『怒涛の鯨のタタキ』
2010年5月の犬バカ愛日記



例年より肌寒い5月。
スリムなジェリーには過ごしやすいことだろう。

なんとなく早起きに成功して、
3日坊主にならずに続いている私。
ちっともスリムにはならないけれど、ちょっと嬉しい。

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2010/5/1(土)
5月は税金の季節
「忘れちゃえば?」

「忘れました」は通用しないのである。「信じてもらえないかもしれませんが、本当に知りませんでした」というのなら、今の世の中、通用するかもしれないが。

パソコン机には、6枚の各種通知が下がっている、洗濯物のように。車検のご案内・会費納入のお願い・国民健康保険税・フィラリア予防の季節・狂犬病予防注射のご案内・自動車税。そのうち市県民税も固定資産税もやってくるのだ。

消費税を増税するのなら、自動車の重量税とか、自動車税や市県民税は廃止してくれてもよさそうなものだ。(チッ!)

ジェリーが私の指先をなめる。「何かついてるよ、ネーチャン」と。ジェリー、それはチョコチップでも小豆餡でもなく、血豆なのだよ。片づけしているうちに、何かにはさんだらしい。・・・記憶にないし、痛みもない。




   
2010/5/2(日)
昼飯前の大仕事
「え?かわいい?」

車庫前の一番日当たりのよい場所に、バスタオルを敷き、ドライヤーと延長コード、ブラシと吸水抜群のドライタオルを準備。風呂場には、8倍に薄めたシャンプー液と4倍に薄めたリンス剤、シャンプー用のドライタオル2本を準備。バスタオル2枚を脱衣所に敷く。トレパンとTシャツに着替え、トレパンの裾をまくる。ジェリーのシャンプーだ。

ジェリーの実家のおとうさん(村瀬紀元氏)の著書『愛犬クラブ ウェルシュ・ゴーギ・ペンブローク』(誠文堂新光社)の75ページ、「バスルームの中で、あなたとコーギの小さな鬼ごっこが始まります」のシーンが我が家の風呂場で再現された。「ジェリー、待て」、「ジェリー、お座り」、「ジェリー、登るな」、「ジェリー、いい子」、「ジェリー、ブルブルはダメっ」、「ジェリー、ブルブルして」・・・大騒動。

ドライヤーの音が大好きな(?)ジェリーは、ドライヤーとタオルでこねくり回されている間、大興奮。終わった途端に、家に駆け込み、リビング⇒台所⇒廊下⇒書斎⇒リビング・・・と、果てしなく走り回っていた。「ストレス発散!!!」って感じ? ようやく落ち着いた頃、置物コーギーちゃんと記念撮影。




   
2010/5/3(月)
戸外で遊ぶ
「キャッチできるよっ!」

午前中、庭掃除。レンガブロックを敷き詰めてしまった細長い庭だが、ブロックの隙間には雑草の根性が見える。ピンセットで丹念に取り除く。ジェリーも辛抱して付き合う。時々、雑草や木切れをかじって叱られる。さわやかな風、陽射しは暑いほどで、こんな時は日当たりの悪い我が家の庭は案外快適である。

散歩の後は、たいていは細長い庭でボール投げ。今日はウサギのオモチャを持ってきて、「投げてくれ」という。台所のオモチャ箱から、どれにしようかな、と選んできたのだろうと想像すると楽しい。オモチャを投げずに、ジェリーの真上から落とした。手を離したとほぼ同時にシャッターを切ると、真剣なジェリーが写っていた。もちろん上手にキャッチ。




   
2010/5/4(火)
紫外線と疲労物質
「日陰だ、ラッキー!」

日中の散歩は危険な時期がやってきた。紫外線強烈な5月に入ったから昼間の散歩は中止だ。散歩には、水を入れた水筒持参。途中、「飲む?」と差し出したら、飲んだ。

津島天王公園の藤は「東洋一」と言われるらしいが、その藤を両親が見に出かけた。「まだ満開じゃなかったけど見事」だったそうだ。

紫外線は目から入るだけでも体内に疲労物質がたまるのだ。両親は、「よく歩いたから疲れた」と言っていたが、天気がよすぎたから疲れたのだと思う。疲労回復には、入浴、軽い運動、睡眠、だ。もやしっ子の私は、本日午後はジェリーとふたりで、『スタンド・バイ・ミー』鑑賞。




   
2010/5/5(水)
今日しかできないこと
「今日のジェリーと遊べるのは・・・」
「・・・今日だけだよ」


リビングの「幸福の木」ドラセナは、もう何年我が家にいるのだろうか。アルが来た時にはすでにリビングにあったから、15年以上になるだろう。ひょろひょろと伸びて、天井に触れている。植え替えだ!

ドラセナの植え替え時期は4〜5月だそうだ。3本の幹のうち1本はとっくに葉をつけなくなっていて、鉢から引き抜いた時にポロリと倒れた。残り2本のうち、葉を茂らせているほうの幹をノコギリで短く切って、新しい鉢に植え替えた。短い幹も根付くかもしれないので、別の鉢に植えてみた。(・・・自信はまったくない。)根が出るまで1ヶ月はかかるらしい。頑張って根付いてくれ!

その間わずか30分ほどだったが、いつもと違う展開にジェリーは喜び、隙をねらって、木切れやスポンジなどリビングに持ち込み遊んで(=破壊して)いたようだ。




   
2010/5/6(木)
善玉菌はジェリーの好物
「大好き、朝食ヨーグルト!」
「ヨーグルトは夕食後に食べるの」


以前は、「ヨーグルトの容器に顔を突っ込むなんて、そんなこと、できないっ」としり込みしていたジェリー、今やこの食べっぷり・・・というか、なめっぷり。

納豆の容器もなめてもらう。もちろん、ひと粒かふた粒の納豆はジェリーのために残しておく。ヨーグルトも納豆も、腸内環境を良くするのにとても大切な食品。おかげで、容器を捨てる前に洗う必要がない。二重にエコ?それに、腸の調子がとても良いジェリーは、今日計測したところでは、8.9キロ。健康的に増量中。

早起きのジェリーは、朝は私が寝ているベッドの上で退屈するのか、今朝は、私の足を獲物に見立てて、掛け布団の上から、「捕まえたっ!」と噛み付く遊び(?)をしていた。ちょっと迷惑。でも、ジェリーの起きる頃は、人間にとっても起きてもいい時刻。早起きは三文の徳。明日は起こされたら起きてみようかな。




   
2010/5/7(金)
雨が降るなら
「どーんと昼寝」

ジェリーのレインコートはまだできていない。・・・切って、ボタンをつけるだけだというのに。

家の中でも完全に「トイレ」できるジェリーは、雨の日も困らない。ボールひとつあれば、廊下を全速力で疾走し、運動不足解消だってできる。今日も何度もダッシュした。

NHKで、『海外特派員』、『サイコ』、『マーニー』とヒッチコック映画を観たが、古さを感じさせなくておもしろかった。190円DVDの店に『海外特派員』も並んでいた記憶がある。まだ売ってるだろうか。




   
2010/5/8(土)
ギリシャと日本
「キュオーン?」
「スキラキ?」


キュオーンはdog、スキラキはdoggy。ギリシャではそう呼ぶらしいだ。日本では私のような犬バカは少なくないが、金融不安のギリシャではどうだろうか。

大手銀行北海道拓殖銀行の経営破たんに驚いたのが1997年、当時の橋本内閣は金融システムを安定させようとしたが、結局、国債などの長期政府債務の総額はGDPに匹敵する500兆円に膨れ上がった。わずか12年後の今、800兆円だ。高校3年生の下の姪っ子が生まれた頃は、200兆円未満だったのに。このところ、毎年50兆円くらい借金がふえているようだから、あと4年で1000兆円になる? 1000兆円なんて、聞いただけで絶望感。

日本の国債は日本国内の金融機関が買っているので(つまり、我々が政府の借金を背負っているので)、日本の借金がどれだけ増えようと、そしてそのあげくに経済破綻しても、海外の国の知ったことではないだろうから、だれも助けてくれない。日本の通貨が信用を失えば、買い物ができない。輸入国なのに何も買えない。いつまで危ない綱渡りを続けていられるのだろう。

今、ジェリーは私のベッドの真ん中を寝床にして眠っている。3年後のジェリーも、こうやってノホホンと寝ていられるといいね。




   
2010/5/9(日)/
ジェリーにしかわからない事情
「・・・わからないの?」

お昼頃、ジェリーがおとなしいのに気付いた。いつもなら遠慮なく台所に駆け込んでくるジェリーが、遠くの車庫から見ているのだ。

「ジェリー、おいで。ごはんだよ」、呼んでもこない。そばまで行って、「さあ、行こう!」と言うと、廊下に跳びあがり、台所へ行く。いつもなら、「ジーチャン、ジーチャン、なんかクレ!」と、まず父にアピールするのだが、今日はなぜか台所のウォーターサーバーのそばに座っている。昼ごはんは問題なく完食。しかし、父のそばに行かない。「何も叱ってはいないけどなぁ」と父が気にする。父に対してではなく、私に対して何かを訴えている気がする。

鼻はぬれているし、目もきれい。熱はなさそうだから、寝不足かもしれない。そういえば、いつもは午前中も私のベッドで昼寝するけれど、今日は部屋の戸を閉めていたので、ジェリーは入ることができなかったから、昼寝の場所を求めて、うろうろしていたようだった。そこで、ジェリーを私のベッドに運ぶと、眠ってしまった。本当の事情はジェリーにしかわからないけれど、寝不足、だったのかな。




   
2010/5/10(月)//
納豆とコーヒー
「トッピングは納豆4粒」

今日はたっぷり睡眠で元気なジェリー。庭の木の根元を掘り返したらしく、泥だらけの前脚で、「おはよっ!」とアイサツしてくれた。

人間の昼食に納豆を使ったので、発泡スチロールの容器に4粒残して、「食べる?」と床に置いたら、鼻先でつかえただけで動く軽量の容器を怖がる様子。「ややっ、こいつは生きてる!」とでも思ったか?

ジェリーのお昼ごはん、ドライフード30グラム(朝と夕はそれぞれ65グラムずつ)に納豆を4粒のせてやる。お昼には消化酵素のパウダーを振りかけないので、納豆で代用(したつもり)。

夕方、散歩から帰ってきたジェリー、「バーチャン、ただいまっ!」と勢い良くソファにジャンプし、母が手にしていたコーヒーカップに顔を突っ込んだらしい。「熱いからフーフーしていたのに。ジェリー、何も考えてないでしょっ」と叱られていたが、懲りずにもっとなめようとしたらしいから、熱くなかったか、熱くても平気だったかのどちらかだろう。ちなみに、今日のコーヒーは「ブラック」。




   
2010/5/11(火)
クッキーの甘い匂い
「アタシは見てるだけ」

晴れるはずだったのに、一日雨。朝と昼は弱い雨だったので短い散歩をした。

午前中、30分ほどで部屋の模様変えをしてみた。ベッドの掃除をしやすい位置に変えたのだ。するとベッドの下から、ジェリーのボールと火の玉ピーピーがでてきた。家具の移動は簡単だ。机はキャスター付きの事務用デスクだし、家具スベールがあるから。整理ダンスは、確かに4個の家具スベールに載せたのに、位置決めしたら3個しかない。探していたら、「チョコレートをかじっているかと取り上げたら、こんなのをかじっていたよ」と、ジェリーの歯型がついた三角形の家具スベールを母が持ってきてくれた。そっとしのびより、ひとつをくわえて、リビングでかじっていたのだ。

お菓子がなければ、一日が終わったような気がしない我が家である。今日は甘いものがなくなってしまった。「なんかない?」と言われるのは間違いないので、夕食の支度のついでにクッキーを焼いた。小麦粉と砂糖とバターと卵の簡単クッキー。オーブントースターで10枚ずつ焼く。第2弾が焼けた時点で、第一弾のクッキーは残り3枚になっていた。犯人はジェリーではない。母であった。




   
2010/5/12(水)
不都合な事実
「安心したいだけだよ・・・」
「・・・でも、ごめんね」


そう、ジェリーにはわかっている。私がわかっていなかっただけだ。私が飼い主失格なだけだ。

『天使にラブソングを』を楽しんで、さあ寝ようと、ベッドカバーをはずして、見つけてしまった不都合な事実。ジェリー! またやったなっ! 今日は、ジェリーが2週間ぶりに、3時間ほどひとりで留守番した日だった。

ジェリーのパターンは分かっている。「今までみんなで楽しくやってたのに、突然アタシだけひとりってどーゆーことっ! さびしいよ、怒るよ、プッツンしちゃうよっ」、で、オシッコジャー。賢く感情豊か(プッツンしやすい)ゆえの表現方法・・・かな?

掛け布団の濡れた地図にジェリーの鼻先を持ってきて、「ここはダメ」と低い声で2度言うと、抵抗もせずに叱られるままで、悲しいような空っぽのような何も見ていないような目で私を見るのだ。「わかってるよ。ネーチャンも、わかってるよね」、そんな声が聞こえた気がした。

2階から代わりの毛布などを下ろして、ベッドを準備していると、ジェリーが真っ暗な台所から戻ってきた。ジェリー、不都合な事実第2弾。「ダメ」と言われたからって、食糞することないだろうに、ジェリー・・・。かわいそうなジェリー。小さなジェリーにどれだけのストレスがかかっているか、大きくて鈍感な私には想像もできない。

明日、また模様替えをして元に戻そう。ケージも置こう。ジェリーが安心して留守番できる場所を作っておこう。




   
2010/5/13(木)
北風ぴぃぷぅ、ジェリーは風の子
「丸いベッドに合わせてるの」

これは昨夜の画像。叱られて、ジェリーは泣き寝入り・・・するはずがなく、健康な眠りをむさぼった。仰向けで丸くなって、ラウンドベッド中サイズにぴったりおさまっていた。

今日は北風がとても強く、3時半から出かけた午後散歩は、いつもの3倍疲れた。おお、いきなり右ひざに違和感が・・・、ややっ、腰が危ないかも、以前、こんな強風の日のあとにギックリ腰になったんだ、やめてくれジェリー、走るのは5メートルにしてくれっ。いつもの倍の距離の散歩の最後は、体育館の広場を舞う葉っぱを追いかけること。大きな葉っぱ小さな葉っぱ、くまなく追いかけていたら、時々会うシェルティーがやってきて、ジェリーと少し追いかけっこ遊びをしてくれた。

部屋にまた木製ケージをセットした。しかし、ジェリーは今夜も私のベッドの上で眠っている。今日コインランドリーで洗濯したばかりのいい匂いのベッドカバーの上で。




   
2010/5/14(金)
ジェリーは静かに待つの
「まだかなぁ・・・」
「・・・ジーチャン、と、お散歩」


午後、ふと気付くと静かだ。この時間なら私のベッドで昼寝しているはずなのに。静かということは、どこかで悪さをしているのだ。リビング・・・いない。外を見ると、ジェリーが外を見ていた。散髪に行った父を見送りに出たまま外にいたのだ。

気になる車の音や、人の動き、鳥や飛行機の影を見送り、私が見ているのに気付くと、目を細めて、「何?」とちょっといぶかしげ。

狂犬病予防集合注射に行くのを忘れた。・・・忘れたのではなく、午後の穏やかな時間に、役場に行って集団接種というのがいやだっただけだ。来週、いつもの動物病院で、狂犬病の注射とフィラリアの検査を受けさせよう。




   
2010/5/15(土)
特製目覚まし『ジェリー』
「・・・目が覚めちゃったよ」

「見て見て! ジェリーがとってもかわいいよ! 写真とってよ」と母が言う。残念ながら、ジェリーは起きてしまった。ボールをかかえたようにして眠っていて、とてもかわいかったのだそうだ。

今朝、ジェリーが散歩から帰ってきた時、私はまだ眠っていた。ジェリーは部屋に入ってくると、私の手にボールを握らせようとする。・・・そこまでして遊びたいか、ジェリー・・・。「うん、わかったわかった、起きるから起きるから〜!」と、ボールをベッドの端に放り投げる。するとまたボールを私の手に握らせる。もちろんその度に、私の体はあちこちジェリーに踏まれている。

私が具合悪くて寝ている時は、こうやって起こしには来ないけれど、ただ寝坊している時は遠慮なく起こしに来る。ジェリー、キミは神様の使い(?)のようだね。




   
2010/5/16(日)
休憩は一瞬だけ
「ふぅ、ちょっと休憩」

午前中、ちょっと一息つこうとコーヒーを入れたら、どこからかジェリーがやってきた。つまらなさそうな顔をしているように見えた。「みんなそれぞれ好きなことやってるんでしょ」、と。

よっしゃ、ジェリー、ボール遊びだ! マグカップを手にしたまま、ジェリーのオモチャ箱から野球のボールを選び外に出た。植木鉢などに当たらないようにボールを投げるのはなかなか難しい。テニスボールに比べるとかなり重い野球のボールを、ジェリーは何度もくわえて戻ってくる。しかし、さすがに疲れたか、20回ほど繰り返した頃、途中でボールを降ろしてひと休み。ほんの数秒の休憩。

昨夜体重をはかったら、ジェリーは9キロになっていた。フードの量は変わらず、約160グラム(700キロカロリー)。




   
2010/5/17(月)
ジェリーは毎日変化する
「学習能力高いしね」

散歩中、ノーリードの黒ラブとバーニーズを見かけたので、彼らが通り過ぎるのを日陰で待った時の画像。ようやく季節らしくなってきた。

「ジェリーがまた変だ。オレがメシを食っている時にそばにこない」と父がいう。「叱ったつもりはないのに」と気にするのだ。そういえば、9日の日曜日もそんなことがあった。「寝不足でしょ。ごはんも完食したし、心配ないって」。それに、「なんかくれ〜」とせがむと、必ず「あとで」とか「下へ」とか言われるのを学習したのだろう。「ジェリーはオトウサンのオモチャじゃないんだから。ジェリーは毎日賢くなるんだよ」。

昨夜、ジェリーをケージで寝かせた。「出してくれ〜」という視線を背中に感じつつ、その気配がなくなるまで、私は机に向かっていた。結局、ジェリーは吠えもせず暴れることももちろんなく、おとなしくキャリーケースの奥に丸まって眠った様子。私が模様替えばかりするので、ジェリーも落ち着かなかったことだろう。




   
2010/5/18(火)
ジェリーの頭のよさは・・・3歳児?5歳児?
「この声、聞いたことある」

・・・と思っているかどうか不明。久しぶりでパヴァロッティのCDをかけたら、ジェリーは首をかしげながらCDラジカセを見つめていた。「これ以前によく聞いた・・・意味がわからないんだよねぇ・・・」と思ってるかもしれないな。イタリア語だからわからないよ、ジェリー。

私のベッドの枕もとの窓からは玄関先が見渡せる。「行ってきます」と家族が出かけると、ジェリーは私のベッドに駆け上がり、外を見る。今日は、郵便受けから父が夕刊を取り出したのを見ると、リビングに駆けていった。父と夕刊⇒リビングで夕刊を読む、と、学習しているようだ。母がコーヒーを入れると、ジェリーはリビングへ先回り。3歳児くらいの推理能力はありそうだ。




   
2010/5/19(水)
ジェリーのおかげで羽毛布団のクリーニング
「今日は一度も外に出ていないよ」

先週の水曜日、ジェリーは私のベッドにオシッコした。今日は、いい子で3時間の留守番。

先週水曜日、ど真ん中に地図ができた掛け布団を廊下に放り出して、羽毛布団の洗濯についてネットで検索した。布団カバーは洗っても、布団は洗ったことがない。ジェリーのオシッコの件以前から、鼻炎持ちの私は、羽毛がダニや20年分のホコリなどにまみれているのを想像して、眠るのが恐怖だったのだ。

コインランドリーでの洗濯、クリーニング店に出す、自宅の風呂場での洗濯・・・。「アンタの嫁入り道具にしようと買った」という掛け布団。嫁入り道具なのになぜシングルが1枚きりなのだ?という疑問はさておき、側生地の一部に絹が使われているし、20年も使っているので生地が弱っているのではないかという不安があったので、コインランドリーでの洗濯は断念。

ネットで検索して見つけたのが、ふとんクリーニング専門店の中島商事株式会社だ。EM菌という活性液を使い、強力な消臭効果でにおいを根こそぎ取るのだそうだ。埼玉県は遠い・・・しかし、送料無料でキャンペーン期間中だ・・・、電話の感じも良かったし思い切って頼んでみた。依頼⇒布団袋がヤマト便で到着⇒布団袋に入れて送る⇒「届きました」というメールの翌日には「送りました」のメール⇒本日クリーニング済みの布団到着。なんと段取りのよい、効率的な仕事ぶり! 5025円(代引き料込み)でふっくら清潔な羽毛布団に感動。布団が生き返った! 




   
2010/5/20(木)
今度の相手(ボール)は手ごわいぞ
「来るなら来いっっ!」

ボールに戦いを挑むジェリー。消化酵素が『ポチの幸せ』から到着。ついでに頼んだボールは思ったより大きく、ジェリーはひるんだ。しかし、「やる気かっ?!」と蹴飛ばし、頭突きを食らわせ、噛みつき・・・数分後にはくわえやすい形になっていた。

雨上がりで陽射しが湿気を立ち上らせる。昼前の散歩は、思ったより暑く息苦しく、小さなジェリーには辛かったかもしれない。さらに遊んで、バシャバシャと水を飲んで、昼寝して、起きていきなり「遊ぼう!」とはしゃぎ、少し吐いた。ほんの少し食べさせすぎかもしれない。消化酵素が切れて、この3日間与えていなかったせいかもしれない。

夕食後、父がリビングから早々に退散したので、DVDを観ることにした。フランク・キャプラ監督の『群衆』、1941年のアメリカ映画。ゲーリー・クーパー主演の理想主義的心温まる社会派映画。実現しようのないおとぎ話だが、いい映画だった。映画が終わると、足元で眠っていたジェリーが、いつの間にか部屋から出ていて、甲高く吠えた。「もう寝るよっ!」




   
2010/5/23(日)
生き物は起きるべし、眠るべし。
「瞬間熟睡の術」

ギリギリまで遊んで、バタッと熟睡。グダグダと眠るのは人間。少々の体調不良は、潔く眠れば治るだろうが、栄養がどうのこうのと胃腸に負担をかけることばかり考えて、かえって体調不良を長引かせる。

犬にも冷えや頭痛や胃痛などもあるだろうが、たいていの場合は、ひたすら眠って治すようだ。2日や3日、何も食べなくても死なないことくらい動物にはよく分かっているのだろう。全エネルギーを回復に回すのだ。偉いっ!

眠っているとジェリーがベッドに飛び上がる。「ネーチャンッ、それは寝てても治らないよっ。走り回って、体を動かして、体を燃やすといいんだよっ。ジェリーと遊ぶといいんだよ!」と。わかったわかった、といいながらまた眠りに落ちる私の手に、ジェリーが「引っ張りっこ用靴下」を握らせた。「寝ててもいいからこれを引っ張ってジェリーと遊べ」ということなのだ。わかった、わかった、起きるから、ジェリー、ほんとに起きるから。




   
2010/5/24(月)
春の義務(予防医療)
「雨、止んだよ」

午後3時半、降り続いた雨が止んだ。ジェリーが早めの散歩に出かけたところを撮影。窓を開けて通り過ぎるジェリーを呼ぶと、「なにしてるの?」と不思議そうに寄ってきた。

ヨコイ動物病院へジェリーを連れて行った。ジェリーの体重は、9.0キロ。狂犬病予防注射を打ってもらい、前脚から血液を一滴採取して、血液検査。フィラリアの子虫はいない。フィラリア予防の錠剤を5月末からの7か月分もらう。ノミ駆除のフロントラインも購入。今日、注射したばかりだから、木曜日にフロントライン、月末にフィラリアの薬、というスケジュールにしよう。薬の負担が大きい5月だ。頑張れ、ジェリー。

クッキー作りは粉をふるったり、バターを室温でやわらかくして練り混ぜる・・・という工程が面倒。そんなズボラな私にぴったりの超簡単作り方を見つけた。フードプロセッサーで、粉と砂糖を10秒撹拌、バターを1.5センチ角に切ったのを加えて撹拌、卵を1個入れて撹拌すると数秒後には生地がまとまった。冷蔵庫で冷やして、伸ばして型抜きしてオーブントースターで焼くだけ。雨の午後、クッキーの焼ける甘い匂いが家中に広がった。




   
2010/5/25(火)
「おとなしい子ですね」
「キミは蓄音機?」

アマリリスの花が大きい。ジェリーの顔より大きいかもしれない。

昨日、ヨコイ動物病院での採血時、先生の奥さんが補助しながら言った。「おとなしい子ですね」、と。・・・え?ジェリーが? 「ありがとうございます。ジェリーはいい子ですけど、決しておとなしくはないですよ」と答えた。ジェリーは病院では暴れないで、診察台の上で堂々と耐えている名犬ジェリーなのである。

しかし、コーギーのなかのコーギーといえるジェリーは、散歩中は爆走弾丸プッツンジェリーだし、気になる音が聞こえる時には、納得するまでギャンギャンとうるさい。昨夜は、「わ〜ら〜び〜ぃ〜もち〜ぃ〜」と寂しげな音調の声が聞こえてきて、「何これ!怪しい!意味分からんっ!」と騒ぎまわっていた。




   
2010/5/26(水)
人生は楽しくておいしい
「何して遊ぶ?」

「おとなしい子ですね」とほめられたのだから、ここは素直に受け取ろう。ジェリーはおとなしいのだ。人の行動を観察し、どうすれば「人生が楽しくなるか」を判断できるのだ。

ジェリーに関して困ったこと、といえば、「ぴょーんぴょーん激しい飛びつき歓迎」、「散歩のひっぱり癖」、「食糞」である。飛びつき歓迎は、数回でやめるようになったので、あと一息。ひっぱり癖は散歩前半。食糞はめったに見られなくなったが、今も用心している。

すべて、オヤツが解決してくれる問題ではないか。「ネーチャンッ、おはようっ、最高だねっ!」とプッツンしたかに見えるジェリーも「お座り」というとスッと座る。「走るぜーーっ」と駆けるジェリーは風の声だけでなく私の声も聞いていて「おいで」というと戻ってくる。この賢さを称えるのに、ドライフードひと粒が多すぎるだろうか、いやそんなことはない。犬が賢ければ、飼い主は幸せ。ほめられるとうれしいのは子どもの頃も今も同じな私。ジェリーもきっとそうだ。

しかし、昨夜は、何度も「お座り」でほめられて(ひと粒のごほうび)、今朝のウンチは最後が少々ゆるかった。食べすぎはおなかがゆるくなる。朝と夕のフードを40グラムずつにして、一日のごはんのトータルを100グラム(今のフードの体重10キロ成犬用の分量)にし、さらにオヤツ(=ごほうび)として30グラムを確保。30グラムはほぼ60粒だ。ジェリー、賢さを十分に発揮できるぞ。




   
2010/5/27(木)
ジェリー、一年生
「お勉強は5分間」

「お座り」に従うと、「おいしい☆」ということをしっかり納得したジェリーは、神妙な顔してお座りする。いいこいいこ。

大好きなボールは「ボール」ということがわかっているかしら、と、「ボール、持って来い」と言ってみた。見える範囲にはボールはなかった。ただ、ベッドの上に私の(現役の)靴下がのっていた。

「ボール、持って来い」
『・・・ワカンナイヨ・・・ネーチャンをペロペロしてみようっと』
「ボール、持って来い」
『ペロペロはダメだった・・・そうだっ!』
ジェリーはベッドの靴下を持ってきた。「持って来い」はわかるが、「ボール」の意味はわかっていないのか?

数時間後、ボールなどが目の前にある状況で、もういちど挑戦してみた。
「ジェリー、お座り」・・・ごほうび1個。
「ボール、持って来い」・・・持ってきた!
ジェリー、やったね! プロのインストラクターに指導方法を教えてもらったら、ジェリーはどれだけ幸せなワンコになれるだろうかと夢見る。今日は勉強して一段とお利口さんになったジェリー。疲れ果てたのか、ひとりで書斎にやってきて、私のベッドで眠っている。




   
2010/5/28(金)
ジェリー、体育会系
「ひゃっほーぃ!」

午後、姪っこがディズニーランド土産を持ってきてくれた。「チップとデールのライスクラッカー&ピーナッツ」、柿の種である。ちなみに、黒い鼻のリスがチップで、赤い鼻がデールである。「鼻血デールで覚えた」とのこと。私も覚えたぞ。

いつもと違う角度からの撮影のチャンス!
ジェリーの動きが速すぎて、ピントが合わない。

ジャンプの瞬間の画像。身長160センチ弱の姪っ子に対して、ジェリーの驚異的な垂直跳び。助走を付けたら肩まで跳びあがるかも・・・。

しかし、跳び上がるということは着地するということで、その際の衝撃は大きかろう。十分に発達した筋肉が、着地の衝撃を吸収して、怪我をしないようにと願うばかり。

ここ数日、朝方がひんやりする。「薄い肌掛け布団では眠りが浅く、風邪引きそうになったから、また大きい羽毛布団を出した」、と、母。両親も出すつもりだった掛け布団クリーニング、もう少しあとになりそうだ。




   
2010/5/29(土)
一日30グラム(60粒)のごほうび
「アタシの前を犬が行く」

逆三角形な筋肉質ワンコが通り過ぎるのを見るジェリー。ウンチ袋も持っていない飼い主に連れられているワンコなので、ちょっと用心して日陰で待つ。

散歩の前に、20回ほどボール投げをして遊んだ。これで少しは「引っ張り」強度が弱まるかと思って。弱まったかどうかは別として、ウンチの状態が非常によろしい。しっかり消化吸収して練り上げられた感じのブツ。

アルは「お座り、お手、おかわり、伏せ、コロン、バンザイ」の連続技をビシッと決めたのだが、ジェリーは先を読みすぎるようで、「お座り? ハイハイハイ、つまり、コロンだね」とばかりに、「伏せ」をすっとばして寝転んでしまう。「伏せ」を覚えてもらおうと、トリーツ片手に挑戦。どうやら、アゴをつけなければならないらしい、と感じた模様。




   
2010/5/30(日)
満足したかな?
「突起物あり!」

散歩中、平面の美を乱すものに敏感に反応するジェリー。つまり、石ころとか枯葉とか、ゴミとか。目や鼻や舌で確かめずにはいられないらしいが、飼い主もぼんやりと歩いているわけではない。リードを短く握りなおしたり、ぐいと引っ張ったり。

朝散歩30分、帰宅後すぐにボール投げをせがむが、廊下で数回ボール投げをするにとどめる。
11時頃に庭でボール投げ。20回以上。
午後3時半頃、再び庭でボール投げ。20回以上。強制終了したが、家に入った私の足元にぬいぐるみを落とした。「これでいいから投げてくれ」、と。廊下でオモチャ投げ20回。
これで少しはエネルギーを使い果たしただろう、と、夕方散歩に出かけたら、元気いっぱいの45分間。ボール投げはウォーミングアップに過ぎなかったようだ。

ジェリーは、今夜も7時半には熟睡の予定。




   
2010/5/31(月)
毎日がサプライズ
「入っちゃいけないの?」

田植えの時期だ。遅くとも今週末までには、このあたりの田んぼすべての田植えが終わるだろう。一見、見渡す限りの水で、湖のようだ。満々と水をたたえた田んぼを見て、ジェリーは入りたがった。いつもと違う匂いがするのだろう。

朝の散歩では水鳥を多く見かける。アオサギがこっちに5羽、あっちに2羽、カモが3羽。タゲリはもちろん。ツバメもすいすい、ハトもスズメもお食事中。冬の田んぼにあれほどいたカラスはほとんど見かけない。

食事に夢中のケリが、ジェリーの接近に歩いて逃げる。ジェリー、追いかける。リードを持つ父も、おもしろがって付いて走る。ケリ、小走りから低空飛行、さらに弧を描いて空へ。ジェリー、お手上げ。




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