『怒涛の鯨のタタキ』
2010年10月の犬バカ愛日記



人間や機械は壊れたり劣化したり、時代遅れになったりするが、
ジェリーはひたすら元気で、かわいくて、
どんどん賢くなっていく。

犬バカの親バカのひとりごと。


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2010/10/1(金)
CDで集中
「うん、邪魔にならないね、抒情小曲集」

ジェリーの後ろにはバランスボール。ボールはボールでも、ジェリーのボールではない・・・とわかっているらしく、手を出さない。

肉体的には老化をひしひしと感じるが、頭脳とか脳に関しては「年のせい」で逃げてはいけない。大昔の小学校の頃は、国語の教科書を全文暗唱できたではないか、と、ふと思い出し、現在の自分を振り返り・・・。学習の基本は丸暗記である。苦しいのは最初だけだ。すぐに快感になる。今の私は集中力に欠ける。逃げる理由をいくらでも作ることができる。大人のずるさだ。愚かさだ。

「暗記」で検索すると、脳の活動をサポートするCDなどの宣伝が出てきた。それらが謳うサブリミナル効果はどうでもいいが、要は、BGMで雑音を遮断するのである。そんなCDなら持ってる!

『W.L.ギロック・抒情小曲集/ピアノ・伊藤仁美』である。6年近く続いたピアノレッスンは、ド下手なまま中断したが、レッスンに使ったギロックの抒情小曲集は、どれもやさしくかわいく大好きだった。このCDを小音量で流しながら音読を始めた。

ジェリーがやってきて昼寝を始めた。ジェリーにも邪魔にはならないらしい。




   
2010/10/2(土)
目に見える上達
「最低でもワンバウンドキャッチ!」

「いーち、にーの、さんっ」とボールを投げる。3メートル先をめがけてアンダースロー。ジェリーは全力で、しかし、余裕でワンバウンドキャッチ。何度も何度も繰り返して飽きない。外でのボール遊びは久し振りだったが、夏の初めに比べると明らかな上達。家の中での毎日の遊びがものをいったか。ジェリー、もっと遊ぼう。華麗なるキャッチを目指して。

稲刈りが済んだ田んぼがある。短く切った稲わらで、枯れたいい匂いがする。ジェリーはさっそく田んぼのにおいを嗅ぎに行く。ジェリーの散歩時間が伸びる季節がやってきた。

雑草だらけのひどい稲田もいつかは稲刈りをするのだろうか。その後の工程にも無駄な手間がかかるのではないだろうか。価格部門で競争力のない日本のコメが、非価格部門(品質、安全など)の力まで落としていくのではないだろうか。そして何より、見ている自分も日本人としてとても大事な部分を失いつつある気がする。荒れた田んぼは残酷な未来の予感。




   
2010/10/3(日)/
灯台下暗し
「雨が降るらしいよ」

午後3時頃になると、ジェリーがそわそわし始める。父が動くと、「散歩?!」とジェリーも動く。私が靴下をはくと、「散歩だね!」と玄関に向かう。

今日は5時には雨が降りそうだ、という予報だったので、3時に散歩に出かけた。予報は当たって、雨が降り出した。雷の予報も出ている。ジェリー、大丈夫か?

今日は朝から、体育館やパチンコ屋、銀行などの300メートル範囲内の駐車場が満杯だった。体育館で何かがあるらしい、なんだろう・・・、すぐそばに住むのにまったく知らない。灯台下暗し。暗いと言えば電気スタンド。数年前までは明るく感じていた「ちらつきが少なく目に良い」白熱灯の電気スタンド、老眼の度合いが進むにつれ、暗いし熱いし不便なものになってしまった。しかし、タイミングの良いことに電球が切れたので、スーパーで1割引きのLED電球を購入。このスーパーは今日が閉店日。最後に「蛍の光」を流すのかしら。1年後に営業再開するから、そんなセレモニーは一切ないのかしら。それもまたまったく知らない。




   
2010/10/4(月)/
ジェリーの季節
「つまり、昼も散歩」

とても過ごしやすい日々で、ジェリーは外にいたがる。

今日は午前中雨だった。廊下や部屋のあちこちに、観葉植物の葉っぱらしきもの。ジェリーの仕業だ。枯れた部分をそっとくわえてはがすのだろう。夏の初めに切って植え替えた幸福の木ドラセナがうまく根付いたようだ。夏の間は庭先に出しっぱなしだったが、枯れずに根元の方から新しい株が出てきた様子。数日前に家の中に入れたら、さっそくジェリーが顔を突っ込んでいた。数か月前ほど派手な散らかし方はしない。食べられないのはわかってるし、退屈なのがわかってくれるといいな、・・・というささやかな意思表示。

午後1時、近所の郵便局へ郵便を出しに行った。雨もやんで道路も乾いていたので、ジェリーも連れて行った。一日3回の散歩、再開である。ドライフードをポケットに入れたのを知っていて、散歩中盤からは私の隣について私の動きに注目しながら歩くジェリー。はた目には、「よく躾けられた賢いワンコとよく躾けた立派な飼い主(!)」かも。我が家の場合は、ジェリーが一方的に賢いのである。




   
2010/10/6(水)
傷、そして記憶喪失・・・パソコンの話
「遊ぼう、遊ぼう、とにかく遊ぼう」

ジェリーがボールを持ってやってくる。ほらほら、と私の手に握らせようとする。何度か放ってやって、「あ、ご飯を食べたすぐ後に走り回ったらまた吐いてしまうかも」と気付いて、遊びは終了。

掃除や洗濯や、その他の用事で、家族がそれぞれ動き回っていると、ジェリーもついて回ったり、ハイテンションになって「番犬はアタシの仕事だっ」とばかりに、玄関の内外を走り回って忙しい。そして、家族がそれぞれソファやいすに座るとジェリーも落ち着く。犬は飼い主を映す鏡。

さて、9月22日に続いて2度目のパソコンの不調。昨日と今日、インターネットとメールの送受信ができない。エプソンのサポートに電話して、指示どおりにチェックしてみたら、修理が必要ということがわかった。自分にわかりやすいように表現するならば、頭に傷を負って記憶喪失になった状態。実はこのパソコン、うちに来た時からなんとなく不安感があった。「・・・体が弱いんじゃないか?」と心配していたが、どうやらその通りだった。今度の金曜日に入院する。そして、サイボーグ化して無敵の忍者(機種番号がNJ3300なのでNINJA)となって帰ってきてくれるはずだ。




   
2010/10/8(金)
お昼寝できないジェリー
「いつもと違う」

ジェリーは、ヤマト運輸のお兄さんを待っている。ジェリーの後ろの緑色のエプソンの通い箱には、私の「忍者」(エプソンのノートパソコン)が入っていて回収を待っている。

そして、もうひとつ、ジェリーが注目しているのはおとなり。いつもは静かだが、昨日今日とおばあちゃんがやってきて庭木の手入れをしているのだ。枝を切り落とすだけでなく、ずりずりと引きずって処分している音に、「聞いたことないっっ!」とジェリーが騒ぐ。

ジェリーが外に気を取られている今がチャンスだ、と、冷凍庫から「しろくま」を出そうとしたら、すっとんでやってきた。「冷凍庫を開ける音は聞き慣れてるっ!」、と。涼しくなったのになぜ「しろくま」か。九州物産展があると、父は必ず、「めずらしい!なぜ、これが九州の名物なのだ、このネーミングには何か深い意味があるのか」と、「しろくま」を買ってくるのだ。それより、小城羊羹か丸ぼうろか松露饅頭(いずれも佐賀銘菓)を買ってきてくれるともっと嬉しいのだが。




   
2010/10/9(土)
今日はお散歩できないジェリー
「運動不足・・・」

今日は朝からまとまった雨。おまけにジェリーが大好きなジーチャンは午前8時半から午後2時まで出かけて不在。これまた大好きなバーチャンは午前9時半から午後2時まで不在。遊び相手が3分の1に減るわけで、ジェリーはとっても手持無沙汰。

それでもふと気付くと、私の手にボールを持たせているので、「ほら、イーチ、ニィー、サンッ」とボール遊び。ひねりをくわえてダイレクトキャッチするジェリー。

一方、私は留守番となるとワクワク。おまけに雨の土曜日で、なんとなく休日気分。じっくり新聞を眺めてもまだ9時。ふとマンガを読みたくなって、車庫のマンガ専用棚へ。

収納ケースやファイルボックスに昔のマンガを分類整理したのは半月ほど前。これ以上日焼けしないようにと本棚にはカーテンまでつけた。特に大事にしているわけではないのだが。特に収集癖はないのだが。・・・いいわけしているような気もするが。ちょっとばかり恥ずかしいのだが。だから、「ガラスの仮面」第45巻は姪っ子に買ってきてもらうことになっている。

一番取り出しやすかったところにあったのがこのケース。文庫サイズの大島弓子や山岸涼子や萩尾望都。コーヒー飲みながら、眼鏡をかけて、4冊ほど読んだところでふと気付くと12時45分。「おっと、ジェリー、お昼ごはんだね!」

ジェリーは私のベッドでしかたなく昼寝していた模様。「そうだよ、ごはんだよ!」と忘れていたことを思い出したか、昼ごはんのあとは、突然、番犬モード。雨音の向こうのちょっとした物音に反応し、ガウッ! 「ちょっと、あの音なんなのよっ!怪しいっっ!」、「だからなんなのよっ!」、「ジェリーはここだよっ、文句あるっ?!」・・・わかったよ、ジェリー、私もいつもの生活に戻るよ、マンガを片づけるよ。




   
2010/10/10(日)
君子(=ジェリー)危うきに近寄らず
「ジーチャン、お出かけ」

忍者(ノートパソコン)が帰ってきた。8日の午後に行って、もう帰ってきた。大したものだ、エプソンのサポート。1年間は、箱を取っておくことにしよう。

ジェリーに10回ほどボールをほうってやって、「もうおしまい」と両手のひらを見せると、「・・・あ、そ」とどこかへ行ってしまう。そして気がつくと、私のいる部屋で眠っていることが多い。今日も、私のベッドで熟睡していた。夢を見ているのか、目玉ぐりぐり、口元と喉はひくひく、脚も小刻みに動いている。デジカメの起動音で現実に引き戻されたか、うっすら目を開けた。

父が午後の数時間、所用で出かけたので、今日の散歩は私とジェリー。ハトやセキレイが飛び立ったあとをジェリーがしきりににおいをかぐ。シートがかかった大きな農機具を「見慣れない怪しいやつ」と気にしながらよけて通る。工事用のシートがかかったビルの、そのシートが風にあおられるのに気付いて、ジェリーは戻りたがる。「大きくてバタバタするやつ・・・」、確かに近寄らない方が賢明だ。




   
2010/10/11(月)
カマキリとジェリー
「カマキリ?」

ジェリーはまだカマキリの存在を知らない。昨日から、我が家の玄関の下駄箱や庭の水道の蛇口などに、ある1匹のカマキリが出没している。昨日は下駄箱の上にいた。そっと逃がしたが、またもや我が家の敷地内に戻ってきていた。

「ほらほら、ジェリー、カマキリだよ」、と、教えてはいない。・・・ジェリーがカマキリに接近する。ジェリーの鼻先にカマキリがカマを振り下ろす! 目玉にブスリと突き立てる! 流血の惨事だ、スプラッタだ!・・・と想像。蚊に食われたり、蜂に刺されたりということはあるから、カマキリにやられるということも、ありえないことではあるまい。

妹と下の姪っ子がやってきた。ジェリー、大喜び。まずはぴょーんぴょーんと飛び上がってのあいさつ。ソファに座る彼女たちの膝にのぼり、おなかだろうと胸だろうとお構いなしに足場にして少しでも近付こうとする。ボール投げをせがみ、何度も何度も投げてもらう。しかし、興奮して昼寝不足とあって、ボールをわきに置いてクタッと横になることも何度かあったようだ。そしてまた起き上がり、遊ぼう、遊ぼう、遊ぼう・・・とエンドレス。

「ワタシが噂のカマキリです」




   
2010/10/13(水)
「ジェリーはむちゃくちゃ賢い!」
「いつも一緒」

父が発見したジェリーの賢さ。外でいつものように遊んでいたが、父が自分の指を横にくわえて、「持ってこい」と言ったら、家の中に駆け込んで、まずはかじり棒を持ってきた。父がまた同じジェスチャーをして、小声で「持ってこい」と言ったら、今度はボールを持ってきたらしい。そして、「おうちに入ろう」というと、大事なかじり棒をくわえて父についてきたとのことで、「ジェリーはむちゃくちゃ賢いぞ!」と喜ぶ、喜ぶ。

次は、母が発見したジェリーの賢さ。例によって昼寝をしていた母、ぼんやりと目が覚めたら手の甲をすいっとなめる感覚。ジェリーが行儀よく座って、母が目覚めのコーヒーを楽しむのを待っていたらしい。ところが、母が再び椅子の背に頭をつけると、「ダメだこりゃ、また寝ちゃうんだ、きっと・・・」と思ったか、ひとりトコトコと書斎に戻って行ったそうだ。

私が発見したジェリーの賢さ。今夜、いつものように7時半に書斎のケージに入って「おやすみなさい」、手作りサークルを閉じたが、パネルの合わせ目の前に抑え代わりのごみ箱を置かなかった。ところが、数分後、ジェリーがやってきた。パネルを突き倒すことなく、上手に開けて出てきたのだ。




   
2010/10/14(木)/
必ずうまくいく
「絶対に取るよっ!」

右手にカメラ。あらかじめ距離を決めて、シャッターは半押し。そして左手でボールを投げてやる。今日は何枚か取れていた。キャッチするその時まで、ジェリーはボールから目を離さない。

近所のスーパーが閉店で、一人暮らしのお年寄りは買い物に不便だろうと思っていたが、その閉店と前後して、スーパーから100メートル範囲内に2つのお店が開店していた。コンビニのあとにできたのがお惣菜屋さん。ラーメン屋さんのあとにできたのがペット関連商品の店。これはかゆいところに手が届く店開きかも。

特定健診の結果が届いた。メタボではなかった。しかし、悪玉コレステロールは基準値を今年も突破し、貧血検査項目の3点中2点は基準範囲の下限を下回っていた。私の血液は脂肪たっぷり鉄不足で息切れしているということか? ここ3年ほどで、この3項目は徐々に悪くなっている。食事に気をつけて、体を動かすようにしよう。




   
2010/10/15(金)
死なない、ずっと生きてる
「ゴールキーパーしてますっ!」

ジェリーはボールを口でキャッチするだけでない。両手(前脚)でもキャッチしようとする。時には成功する。しかし、すぐに着地しなければならないので、両手でキャッチしたように見えないのが残念だ。

タレントの渡辺正行さんのゴールデンのゴンタ君は、7歳頃から衰え始め、9歳頃から嘔吐と下痢を繰り返し、10歳で逝った。ゴンタ君は渡辺さんの生き方を変えたという。大型犬にとって10歳は人間の90歳。

アルの時を思い出す。アルは10歳頃から食欲不振・嘔吐・下痢をくりかえし、弱っていった。最初の頃は、病気は治療すれば治るものだと思っていた。治るということは、病気になる前のように元気になって走り回ることだと思っていた。しかし、アルと暮らすうちに、私の人生観も変わっていった。治らない病気もある。死ぬまで治らない、のではなく、病気と共に最後まで生きる、のである。一生懸命食べようとするアルが、どれほど私を勇気づけたことか。「ネーチャン、食べなきゃ生きていけないんだよっ」、と。のんびりしてる場合じゃないぞ、と。




   
2010/10/16(土)/
ジェリーはかわいくて秋空はきれいなのに、地上では・・・
「落ち着けって」

おお、ジェリー。なんてカワイイ! いや、カワイイというより美しい! カメラもいいのだ、きっと。キャノンのカメラ。キャノンの社名は「観音菩薩」に由来すると言う。慈悲の仏、観音菩薩。「教会法・規範(CANON)」でも、「大砲(CANNON)」でもないのだ。

夕食後すぐにジェリーが眠くなるのは、日中、休みなしに動きまわっているから。特に、こんな晴れた日の午前中はじっとしていない。午後も、「誰かが外でしゃべってる!」、「何か通った!」、「鳥が飛んだ!」なんだかんだと元気いっぱい飛び出していく。さっき、ジェリーのサークルの向こうにある電気スタンドをつけようとして、バランスを崩して転んだ。「あ〜らら〜ぁ〜ぁ」とスローモーションで転んで、サークルのパーツの一部がはじけ飛んだが、ジェリーは寝る前のおやつのフードを食べながら、「なにしてんの?」と私に注目し、ケージに入ってからも「どうしたの?」と注目していた。しかし、次の瞬間、ジェリーは爆睡。ジェリーは落ち着いたワンコである。

国内では竜巻や交通事故、海外では反日デモ、COP10では無断で持ち出して金儲けの道具に使った生物や先人の知恵の利益配分を大航海時代までさかのぼって要求。なんだかもう・・・やだ。




   
2010/10/17(日)
前向き、上向き
「ここで必ず『いただきます!』」

田舎の県道には右折帯はないけれど、コーナー部分の歩道はゆうゆうたるもので、家一軒ぐらい建ちそう。ここで信号待ちをする時に、ジェリーは必ず父からフードをひとつもらう。「いーち、にーの、さんっ」と投げられる小さなフードをキャッチするのである。ジェリー、行儀よくジャンプ!

英検を受けに行った。前回受けたのが何年前だったか忘れたくらい久しぶりだ。自分の弱点を知るのにこういうテストは役に立つ。そして、英検会場は妹宅のすぐ近くだったので、帰りに寄った。

「コーヒーでいい? ミルクも砂糖も入ってるやつだけど」。いーともいーとも、明治のチョコレート持ってきたよ。「へへへ、実はもう板チョコ食べちゃったよ」。チョコ大好きな妹、さすがである。彼女の夫は手作り大好きで、行くたびに家の中が何かしら変わっている。今回は、お風呂場の蛇口が新品になり、ダイニングの照明器具が天井埋め込み型に変り、便座も最新型に変わっていた。網戸を修繕したいんだけど、と、それとなく手伝いを頼んできた。




   
2010/10/18(月)
スポーツの秋
「充実してるよ、うん!」

朝の6時半頃、ジェリーは散歩に出かける。私はまだ寝ている。30分後、「ただいまーー、帰ってきたよー!」と走り回る。「ネーチャン、ネーチャン、腹減った、腹減った」とジャンプ。

昼ごはん少し前の11時40分頃、ジェリーと目が合った。「ジェリー、ちょっとお散歩に行こうか」、と、お散歩グッズを手にすると、ジェリーは玄関にとんで行く。近所の田んぼコースをぐるっと15分間。

午後3時15分、「郵便を出しに行くよ」とジェリーも連れて行く。いつものところではなく、うちに近い方の郵便局。ジェリーにとっては初めての場所。ついでに少し遠回りして20分の散歩。帰宅後、ボール遊び。

午後4時20分、ジーチャンといつもの散歩。朝の散歩と同じコースで30分弱。私もついていった。帰宅後、やっぱりボール遊び。料理の合間に、本を読みながらボールを投げてやるのだ。

そして、7時半には「アタシ、もう限界」とバタンキューのジェリー。よく眠れ、よく遊べ、ジェリー。ジェリーの体重はジャスト9キロ。




   
2010/10/19(火)
あわれなり、親子熊
「もうすぐお昼ごはん」
「ボールを持っておうちに入ろう」


今日のジェリーは、ソファで昼寝していた。その方が快適だったのだろう。少し冷えてきた。120グラムほどのドライフードで、一日中元気に動き回っていて、感心、感心。

あちこちに熊が出没し、射殺されている。射殺された熊たちの胃袋は空っぽだという。テレビで見たのは、夜、町中に現れた母熊と2頭の子熊の姿。逃げ回って、結局は林の中に逃げ込んだという。「おかあちゃん、腹減ったよぉ」、結局、あの熊たちは腹ぺこのまま。

ドングリが豊かに実った年があったから、子熊が生まれた。しかし、子熊が育つ年にドングリが実らなければ、食べ物を求めて里におりて、射殺される。年に何千頭も駆除されるツキノワグマ。空前の数のツキノワグマが駆除されて、彼らは絶滅の危機に瀕しているとも聞く。彼らがいなくなったら、生態系はどう変わるのだろう。我々ばかりが飽食のテーブルにつきながら、生態系の心配なぞしている。

人間用のドライフードはないだろうか。「人間用完全栄養食品、一日300グラムでパワフル元気!」、食べることへの罪悪感も少しは減るかも。




   
2010/10/20(水)
リニア新幹線の時代
「ジーチャンとお話中」

「ネーチャンが写真を撮ってるから、ポーズを決めて、あとでオヤツをもらいなさい」と言っている父を、ジェリーは真剣に見つめている。少なくとも、「ネーチャン」、「オヤツ」はわかっているはず。

「ごはん」、「お散歩」、「ボール」、「持ってこい」、「もうない」、「ジーチャン・バーチャン・ネーチャン」、「ユミチャン・ヨーコチャン・ワカコチャン」、「自動車」、「行く」、「ピーポーパーポー(救急車などのサイレン音の総称)」、ジェリーはいろいろな言葉を知っている。他にもまだあるかもしれない。近頃では、新たなピーポーパーポーに興味しんしんである。それは、役場から夕方聞こえる太いサイレン音である。散歩中のジェリーはお座りして、その音の方に首をかしげて見ている様子。

JRがリニア中央新幹線を作るのだそうだ。東京と名古屋を40分で結ぶ。そんな時代になったら、全国をいくつもの都道府県に分ける必要がありますか?という論議が熱くなるだろう。道州制が現実味を帯びてくる。技術や産業が新しくなる時代に、行政組織だけが古いままでいていいはずがない。あと20年もしないうちに、世の中は大きく変わるのだろう。変わらなければならないのだろう。




   
2010/10/21(木)/
バウリンガル
「もうちょっと待ってみるよ」

父が車で出かけた。玄関から書斎へ、書斎の窓から車庫側の窓へ、また玄関から車庫のドアへと、父の後を追いかけて大騒動で走り回り、窓から車が出ていくのを見届けたジェリー、外で父の帰宅を待ち始めた。

ジェリーが実に雄弁なので、言っていることを知りたくて、バウリンガルを装着。しかし、バウリンガルは、私が立てる物音は拾って「プンプカプーン!」と解析するが、ジェリーのガウガウには反応しない。説明書が見当たらない。初代のバウリンガルの説明書をダウンロードできないかと、タカラトミーのサイトにアクセスしてみた。残念ながら必要な情報は得られなかったが、今のバウリンガルはどうやらすごいようだ。ほぼ同時通訳で、日本語に吹き替えられる。ジェリーはどんな声になるのだろう。気の強い元気な少女の甲高い声、かな。




   
2010/10/22(金)
日暮れが早い、夕食も早い
「ネーチャン、2階に行くの?」

洗濯物を干して降りてきたら、ジェリーが階段の一番下で眠っていた。ほかに誰もいない時は、ジェリーに追いかけられる。

先日、柿とほうれんそうと里芋を買ってきたら、翌日、農家の方に柿とほうれんそうと里芋をもらった。ほうれん草はゆでて絞って、たっぷり食べる。父は大好きな柿を食べすぎて冷えたか、「夜、2時間おきに目が覚めた、なぜだ」と不思議がっていた。柿は体を冷やすので、夕食後に食べるのは避けたい。アルは柿が大好きだったが、ジェリーはまだ食べた事がない。おなかをこわすのではないかと心配なので、ジェリーには悪いが、食べさせる予定はない。

鍋ものやシチューの季節がやってきた。今日は豚バラ肉と焼き豆腐の塩みぞれ鍋。いただき物の大根をおろしてどっさり入れた鍋。作るの簡単、片付けも簡単とあって、夕食も早々と終了。ジェリーも7時前には、眠くて眠くて、前足で目をこすりこすり。それを見た母が「猫みたいだね」と喜んでいた。




   
2010/10/25(月)/
秋の珍味
「新鮮だね」

秋の散歩は楽しい。稲刈り前後の時期なので、イナゴ(たぶん、イナゴ)がたくさん。稲刈り直後の田んぼには、シラサギが50羽も集まっている。

田植えの時期はカエルを追いかけたジェリーは、今はイナゴを追いかける。「どうせ捕まえられるわけがないから」と油断していると、辛抱強いジェリーはついにイナゴを捕まえてしまうのだ。「うわ、かわいそうだからやめなさい!」と口を開けさせると、イナゴが「もう少しでハネと脚がもげちゃうところだったよぉ」という様子で必死で逃げだす。

「まさか食べないだろうと思っていたが、ジェリーがイナゴを食っちまった」と、父が散歩から帰ってきた。どうりでジェリーがますますハイテンション。そうか、そうか、ジェリー、イナゴを食ってジェリーの中の野性が喜んだのか。

それでもジェリーのおなかが心配なので、イナゴの佃煮は翅と足をもいで作るの?と戦中派の父に聞いた。「戦中戦後ではなく旅先で食べたのだが、イナゴ丸ごとを佃煮にするのである」とのことで安心した。人間が大丈夫ならジェリーも大丈夫だ。犬の胃酸の強さは人間の比ではない。




   
2010/10/26(火)
北風の季節
「せっせっせーのよいよいよいっ」

土曜日にやってきた妹との1シーン。このように、ぼんやり座っている人を見かけると、「遊んで遊んで!」、と、ジェリーは激しくアピールする。このあと、ボールをくわえてきて、人の手に握らせ、「ボール遊びしよう!」と延々と続く遊びに引きずり込むのだ。

首回りを保護する服装の季節がやってきた。今日は各地で初雪、木枯らし情報。寒さに強いらしい犬はどうかというと、昨夜のジェリーは、ケージの奥に丸まって寝ていた。ジェリーの寝姿からも、秋が深まり、晩秋から冬がやってくる気配を感じる。

今月から、母と交代制だった夕食作りが、全面的に私ひとりの担当になった。買物は週に一回火曜日。「ヨーグルト7箱→牛乳・チーズ→豆腐類→肉・魚→野菜・果物→食パン・菓子」の順に30分以内で終了。1日当たりの買い物時間は5分未満だな、と、妙なところで得した気分になる。買い物かご2個に山盛り。スーパーのレジ袋7袋分。卵をつぶさないように、帰りの運転は模範的安全運転となる。

帰宅後、数日分の下ごしらえ、冷凍などに1時間。秋冬は水仕事で手がカサカサになって、いろんなものを取り落とす時期でもある。食器洗いにゴム手袋、調理時間短縮のためのまとめ調理などでしのごう。




   
2010/10/27(水)
カンパン
「え? ほほ笑みなさい、って?」

先月の片付けで出てきた非常食の乾パンの缶詰6個、賞味期限がとっくに切れていた。一番古いもので2008年8月。オヤツにちょうどよろしい。古いものからカパッと開けて、菓子鉢に入れると、あっという間になくなってしまう。一緒に入っている氷砂糖がまっさきに消えてしまう。

もちろん、ジェリーにも1個の半分の半分ほど味見させる。いざという時に、ドッグフードを持ち出せなくて、乾パンを分け合う事態が来ないとも限らないから、慣れておかなくちゃねっ。




   
2010/10/28(木)
テレビのニュースで
「今日はお散歩、できるかな?」

今日のお散歩は、雨が降り始める前の午前6時と雨がほぼやんだ午後5時過ぎ。日中のお散歩はできなかったので、ジェリーは台所のペットシーツに用を足した。ジェリー、よくできました!

ボールを前足でぐいと抑えた様子は、まるで器用な猫のようでかわいい。誰も遊んでくれないと見るや、ひとりでボールをくわえて放り投げ、追いかけて遊んでいる。これまたかわいい。

ニュースで、留萌の海上の竜巻の映像を見た。魚が巻き上げられる・・・ということはなかったのだろうか。留萌には、ブログ『なぁちゃん、おいで』のコーギーなぁちゃんが住んでいる。会ったことはもちろん、書き込みしたこともないけれど、ブログを読ませてもらっているせいか、留萌という町に親しみを感じる。寒いのは苦手だけど。




   
2010/10/30(土)
秋の味覚
「何を食べてるの?」

父の足もとのジェリー。ジェリーはいつも腹ぺこ。ジェリーの芸はおやつのために。

父が展覧会の帰りにデパートの北海道展に寄ってきて、「これは絶対にうまい、らしい」とシャコとイクラを買ってきた。昨夜はシャコを食べたのだが、殻のはずし方に悪戦苦闘。「子供のころはおやつ代わりに食べてたから、覚えていると思ったが・・・」、どうやら海老と似ているようでちょっと違う。甘くてうまかった。

今日の昼は、炊き立てご飯にイクラと大根おろしをたっぷり載せて、イクラ丼にした。うま〜い! ぜいたく〜! 満足〜。

近頃すっかり汚れているジェリーを、今朝はブラッシング。ついでに、ウンチがつかないようにとお尻の毛を半径2センチ弱ほどバリカンで刈っていたら、眼鏡が急に曇って、「ゴメンッ、ジェリー、お尻ちょっと傷つけたかも!」。ぬれティッシュにうっすら血。すぐに収まって、「別に平気だよ」という様子ではあったが、ほんとに悪いことした。




   
2010/10/31(日)
ハロウィン
「オヤツ、くれなきゃ・・・」
「・・・なめちゃうぞ」


帰宅すると、ジェリーが大歓迎してくれて、さらにリビングのソファにだらしなく座りこんだ私のそばにぺったりとくっついてきた。「なでてくれ」というわけでもなく、「カミカミするぞ」でもなく、なんとなくそばにいるというのが・・・とてもいいっ!

今日、名古屋の子供たちがハロウィンの仮装で大須商店街を「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ」と練り歩いたそうだ。クリスマスもバレンタインもすっかり日本流の楽しみ方を定着させた日本であるが、業界の努力が足りないのか、ハロウィンはまだなじまない。日本流の意味づけが必要である。・・・とはいうものの、正直な話、日本の秋にどぎつい色合いの魔女はいらない!

今年1月以来のTOEICを受けてきた。時間内にリーディング部門の問題に全部目を通すことができたのは、ずいぶん久しぶりだ。そのかわり、リスニング部門が「あれれ?」な出来であったが。さてスコアは?




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