『怒涛の鯨のタタキ』
2009年6月の日記



6月23日(火)、ジェリーがやってきた。
1月3日生まれのとても元気な女の子。

アルと暮らした日々のおかげで、
我々は、余裕を持ってジェリーを見守ることができる。
アルもジェリーを見守って、よろしく指導してやってね。


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2009/6/3(水)
犬のいる風景
「秘密会議だよ」

10年位前の写真だろう。まるで会議中のような様子でカワイイ。実際は、上の姪っこが何かを食べているのを、アルがじーっと注目していて、その様子をカメラに納めようとしている私を見て、下の姪っこがおもしろがってアルの隣に腹ばいになったのだ。「ヒミツカイギしているみたいに写るかな、と思ったの」と下の姪っこが言ったのを覚えている。子どもっておもしろい。

洗濯して掃除して、銀行にいって各種税金を支払い、英会話に出かけた。1か月分の通勤定期を買い、郵便局で簡保の保険料分を入金し・・・なんだかうんざり。サカエチカの音楽堂で、「デッカ・ベスト100、お買い上げの方にもれなく特製ボールペン!」につられて、立ち寄った。パヴァロッティの『オ・ソレ・ミオ〜イタリア民謡集』を買う。1799円也。今夜は、このCDでスクワットとストレッチをやってみるかな。・・・シアワセってこんな感じ?




   
2009/6/10(水)
霧が峰、女神湖
「チロルの森、ほぼ貸しきり状態っ!」

9日、朝7時半、ケーコちゃんの車でスタート。3月末の琵琶湖行きに引き続いての1泊2日ドライブ旅行である。今回は、「早朝の女神湖を散策!」がテーマ。

世の中は平日、ヘタすりゃ、「本日定休日」の火曜日・水曜日である。快適に飛ばして、まずは10時半に「チロルの森」。至近距離でカモを撮影したり、馬や牛やヤギやヒツジやウサギに対面したり、森の中を心ゆくまで散策し、すっかりリラックス。「SUWAガラスの里」でガラスの判子作りを体験。「イヅツワイナリー」では、気楽な助手席の私はいろんなワインを試飲して、ワインとジュースを購入。曇り空ながらも空は明るいので、霧が峰ビーナスラインへ向かった。
「霧が峰、完全貸し切りっっ!」

画像は霧が峰散策中のケーコちゃん。「こんなシアワセ、あっていいのだろうかーー!」と何度も歓声を上げつつたっぷり歩いた。多彩な植物群、しなやかで優美な高原の姿、大自然、大空・・・堪能した。

ビーナスラインをくだり、白樺湖から女神湖に向かい、湖畔の「泉郷ホテルアンビエント蓼科」に宿泊。

「再び大自然、ほぼ貸しきり状態」

10日。朝食後、女神湖1周約2キロの散策。自然満喫。チェックアウト後、白樺の森の中の道路を「長門牧場」に向かった。ここのソフトクリームは大変有名らしく、団体さんもやってきた。しかし、牧場内の散策中は、ここもまた我々の貸しきり状態。

画像はなぜかヤギに好かれて、舐められたり頭をグリグリされたりのケーコちゃん。

「ヤギ、牛、馬、・・・犬は見かけなかったけど」

「まるでイギリスの牧場風景」とケーコちゃんが表現する、境がわからないほど広い牧場を歩いた。3頭の馬(と人)とすれ違い、牛に見つめられ、動物のフンやモグラの穴をおもしろがり、初めて聞く鳴き声の小鳥を観察したりして、何もかもが嬉しかった。

次に訪問した蓼科らしい有名スポット、「バラクライングリッシュガーデン」には各地から見学者が大勢来ていた。計算しつくしての造園だろうが、まるで自然の中にいるようだった。

「・・・帰りたくないよぉ」(女神湖畔にて)

最後の目的地、諏訪湖畔の「片倉温泉」に向かった。千人風呂、ラドン風呂で有名なこの公衆浴場に入湯。500円の入湯料、タオルは120円、ロッカーは50円だったが、入ってみる価値あり!

今回も、ケーコちゃんの大胆快適なドライブで、リラックスの2日間を過ごすことができた。・・・あぁ、帰りたくなかった。




   
2009/6/19(金)
必要なもの
「寝る子は育つ、だからね」

お気に入りの寝床のアル。アルはこの寝床が好きだった。犬はフカフカ布団が好きなのだ。

犬いない暦1年。先週から、「コーギー 仔犬」を検索している。14年前はまだインターネット環境になかったから、『愛犬の友』と電話帳と電話で犬を探した。岡崎のワンワン動物園に行って、いろんな犬を見て、名古屋市内のペットショップに電話して憤慨し、岐阜の国際犬訓練所に電話して見学を決め、見学したその日にアルを連れて帰った。わりとあっさりとアルに出会うことができたのだった。

今回も母の反対に会い(当然そんなものは無視)、ネットでいろいろなブリーダーをチェックし、コーギー飼いの先輩にメールして情報を得て、あるブリーダーとコンタクトを取った。次の休みには見学に行こう。それまでに、必要なものは揃えておこう。アルと暮らした日々の経験と知識があるから、今回は買い物に試行錯誤や失敗はあまりしなくてよさそうだ。アル、ありがとう。アル、これからもよろしくね。




   
2009/6/23(火)
アルの妹がやってきた
「2009年1月3日生まれのディーディーですっ」

午前中、名鉄電車に乗って新安城に行った。『がらくた日記』のウォータン君のお父さんに教えてもらった、コーギーのブリーダーさん、『スマイルアンジョー』のコーギーを見せてもらうためである。(もちろん、連れて帰る気満々。)

アルは4ヶ月と3日で我が家にやってきた。4ヶ月以上の、しっかり育ったコーギーを探していたら、1月3日生まれのもうすぐ丸6ヶ月の女の子がいたのだった。画像は、育ての親の村瀬夫妻と「ディーディー(ダンディの娘)」と呼ばれていた子犬の記念写真。仔犬の母犬も見せてもらった。おっとりとやさしそうな子だった。

「この切符でお昼の名鉄電車に乗ったの」

どう考えてもカーナビのない車で見知らぬ土地に行く自信がなかった私は、名鉄で行って、帰りは「タクシーに乗ってでも・・・」仔犬を連れて帰るつもりだった。

「電車で大丈夫ですよ」と言うスマイルアンジョーさんでお借りしたカゴに入れて、270円の乗車券(手回り品切符)で仔犬を連れて帰った。感心なことに、仔犬はカゴの中で、騒がずおとなしくしていた。

「はじめまして、アタシがジェリーです!」

家に着いたのが、午後1時頃。仔犬はさっそく家中を探検。コーギーの体力おそるべし!果てしなく動き回り、水をガブガブ飲み、こぼし、また動き回り、私のベッドは高さがかなり低いのだが、すっかり気に入ったようで、「ちょっと昼寝したいんだけど」とベッドに横になっている私に構わず何度も飛び乗り歩き回った。

「今度はのんびりおおらかに育てよう」と、慣れるまでは好きにしていいよ、と、見守る。アルには本当に悪いことをした。犬を飼うのが初めてで、最初の頃は何もかもが試行錯誤、あるいは何もかもがマニュアル通り、アルはずいぶんストレスを感じたことだろう。アルにとっては迷惑な飼い主だったろうね。

仔犬の名前がなかなか決まらなかった。最初、「安城(あんじょう)」生まれだから「アンジー」を考えていた。「ディーディー」と呼ばれていたからそのまま「ディーディー」と呼ぼうかとも思った。しかし、父は「リーリー」と呼んでいるように聞こえるし、母は「ジージー」と言っているように聞こえる。うちのジージとバーバは濁音の発音が苦手か?そこで、名前を再考。ちょこまか動き回る仔犬を見ているうちに、「トムとジェリー」を連想し、「ジェリーだ!」と決定。

アルを思い出させる動きや表情に、つい「アル・・・じゃなくて、ジェリー」と呼びかける我がファミリー。本人もまだ、自分が「ジェリー」と名付けられたことがよくわかっていない模様。この仔犬を一番喜び、一番必要としていたのは、反対していた母だったように思う。踊りのお稽古から帰ってきて、着物姿のまま、「アルそっくりだね、かわいいね、よく来たね、いい子いい子、美人だね、アルそっくりだね」と抱きしめていた。

現在9時50分、くたびれ果てたジェリーは、ようやく私の部屋の引き戸のそばで寝ている。今日届いたばかりの犬用ベッドは完全無視・・・。




   
2009/6/24(水)
怒った母オオカミの顔で
「腹減った・・・」

「この子は食が細いので、とにかく食べさせてください」と、ブリーダーさんに言われたが、その通り、なかなか食べない。アルも生後半年前後は、食べたり食べなかったりで、ひどく心配したのを覚えている。昨夜のごはん(ヒルズのサイエンスダイエット、小粒のカリカリフード)は、食い付きを良くするために、缶詰フードを少々混ぜ込み、ミルクが好きらしいので牛乳をかけてやったが、なかなか食べず、結局は3分の1ほど残してしまった。今朝はとうとう食べなかった。

時間になると台所をうろつくのだが、フードを前にすると、結局は食べずに、水だけ飲むのだ。食べるよりも遊び? 画像は、盆栽用の何かの木の根っこをかじっているジェリー。(食べはしないが。)

「腹いっぱい」

妹と上の姪がジェリーを見に来た。しっかりなでてもらったようだ。姪たちがくる前と帰ってからは、私の机の下で寝ていたらしい。

ほぼ24時間、水だけしか飲んでいないから、いきなりカリカリフードではいかがなものか・・・、食べ物はうまいものだと興味を持たせるのが先決かも・・・と、少々工夫することにした。こんな時は、「ゆがいたササミ」である。ゆがいたササミ半分とゆで汁少々、今日買ってきた犬用ミルク(粉末をぬるま湯に溶かした)を50ccと朝のフードのうち大さじ1を混ぜたら、夢中で食べた。「もっと!」という顔をしていたので、犬用ミルクを同量作り、朝のカリカリフードの残りと混ぜたら、これも完食。その後、食事中の我々を見ながら、うとうとと眠っていた。

「気持ちいい〜」

ソファに乗って父になでてもらいながら、リラックスしているジェリー。仕草のひとつひとつがアルを思い出させる。

さて、この令嬢ジュリーならぬ令嬢ジェリー、昨夜は私の部屋で眠ったが、時折私のベッドに飛び乗っていた模様。今朝、美容院と英会話に出かける準備をしている私を見て、何を思ったか私のベッドに飛び乗りベッドカバーにオシッコ。夜も、私のベッドでオシッコ。耳をかゆがるジェリーの耳掃除をしようとするが嫌がり私の手に軽く歯を立てようとするので、私は「カーッ」と鼻にシワを寄せ歯をむき出した「怒った母オオカミ」の顔をしてみせた。すると、ジェリーはハッとした様子で服従のポーズを取り、おとなしく耳掃除をさせてくれた。そして、しばらくすると嫌がっていたケージにも(イヤイヤながらも)自分から入っていった。

今日の夕方近所のスーパーで買ってきたペットケージの中でほんの数分、「キュンキュン、ピスピス」言っていたが、もう眠っているようだ。ごはんとネンネは仔犬のお仕事、だからね。




   
2009/6/25(木)
遊び方
「遊ぼうよっ!」

ケージの中のジェリーは、途中、鳴くこともなかった模様。6時半に、そろそろよかろう、と、ケージの扉を開けてやった。ジェリーは飛び出してきて、私にあいさつ。

「おはようっ! ネーチャン、ネーチャン、また会えたね! 嬉しいよ! 最高だね! 興奮しちゃうね! おはよう!おはよう!おはよう!」・・・と、ジェリーの熱烈なあいさつは延々と続いた。7時半頃、湯がいたササミとドライフードと犬用ミルクの朝ごはんを元気に完食。・・・3粒残した。画像は朝のジェリーの様子。仕事に出かける前に、今度は右耳の耳掃除を済ませた。

ジェリーはオモチャが好きなようで、辛抱強くオモチャで遊ぶ。夜9時半に帰宅した私に熱烈なあいさつをして、私がお茶漬けを食べ終えるのを待って、オモチャを持ってきた。アルは強く引っ張るのが好きだったが、ジェリーは放り投げたのをくわえて持ってきて、「もう一度投げてよ」という感じ。




   
2009/6/26(金)
今日は何してたの?
「イイコしてたよ」

ジェリーは、カメラを向けると、こうして首をかしげる。なんだろ?と不思議がっているのだろうか。

世界中でいろいろなことがあった今日、ジェリーは、庭でウンチして、オシッコして、リビングでもオシッコして、ウンチして、洗面所でもオシッコした。平和だ。

まだトイレがどこか決められないでいるようだ。アルも、生後半年までは、命中率は低かったから、多分これが仔犬の平均的トイレ事情なのだろう。二匹目の犬ともなると、我々人間もおおらかなもので、「おお、ここにもシッコしていたか。微妙にハズレてるね」などと状況を楽しむ余裕がある。それにつけても、アルには気の毒なことをしていたものだ。

昨夜、ジェリーの体重をはかったら、6.6キロだった。6月8日の体重が6.75キロだったらしいから、・・・え?減ってる? 食事は残さず食べているし、湯がいたササミと犬用ミルクの分だけ摂取カロリーは多いだろうし、ウンチの状態も今のところ問題ない。明日もおいしく食べて、たくさん遊ぼうね。




   
2009/6/27(土)
今日は暑かったから
「ネコみたい、ってどういうこと?」

昨日の画像と似ているが、首の傾きが逆である。前足のそろえ方は、まるでネコのように行儀がよい。・・・が、胴長コーギーの宿命か、後ろ足は投げ出している。

犬のごはんの食べ方は、「いっただっきまーーす!」・・・(5秒)・・・「ごちそーさまでしたーーっ」、というものだと思っていたが、ジェリーの場合は、一気に完食するということはなく、ドライフードの一部を残す。そして、遊びながら、「・・・あ、ごはん、残ってるじゃん」と何度かに分けて、食事に立ち寄り(?)、結局全部食べてしまうのだ。

『綿の国星』で、ネコはネコマンマの半分を食べて遊びに行き、残ったごはんの半分(つまり4分の一)を食べてまた遊びに行き、さらにその半分を食べて遊びに行き・・・、そして次のごはんまでにきれいに食べてしまうのだ、と読んだが、それに似ている気がする。

「呼んだ?呼んだ?呼んだーーー?」

「ジェリー」と呼ぶと、ピュッと反応し、駆け寄ってくるようになった。犬は簡単に自分の名前を覚えたが、人間の方はまだ覚えられないでいる。

私は、「アル・・・じゃなくて、ジェリー」、「ジュリー・・・じゃなかったね、ジェリー」とやってしまうし、両親は、必ず「・・・トムと・・・ジェリー!」と呼んでいるらしい。大丈夫だっ、新しい名前のひとつやふたつ、必ず覚えることができるさっ。

今日はとても暑かったから、ジェリーはたっぷり水を飲んだらしい。そして、たっぷりのオシッコを、リビングの洗えるトイレシーツ大サイズの上に済ませていた。どうやら、トイレの場所を「リビングのテレビの前あたり」と決めたようだね。




   
2009/6/28(日)
活発な一日
「抱っこの仕方、ちょっと変じゃないの?」

ジェリーは、抱っこされていても、カメラを向けられると、首をかしげるポーズを取るんだね?

いつもより1時間帰宅が遅くなった今日、ジェリーの一日の様子を聞いてみた。夕食は、一気に完食したそうだ。他にドライフード5粒を、「お手」の練習時に食べたとのこと。オシッコもペットシーツ上への命中率が高くなった。しかし、ウンチはなぜか、ペットシーツ上にはしないことにしているらしい。

感染症予防のための3回目のワクチンをまだ打っていないので、お散歩はさせていない。しかし、今日は、リードをつけて初めて敷地外に連れ出したそうだ。まず、フェンスから外になかなか出ようとしなかったらしい。今日のお出かけは、家から2メートルのみ。いったん出てみると、今度は「ヤダ、帰りたくない」と長いこと頑張っていたらしいが、ついには父が抱っこして家に入れたそうだ。元気な子になりそうだ。




   
2009/6/29(月)
特技その1
「特技? 普通でしょ?」

ジェリーは、教えてもいないのに「持って来い」ができる。きっと、ブリーダーさんが教えてくれたのだ。画像は、私の帰宅後、「持ってこい」で投げたオモチャを持ってくる様子を写したもの。20枚撮って、顔になんとかピントが合っているのがこれ一枚。ということは、ジェリーは20回も「持ってこい」遊びをしたのだ。

「おもちゃが大好きです」とブリーダーさんがおっしゃったが、その通りだった。カモのピーピーぬいぐるみが好きで、くわえてあちこちに持って歩く。昨日の朝は、庭に走り出て、お気に入りの場所の樫の木の根元からカモのぬいぐるみを引っ張り出した。「そんなところに片付けてたの?」

今日は雨、、午後からはぐっすり眠っていたらしい。夕食は一気に完食し、オバーチャンと「お手」の勉強をしたのだそうだ。




   
2009/6/30(火)/
有意義な一日の過ごし方
「たっぷり遊んだよ」

食べて遊んで、いたずらもして、今日もいろんな勉強をしたジェリーは、私の帰宅時にはかなり眠たそうである。

「手のひらにこのくらいかな?」と適当に与えていたドライフードの量を量ってみたら、その少なさにびっくり。フードの袋に記載の必要量よりも半分以下だったので、昨日から増量してみた。今朝も必要量よりも少なめだが、おとといまでよりも多めに与えた。食後、ジェリーはリビングでオシッコとウンチ。

しまったっ! 食べさせすぎたかっ?! 最後のほうがゆるゆる。それでもジェリーは元気に走り回るので、下痢便があちこちにチョビチョビと落ちるではないかーーっ! 朝から拭いて回る生活。

「家具にぶつかるんじゃないかと思うほど勢いよく、ダーーーッ、ダーーーッと走り回って、水の容器に鼻先を突っ込み、水を跳ね上げ、また走り回って、・・・この子どうしたの?と思うほどに絶好調だった」と両親が報告。絶好調だね、ジェリー。「そうそう、お母さん、お母さんの草履をジェリーがかじったみたいだよ」と、母の「もうずいぶん履いたけど、まだ捨てるほどにはくたびれてはいない」という草履を見せた。母はただただ驚いていた。「アルは木製のものをかじったけど、この子は服や草履が好きなのかねぇ?」と。




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