『怒涛の鯨のタタキ』
2009年7月の日記



「アルちゃんにそっくり」と評判のジェリー。
ジェリーはパワフルな女の子。

フードはひと粒ずつカリカリと噛んで食べ、
勢いよく水を飲み、
弾けるような熱烈なあいさつをする。
慎重だけど、臆病ではない、
とても明るいワンコだ。

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2009/7/1(水)/
今日覚えたことは?
「ジーチャンの椅子にのって、ジーチャンと遊んだよ」

朝ごはん(サイエンスのパピー用ドライフード4分の3カップ、鶏のササミ2分の1本、犬用ミルク30cc)を一気に完食。「少しずつ残して食べて、まるでネコみたい」と思っていたが、単に多かっただけなのだろう。こういう一気食いの姿は実に犬らしい。ウンチも問題なし。

6時半に私を起こし、朝から遊びに誘い、走り回り、ウンチしてオシッコして(命中率は飛躍的に向上)、昼寝して、ひとり遊びや「持ってこい遊び」をして、ジェリーは元気に一日を過ごしたようだ。「今日は、(ジーチャン指定席の)ソファに飛び乗り、ジーチャンに熱烈なあいさつをした。アルはここまでずうずうしくなかったよな」、と父は言ったが、アルがソファでくつろぐ姿の証拠写真は山ほど残っている。

きっとアルが、「そろそろジーチャンと仲良くするといいよ、遠慮しなくていいんだよ」と教えたのだろうな。




   
2009/7/2(木)
今日の試練
「なんで疲れてるのかって?」
「・・・わかんないよ」


父に頼んで、ジェリーを動物病院に連れて行ってもらった。「感染症予防ワクチン3回目」と「フィラリアの薬処方」、それに「ノミ駆除薬処方」のためである。体重は6.86キロ。動物病院の診察台の上でのジェリーは、大変いい子だったそうだ。

朝ごはん、ササミのかわりに、鶏肉を使用した缶詰フードをドライフードに混ぜて犬用ミルクをかけたが、匂いばかりをかいで、なかなか食べはじめなかった。食べ方も慎重な様子で、熱心さは感じられなかった。夕食は、ドライフードカップ半分に犬用ミルク30ccをかけたものを与えたら、「肉は?」という様子だったらしいが、ミルクをなめてからドライフードもひと粒ひと粒カリカリと噛みながら、全部食べたとのこと。

今日は全般にいい子でおとなしく、よく寝ていたとのこと。アルが注射のあとはよく眠っていたから、ジェリーもそういうタイプなのかもしれない。夜、私が帰宅してからも、遊び方はさほどしつこくなく、10時半にケージに入れてやったら、すぐに眠りについたようだ。今(11時半)ジェリーの様子を見ると、狭いケージの中で仰向けになって眠っている。




   
2009/7/3(金)
トイレに始まりトイレに終わる
「今日もイイコだったよ」

「今日もイイコだったよ」と、両親が報告する。ごはんはひと粒も残さず食べ、オシッコも90%以上の確率でペットシーツに命中する。遊んでもらえなくても、ひとりで(へちま製)ボールやカモのピーピーぬいぐるみを放り投げ、追いかけつかまえ、また放り投げ・・・と遊んでいる。掃除機を獲物とみなし、吠え立て追い詰め、噛み付こうとする。人間の食事の時は、興味を示さず、そこらで寝ていたり遊んだりしている。

ジェリーはいい子だ。・・・しかし、今朝、調子に乗ったジェリーは、なぜか私のベッドに飛び乗り、防水カバーの上にウンチした。オシッコではなく・・・。こりゃーーーっ!ジェリーーーーッ!!ベッドはトイレではないぞっ!

ワンコとの暮らしは、トイレの躾けに始まり、トイレの介護に終わる、・・・多分。




   
2009/7/4(土)
早寝早起き
「もう少し早く帰れないの?」

ジェリーの朝起きのタイムリミットは6時半である。5時半頃に「おはよう」と遠慮がちにあいさつした朝もあったし、6時過ぎに「そろそろ起きようよ」と要求した朝もあったが、ここ2日ほどは、6時半きっかりに、ケージの扉を叩く。私が6時半まではベッドから出る気がないのを知ったのだろう。

この時刻を過ぎてケージの外に出すと、「トイレ、トイレ、トイレ!」とトイレを探す様子がかなり切羽詰る様子だ。なにしろ、トイレの前に私に熱烈なあいさつをしなければならないと決めているようだし。

昨日までは私の帰宅後、遊んでから寝ることにしていたようだが、今日はどうにも眠かったらしく、さっさと書斎に戻っていった。そして、「ネーチャン、ジェリーは眠いよ」と一声呼んだ。今日届いた木製サークルの中にケージとペットシーツを置いたが、11時半現在、ジェリーはペットシーツの上で寝ている。




   
2009/7/5(日)/
ジェリーはいいこだよ
「キャリーよりこっちの方がマシだね」

ジェリーがやってきた日に到着したのが円形のラウンドベッド。同日に購入したのがペットキャリーケース。昨日到着したのが木製サークル。ジェリーがひとりで留守番する時もあるかもしれないので、その時のための木製サークルだ。私のベッドに飛び乗りオシッコやウンチしたり、電気コードをそっとなめたりすることがあるジェリーの安全のためにも、安心できる巣を用意したつもりなのだが・・・。

今夜帰宅したら、ジェリーがずいぶん遠くからやってきて出迎えてくれた。どうやら(ビルトイン)車庫から出てきた気配。車庫には、木製サークルが入ってきた大きな段ボール箱を開いて敷いてある。「好きに使っていいぞ」というジェリーへの父の意思表示だろう。それを端から辛抱強く食いちぎって破壊しているようだ。おなかすいているのかな?

明日には、躾けやお散歩訓練用のクッキーが「inu no sora」さんから到着するよ。いっぱいお勉強して、もっとイイコになろうね。




   
2009/7/6(月)
知らないうちに、あっという間に
「お手? できるよ」
「ネーチャンには教えてもらってないけどね」


両親の報告によれば、今日、お散歩デビューしたそうだ。アルがよく行った公園まで、父によく従ってりっぱな散歩振りだったとか。何の躾けもしていないのに、よくやったぞ、ジェリー。

アルには、何度か首輪抜けをされて怖かったので、ハーネスを利用したのだが、今思えば、骨格が定まらない時期からハーネスを使うことの弊害もあっただろうし、散歩の躾けもできずに終わってしまったのだ。その反省もあって、(おそらくチョークカラーで歩行のしつけをされているであろう)ジェリーにはハーフチョークカラーやチョークカラーを使うことにした。「inu no sora」からパラシュート布素材のチョークカラーとリード、「ペピィ」からハーフチョークカラーとリードを購入。試しに両方を使ってみたが、飼い主が躾け初心者とあって、ハーフチョークカラーの方が安心して使えた。本格散歩は、ブラウン色のプレミアカラー(ハーフチョークタイプ)で出かけたらしい。よかった、よかった。

「お手も上手だよ。手を高々とあげるんだよ」と母の報告。「inu no sora」から届いたミートクッキーの効果も抜群だ。「お手」、「伏せ」、「待て」は我が家のワンコには必須科目だから、ジェリー、がんばってね。




   
2009/7/8(水)(@九頭竜、ひるがの)
テーマは「水」
「どこ行くの?」

朝からジェリーは元気。ご飯の前に家の中を走り回り、車庫の広いダンボールの上でオシッコ。ごはんの後に、悪びれることなく、気に入った場所を見つけてウンチ。

7日・8日と、ケーコチャンと今年3回目のドライブ旅行。私の休みに合わせて有給休暇を取ってくれるのだ。今回の目的地は、郡上八幡と九頭竜湖。朝は日も差してきて、ひょっとしたら「晴れ女」の面目躍如か?このまんま晴れていてくれっっ。

「大滝大鍾乳洞はケーブルカーで登るんだよ」

大胆不敵にして細心の注意を払うドラーバーのケーコチャンに「ちょとヤバイかも」と言わせる雨に降られつつ、大滝鍾乳洞に到着。我々が口開けの客、いきなりの貸切状態。

「隊長っ! 足元に注意してくださいっ!」とふざけつつも、約700メートルの公開ルートを楽しんだ。水が流れ落ちる「神秘の大滝」は命を感じさせた。

「郡上八幡、ゴジラとモスラのフライ?」

郡上おどりで有名な郡上八幡に到着。郡上おどりは7月11日からスタートし、9月5日まで連日続くのだそうだ。

雨が降ったりやんだりの中の街歩きで、「ゴジラのフライ」を見つけた。食品サンプルは、郡上八幡の地場産業だ。「サンプル工房」で嬉々として食品サンプルを選んだ。

有名な「宗祇水」の水をすくい、豊かな水を活かした町並みをカメラに納め、斉藤美術館ではお茶をし、水琴窟の澄んだ音を聞いた。

この町の慈恩護国禅寺の庭園は忘れられない。今回の旅のすべては、ここで座って庭を眺めたわずかな時間に凝縮された・・・といっても大げさではあるまい。

岩と池と草木、絶えず響き渡る滝の音、降る雨は池の表情を変え、宇宙さえも感じさせ、いつまで見ていても飽きなかった。見た瞬間に我々の肩こりも体の重さも消え去った。癒しと安らぎの世界に浸った。幸せなことに、ここでも貸切状態だったので、かなり長い時間、座って庭を眺めていた。

写真撮影禁止だった。しかし、このお寺のパンフレットの写真も、この庭園の素晴らしさを写し取ることはできていない。ここには行くべし、見るべし、感じるべし。

「九頭竜駅前の恐竜」

九頭竜湖の近くにある国民宿舎パークホテル九頭竜に宿泊。高校の合宿のような気分を味わった。華美でなく、無駄がなく、清潔。他に何が必要だろうか。「これでいいのだ!」と森林浴を満喫。・・・雨だったが。・・・激しく雨、だったが。

翌8日朝、JR九頭竜駅に併設の道の駅「九頭竜」に立ち寄る。「えごま」のアイスがおいしかった。

「牧歌の里にはラベンダーが5種」

牧歌の里に移動。園芸に詳しいケーコチャンの解説付きで、牧歌の里を散策。ラベンダーなど、雨の中だったがきれいだった。

ジャージー牛たちの屋内の居場所とウサギのスペースと馬房とが同じ屋根の下で、ちょうど強くなった雨が弱まるまで、牧舎で動物たちと過ごした。ウサギの中にひとり、アクティブな子がいておもしろかった。「ニンジンくれ〜」と扉をドンドン蹴る甘えっこの馬もいたし、馬の爪切りの様子も見学。「使用済みの蹄鉄」(500円)を見つけた。これは幸運のお守りらしい。「やったっ!ラッキーッ!」。カウボーイハットの西部の男風ファッションのホースマンが、仕事の合間にグラインダーできれいに磨いてくれた。

「水の旅はここから始まる」

牧歌の里から分水嶺公園までは近い。ここから、水は太平洋側の「長良川」と日本海側の「庄川」へと別れるのだそうだ。なんと印象的な・・・。

昨日も今日もけっこうな雨量だったが、なぜか雨をさほどうっとうしいものには感じなかった。ここを見て、我々の旅は「水」(雨)で始まり、生きること、生まれること、を感じるものだったのだと思った。

「忘れちゃいけないソフトクリーム」

我々の旅にはいつも「ソフトクリームは欠かせない」のだが、分水嶺公園のすぐ近くの有名(らしい)ソフトクリーム屋さんはお休み。ソフトクリームがありそうな道の駅をカーナビで検索。分水嶺公園から程近い道の駅「大日岳」に立ち寄った。こじんまりとした道の駅のソフトクリームは「うまいっ!」、お店の前のベンチに座って、圧倒的な森と雨を眺めながら味わった。

「ジェリーも元気だったよ」

3時に「大日岳」道の駅を出て、4時半には我が家へ到着。ケーコチャン、感謝!

ジェリーは帰宅した私とケーコチャンを大歓迎。

ジェリーは精神的に非常に安定した子のようで、私が留守でも(だから?)、落ち着いてサークル内で眠り、夜吠えることもなく、とてもいい子だったらしい。ケーコチャンにもらったボールを非常に気に入ってずっと遊んでいたとのこと。

今日で3日目となる夕方散歩に付き合った. 「アルちゃんそっくりだね!」とアルを知っているご近所さんへの初お披露目となった。

ジェリーはお散歩中には排泄をしない。外でしか排泄しない子になると、雨の日や病気の時に困るから、これでいいかな、と思っている。




   
2009/7/9(木)
早寝早起き、昼寝も大事
「午後は昼寝だよ」

「ジェリーは1時頃から4時頃までしっかり昼寝するよ。昼寝は3人(ジーチャンとバーチャンとジェリー)の仕事だからね」と母が言う。

画像は、父が撮ったもの。同じ位置からの5枚の連続写真で、次第に眠りに落ちていく様子のジェリーを写している。その最後の一枚、すっかり眠ってしまっているジェリー。

今朝方3時半頃、ジェリーがケージの出入り口をかじる音で目が覚めた。サークル内のペットシーツにオシッコのあと。「よしよし、よくやった」とほめて片付けているともう4時。もうひと眠りすることにしたが、ジェリーは「起きて、オシッコしてウンチして、ごはんを食べたいんだけど」、と思っていたに違いない。・・・またもやケージをかじる音が。6時半までうとうと寝たり、寝た振りしたりしていたが、ひしひしとジェリーの視線を感じて、ついに起きてしまう。

ジェリーのおかげで私も早寝(?)早起き。朝ごはんもおいしく食べることができる。ただ、少々寝不足で、日中は「座ると瞬間に寝てしまう」状態。危ない、危ない。




   
2009/7/10(金)
自分の健康は自分で守る
「疲れたらひと休みするよ」

5時半起床、ネーチャンが起きるようにあれこれ工夫する。今朝はケージをカリカリしてみた。
6時半、ネーチャンが起きた。全身でおはようのあいさつをする。ごはんができるまで走り回って遊ぶ。おっとその前に、車庫のダンボールの上でオシッコとウンチ。
7時10分、朝ごはん。今日もゆでたササミ半分とドライフード1カップ弱、犬用ミルク50cc。完食。
7時30分、なんだか変な感じ・・・食べた朝ごはんを全部、吐いちゃった。ネーチャン、全然心配してないみたい。
7時45分、ネーチャンが掃除機をかけ始めた。「掃除機と遊びたいっ!」と言ってるのに、ネーチャンに閉じ込められた。・・・チェッ。
8時10分、外でブラッシングと耳掃除。嫌いだけど、ガシッとつかまれたので逃げられなかった。


朝ごはんを吐いてしまったジェリー、昼間は遊んで昼寝して、夕方になったら散歩して、それから玄関⇒庭⇒車庫⇒台所⇒玄関⇒・・・エンドレスで全速力で走り回ったらしい。「いったいどうしたの?ジェリー??」と不思議に思うほどの元気よさだったらしい。この全力疾走でもよおしたらしく、廊下にウンチ。そして夕食。朝ごはんと同内容同分量のごはんを完食。食後は動き回らず、そのままコテッとしばらく横になっていたとのこと。・・・ジェリー、学習したのか?その後30分ほど母と遊んで、眠くてたまらなくなった頃に私が帰宅。眠そうなジェリーを抱っこして運び、そのままサークルに入れたのが9時半。何も文句を言わずに、眠っている。

「ふっふっふ・・・、明日も朝から遊ぶんだ」




   
2009/7/11(土)
ごはんは一心不乱に
「ごはんは大事だよ」

今朝のドライフードとササミにかけた犬用ミルクは、昨日までのと違うメーカーのもの。昨日までは、東急ハンズで買った森永のもの。今日からは、ケーナインのもの。

「おすわり」、「待て」のコマンドに従わせてから、「よし」と食器を示す。ジェリーは匂いをかいで確認してから静かに食べ始める。うちにきた当初3日間ほどは、ジェリーの食事中に我々が音を立てたりそばを通ったりすると、ビクビクッと反応して、食べるのをやめたりしたものだが、今や「一心不乱に」食べている。ドライフードをひと粒だって残さない。食器の内側はもちろん、外側までなめる勢いである。

「ジェリーは実に犬らしい犬」と母が言う。ブリーダーさん(あるいはハンドラーさん?)のところで実によくしつけられていて、我々の苦労はほとんどゼロ。今日も元気に遊んで、食べて昼寝した。明日もきっとそう・・・遊んで食べて昼寝して、私の帰りを待ちながら、玄関のツッカケサンダルを破壊するのだろう。




   
2009/7/12(日)
無限の可能性?
「何でもできそうな気がするよ」

帰宅すると、ジェリーが垂直跳びで歓迎してくれる。「わかった、わかった、ジェリー、ありがと、もういいって!」・・・ジェリーの愛を全面的に受け入れる余裕は私にはない・・・のかもしれない。

「今日の散歩で、ジェリーは外でオシッコした」との報告あり。外でしかオシッコしない子になると、あとで大変に苦労するのだが・・・まあヨシとしよう。

「ジェリーはソファからソファに飛び移った」との報告もあり。だから、ソファの位置が妙にずれていたのだ。ジャンプさせまいとしてソファの距離を遠ざけたのだろうが、逆効果になるかもしれない。「より高く! より速く!」とジェリーのモチベーションが高まってしまうかも。

アルも生後半年頃は絶好調で、近所の体育館の屋外ステージから大ジャンプをして私の肝を冷やさせたことがあったっけ。




 
2009/7/13(月)
個性
「アル、ってなーに?」

帰宅したら、母がジェリーに「おすわり」・「お手」・「コロン」・「待て」を教えていた。

食事しながらその様子を眺める。「違うって、アルじゃないよ、ジェリーだよ」、「ジェニーでなくてジェリーだよ」、「ジョニーでなくてジェリーだって」、「トムじゃなくてジェリーだって」・・・ジェリーの発音が一番難しいのかも。しかし、そんな母のコマンドをジェリーはよく聞き分け、「ジェリー」と呼ばれた時のコマンドには上手に従っていた。

「アルとジェリーは全然違うんだな」と、散歩に連れ出す父はその違いを大きく感じている様子。アルはわりと警戒心の強い子で、犬に対しては背中の毛を逆立ていたし、小学生の子どもはもっとも苦手で、遠くに見かけた時から避けていた。ジェリーは、他の犬に吠えられても平然としているし、子どもを見ると寄って行きたがるし、ボール遊びをしている親子を見ると、どうしても参加するのだという強い意思を示すのだそうだ。




   
2009/7/14(火)
眠い時は暴れる?
「サークルの外で寝てみる・・・」

その昔、アルはひとりリビングのサークルの中で眠った。9歳頃、アルは夜に我々を呼ぶようになったが、それまでの9年間、アルはひとりで夜を過ごしていたのだ。

アルとの暮らしの中で、「犬が吠えるのには理由がある」ということを学んだ。一部マニュアル通りの生活をアルに強いたことがアルの病気につながったのではないか、と思ってしまうこともある。

ジェリーは眠いのに寝そびれている時など、円形ベッドを掘ったり、ぬいぐるみを振り回したり、とにかくなでてくれと要求したりする。そうやって注意を引いてから、そこらに転がって寝てしまうのだ。それからは、私が抱っこしてサークルに入れても、「開けてよ、遊びたいっ」と抵抗することはない。さて今日は、サークルに入れたら、その中のケージに自分から入って行って熟睡しているようだ。




   
2009/7/15(水)
遊びが上手
「ケーコチャンにもらったボールだよ」

ジェリーはボール遊びが上手。私の手元にボールを落とす。私がボールを投げる。ジェリーが追いかけ持ってきて、私の手元にボールを落とす。何度も何度も飽きることなく嬉々としてボール遊びを繰り返す。

人間が相手しなくても、ひとりでも遊んでいる。自分でボールを放り投げたり蹴ったりして、そのボールを追いかけ、くわえて持ってきて、元の位置に落とし、また蹴って、追いかけ持ってくるのだ。

アルは「持ってこい」より「引っ張りっこ」が好きだったので、犬がこうしてボールやオモチャを持ち運ぶ姿は珍しいものに感じる。遊び方にも個性が出るんだな。

昨日も今日も33度以上の猛暑。ジェリーはたっぷり水を飲み、散歩の後は洗面器の水に前足を突っ込んでバシャバシャと水を跳ね上げて遊び、たっぷりオシッコして、昼寝して元気に過ごした。




   
2009/7/16(木)
手遅れになる前に
「広いんだけど、狭い・・・」

ジェリーの寝姿。1メートル20センチ四方の木製サークルの中に、Mサイズのケージを扉をはずしてセット。これがジェリーの住環境。このサークルに入れてやると、ほんの数分、フェッチをかじったり、水を飲んだりして起きているが、すぐに寝てしまう。

アルの時代はカーペットを敷き詰めていた廊下、今ははずしてしまってフローリング。台所から廊下にかけて、ジェリーは「よーいドンッ」とひとりで何度も走り抜ける。ワンワンすべらんを塗布していない場所では、すべっているし、何年か前に塗布した場所も、ワックスの効果が弱まっている模様。危険だ。犬にとっては、フローリングはまさにスケートリンク。成長期の仔犬にとって、いいはずがない。来週の4日間の夏休みには、フローリング全体に「ワンワンすべらん」をワックス掛けすることにしよう。




   
2009/7/17(金)
ジェリーの戦い(遊び)
「・・・ちょっと休戦」

ジェリーは掃除機が大好き(大嫌い?)。掃除機をかけ始めると、戦いを挑む。うるさくって仕方がない。モップにも戦いを挑む。「ダメッ」と何度言っても、掃除機に対する興味はまだ消えないようだ。背の高さ(?)といい、顔の大きさ(?)といい、ちょうどよい遊び相手に見えるのだろうか。

洗面所でドライヤーを使い始めたら、ガウガウとすっ飛んできたが、「ドライヤーには吠えないのっ」と言ったら向こうへ行ってしまった。言ってることがわかったのだろうか?

ひょっとしたら、脚のローラーマッサージ器の音にも反応して戦いを挑むかもしれない・・・と、ジェリーがうちに来てからというもの、マッサージ器を使えないでいる。アルもこの機械には反応して食いついていたことだし。




   
2009/7/18(土)
ジェリーは平気
「暑くないかって?」

アルは、夏は抱っこされたがらなかった。思えば、クールなワンコだった。そして、照れ屋で人間臭かった。

しかし、ジェリーはとっても犬っぽい犬だ。犬として正しく甘えっこだ。これがジェリーの生命力なのだ。

今日は、妹一家のうち、上の姪っ子をのぞいた3人がやってきたそうだ。なんだかとても美味い水羊羹(?)や和菓子を持ってきてくれて、ジェリーの相手をして帰ったらしい。ジェリーは熱烈に歓迎したはずだ。そしてみんなに「私って愛されてる?」という感激(?)を与えたのだろうな。




   
2009/7/20(月)
様子がおかしい?
「毎日少しずつ変わっていくんだよ」

昨夜は睡魔に負けてHP更新断念。名古屋の蒸し暑さは体力を消耗させる。

「鬼平スペシャルを録画しておいて!」と頼んでおいたら、妹がDVDに録画して持ってきてくれた。下の姪っ子も一緒である。今日は部活もバイトも休みらしい。ジェリーはまたもやたっぷり相手してもらったことだろう。

さて、ジェリーの様子が少しおかしい・・・ような気がする。いつもを「100」とするならば、今日の様子は「98」で、ほんのわずかの「1」か「2」おかしいだけである。『こういう神経質な観察をする飼い主持ってると、ストレス感じちゃうよねっ』とジェリーが思っていたりして・・・。

昨日までほぼ完璧だったオシッコが、今日は午後以降なぜかしら失敗続き。そして、夜、私の帰宅後、二度、嘔吐。嘔吐したものは、夕食のドライフードと犬用ミルクのみで、変なにおいもしないし、血が混じっているということもない。さらに何度か吐こうとするが何も出てこない。眠いのに眠れない、気持ち悪い・・・そんな様子だったが、しばらくなでていたら、ようやく落ち着いたのか、睡魔の方が勝ったのか、サークルの外で眠ってしまった。

今日は昼寝しそびれたらしいから、ジェリーも疲れたのだろう。毎日暑いし、食の細いワンコには辛い季節だ。




   
2009/7/21(火)/
夏休み初日
「おもちゃ、欲しい?」

今日から4日間、夏休みである。夏バテ寸前、腰痛爆発寸前・・・なんとか間に合った。まずは、明和治療院で、ガチガチの体をほぐしてもらった。しかし、体が固くなりすぎていて、元に戻らず。「朝起きた時、体が固くなっていて動けないでしょ」と図星をさされた。その通り、起きてから数時間は、腰にゴムチューブを巻いているのだ。

ジェリーは起きた瞬間からパワー全開、元気炸裂、弾丸娘だ。私が休みに入ったのを知ってか、今朝は5時に「オハヨッ!」と一声吠えた。サークルから出してやったが、部屋からは出さない。「好きにしなさい」と私は寝なおした。もちろん、ジェリーは特大サイズのペットシーツにオシッコして、ウンチして、ひとりで遊んで、寝なおした模様。

昨夜は吐いたり、少し様子がおかしかったが、今日は大丈夫。朝と夕の散歩は早足でサクサク歩く。朝ごはんは、母が少なめに与えた模様。午後、リビングで間食をしていた私のそばにやってきてしきりに匂いをかぐ。食べ物に興味があるのかな、と、かねてより準備していた犬用ミートクッキーを与えたら、夢中で食べた。晩ごはんには、カップ半分強のドライフードにゆがいたササミ半分と牛ひき肉(テフロン鍋で炒めたもの)大さじ2杯、犬用ミルク小さじ2杯を溶いたものを混ぜた。最初、そっと匂いをかいでいたが問題なく完食。その後のウンチも上出来。




   
2009/7/22(水)
皆既日食、その時ジェリーは
「いつもと同じ〜」

朝方、雨が降ったらしい。空はどんより曇り空、日食観察は厳しそう。

またもや書斎の模様替え。ジェリーのサークルがかなりの存在感で、うっとうしかったのだ。模様替えと掃除が完了したのが11時少し前。その頃には、まるで夕方のような薄暗さと、気温が数度下がったようなひんやり感。いつもなら9時半には昼寝モードに入るのに、掃除に付き合って寝そびれていたジェリーは、日食ピークのその頃、車庫のヨシヅの陰でうとうとしていた。

ジェリーのお散歩は気合が入った急ぎ足。時々、位置確認をしているかのように立ち止まってあたりを見回す。大きな声を発するオバサンを見かけて、しげしげと観察。大柄なミニチュアダックスとあいさつし、アルとよく行った公園に立ち寄った。写真を撮りながら、とても懐かしかった。




   
2009/7/23(木)
予定通りにはいかない
「楽しいこと優先!」

今日は『ワンワンすべらん』をワックスがけする予定だった。しかし、いくつかの事情が重なり、ついでに私のやる気もすっかりなくなって明日に延期。午前中は10時半頃から12時まで、とろとろと昼寝。時折ジェリーがやってきて、「ネーチャンのベッド、低いね。ジェリーにものぼれるよ」と、跳びあがる気配を見せては私に制止されていた。

ジェリーがやってきて一ヶ月。ジェリーはすっかり我が家に慣れた。さっき、抱っこして体重をはかったところ、(多分)7.4キロ。昨日ヒルズのサイエンスダイエットが切れたので、今日からナチュラルハーベストのドライフードに切り替えたが、問題なく完食。元気な散歩に付き合ったら、ハトを見かけるたびに追いかけようとしていた。

カメラを持って散歩に付き合うのだが、「・・・14年前とは違う」とひしひしと感じる。以前は、散歩の度に、しゃがんだり、あるいはほとんど腹ばいになったりしてベストショットを狙っていたのが、今は、「よいしょ」としゃがんでシャッターを切り、「どっこいしょ」と腰をかばって立ち上がり、次なる撮影ポイントへと、気持ちは走っているのだが、実際は単なるすり足で急ぐ・・・。腰に響く。ここ3年で、ここまでひどい足腰になっていたとは・・・、10年後はいったいどうなることやら。ジェリーと私の明るい老後のために、今夜も無理せずストレッチに励もう。




   
2009/7/25(土)/
元気とデリケートの間
「ゆるゆるウンチの5分前」

アルによく似た表情の画像だ・・・。昨夜は、8時半に「ジェリー、ネンネするよ」と私のほうが先にダウン。昨日は、『ワンワンすべらん』を塗布し、乾くまでの3〜4時間を、風通しの良い車庫でジェリーと過ごした。お昼のパンを食べ、車庫備え付けの漫画専用本棚から『夜叉』(全12巻、吉田秋生著)を取り出し、ポップコーンを食べながらリラックスタイムを過ごした。・・・が、しかし、11巻までを読んだ時点で4時間経過、ふと気付くと眼精疲労による頭痛に襲われていた・・・。なんてこったい。

物音には敏感なジェリーは、パヴァロッティの歌声は嫌がらないことがわかった。昨夜、バファリンを服用し目枕を当てて早々にベッドに横になり、「ジェリー、パヴァロッティを聴くよ」とCDを流したら、ジェリーは、ストンとベッドの足元に横になった。パヴァロッティが子守唄になるとは、よくできたワンコではないか。

今朝、食事前の朝の散歩で、ジェリーは珍しく散歩中に排泄を済ませたらしい。上出来のウンチ。朝食後、なんだか人目を気にしつつ、そわそわしていると思ったら、またウンチ。・・・ゆるい。ペットシーツの上にのっかった部分以外にも、あっちにもこっちにも、ほらジェリーのお尻にもまだ残ってるっ! 実は昨夜のウンチもちょっとゆるかった。フードを変えたからか、量に問題があるのか、寝不足のせいか。・・・と少々心配したが、今日の夕方のウンチは「普通」だったとのこと。ジェリーはまだ成長途上の中幼犬。我が家にすっかり慣れたように見えるけれど、毎日いっしょうけんめいに生きようとしているのだろうな。




   
2009/7/26(日)/
梅雨明けはまだか?
「洗濯物が乾かないねぇ」

午後から降ったりやんだりの雨、・・・というか、土砂降りの雨。ジェリーの洗濯物が乾かないね。

ジェリーのウンチが今日もゆるい。今度のドライフードは「軟便になった」とのモニターの意見もいくつかあったが、ジェリーがそれに該当したのだろうか。アルの時の反省もあって、肉ッ気の多いフードを選んだのだが、それが裏目に出たか・・・。しかし、「3日間はゆるかったが、その後良い状態になった」との報告もあったから、もう少し様子を見よう。

ウンチがゆるいということは、ウンチを済ませたつもりのジェリーが、点々と落し物をしながら歩き回るということで、雑巾や洗えるペットシーツの洗濯物が増えるということだ。それでも、お散歩の姿はかっこよく、掃除機には吠えずに戦いを挑むジェリーはなかなか賢い。眠くてたまらないだろうに、私の帰宅を出迎えてくれる。ジェリーの調子が狂うのは、天気が悪い時、眠くてたまらない時・・・なのかもしれない。




   
2009/7/27(月)/
天真爛漫、爆走ジェリー
「最高、最高、サイコーーーッ」

これは、1週間前の画像。下の姪っこにじゃれついているジェリーだ。アルもなでてもらうのが大好きなワンコだったが、ジェリーはさらにパワーアップ。

今日のジェリーは、「4回ウンチした。ややゆるめ。とにかく、ウンチしまくった」との報告。遅い夕食を取り終えた私の前で、ジェリーは爆走し始めた。台所から廊下へ、廊下から台所へと、せいぜい10メートルほどの距離を何度も何度も爆走。犬たちがドッグランでプッツン状態で走り回るあの状態である。「・・・あっら〜・・・」とひたすら感心して見守るのみ。・・・と、動きが止まったっ! ウンチだっ! 台所の暗がりにトイレポーズのジェリー。「ジェリー、トイレ、トイレ」と、ペットシーツを示すと、ジェリーが動いた。声をかけるタイミングが遅すぎた。しかし、床に落ちたブツは上物(?)。ゆるくなかった。ジェリーのお尻もチェック。「ほら、残ってるよ」、このへんのキレの悪さ、というか、あわてんぼうな動きは改善されるのだろうか。疑問だ。




   
2009/7/28(火)/
もう大丈夫、かな?
「ひとりで遊べるよ」
「想像力、豊かだからね」


円形ベッドの夏用タオル地カバーは、ジェリーがなめて穴掘ってすっかり汚したあげくに、オシッコしたので洗濯中。しかし、カバーのないベッドはすっかりお気に入りの場所のようで、落ち着いてオモチャをカミカミしている。

ナチュラルハーベストのドライフード、プリモーディアルを23日から与えて6日目、ようやくウンチの状態が良好になった。少しずつ切り替えるのが常識だろうが、「前のがなくなったから」と、いきなり切り替えてしまって、悪いことしたかも。

ササミを混ぜなくても、犬用ミルクを溶いてかけてやらなくても、ドライフードを食べてくれる。今のところ、犬用ミルクが残っているので、粉末のまま、小さじ1杯をドライフードにまぶしてやっている。

犬らしく転げまわって遊ぶジェリーはすっかり薄汚れている。「inu no sora」から「ラファンシーズ」というシャンプーとリンスを購入。明日はシャンプーだ。




   
2009/7/29(水)
初めてのシャンプー
「ジェリーも行くの?」

画像は1週間ほど前のもの。ジェリーは、人より先にドアから外に飛び出すとか、室内に入る、ということはしない。必ず、人の顔を見上げ、その後に従う。きっとそのように躾けられているのだ。いい子だ。・・・私のベッドにウンチするけれど。

今日は、ジェリーの初シャンプー。いやいやして逃げようとするのは、アルと同じだった。アルの時の経験を生かして、大胆にシャンプー。辛抱強く乾かしてやったら、ふんわりきれいなワンコになった。お尻やおなか回りの毛がごわごわしていると思っていたが、シャンプーしたらふんわりすべすべの手触り。きっとジェリーは体力を消耗したことだろう。

高校時代の友人のハナキ君とマスミちゃんとで一宮で食事会。すっかりリラックスした時間を過ごして帰宅したのが深夜12時半。ジェリーは、「ケージのドアを細めに開けといた」ということで、当然、ケージの外に出ていて、私を熱烈歓迎してくれた。私の頭にのぼる勢いだった。




   
2009/7/30(木)
ジェリーは異常?
「体重、量ってみる?」

「食べさせ過ぎではないか?」
「食べた分より出る分が多いのではないか?」
「異常にウンチが多いのではないか?」
「ごはんを減らそう!」
・・・などなどと両親が話していた。ちょっと待った〜っ! フードによってはそういうこともあるって。アルの時もそうだったよ。フードの量は今でも決して多くはない。むしろ少なめ。

ジェリーのウンチは朝2回、午後2回、夜2回。別の表現をすれば、朝10センチ弱を2本、午後同じく、夜も同じく、である。健康的、といえるのではないか? ウンチのタイミングと場所が、人間の都合に合っていないという点で、印象が悪いだけだろう。これは人間のしつけ方の問題であって、ジェリーのせいではないと思う。

しっかりした筋肉が体を覆っているように感じる。うちに来た頃より、大人びてきたように思う。

今夜は、この写真を撮った後、肛門回りの毛をカットしてやった。「次の犬がきたら使うから」と取っておいたはずのアルのペット用のバリカンが見つからないので、ハサミでチョキチョキ。バリカンと使いやすかったあのブラシ、どこへいったんだろう。




      
2009/7/31(金)/
ハイパーアクティブプッツンジェリー
「キャーーー、サイコーー!」
「ヨーコチャンだーーーっ!」
「ワカコチャンだーーーっ!」
「みんないるーーーっ!」


家具の移動と棚の取り付けを頼んでいたのだが、妹一家が全員でやってきてくれたそうだ。台所が広くなって、ジェリーは大歓迎。これなら、夕食前の10メートルダッシュが安全にできそうだね。

画像から想像するに、ジェリーは姪っ子たちの膝に飛び乗り、頭にのぼり、胸におなかにお尻に激突・・・して、挨拶したのだろう。

姪っ子たちがデジカメや携帯やDSを駆使して写真を撮っている様子が父のカメラに残っていた。



「きれいに撮れてるよね?」

「ジェリーは(アルとは)全然違う」、と、父が言う。母も、「ジェリーは本当に『犬』だね」、と言う。人にも犬にも興味があるジェリー、物音に敏感だけどおびえないジェリー。

今日、母は「アルを知ってる人で、ミニチュアシュナウザーを飼っているという人に声をかけられた」そうだ。ミニチュアシュナウザーといえば、「愛ちゃん」だ。ジェリーを散歩させている父を見かけたのだそうだ。コーギースタイルに載ったアルの記事も読んでくれたのだそうだ。そして、驚いたことには、愛ちゃんとジェリーの誕生日は同じ1月3日だそうで、「もう絶対に忘れられませんっっ」と。

ジェリー、みんなに名前を覚えてもらおうね。布で、大きな名札を作ってあげるよ。




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