『怒涛の鯨のタタキ』
2009年4月の日記



『マーリーと私』を読んだ。
「犬がいないと生活は楽(イージー)、だが完全ではない」
・・・というような文章があった。
その通りだ。
犬のいない生活なんて、味付けを忘れた料理みたいだな。

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2009/4/1(水)
本日の出来事・・・今日の気分は?
「喜び!を表現してみましたっ」

「5分で帰宅して英会話サークルの予習をしなければ・・・ああシンド」、と思いながら、書留郵便を出しに郵便局に歩いて向かっていたら、「アラッ!」と誰かに呼び止められた。故ルーク君のお母さんである。アルも大好きだった美男ハスキーのルーク君は、2年半前にハスキーとしては驚異的な長寿の14歳4ヶ月という生涯を終えた。アルがいなくなってから初めて、久しぶりの立ち話だった。犬との向かい合い方が私とそっくりな人であるが、彼女の場合、今もまだよく泣いてしまうのだと言う。こんな犬への気持ちをわかってくれる人が回りにいないから誰ともしゃべれないのよ、と言う。「それでいいんですっ。泣いていいんですよ、忘れなくていいですとも。ルーク君、『あれぇ、オカーサン、また泣いてるよ。全然変ってないや』なんてニコニコ笑って見てますよ」などとしゃべってて気付くと40分経っていた!

結局、大急ぎで3週間ぶりの鍼とオステオパシーの明和治療院に向かった。・・・英会話? どっと疲れてまたもや欠席。来週こそは・・・。

午後、妹夫婦と上の姪っこが、最後の超大物タンスの移動手伝いにやってきてくれた。母の旧寝室から現寝室へ移動するのである。4分割して移動成功。頭、スーッとした。妹と姪っこがアクセサリーや服などいくつかもらってくれた。これまた少々スーッとした。




   
2009/4/8(水)
本日の出来事・・・今日の気分は?
「たくさんの写真と思い出」

今日は暖かくて、5月並みの気温だったらしい。5週間ぶりに英会話サークルに出席し、本屋と靴屋に寄って帰宅。

昨夜、辰己出版のコーギーカレンダーの四月を眺めていて、最後の水曜日が全国的に祝日で休日であるのに気付いた。私の休みの日と、祝日が重なることは稀である。ラッキー! これはもう遊びに行くしかないっ!・・・と、あるコーギーに会いたくなって、メールしてみた。3月に旅行して、4月にも旅行することになった。贅沢だなぁ。

4月30日発売予定の「コーギースタイル」にアルの記事が載ることになった。そのために、たくさんの画像を見直し、日記も読み返した。旅行も雑誌の取材も、アルがいたからこその縁だったんだなぁ、と、思った。




   
2009/4/15(水)
本日の出来事・・・今日の気分は?
「忘れちゃったの?」
「・・・あの日のアタシを」


昨日は雨、そして今日は強風の晴天。見事に咲いた鉢植えの牡丹の花を守るべく、父がリビングに牡丹の鉢を避難させていた。「おお!牡丹よ! キミはもう咲いていたのか! なんと美しいっ!」

一応は片付いた、と、ここで油断してはまた簡単に元に戻ってしまうだろう・・・と、昨日はまたもやお片づけ。ふと上を見ると、照明のシェードに毛が生えたように見えるアレは・・・?分厚くホコリが積もっているではないか。こびりつく前に気付いてよかった。さっそく拭き掃除。そうなるとあちこちのホコリが気になり、モップと雑巾を持って拭いて回った。掃除中のBGMは、パヴァロッティである。「ヴォラーレ」や「フニクリ・フニクラ」なんか最高である。

牡丹の花の画像を探していたら、ちょうど5年前の今日の画像があった。晴天だったようで、アルを外で過ごさせている。ごはんを食べるアル、水を飲むアル、寝そべるアルなどたくさんの画像があるが、アルの表情がどれもこれも不機嫌そうなので、日記を読み返した。5年前の3月、アルは膀胱炎になっていたのだった。そして、後ろ足のふらつきがひどくなり始め、5月にはついに下半身を引きずって移動するシーンを目撃することになった。

この頃のアルは具合が悪かったのだろうな。気付いてやれなかったんだな、と後になって思う。




   
2009/4/22(水)
星に願いを
近頃、通勤の往復の電車内では、映画『マーリー、世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の原作を読んでいる。29章からなる原作を途中で挫折せずに読み通す方法を考えた。一日1章ずつなら10ページ前後だから、1ページに5分かかったとしても、電車内で過ごす時間が往復で50分程度だからなんとか読めるに違いない・・・、と、毎日1章分ずつページを切り離して持ち出すのだ。今日で16章まで読んだ。今のところうまくいっている。1章ずつ読むことで、物語の作り方もよくわかるような気がしておもしろい。

先月、ケーコちゃんと行った長浜で、オルゴールを買った。直径6.5センチの円形のこのオルゴールは「星に願いを」のメロディーを奏でる。この中に入れるアルの写真をどれにしようかと膨大な画像データを見続けた。「・・・これしかない」と決めたのが、アルの最後のお散歩となった2008年6月4日の画像だ。

寝る前に、オルゴールのネジを巻く。オルゴールの音色はどこか子どもっぽく、なつかしく、アルが「オヤスミ、ネーチャン」と言っているかのように聞こえる。




        
2009/4/29(水)
倉敷・岡山・ケビン君、そして『コーギースタイル』
4月28日岡山へ
水曜日と祝日が重なる日は、一般の職業の友人と会えるチャンス! 「ケビンマンマさんっ! ケビン君に会いに行っていい?」とメールをやりとりし、初めての岡山・倉敷旅行が実現した。

28日早朝の「のぞみ」で岡山着、JR山陽線で倉敷に移動。駅の観光案内所で観光地図などを入手し、コインロッカーに荷物を預け、まずは倉敷美観地区を散策。大原美術館でかなりの時間を過ごした。素晴らしい美術館だと感動した。駅の案内所で入手した各種資料の中に、「備中杜氏」とあるのを見つけ、自宅への土産は「・・・酒も」と決定。『井筒屋』という酒屋で日本酒を買い、そこで教えてもらった地元の人がよく行くという『酒房 八重』というお店で夕食。お店の人と、お店に来ていたお客さん(ウメトクという会社の人たち)たちとおしゃべりしながら、うまい魚料理とお酒で満足。

4月29日ケビン君と初対面
『ドーミーイン倉敷』に8時半に早起きケビン君とケビンマンマさんがケビン号で迎えに来てくれた。ケビン君はきれいなワンコだった。ケビンマンマさんは気さくな楽しい人だった。初対面とは思えないほど話がはずみ、彼女の運転で瀬戸大橋へ。橋好きの私にはタマラン嬉しいコースである。ケビン君も芝生の上でケビンマンマさんに後ろ足を持ち上げてもらっての前輪駆動でお散歩。

たくましいぞっ、ケビン君!
後楽園・烏城(うじょう)
岡山は交通の要所にして織物等の産業で栄えた豊かな国。国産デニムの発祥の地だそうで、瀬戸大橋架橋記念館にはジーンズの展示があって興味深かった。ジーンズの完全オーダーも可能で、世界にひとつだけのジーンズを作ることもできるそうだ。

岡山城は「手直ししてきれいになっちゃって、ちょっと変なんですよぉ」とケビンマンマさんは言うが、実に美しい城だ〜、と、嬉しかった。


お城の庭園はどこも美しいものだが、烏城と呼ばれる岡山城のお庭である後楽園はさすが日本三名園のひとつだけあって、のびやかで美しかった。

築山の唯心山からの眺めは「こんなの見たことない〜」絶景。日焼けするほどに徹底的に散策した。

倉敷では自分用にジーンズや倉敷帆布のトートバッグを買い、キビ団子もお酒ももちろん買い、その他もろもろこまごまと買い込み、予算オーバー〜。のぞみに乗る前には大好きな讃岐うどんのぶっかけを食べて満足。

8時前に帰宅すると、明日発売の『コーギースタイル第22号』が届いていた。3月半ばに取材依頼があり、3月末に取材を受けた。アルの記事が92ページから95ページにかけて載っているのだ。白黒ページだけど、写真もたくさん使ってもらっていた。


大きな写真もあって、「アルだねぇ、たくさんアルがいるねぇ」とアルとの生活を懐かしく思った。

アルが逝った木曜日にこの雑誌は発行される。もうすぐ1年、アルが残してくれた思い出がひとつの記念として形になって残った。




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