『怒涛の鯨のタタキ』
2010年12月の犬バカ愛日記



12月の後半、
ジェリーがメキメキとお利口さんになった気がする。

もうすぐ2歳だから?

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掲示板に行ってみる?



   
2010/12/1(水)
ああ、12月
「規則正しく早寝早起きしようね」

今夜の夕食後のジェリーの姿。自分のドライフードを食べたあと、我々の足もとで何かが落ちてくるのを辛抱強く待つか、あるいは辛抱できずに、「ちょっとちょっと、ジーチャン、ジェリーはここだよ」と催促したり、催促もせずにいきなり、食事中の母の腕をはねのけてテーブルの上に顔を出したりしているジェリーも、夕食の最後のヨーグルトを母と私からもらうと、リビングの父の膝に乗って食後のひと眠りを楽しむ。アルと同じだ。

昨夜、風呂上りに調べ物をしながらボソボソと音読していたら、妙に調子に乗って気がついたら1時半。「しまった、また頭痛が起こるかも」と、毛布にくるんで床に置いて足をのせていた湯たんぽをベッドに入れて眠ることにした。湯たんぽバンザイ。

即爆睡できるような大胆な性格ではない私のこと、しばらくは転々と寝返りを打っていて、妙に早く目が覚めた。目が覚めたとたんに頭に浮かんだ言葉が、「What's "tsunokiri" ?(角切りとは何ぞや?)」であった。角切りとは、奈良公園の鹿の角を切るあの角切りだろうか。それともほかに何かあるのだろうか。なぜ、こんな文章がポンと出てきたのだろうか。今度の試験に出るのだろうか。私に予知能力があるのだろうか。あるといいのに。・・・などと、ぐるぐるといろいろな想像や妄想が走り回り、二度寝の邪魔をした。

音読のせいか、喉がひりひりする。今夜は早く眠ろう。そして、ジェリーのような健やかな眠りを楽しみたい。




   
2010/12/5(日)
逆転・・・というか暗転?
「でんぐり返し!」
「・・・できるかな?」


喉のひりひりが治らないどころか、鼻づまりでろくに眠れないまま木曜の朝を迎えた。・・・まずい。また水野薬局に出かけた。「風邪ひいていないつもりだけど、大声出して喉が荒れたところに、鼻づまりで鼻が喉に流れるって感じで咳がゲホゲホ、苦しくって夜眠れない。もともと鼻炎は持ってるけど、ここまでひどい鼻づまりは経験したことないし。そういえば、くしゃみも連発。薬で眠くなるのは困るけど」などとさんざんわがまま言って、薬を選んでもらった。効く感じ。さすがベテラン薬剤師さんだ。

薬を服用し、木曜も金曜も土曜も10時には眠った。今朝には咳きこまずに音読できるようになっていた、私らしくなくか細い声で鼻声だけど。で、京都へ行った。その結果、失望した。自分自身に。がっくし・・・。

ジェリーはこの二日ほど、「・・・ネーチャン、なんか変だ」と首をかしげて、遠慮気味だった。今朝は、出かける準備をする私を首をかしげて、2メートル離れた所から見ていた。「どっか行っちゃうの?」と。

ジェリー、明日はユミチャンと二人でお留守番だよ。明日の留守番のために、妹が今日から泊まりに来てくれた。




         
2010/12/6(月)
再び、京都
「ヤツラ・・・どこへ行くのだ?」

物音がするたびに、書斎の私のベッドに飛び乗って、こうしてカーテンの隙間から顔を出して外を確認するジェリー。

「京都の紅葉は、例年より長持ちしているらしい」という噂もあり、先月中頃に、「そうだ、両親を京都に連れて行こう。ただし、12月の5日過ぎに!」と思い立った。

ジェリーを丸一日ひとりで留守番などさせることのできない我が家は、妹に頼んで、泊まり込みで留守番にきてもらった。

暗いうちに家を出るのは気が進まない。そこで、8時15分頃ののぞみで出かけることにした。9時前には京都について、バス地下鉄乗り放題の一日乗車券を買い、まずは清水寺へ。

「カメラ小僧参上」

「京都には5〜6度来たことあるが、神社仏閣には全く縁がなかった。そういえば、宴会でしか来たことがないな」という父、「なーるほど、これが清水寺か。確かに清水寺だ」と激写。

「あったかいらしいけど、ひょっとしたら寒いかも」とタートルネックのセーターを着込んでいた私と母は、おかげさまで寒さ知らずの汗びっしょり。

清水寺の後、三寧坂、二寧坂、一年坂と下った。忘我亭のとなりの叶匠寿庵で抹茶とそれぞれ好みのスィーツを食べて一息。バスで永観堂と南禅寺へ。


「暑いくらいの好天」

やはり永観堂のモミジも見ごろを過ぎていて、3年前の12月の日曜の夕暮れ時に見たあの清冽な感動を再び感じることはできなかった。強い日差しにモミジは時々色あせて見えた。

しかし、南禅寺の風格たるや、「さすがだな、京都」と、京都食わず嫌いだった父の認識を改めさせたようだった。一方、母はいわゆる「人間の技能の素晴らしさを見せつける豪壮な建築物が大好き!」なので、大きなお寺は「四季折々、全部見に来なくちゃ!」と張り切っていた。

南禅寺を出て、地下鉄で一気に西へ向かった。太秦天神川で嵐電に乗り換え嵐山へ。腹ぺこぺこで、渡月橋そばの琴きき亭でそれぞれ好みの鴨なんばんやニシンそばで軽い昼食。桂川沿いに上って宝厳院と天龍寺へ向かった。

「三寧坂の犬」

三寧坂で見かけた犬。「ジェリーではこうはいかないだろうね」

天龍寺を出たのが2時20分。ここで30分も大覚寺へのバスを待てないので、タクシーで向かった。時代劇好き人間は、ここの大沢池には行かずばなるまい。旧嵯峨御所と言われるだけあって、華やかなのびやかさを感じた。「京都は格が違う」とここでまた認識を新たにした様子。

四条烏丸までバスで移動、そこから地下鉄で京都駅に到着。4時半。留守番をしてくれた妹への土産を買い、弁当を買い、ティールームで一服。「少しばかり強行軍だったね」とやんわり言われたが、一番疲れていたのは、実は腰をかばい足を引きずり時折せき込んで「南天のど飴」を口に含んでいた私であった。

自宅には7時10分頃、到着。ユミチャン、ジェリー、お疲れ様。




   
2010/12/7(火)/
早目にお掃除
「今日、お話してないね」

そういえばジェリーと遊んでいない。今日は散歩にも行かなかったし、ボール投げもしなかった。なぜ遊ばなかったのだろう・・・。

ああそうだった。机周りの本を入れ替えていたのだった。当初からの予定通り、デスクの隣の本棚の内容を一新した。ノート類も分類整理及び処分。再出発は早めに・・・みたいなことが大覚寺でひいたおみくじに書いてあったっけ。

片づけている間、ジェリーが何度かやってきて、宝探しをしていたが、「紙切ればかり・・・」と思ったか長居はしなかった。ジェリーはコロンとした形のくわえやすく、かみごたえのありそうなものが好きである。私のベッドと壁の間には、ジェリーが持ってきたものがいろいろと落ちていた。ボール各種はもちろん、床傷防止用の椅子の足にはかせるキャップ、園芸用の木切れ、結束バンドらしき残骸・・・など。




   
2010/12/8(水)
ジェリーのやる気
「とにかく腹ぺこ」

昼と夕方の散歩合計は6000歩。ジェリーはさらに朝も散歩しているのだ。「イナゴの5匹や7匹、食わねば腹減って動けるもんか」・・・?

散歩だけではない。帰宅後、「ただいまーー!」と玄関から台所へ、書斎へ車庫へと、何度も全力疾走するのだ。さらに、自分の食事が準備されるまで、誰かの後をついて回って、とにかく動き続けている。犬用の万歩計はあるのかな。

昼間、音読しようとしたら、頭に霞がかかっているようで、ぼんやりして、すっかりダメになっていた。今までのなにもかもが、「いったい何だったんだ!」とぶちまけたいほど情けないではないか。・・・はぁ。こういう時は、ケイ・ヘザリさんの『アメリカン・パイ』だ。やさしくて美しい英語だ。あきらめない、くさらない、くじけない、と暗示をかけよう。




   
2010/12/9(木)/
突然の氷雨
「少し消耗したかも・・・」

いかにも降りそうな真黒な雲が北の空にかかっていた。「雨になるのかなぁ」と父とジェリーは夕方散歩に出かけて行った。「大垣辺りはきっと雪が降ってるぞ」と、「降りそうだったから、公園をぶらぶらしていた」とみぞれのような雨に数分間分だけ降られて帰ってきた。

「ほらほら、きれいに拭いてからだ」と足の裏を拭いてもらって、かかえられて家の中に入ってきたジェリーは、まずは台所にダッシュ、それから私のいる書斎にダッシュ。ジェリーのバスタオルでくしゃくしゃと拭いてやると、またバスタオルに顔を突っ込んでくる。何度かそうやって遊んだらベッドへとびあがって落ち着いた。

自分の用事のついでにデパートにおせちを注文に行ったが、なんとなく注文しそびれた。明日にしよう。カラープリンターも買うことにしよう。そして、年賀状は自分で作ることにしよう。




   
2010/12/10(金)
別れと出会い?
「音が違うね」

今朝、ジェリーが散歩に出かけたのに気付かなかった。「布団、すっぽりかぶって寝てるが、息、できるか?」と心配されるが、これは私の特技だ。

さて、カラープリンターだ。よくぞ持ってくれた8年間、・・・9年間だったかも。。人間で言うと200歳か? 近頃は、自然に部品が落ち(!)、色調整も素人の手に負えないレベルとなり、印刷した文書にはあちこちにインクの汚れが走る。それでもがんばる健気なプリンターだが、さすがに限界。感謝して引退してもらうことにした。

名古屋駅のビックカメラに行って、新しいプリンターを買って自力で持って帰ってきた。「いっちばん安いの!」と思ったが、5700円のそれは、4色インクで「写真プリントは無理ですよ」とのことで、6色インクの15,000円のプリンターにした。

新しいプリンターの作動音は、「違う!」とジェリーが言っていた。




   
2010/12/11(土)/
ジェリーが熱中するもの
「最後までかじり倒すつもりですが」
「・・・何か?」


ずいぶんと意志の強そうな表情のジェリーだこと。さすが、ダンディーの娘である。

朝、ジェリーが私の前に何かを持ってきてうっとりとなめていた。「怪しいっ! ジェリー、見せて。・・・・うわわわ〜、乾燥剤だよ!」

どこから拾ってきたのだ。車庫のごみ箱周辺か? 「代わりに、これをかじってなさい」と、犬が大好きなかじり棒を与えた。桜の木でできているこのかじり棒はジェリーのお気に入りで、ずいぶん小さくなってしまった。

夕方、食事の支度にかかろうと台所に行ったら、ジェリーがラウンドベッドで何かに熱中していた。「怪しいっ! ジェリー、見せて。・・・・うわわわ〜、画びょうだよ!」 

もっと物を減らして、スッキリ片づけないと、ジェリーが危険だ。私も、頭の中がぐちゃぐちゃだ。




   
2010/12/12(日)
ジェリーは躾けられたとおりに行動する
「見つけた!」

手のひらから金粉を出す(?)人がいるそうだ。「それって食べられるの?」とジェリーなら聞くだろう。

食事中に、パンのかけらやご飯など少しずつ与えるものだから、ジェリーは父には食事中だろうと催促する始末。父のポケットはドラエモンのポケット。必ず何かうまいものがでてくる。

ジェリーにとっては、父の手は不思議の手のひらなのだろう。「待て」と言っても、何かでてくるはず、と、匂いを嗅いで鼻先をくっつける。今さら、父にジェリーのしつけはできるまい。父のやり方で、ただかわいがるだけ。正しい飼い方ではないだろうが、うちに来た犬はそれを受け入れてくれるようだ。

イナゴも食べてるし・・・。うちの犬はマイペース。




   
2010/12/13(月)/
ジェリーはよ〜くわかっている
「だって散歩は命だよっ」

昨夜は、ちょっといたずら心で、ジェリーのハウスの入口の上半分にカバーを垂らしてみた。まったく嫌がらずに、「落ち着くじゃん☆」と悠々と眠ってしまった。今夜は、下10センチほどを残して、ほとんどをカバーで覆い隠してみた。ほら穴気分で落ち着くのかな。プリンターで年賀状を一枚試し刷りしたら、けっこうな音がしたので、ふとハウスを見ると、ジェリーが顔だけ覗かせて様子をうかがっていた。

雨が弱まった時に、「カッパを着せてやってくれ」と父がジェリーを散歩に連れ出した。「散歩はしなくても用足しはしたいだろう」、と。ジェリーのトイレは家の中にもあるのだけど、どうしても「外の方がいいに決まってる」という父の感覚は我が家では優先されるのだ。




   
2010/12/14(火)
気楽にね、明るくね
「だから遊ぼうね!」

ジェリーは穴倉ハウスがお気に入り。ちょいと鼻先を出して様子をうかがう姿もかわいい。

「ジェリー、そこまで真剣にならなくても・・・」、ジェリーは力いっぱい吠えたてて車庫から外へ飛び出していく。体が反動で後ろにはずんで跳ねるほどにジェリーは吠えるが、おびえているのだろうか。「ジェリー、大丈夫だよ」と声をかけると、「わかってるよ」と急にすました顔してボールを捜しに行く。

父が「ちょっと行ってくるね」とジェリーにバイバイして郵便局へ行った。ジェリーがキュンキュンピスピスと落ち着かなく動き回る様子は、まるで「ジーチャン、ジーチャン、ジェリーはひとりなの? ジェリーは置いて行かれちゃったの? ジェリーはひとりっきりでどうすればいいの? ジェリーは悲しいよ、悲しいよ〜ん」と言っているようでもある。「ジェリー、大丈夫だよ」と言っても、オロオロ度はせいぜい半減する程度。・・・ジェリーをひとりで留守番なんかさせられないじゃないか。




   
2010/12/15(水)/
何かがいるらしい
「感じるだけ」

フリースのパーカーに中綿入りパーカーを重ねて、レギンスとジーンズの重ねばき、マフラーを耳まで隠すほどに巻きつけて、手袋を装着。レギンスと言えば聞こえが良いが、英和辞典で調べてみると「ズボン下」。これが本日の夕方散歩ファッションである。

夕方散歩で、ジェリーとフルコースを歩いた。ジェリーはコースを熟知していて、「ネーチャン、こっちだよ」と案内してくれる。そして、父から聞いていた通り、ジェリーは水路の土管にとても興味を示した。「そろそろヌートリアが活動を始めているのだろうか」、私ものぞいてみたら、「ネーチャン、何してんの?先に行くよ」とジェリーに置いて行かれそうになった。

昨夜は1時過ぎまで寝付けず、4時に「あ、目薬、忘れてた」と飛び起きた。もう少し眠ることにしたが、どうもうまく眠れずにうつらうつらとして、起きたら体が硬くなっていた。危ない、危ない。こういう時に風邪をひくのだ。風邪ひいたら、インフルエンザの予防接種もできないから用心しなくては。




   
2010/12/16(木)
ゆったり気分
「コーヒーだ!」

午前中、数パターンの年賀状を作成。「共通用」、「父用」、「母用」、「私用その1」、「私用その2」。今日はさらに、「共通用特別版妹一家宛」を作成。「もっとかわいくして」とか、「この絵をウサギの代わりに入れることができるか?」などの注文を受けつつ、おもしろがって作る。今年は時間に余裕があって、楽。写真も色々とそろっていて、楽。

気づいたらお昼で、ジェリーの昼前散歩はすっかり忘れてしまった。気の毒がった父が、夕方散歩を3時過ぎにスタート。

夕方、夕食の支度前にリビングに行ったら、ジェリーがやってきたので、なでくりまわして、いじくりまわした。ジェリーもまた、私の指をがぶがぶ、かじかじ。母がコーヒーをいれて飲み始めると、ジェリーが母に急接近。久しぶりのゆったりタイムであった。




   
2010/12/17(金)
ぽっかり空いた金曜日
「歯も耳もきれいだよぉ」

いい天気だったので、昼前散歩はたっぷり40分。ジェリーは根性でイナゴを探し出し、2匹、食ってしまったようだ。「シラサギやアオサギ、タゲリのために残してやんなさい。ジェリーはおうちにごはんがあるでしょ」、と、引っ張るが、「ちょっと待って、今、音がした!」、「ちょっとちょっと、ここは特別な匂いがする!」・・・ジェリーの散歩は忙しい。

午後は、リビングの日のあたるソファに座って、ジェリーの耳掃除。黒い綿棒を使うと汚れがよく見える。ジェリーは結構・・・嫌がる。『シックスデイ(The sixth day)』を見た。その間、ジェリーは当然昼寝。最初は私の膝の上、それから、暑くなったか飛び降りて床の上。こんな時間は久し振りだ。

12月も後半になると、テレビ番組がますます見るに堪えない惨状。そこで、池波正太郎の文庫に手を伸ばす。手に触れたのが『梅安冬時雨』。池波正太郎急逝のため、絶筆となったもの。久しぶりに池波正太郎・・・と読んでいた間、ジェリーは足もとのラウンドベッドで熟睡。




   
2010/12/18(土)
ジェリーは暖かいのも好き
「ストーブも好きだよ」

晴れているのに空気が冷たい、冬らしい気候になってきた。散歩にはそろそろ帽子も必要だ。

「葬式用のバッグを貸して」と母に言われて、元の自室の戸棚を開けたら、フリース裏地付きジーパンやゆったりで目が詰まったニット、「通販生活」で買った記憶のある保温トレーナーなどが出てきた。これなら、これからの散歩もついていけそうだ。

アクティブジェリーはさぞ体温が高いだろうから、ガスファンヒーターの温風などは嫌いかと思っていたら、温風におなかを向けて寝ていたりする。暖かいのも好きなのだ。夜用の寝床にふかふかの毛布を敷いたら、ジェリーはどうするかしら。嫌がるかしら。




   
2010/12/19(日)/
おいしいものは分け合おう
「うわっ、ユミチャンだ」

おととい、丸栄の北海道物産展で父が買ってきたイクラのしょうゆ漬け。炊き立てご飯にのせて、イクラ丼を二日間楽しんだ。うまい、うますぎる。解凍後、5日間はOK。

しかし、皮下脂肪や内臓脂肪がふと気になる。そして、両親は、「ぜいたくは一日で十分」、「あるいはひと口ふた口で十分」と言うので、昨夜、妹にメールを打った。「明日のお昼、イクラ丼を食べにきませんか?」、と。

時間の都合がついたユミコとヨーコがやってきた。ヨーコは食べたらすぐにバイトに出かけて行った。健気な勤労者である。ユミコはご飯の後、ジェリーとしばらく遊んでいたが、年賀状作りの合間にのぞいてみたらリビングで眠ってしまっていた。

エプソンのプリンターが、せっせと印刷して、年賀状を作り上げてくれた。明日には投函できる。ウサギ年の年賀状も、主役は犬だ。




   
2010/12/20(月)//
ターシャ・チューダーとの共通点を見つけよう
「コーギー好き、でしょ」

昨夜、BSハイビジョンで『ターシャ・チューダー』を特集していた。1時間ほどはジェリーを膝にのせて、なでながら見ていた。

共通点その1。彼女は2008年6月18日に92歳で亡くなった。アルは、2008年6月5日に逝ったから、虹の橋のたもとで、ターシャに会ったかもしれない。

共通点その2。ターシャの乳母はディディという名前だったそうだ。ジェリーは実家で「ディーディー」と呼ばれていた。

彼女は好きなことに向かって努力し続けて手に入れた。勇敢な生き方だ。好きなことしか続かないのだ。彼女は57歳から第二の人生を始め、「この庭を作るのに30年かかったわ」と彼女の楽園を見ながら微笑んでいた。私はまたもや諦めようとしていた。諦めるために「ホントは嫌いなのだ」と思いこもうとするのだ。焦らずに、もっと好きになろう。夢中になって取り組もう。そうすればきっともっと好きになる。




   
2010/12/21(火)/
冬至と満月
「寒くなかったよ」

今日は、冬至で満月で皆既月食。冬至で皆既月食というのは300何十年ぶりかの出来事で、大変珍しい。その不思議さに、「恐ろしや」と祈りを唱えている人たちもいることだろう。

最高気温は11度少しで日差しもほとんどなかったが、風もなかったので寒さを感じることなく、ジェリーと夕方散歩をした。ジェリーはひとりで溝を渡って、田んぼのワラや枯れ草に鼻先を突っ込み、何かを探している。フレキシリードをくぃっと引っ張って「先に行くよ。バイバイね〜」と言うと、ぴゅっと戻ってくる。

コーギーカレンダーは観賞用なので、書き込み用のカレンダーを求めて丸善に行ったが、探していたものがなかった。その代り、というわけではないが、『トラッドジャパン』の7・8・10月号があったので買ってきた。帰宅したら、『トラッドジャパン』の「そば」をやっていた。蕎麦もいいな、と思ったが、今日の夕食は「タイのアラの潮汁」と「イタリアンなうどん(ミートソース風焼きうどん)」。変な組み合わせ。だけど、どっちも食べたかったのだ。冬至と皆既月食のせいかしら。




   
2010/12/22(水)
雲が風に流されて
「だから元気いっぱい」

雨があがって、いい天気。雲はびゅんびゅん流されて、空の北東の隅にぐいぐい押しこまれて行く。全然寒くないけど、暑くもないので、ジェリーは絶好調。

夕方散歩で、ジェリーがいつも行く田んぼ道に向かう角に、とっても元気な小さなビーグルと、ジェリーによく吠えるビーグルが立ち止まっていた。ジェリーは5メートル手前で立ち止まり、しきりに空気のにおいをかぎ、「そっちには行かない」と決めたらしく、通り過ぎ、すぐ先の角を曲がった。ジェリーは犬に吠えられるのが嫌いなのかもしれない。

「今日はカーテンの洗濯だ!」、家中のレースのカーテンを全部はずしてコインランドリーに持っていくことにした。先月から母に頼まれていたのだ。一番大きな洗濯機のひとつに窓12個分のカーテンが納まってくれた。「窓ふきが終わった踊りの部屋と北側の部屋からカーテンをかけて〜!」と母が叫んでいたが、もう遅い。母は自分の部屋から窓ふきをスタートさせ、父は自分の部屋からカーテンをかけていく。なぜならば、父の部屋のカーテンには絵の具がついているのでわかりやすいのだ。段取りが悪すぎたので、窓拭きは途中で終了。仕事は段取りが大切。午前中にカーテンは無事に各部屋に戻った。




   
2010/12/23(木)
素直は勇敢
「お正月用の花らしい」

天皇陛下の誕生日。「耳が遠くなった」などと、素直に述べておられた。老いを認め、万人に知らせるのは、なかなか勇敢なことではないだろうか。若ぶって、強がる人も多い。同時に、親の老いを認めるのも勇気がいる。

昼の散歩では、久しぶりにイナゴを見つけたようで、枯れ草に飛びつき、しばらく何かを追い回し、シャリシャリと口を動かしていた。「遠くまでやってきてよかった」と思ったかな、ジェリー。

夕方散歩では、ちょいと名古屋へ出かける父を追いかけて駅まで出陣。駅舎拡張工事中の警備のオジサンに挨拶してなでてもらってから、遠回りでいつもの田んぼ道へ。シバ犬や黒シバに出会ったけれど、ジェリー、飼い主さんたちに警戒されたか、お互い通り過ぎるのみ。ジェリーは、「バカヤローーー!」と浜辺を走り夕日に向かって叫ぶモリケンのごとくに、力いっぱい走り出す。とにかく、絶好調らしい。




   
2010/12/24(金)
クリスマスイブ
「小さすぎない?」
「ジェリーの分はあるの?」


ジェリーの分はない。残念ながら、人間用のケーキだ。たまにはクリスマスケーキもいいだろう、と、近所のローソンで買ってきた。「本日が期限のものは3割引きにしますよ〜」と言っていたが、一番小さな4号のケーキでも今日中に食べきれるとは思えない。「・・・本来、クリスマスは明日なのだ」。

夕食後、ジェリーとケーキを一緒に撮影。・・・うまく撮れない。ジェリーが「抱っこは嫌だ!」と暴れるついでにケーキに接近しようとする。ジェリーには、スポンジ部分をほんの1センチ四方与えた。

今日は最高気温が10度ちょっと、風が強く、体感気温はきっと6度ぐらい。ジェリーの散歩は、昼も夕方もそれぞれ20分くらいで切り上げた。ジェリーは絶好調なのだが、飼い主は九州生まれの南方系(?)なのだ。明日はもっと寒くなる。朝はたぶん氷点下で、日中の最高気温は5度の予報。ジェリー、明日はお散歩をお休みしようか? ダメ?




   
2010/12/25(土)
暖かいね、眠れるね
「起こさないで」

ジェリーのハウスをのぞきこむと、ジェリーはまん丸。ヤマネのように丸くてかわいい。ヤマネは雪の中でも眠るけど、ジェリーはぬくぬくも好き。

これは夕方散歩の前の画像。いつもなら3時頃からそわそわと人間の動きに注目して落ち着かないのだが、今日はぐっすり眠っていた。昼前散歩で少し消耗したのだろうか。今日は「前のめりで歩かなければ前進できないほどだった」と父が言うほどの強風。農機具やビニールシートがあおられるのを、「ジェリーは少し嫌がっていた」らしい。散歩の後の大はしゃぎは、「ネーチャン、ネーチャン、今日の散歩はすごかったんだよ! でっかいヤツがバタバタしていたよ! 見せたかったよ!」と言っていたのかもしれない。

今日の新聞に、栃木県さくら市の「プーすけ君」の記事。生存する世界最長寿の犬としてギネスに認定されたそうだ。25歳9か月。のんびりした、おとなしい性格。ドッグフードの普通の食事をとり、夜は離れの小屋で木くずにくるまって眠る。「健康の秘訣は放っておくこと」と飼い主は話しているそうだ。今夜もきっと木くずにくるまって丸くなって眠っているのだろうな。




   
2010/12/26(日)
ジェリーの一日
「あとは眠るだけ」

ジェリーが寝言を言っているようだ。ちょっと聞いてみよう。

「朝から力いっぱい走った。怪しい物音がするたびに、みんなに知らせた。ネーチャンが、いちいち真に受けて玄関から出ていく。うひひひ」

「昼間の散歩でも、もうイナゴはいない。どこへ行っちゃったのかな。また会えるかな」

「午後、久しぶりにネーチャンがデスクに向かっていた。こういう時は、必ずとなりのベッドで昼寝することにしてるの。監視役?」

一日中、力いっぱい全力で生きているジェリー。そんな風に生きてみたい。




   
2010/12/27(月)
壁がポイント
「犬何匹?」

答えは6匹。絵に4匹、ペット用消臭剤に犬のイラスト、そしてジェリー。ぬいぐるみはアライグマである。

「倉庫の中にいるみたいで落ち着かない部屋」というのが私の部屋の特徴。整然と並べるのが好きな割には物を捨てられないタイプなので、整然というより雑然となってしまう。少しずつ諦めて、少しずつ片づけて、部屋作り中。部屋作りのテーマは、・・・「犬バカ?」。

南側の壁に犬の絵ばかり3枚を集めてみた。父が描いたアルのパステル画をプロの絵でサンドイッチ。壁の使い方が大切なのを実感。

撮影用に、ジェリーをハウスにのせてみた。ジェリー、あわてず騒がず堂々と座っていた。おびえる様子がない。こういう高い位置に座るのに慣れているのだろうか。




   
2010/12/28(火)
ジェリーは大人になる
「壁とジーちゃんの間」
「一番安心な場所」


いつものドッグフード『華』を注文しそびれて、このままだと3が日にフードが切れる。1月3日はジェリーの誕生日だというのに。夕方、ヨコイ動物病院にドッグフードを買いに行った。少しずつ混ぜて食べさせてみることにしよう。

病院で販売しているのは、病人食というか療法食。健康体のジェリーに食べさせていいものかどうか迷ったのだが、かといって、近所にできたばかりのペットグッズのお店で扱っているフードについては研究不足。イナゴを食べるくらいだから、何を食べても大丈夫だろうと思うが、実は昨日のウンチはゆるかった。・・・リンゴを食べさせすぎたか。食べすぎはいけない。

天気予報の通り、夕方から雨になった。5時半頃から突然の雷で、ジェリーはそわそわし始めた。落ち着く場所を探している様子で、父がテーブルにつくと、テーブルの下から離れない。「ジェリー、ご飯だよ」と呼ぶと、「あ、行かなくちゃ・・・でも」とテーブルの下から出ることができない。仕方ないので、テーブルの下にフードを入れた器を置いてやった。ジェリーはもうすぐ2歳。雷の音を怖いものとして認識するとは、大人になったんだね。




   
2010/12/29(水)
チキン味
「落ち着いて昼寝」

柳橋市場へ行った。毎年、だいたいこの日にお刺身と干し柿と数の子を買いに行くのだが、今年はお客が多かった気がする。名古屋のこの市場は、一般人も卸売価格で買い物ができる、というのが特徴である。買物の後、父はまっすぐ帰宅。私は昨日届いた「白石れんこん」を妹宅へ。彼女はきっとレンコンのきんぴらを作るのだろう。私は、まずはすりおろしレンコンのスープを作ろう。

いつものドライフード「華」の残りは900グラム弱。朝昼夕の分で90グラムにして、おやつ分は昨日買ってきたチキン味のフードを与えよう。いつものフードは100グラムで400キロカロリー強だが、今度のフードは300キロカロリー弱。正直言って、今のジェリーの体重が、ジェリーにとってベストなのかどうかまだわからない。ジェリーのウンチの状態で食べ物の量などを調整して、その結果、ジェリーの体重は9キロちょっとで落ち着いている。きっと、これでいいのだ。




   
2010/12/30(木)/
寒過ぎる
「ジェリー、変?」

柿好きの父が、昨日、近所の果物屋さん「アチワ」で柿とみかんを買ってきた。バナナもらった、と二房ももらってきた。そういえば、ここで果物を買うたびに、父はバナナをもらってくる気がする。熟し具合が売り物にならなかったのかも。とてもうまいのに。廃棄率、高過ぎ?

明日は雪になるかもしれないらしい。午後に雨が降り出してから、ますます寒くなってきた。ガスファンヒーターやエアコンなどを交互につけたり消したり、靴下を2枚重ねたり、コーヒー飲んだり、チョコを食べたり(?)して、寒さをしのいでいたが、ジェリーがいない。ジェリーは、暖房のあるリビングで眠っているかと思ったら、薄暗い玄関で外の方を見つめていた。「ジェリー、みんなリビングにいるよ。どうしたの?」と呼んでもしばらくはそのまま玄関にいるのだった。

雨の日、アルはよく眠っていたから、ジェリーもひとり落ち着いて眠りたいのかもしれない。「ジェリーはひとりでもだいじょうぶだよ、ジェリーは大人だから」ということなのかな。




   
2010/12/31(金)//
大晦日の初雪
「何かが違う」

「寒がきつくて、道路はところどころ凍っていたが、ジェリーは道路を渡る時は必ずダッシュしようとするので、走らせないようにするのが大変だった」と父が言っていた。道路を渡る時は、「さっさと走って渡ること!」と躾けたのは私です、ごめんなさい。

今朝は、湯たんぽのお湯とオレンジエックスでジェリーをしっかり拭いてくれたらしく、ジェリーの被毛は輝いていた。「ジェリーちゃん、いつもきれいにしてるわねぇ」と散歩中によくいわれるのだが、実はかなり手抜きしている。シャンプーは年に2回だし、オレンジエックスでゴシゴシは月に1回程度、ブラッシングも一日おき。アルは毎日朝晩オレンジエックスで拭きあげ、しつこいくらいにブラッシングで、かわいそうだったかも。

リビングがお正月仕様に変化。いつもと違う家具配置。座卓の上には、一年に一度しか使わないお正月用品。ジェリー、気になってウロウロするが、疲れ果てていつものように昼寝。

とうとう取れなかったぜい肉と、果たせなかった目的と、課題ばかりを残して、この一年が軽い失望とともに終わろうとしている。




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