とアルの状況を想像してしまう。

今日はアルのオシッコの量が多かった。私の帰宅後のオシッコは、ペットシーツレギュラーサイズ2枚分たっぷりだった。そしてまたもや色が薄くなり始めた。明日、様子を見てますます薄くなるようだったら、水曜日には病院だ。




   
2008/4/16(水)/
オヤツがごはん・・・今日のごはんは?
「ジーチャ〜ン!」

父は散歩の時に、いろいろな場所を背景にしてアルを撮影する。これは近所の体育館。どこ行くの?と少し不安そうな表情をしているようにも見える。

15日の夜、私が帰宅した時、アルがめずらしく私を待ちわびた様子を見せたらしい。「ネーチャン、まだ?」といった様子で何度も頭を持ち上げ振り向いたのだそうだ。そういう時にはわけがある。オシッコは直前に流れるほどにたっぷりと済ませた、という。それならばウンチだ。金曜日の下痢以来、出ていない。綿棒でコチョコチョと刺激しておなかをマッサージ、アルはワイワイと騒ぐ。しばらくすると、出た。カッチリ固めのウンチ。ウンチを済ませたアルは、ホッとした様子で寝てしまった。アルのオシッコの色はまだかろうじてオシッコの色をしている。

昨日のアルは、水とヨーグルトしか口にしようとしなかった。今にして思えば、「溜まってるウンチを出さなきゃならないっ」というアルの本能だろうか。そして今日は、朝はヨーグルトには見向きもせずに「馬肉のハンバーグと卵を油なしで炒めたもの」に食いついた。しかし、それ以後は、母の報告によると、「ハンバーグは食べない。ヨーグルトも食べない。アル用の『サツマイモパン』、『ササミジャーキー』、『やわらかササミジャーキー』は喜んで食べた。水はタップリ飲んだ」、ということだった。食べるのならなんでもいいや・・・。

ひと月ほど前までは、例えば夜中に何かを食べたい時は、アルは30分でもキャウキャウと吠え続けていた。しかし、数日前からは、5回ほどキャウキャウと吠えるのが限界。その後は、元気があれば、シーツを食いちぎろうとするし、そうでない時は、ほにゃら〜と眠ってしまうのだ。




   
2008/4/17(木)
毛並みがきれいだから・・・今日のごはんは?
「まだ若いでしょ、って言われるの」

アルの被毛はツヤツヤのフサフサ。だから、とても寝たきりワンコには見えない。「こんなにきれいな毛をしているんだから、まだまだ生きるよ」と、犬を飼ったことのある叔父夫婦が言ってくれたそうだ。必ず、ワンワン吠えて歓迎していた叔父を見て思い出したのか、アルは、叔父を見上げてワウワウキャウキャウと騒いでいたらしい。

さて、今朝方3時頃だったか、アルがキュンキュンと呼んだような気がして目を覚ましたら、アルが自分の寝床から下半身がずり落ちていた。例によってシーツをくわえて引っ張り、その反動で体を動かし、どうやって動いたのか、180度体を移動させていた。シーツ代わりのバスタオルは食いちぎられて何ヶ所も穴が開いていた。そしてその過程で、右目の下のイボがこすれて、目ヤニが固まっていた部分が取れてしまったようで、ずいぶんとすっきりした目元になっていた。

今日も、あれこれ好き嫌いをしたらしく、「食パンの耳の部分、牛刺し、犬用の魚肉ソーセージ、ササミジャーキー、チーズ」などを食べたらしい。今日は、昨日に比べると、寝ている時間が多かったようだ。




   
2008/4/18(金)
こんな時どーする?・・・今日のごはんは?
「・・・寝てるしかないんじゃないの?」

質の悪いペットシーツならば、吸水できないほどのオシッコをしたのが昨夜。だから、今朝のオシッコが少なかったのか、単に私の押さえどころが悪かったから、なのか? 日中は、オシッコすることなく、というか、父の介助ではアルはオシッコしないまま過ごしたようだ。9時半近くに私が帰宅してから、アルはタライにしいたペットシーツに流れんばかりのオシッコを済ませた。よくぞここまで我慢していたね、アル。

夜中に食べさせた市販品ジャーキーのせいか、アルは本日夕方、かなりゆるいウンチをしたらしい。「下痢とまではいかないが・・・」と父は言うが、「アルが敷いていた古毛布は捨てるから」と言うところを見ると、かなり下痢に近かったのだろう。明日、病院に連れて行こう。今日アルが食べたものは、卵1個と牛乳大さじ2杯と8枚切りトースト1枚で作ったフレンチトースト、市販品のジャーキー少々、市販品の犬用パン少々。水はよく飲んだようだ。夜10時半頃にも、200cc弱を飲んだ。そしてそれで安心したのか、今は素直に眠っている。




   
2008/4/19(土)
今週も病院・・・今日のごはんは?
「また散歩できて嬉しいよ」

朝1番に動物病院。体重11.8キロ。食べた量は減ったような気がするのに、先週より600グラム太ったのはなぜ? 消化吸収がよくなった? 下痢、したのに?? 肉類よりも炭水化物を多く取るようになったから太ったかな? 点滴とステロイドの注射のいつもの処置を受け帰宅。帰宅後のアルはよく眠り、起きた時の表情はキラキラしていたようだ。午後、固いウンチをしたらしい。

アルが今日食べたものは、朝:卵1個のスクランブルドエッグに牛乳を大さじ1杯かけた。昼頃:人間用のスティック状のパン。夕方:スクランブルドエッグと豆腐。夜:ジャーキー少々。食欲はそれなりにある。

水分を点滴などの形で補ってやれば、苦しみが少ないらしい。無理な治療を受けさせるつもりはないが、できるだけ苦しませたくないので、点滴は時折(毎週か?)受けさせるつもりだ。アルはまだ食欲があるのだから、しっかり生きているのだ。




   
2008/4/20(日)
アルも寝不足?・・・今日のごはんは?
「レンゲ畑でお昼寝」

レンゲはまだ咲いているようだ。うちの庭の鉢植えのクンシランやボタンの花も大きく咲いている。なんとかこの季節を迎えることができた。

朝、スクランブルドエッグ。昼には、パンと豆腐とジャーキー。それからよく眠って、なかなかごはんを食べようとしなかったらしい。しかし、私が帰宅してから、手のひらに載せてやると、パンと豆腐と牛肉のごはんを全部食べた。それからしばらくはリビングで寝ていたが、「そろそろネーチャンのベッドで寝る時間だよ」、と、アルが催促。アルは夜中はよく眠れないようだ。私が寝るまでの2時間ほどは私のベッドでよく眠っているのだが。




   
2008/4/22(火)
昼間のアル・・・今日のごはんは?
「・・・このとおり寝てますが?」

昨夜は11時前に就寝。途中2度、起きただけ。アルは何度も呼んでいたかもしれない。朝見ると、アルは寝床からずり落ちそうになっていた。その姿から察するに、オシッコか、腹減ったか、何かを訴えたかったに違いない。

適度に、・・・いやアルにとっては大変に空腹を感じさせることで、少々野性が復活したか、表情にキラキラ感が戻ってきたように見える。「食いたいっ」、この気持ちこそが生命力、サバイバルの源だ。あとは消化能力がついていけば言うことなし。

しかし、昼間のアルの寝姿は、・・・老犬そのもの。前足の痩せ具合が痛々しい。抱きかかえる時のぐんにゃり感もいっそう衝撃度を増してきた。フサフサ被毛が健在でよかったね、アル。




   
2008/4/23(水)
アルの変化・・・今日のごはんは?
「お日さまも寝てるんだし・・・」
(23日午前中の画像)


昨夜、アルを書斎の寝床につれて行った時から、アルが苦しげに見えた。息遣いが荒い様子。眠るに眠れない様子。「腹減った」でもなく、「オシッコ」でもない、苛立たしげなアルの訴え。浅い眠りを何度か繰り返して、アルは朝を迎えた模様。寝床でシーツを引っ張りながら、体の位置を移動したようで、下半身が少し落ちそうになっていた。アルの体の位置を変えてやっても気付かないほどに、アルは朝になってから熟睡していた。台所の定位置にアルを移すが、まだごはんを食べる気分にはなれない様子で、再び眠り始めた。

もう少し寝かせてやってから、昼前に、アルを動物病院に連れて行こう。点滴で水分補給してやれば、アルの表情がまた輝くことだろう。

「ネーチャン・・・、腹減った・・・」
(23日午後の画像)


アルを10時半に病院に連れて行った。体重11.1キロ。昨夜からの変化を報告。先生が検温しようと体温計を入れたら、それが刺激になったかウンチ。そしてウンチ、またウンチ。黒い便をトータルで20センチほど。先生の表情は、悲痛で深刻でうっすら涙ぐんでいる。「・・・先生、ちょっと待ってよ、アルが怪しむよ」と言いたくなるほど。「わかっていますって・・・、覚悟してますから」、と、先生をフォローしてしまう。こんなに情にもろくて、商売やっていけるのか?と心配してしまう。この先生は、動物が好きで好きで、だから獣医さんになったんだろうな、と思う。

ビタミン剤を混ぜた点滴とステロイドの注射。点滴中、アルが「おおっと〜、なんだか来た来た〜っ」という様子で反応した。帰宅後、少し気持ち良さそうに眠って、私の留守中には、「腹減った!」と、父にパンを食べさせてもらったようだ。私は、ヨーグルトよりプリンがいいかも、と、ローソンで買った「なめらかプリン」を与えたら、「腹減ってたんだよーーーっ、これこれっ、こんなの待ってたよーーっ」という勢いで食べてしまった。よかった、アルが食べた。ひと安心だ。




   
2008/4/24(木)
アルは強いぞ・・・今日のごはんは?
「あ〜、プリンが遠い〜」

今朝のアルは、昨日のアルより力強かった。朝からプリンを食べた。しかし、息遣いがやや苦しげだったので、用心のため今日も病院に連れて行った。体重11.14キロ。「昨日よりは・・・怒ってますね」と、診察台にペタリと腹ばいになったまま、近づく先生を威嚇するアルを見て、先生も安心した様子。点滴と注射。「これでまた、しばらくは頑張ってくれますよ」、と。ゴールデンウィーク中はカレンダー通りに営業しているらしいが、その辺がアルの頑張りどころだろう。

頑張ろうね、アル。世の中には、いろいろな種類のおいしいプリンがあるのだから、全部ひとつずつ味わって楽しもうね。




   
2008/4/25(金)
プリンの力?・・・今日のごはんは?
「花よりプリン・・・」

これがほんの2日前は死にそうな様子だったワンコか?・・・と思うほどにキラキラと輝く強い目でアルは見上げる。「ネーチャンッ、違うよ、水じゃないよ、アレだよ、プリン!」、アルはしっかり味を覚えてしまった。とろりととろける甘いプリン。そのうち、「あ〜、そのメーカーのじゃなくて〜ぇ、あの限定ミルクと特選卵を使ったのがいいんだけどね」、などとえり好みをするようになったりして・・・。それほどに長生きしてくれるといいな。

アルが今日食べたものは、朝:プリンと牛のタタキ2切れ。昼:パンと豆腐と牛のタタキ2切れ。オヤツ:プリン。夕:ご飯と豆腐と牛のタタキ2切れとチリメンジャコ少々。食後にプリン1個。全部の食事の量をあわせても、よく食べていた頃の1食分にもならないのだが・・・。今日は明治のプリンだった。




   
2008/4/26(土)
スポイト再登場・・・今日のごはんは?
「あ〜シンド」
「でも寝てるのも退屈で疲れる〜」


今日のアルは、あまりにも水を飲まなかった。牛乳を混ぜても飲まない。水割り牛乳では味が薄すぎるからか?と、牛乳75%にまで濃くしたが、ほとんど飲まない。プリンの水分で「じゅうぶんさ!」というわけでもあるまい。ケビンマンマさん情報で、無脂肪牛乳やアイスクリームも良さそうだと思いながら帰宅したが、今夜のところは、スポイトでアルの口に(無理やり?)水をたらしてみることにした。かなりの分量、とはいえ50ccほどだろうが、飲んでくれた。筋力の低下で、水を飲む態勢が取りにくくなったせいかもしれない。前足の付け根辺りまでずいぶん痩せてしまった。画像の肋骨あたりがぐんにゃりと異様に盛り上がったように見えるのは、その手前が細くなったせいだ。

水・木と病院で点滴をして、昨日は元気だったけれど、今朝は朝からやや御機嫌斜めのアル。呼吸や食欲など少し調子が下り坂。蒸しタオルで腰を温めてやったり、気分転換に抱っこしてみたり、アルが楽になる方法を探ってみた。明日は日曜日、なんとか頑張ってサバイバルしようね。




   
2008/4/27(日)
笑っているんじゃなくて・・・今日のごはんは?
「・・・でも、笑ってるみたいに見えるでしょ」

アルのおなかに聴診器を当ててみる。おなかの音が聞こえない・・・ような気がする。胸に聴診器を当てると、トックントックンと鼓動が聞こえる。アルの呼吸を確かめる。とても静かに寝ている時は、大丈夫かしら?とじっと観察してしまう。アルの散歩の画像は、笑っているように見えるけれど、他のどの画像もこんな顔して写っていて、どうも「あ〜シンド」という表情にしか見えない。明日は病院に連れて行こう。点滴で少しは楽になるだろう。

今日、10時過ぎに帰宅するまで、アルは12時間以上、オシッコを我慢していたらしい。ごはんは少しずつ肉やパンや豆腐などを食べたようだ。もうプリンは飽きたらしく、「もっとしっかりしたもの、例えばジャーキーとか」という様子だったらしい。




   
2008/4/28(月)
これが自然体・・・今日のごはんは?
「タンポポは綿毛になってたね」

先週の水曜日に連れて行った時ほどには深刻な状況ではないけれど、下り坂なのは間違いないので、動物病院に連れて行った。今日も一番乗り。体重は11.14キロ。点滴とステロイドの注射。これで今日、明日は少し楽に過ごせるだろう。

散歩中のアルの画像は、口を開けているのが多い。昨日はそれを「苦しそう」と感じたのだが、今日、画像をながめていて、「苦しいのではなく、『あ〜気分いいねぇ』とほにゃら〜と口を開けているのかもしれないな」と感じた。年寄りらしい表情なのかもしれない。

アルの朝ごはん:卵1個のスクランブルドエッグと牛タタキ2切れ。夕ごはん:ネコマンマ(ごはん、豆腐、かつおぶし、ちりめんじゃこ)。もう「プリンもヨーグルトもパンも飽きた」、と、フンッとそっぽを向く。ソフトタイプのジャーキーなどは食べるようだ。




   
2008/4/29(火)
昔のアルならば・・・今日のごはんは?
「ツツジの花の並木〜」

近くの県立高校に行く道は、今、ツツジの花盛り。今日はアルも、ツツジの花見をしたようだ。

一般家屋にも火災報知機設置が義務付けられたそうで、うちにも3個の報知器を取り付けに、いつもの電気屋さんが来てくれた。ほんの2年前までは、この電気屋さんにはアルは真剣に吠えていたものだ。犬を怖がる人を、アルは大歓迎するのだ。今年のアルは、ほぼ無反応。余計な体力を使ってたまるか・・・ってか?

今日は帰宅が11時過ぎてしまった。帰宅してからアルにオシッコをさせる。このところ、オシッコをさせるのが以前ほど簡単ではなくなってきた。父には無理だろうな。




   
2008/4/30(水)
今日は何してた?・・・今日のごはんは?
「食べて寝てたよ」

今日は勤め先のお店の定休日。しかし、棚卸しのため出勤。棚卸しとは時間を食う作業だ。深夜に帰宅。

帰宅したら、父がアルのそばについていた。早寝の父がいったいどうしたことか? 「どうしたの? アルの具合が悪いの? 今日はどうだった?」 ご飯はしっかり食べたようだ。しかし、午後2時頃に黒いゆるいウンチをしたとのこと。暖かさを通り越して暑くなったので、用心のため、午後の散歩は中止したそうだ。朝、オシッコしたけれど、帰宅後私が抱っこしてもオシッコしない。水はあまり飲まなかった模様。アルを抱っこしたまま、今日のアルの様子や明日の病院行きについて、父と相談。9時からの病院行きに、明日はついていってやれないので、父に託した。それからアルを寝床に下ろすと、スースーと寝てしまった。

アル、もう少し頑張ってくれるよね。




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