『怒涛の鯨のタタキ』
2011年1月の犬バカ愛日記


記録的な寒波が日本を襲った。
滅多に雪が降らないここ名古屋郊外でも雪が積もった。

ジェリー、大喜び。
これはジェリーの若さの証明

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2011/1/1(土)
2度目のお正月
「それなあに?」
「それ飲むの?」


去年のお正月は、ジェリーはリビングに入れなかった。今年のジェリーはちょっと違う。・・・というか、我々の段取りが悪く、気づいた時には、ジェリーはリビングで座布団の横にお利口にお座りしていた。

お茶の時は父の周りで、おとその時はスルメの匂いにつられたかウロウロと、今年の抱負をつぶやいている時は私のとなりで、ジェリーはわれわれと共にいた。

ジェリーはコーヒーには興味を示すが、アルコールは嫌い。しかし、父が小さな日本酒を手に取っている時は興味しんしんで接近。その様子がかわいくてかわいくて。

「ここ来たことがあるね」

年賀状をチェックして、数枚の返信を作り、投函のついでに初もうでに出かけた。

いつもの昼散歩より1時間遅い12時にスタート。近所の観音さんの様子が例年と違っていて、何やら整然と行列ができていた。不思議に思って、お寺の関係者に聞いてみた。「今年はお参りのシステムが変わったのでしょうか?何やら整然としていますが・・・」と。単に順番を守ってもらっている、ということだったが、2列に並んで粛々と待っている感じがとても妙。

「日本人は神社にはお正月に、お寺には大晦日に行く」とテキストに乗っていた。そう、観音さんでなく、となりの神社に行けばいいのだ。そして、そのとなりの大徳院は私のひいきのお寺である。ここのおみくじはいつもズバリなのである。

「いつもと同じがいいよ」

座卓に立ちかかることもなく、「何かくれ〜」視線を飛ばすこともなく、ひたすらお利口に上手にお座りしてわれわれの食事風景を見守っていたジェリーは、午前10時頃、吐いた。

刺激が強すぎたか? 目の毒だったか? 昼散歩の後は、こうしていつものようにリビングに置いたラウンドベッドで、熟睡。いつもどおりがいいね、ジェリー。

夕方、妹一家がやってきて、ジェリーは大興奮。ジェリーは疲れ果てたに違いない。ジェリー、今年もいい年にしようね。




   
2011/1/2(日)
おうちの中は危険
「お年玉?」
「誕生日のプレゼント?」


むらさき芋ボーロとかぼちゃ入り無着色ボーロとリンゴクッキー。妹一家のジェリーへの誕生日のプレゼントである。明日はジェリーの誕生日。さっそく、かぼちゃ入りボーロを3粒。

アルならば、ボーロを一袋食べようと平気だったろうが、ジェリーは違う。量が過ぎると排泄問題が生じる。一日5粒ずつ、気長に楽しもうね。

「ジェリーの様子が変だよ」と、ワカコが言う。「ネコみたいなことしてるよ」と。「何かいい匂いがしてるんだろうか。それを体にこすりつけて、一体化したいのだろうか」と気にもとめていなかったが、今度は私の足もとで、床に体をこすりつけている。見ると、「ジェリー、これは何?!」、「うわわわ、これは鎮痛剤だよ!」、「ひょっとして、ヤクでラリッてる状態?!」

ジェリーが噛んでなめて、多少変形してべた付いた佐藤製薬のイブプロフェンたっぷりの「リングルアイビー」がひとつ。母が神経痛の痛み止めに服用しようとしていたが、忘れて床に落としたと判明。ジェリーがひと口でパックンと飲みこまなくてよかった。何事もなくてよかった。




   
2011/1/3(月)
ジェリーは空気を読む
「真似してるよ」

今日はジェリーの2歳の誕生日。いつもと同じものを食べ、いつもと同じ散歩量をこなし、いつもと同じに早寝した。そして、ジェリーは状況を的確に判断し、瞬時に順応し、飼い主を喜ばせる。

その一例、昼前散歩で、私がポケットにドライフード数粒を入れたのを見たジェリー、いつものようにダッシュをしなかった。私のスピードに合わせ、ぴたりと横について歩く、走る、止まる。そして、常にアイコンタクト。ジェリー、完璧。フードの威力はさすがである。

別の一例、掃除前に座卓を片づけ広々としたリビングのカーペットに、クッションをいくつか置いてゴロンと転がった私のそばでジェリーもゴロン。「ネーチャンと同じだよ、ジェリーと同じだね」と言いたげな得意そうな顔。かわいい、かわいい。大の字でおなかを見せることなんか嫌いなはずなのに、自分の意思で大の字になるのは「おもしろいよ、平気だよ」ということか。さすがジェリー、2歳。




   
2011/1/4(火)
繰り返す日々
「同じでいいんだよ」

ストレッチングしやすいね、と、リビングのセンターテーブルをしばらくは部屋の隅に寄せたままにしておくことにした。ジェリーはリビングの床のど真ん中で眠るのだろうか。ジェリーはクッションを枕にするのだろうか。

ジェリーは環境が少々変わっても動じない。ジェリーは自分のベッドがどこか知っている。撮影が終わったら、ジェリーは台所に置いたラウンドベッドに納まって眠り始めた。ジェリーがのったベッドをリビングに引きずって移動させたが、ジェリーは平気。両親が座るソファの足もとに置いたベッドで再び熟睡モード。

午後、私は頭を再起動させようとデスクに向かった。寒かったので、湯たんぽに足をのせて、ダウンパンツをはいて、肩かけにくるまったら、すぐに眠くなってしまった。腕組みをしてうたた寝し、すぐに目覚めて、同じ文章をもう一度読み・・・何やってんだか。こんなことやっていていいはずがない。




   
2011/1/5(水)
逃げないカラス
「じっと見るだけ」

JAの職員用駐車場にはスズメが大集合。ピーピーチュンチュンというよりは、ジャージャージュンジュンと聞こえるくらいに大音量でさえずっていた。高校の南側の田んぼにはカラスが多い。

ジェリーは今日の散歩で丹念に田んぼ道を探索していた。何がそんなにジェリーの興味を引いているのかと、ジェリーのそばに行ってみると、鳥の羽が散乱していた。これはギャクサツの跡かっ?! 「やめなさい、ジェリー!」

少し先でまたジェリーが田んぼに入りたがる。その田んぼにはカラスがいっぱいで、中には逃げないカラスがいた。逃げないどころか、こっちを意識して「ガーガー」。私と目が合った気がする。・・・カラスの口の中も赤かった。「キミはこの群れのリーダーか? それともジョナサンなのか? 好奇心丸出しの若者なのか、オバサンなのか?」

ジェリーは興味深げにそのカラスの動きを見守り、やがて帰宅することに同意した。




   
2011/1/6(木)
ぼんやりしてはいけない
「例の場所へ行こう」

ジェリーは、一目散に怪しげな匂いのところへ行こうとする。田んぼに飛び降りて向かったのは、ゴミの場所。田んぼや公園に家庭ゴミを捨てているけしからん輩がいるのだ。リードを引っ張り制止したが、ジェリーは何かをくわえて上がってきた。

「それ何? 鶏の骨! 危険!」、ジェリーは素直に諦めるので、ごほうびにドライフードを一粒。フライドチキンなどの加熱した鶏の骨は縦に裂けるので危険。

ぼんやりしてはいけないのは、家の中も同じ。ジェリーが私のベッドの上で、カチッと音をさせていたので、「何? ジェリー、何なの?」と見ると、みかん箱のふたを留めていた太い金属針。車庫でゴミを分類していた時に落ちたものを見つけてきたのだろう。もっとも、私に見つかる場所で見つかるようにかじっているので、危険度は低い・・・かも。




   
2011/1/7(金)
必殺ジェリジェリ光線
「ジーチャン、ジーチャン、」

夕食後のジェリーは、ジェリーの寝床の支度ができるまで、こうやって父と遊んでいる。・・・というか、父におやつをおねだりしている。しかし、ジェリーはとっくに眠る時間がやってきているので、この画像の数分後には、ボーロを一粒もらったジェリーは父の膝の上で眠ってしまうのだ。

おなかにやさしい療法食をこの10日間、ジェリーのおやつとして与えていたが、療法食はその役割を果たした。つまり、ウンチの量が増えた。ゆるくならなかったのが幸いだ。今日、いつものフードが届いたので、明日からは元の食生活に戻そう。

母がメガネを新調するというので、いつもの「メガネの堀田」に送っていった。ここは仕入れ担当の奥さんのセンスがとても私好みで、メガネを選ぶのが楽しい。上村香子をぐっと若くしてかわいくした感じの奥さんも大将も、前回会った時とは違うメガネをかけていた。彼らも老眼が進んだか? 母のメガネのフレームは私が一目ぼれしたものに決定。近頃は、メタルよりセルのフレームがピンとくる。私も今年の後半にはまたメガネを作ることになるだろう。その時が楽しみだ。




   
2011/1/8(土)
36歳
「料理も脳トレ」

料理中、ジェリーがやってくる。ガスレンジの前に立っていると、その足元にぴたりと伏せてしまう。しょう油や酒など取り出したい時、「ジェリー、ちょっとどいて」と扉に手をかけると、パッと移動し食器棚の前に伏せる。皿茶碗を取り出したくて、また、「ちょっとどいて」。パッと移動したジェリーは、流しの前に伏せる。ジェリー、危ない。

ニンテンドーのDSを取り出して、久しぶりに脳トレを再開した。あまりに久しぶりだったので、DSの教授が「どなたでしたっけ?」とすねていた。ひと通り脳トレしてから脳年齢チェックしたら36歳。実年齢よりは若いが、一時維持していた20代の脳年齢からはかなり落ちている。頭がすっきりしないのは老眼のせいもあろうが、脳トレ不足のせいかも、と、しばらく続けてみることにした。少しはやる気が出るかも。




   
2011/1/9(日)
ジェリーのおしゃれ
「ピンク☆」

ジェリーの迷子札に使っている紐は、極太のゴム紐。編んだ革ひもや鎖などより、ゴム紐はとても軽いし、被毛を傷めないし、最高。この首輪(?)を外すとグルーミングタイム。ジェリーは逃げ回る。そして、この首輪を持って「ジェリー、終わりだよ」と呼ぶと、いそいそと自分から頭を突っ込んでくる。

ジェリーを抱っこすると、「ちょっとゴミくさい?」。無理もない、ジェリーは田んぼに突っ込んでいくのだから。近頃は、毎朝、オレンジエックスを湯たんぽのお湯で薄めてゴシゴシ。昼散歩の後はブラッシング。

散歩用リードにいそいそと自分から頭を突っ込んできたジェリーと、公民館の先の郵便局に向かったら、振り袖姿が。成人の日は明日だが、成人式は今日なのだ。成人式が終わった若者たちが公民館の外に出ていて、華やかだった。たかだか20年の人生でも人生いろいろなようで、カラフルな羽織はかま姿の若者もいれば赤ちゃんを抱っこした振り袖姿の子もいた。がんばれ、若者。




   
2011/1/10(月)
ジェリーの真似
「早起きしてごらん」

ジェリーのハウスにすっぽりかぶせたカバーをものともせずに、ジェリーは中に入る。そして向きをかえ、カバーのすきまから顔を出す。ドライフードを5粒、「ジェリー、お休み。またあしたね」。ジェリーがドライフードを食べてしまうのを確認してから消灯。部屋の引き戸を閉める。ジェリーは一瞬にして爆睡。今夜もきっかり7時半。

これだけ早寝するなら、私もきっと5時台に起きることができるだろうに。5時頃から熟睡し始めるようでは、何かが壊れている。

カラスの半分、しかし、スズメの5割増しくらいのサイズの鳥の群れがうちのすぐそばの電線にとまっていた。ジェリーが追いかけるスズメやカラスも、それぞれ散歩道途中の電線(スズメ)や、交差点そばの電線(カラス)に飛び上がる。鳥の真下を通るのは勇気がいる。爆弾が落ちてきやしないか、と。




   
2011/1/11(火)
早起きの効用
「とっくに寝る時間」

夕食後の片付けが終わって、各ベッドに湯たんぽをセッティングして、ジェリーのベッドを整えて、「今日の一枚がまだだった」とカメラを向けると、ジェリーがとても迷惑そう。父がカメラ用の顔を引き出すために、おやつのボーロでジェリーの注意を引いている。

「もう眠くてしかたがないよ」とジェリーが寝ぼけた顔をする。かわいそうだけど、一枚、もう一枚、とカメラを向けるが、今日もまた同じような画像ばかり。

「坂妻の2番目か3番目の息子で、細いのがいるだろ」と父が聞く。「古畑ニンザブローをやった人?」、「そう、それ。18年前と今の写真を比べても全然変わってない。『その秘訣は?』と、ほらお母さんと同じくらいの人が司会やってる番組があるだろ?」、「徹子の部屋?」、「そう、その徹子さんが聞いた時の答えが、『朝型に変えたんですよ』。朝型人間は若さを保つってことだな」と父が言う。父はバリバリの朝型である。9時にはとっくに寝ていて4時半には起きている。父は私の宵っ張りの朝寝坊を気にしているのだ(多分。)このままでは、私は後悔にどっぷり浸かって生きながら死んでいくのだ(きっと。)そんなの、ヤダ。熱くて、まっすぐで、かっこよく生きたいものだ。ジェリーみたいに。




   
2011/1/12(水)
試着の効用
「食っちゃ寝」

ジェリーはガスファンヒーターの真ん前でも平気な様子。胸元の被毛や、お尻から後ろ脚にかけての被毛が、温風を受けて逆立つのがおもしろい。

フードの量は変わらないと思うのに、「ジェリーの腰のあたり、太ったかな?」というのが父と私の近頃の感想である。体重を量っていないので真相は定かではない。アルの時は、太っていたアルを見なれていたので、「12キロまではいいんじゃない?」と気楽に太らせてしまったが、ジェリーの場合はスリムなジェリーを見なれているので、9キロちょっとを超えると「ジェリーの限度を超えたのではないか」と焦る。

父にセーターを頼まれていて、父の希望にやや近いものを見つけた。「サイズは?」と聞かれ、「私ぐらいの体型です。父は1メートルくらいの胸囲だけど」と言ったら、「あ、MかLですね」。私がメンズのLサイズ? 「今のLは小さめですから」・・・ってフォローですか? セールの札につられて、数軒先の婦人服のブティックでジャケットを試着したら、ジャケットの似合わない丸っこい背中と腕の私が鏡に映っていた。素敵なジャケットを見つけたがもちろん買わない。「無理しない・運動しない・きくち体操を少しする・腹八分目」でジャケットの似合う体型を取り戻そう。




   
2011/1/13(木)
注意の向け方
「脚しか見えないだろうって?」
「全員の動きがわかるよ」


ジェリーは自分のご飯が終わったら、みんなの食事が終わるのをテーブルの下で待つ。アルには見られなかった行動だ。時々顔を出して、「ジーチャン、なんかない?」と父にだけは催促している。・・・というか、父に催促するのに疲れて眠くなって、テーブルの下でうたた寝しながら待っているようだ。

母の踊りの生徒さんが、たくさんの自家製の野菜を持ってきてくれた。白菜4個、キャベツ2個、太いネギ13本、そして私のふくらはぎ並みに太い大根1本。おととい、キャベツとネギを買ったのだが・・・。

キャベツを大量に消費すべく、今日はお好み焼きと野菜炒め。小麦粉を取り出したら、クッキーも作りたくなって、砂糖とマーガリンと卵とコーンフレークス(ドライフルーツ入り)でザックリクッキーを焼いた。クッキー作りに注意がそれて、お好み焼きの最初の一枚は派手に失敗した。・・・何か間違っている気がする。




   
2011/1/15(土)
ジェリーは何キロ?
「腹ぺこだよ」

昨日はパソコンを触りたくなくて、ひたすら『E・R』鑑賞日。昼は大根とお餅でお雑煮。夜は母と二人なのをいいことに、井村屋の小豆缶詰とお餅でぜんざい。お餅食べ過ぎ?

今朝、靴下をはく前にジェリーの体重を量ってみた。8.8キロ。増えたどころか、減っているではないか。決まった量のドライフードで元気いっぱい走り回る毎日。おやつ用に食べさせていた療法食のドライフードは減量向きでもあったので、その効果が出てしまったようだ。

ジェリーに減量の必要はなかったのに。ジェリーは、腹ぺこでも遊ぶことで気を紛らすことができる。私は、大事なことから目をそらせて何かしら食べてごまかしている。




   
2011/1/16(日)
雪と野性
「何かがジェリーを待っている!」

朝は屋根にうっすらだった雪だが、断続的に降り続け、昼前散歩の時には近くの広場にすっかり雪が積もり、午後3時頃には少し先が見えにくくなるほどに雪が吹雪いていた。

ジェリーはカメラを構える私を時々振り返りながら、ひゃっほーい!と駆け出したり、また振り返ったりしながら夕方散歩に出かけて行った。

昼前散歩で私が東向きコースに連れ出したせいか、夕方もジェリーは父と東に向かった。

「ジェリーが溝のそばの草むららしき所から離れようとしなかった。フードで注意を向けようとしても、それどころじゃない様子で」とのことで、何度も「やっぱりアソコが気になる」と戻ってしまったらしい。鼻先で雪の中から何かを掘り出した。「小さなネズミだった。生きてた」、・・・ジェリー、野性的。

雪がうれしくて楽しくて、ジェリーは行ったり来たりして、いつもより短い距離を同じくらいの時間をかけて散歩した。




   
2011/1/19(水)
衝撃
「デヘヘヘ、食っちゃった」

昼前散歩で、ジェリーは前からねらっていたものを拾い食いした。ダーッと駆けて行って、サッとかすめるように飲み込んでしまった。それが何かはわからない。ヤマダさんちの金柑の木が実をつけていて、それを通りすがりの人がかじってポイしたような、そんな実らしきものがここ数日何個か落ちていて、ジェリーが興味を示していたが、どうもそれではないだろうか。

「ジェリー、だめっ!」と、すぐにジェリーの口に手を突っ込んだが、ジェリーは吐き出さない。とっくに飲み込んでしまったのだ。ジェリーは私の手に歯を立てることもなく、目をシパシパさせながら恐縮したようすを見せていた。「しまった、ジェリーは悪いことしてしまった」とわかっている様子でおとなしくしていたが、10分後には元のジェリーに戻った。

夕方、「ハロー通訳アカデミー、閉校」の通知メールを見て、一瞬、血の気が引いた。通訳案内士法が改悪され、通訳ガイドでなくてもガイドの仕事ができるようになるようだ。つまり、旅行会社は通訳ガイドにかける費用を安くあげることができるようになる。デフレが質を落とさなければいいのだが。そんなこんなの事情が関係あるのかもしれない。




   
2011/1/20(木)
大寒
「決まった!」

父がジェリーの絵を描いている。作成途中の絵を先生に見てもらったら、やはり犬を飼っている先生が、「おお、これは賢い子ですね!」。完成には「あとひと月はかかる」と父が言う。毎日、ジェリーを見ながら「ジェリーのアイラインはくっきりしてるなぁ」、とか、「マズルの毛はそういう生え方をしているのか」などと話しかけている。

昼前散歩で、ジェリーが駆け出して、リードがジェリーの首を絞めそうになる直前に、「イッチニィ、イッチニィ」と引っ張られながら声をかけると、ジェリーはスピードを緩め、振り返り、私に近づいてくる。そして、「イッチニィサン」と足を止めると、ジェリーは私の足もとでお座りする。何度か試したが、毎回そうする。教えたわけではないが、フード一粒のごほうびがものを言うようだ。・・・というか、ジェリーって賢い☆

今日は大寒。寒いので、ジェリーが鼻先をくっつけたり、なめたりすると冷たいから、「やめてっ、ジェリー」となるのだが、ジェリーが膝の上に乗ってくると「ジェリー、あったかいね」となり、ジェリーが膝から降りると「ジェリー、寒くなっちゃうよ」と、ジェリーは人気者。




   
2011/1/21(金)
久しぶり
「ジーチャンとテレビ」

昼の散歩で、ノーリードで散歩中のミニチュアダックスと飼い主を見かけたので、ジェリーのひもを短く持ってその場で待機。ジェリーが襲いかかることはありえないが、その子が走りだしてはまずいだろうと思ってのことだったが、まずいことは起きてしまった。そのダックスはジェリーを見て、スピードを上げた。 「ついてこれるものならついてこいよっ」という感じで、びゅんびゅん走っていく。飼い主さんはポケットからリードを取り出し、「待って待って!」と追いかけるが、その間隔はどんどん離れていく。田んぼ道だから大丈夫、と油断していたであろう飼い主さん、自動車が通る道に出るまでの200メートルの間で追いつけただろうか。「ジェリー、あっちに行こうね」と我々は反対方向に向かった。

ジェリーがいつものように父のひざにのったのは、夕食後。「ジーチャン、久しぶりだね!」と飛びついた。デリケートな胃袋の持主である父がやや調子を崩し、今日は昼抜きで朝食後から夕方まで9時間ほど自室で静養していたのだ。自分で早めに用心できる人である。




   
2011/1/22(土)
2012年問題
「精進あるのみ!」

BS7チャンネルだったか、木曜の夜、ヒストリーチャンネルの番組を見た。『ノストラダムスの大予言・前編』で、「2012年問題」を解き明かそうとしていた。2012年12月21日に天文学上珍しい事がおきるのだそうだ。そして、天文学が発達していたマヤ文明で作られた暦、マヤ暦ではこの日以降の暦が作られていないのだ、と。2012年問題とは、アメリカの大統領選、中国の指導者交代の時期などがいろいろと重なる年なのだとは聞いていたが、太陽や銀河系の位置まで妙に重なるんだとか。その日に向かって、もうすでにいろいろな変化が起きているのは間違いない。

何年か前、たけちゃんがこの日のことを言っていた気がする。「調べてごらん、怖いよ」と。調べたら、それこそたくさんのサイトにヒット。それから今まで、すっかり忘れていた。のんきなものである。

「それとジェリーに何の関係が?」、関係はないが、・・・あるかもしれない。ジェリーは日々変化しているのである。ジェリーはテーブルに立ちかかり、父に「何かくれ」とねだる。画像は、立ち上がり、父の腕に「ちょっとちょっと」とタッチして、それから、元の位置に降りようとしているところである。驚くことに、パッと立ち上がって、スタッと降りるのではなく、スローモーションでぐぐぐっとこらえながら降りるのである。この位置で寸止めするのである。「ジェリーの筋力は大したものだ」と感心。




   
2011/1/23(日)
3年C組
「どこへ行った?」

「望遠レンズで名古屋駅が写るかどうか試してみた」と父。ジェリーの写真の後には、名古屋駅のツインビルが写っていた。

ジェリーの胴はやっぱりアルより長い気がする。「ジェリー、太ったんじゃない?」と母にも言われるが、体重はアルが2歳の時より3キロは少ない9キロである。太ったように見えるのは、多分、被毛のせいである。ちょっと手入れしないと、脇腹部分の被毛がなんだか縞模様風に見えてくるのがジェリー風。

今日は、東海高校に行った。名古屋にある名門男子校である。英検の試験会場はたいていは大学や専門学校なのだが、高校は初めての体験。大昔に、簿記検定を受けに行ったのが公立の高校だったが、生徒たちの私物が散乱し、匂いも気になる汚い教室だった。しかし、さすが名門男子校、東海高校3年C組は、廊下も窓もカーテンもきれいだった。「そういえば、中学の時は3年C組だったっけ」と思いながら、消しゴムのかすを床に落としてきた。ごめんね、生徒諸君。




   
2011/1/24(月)
枯れ草の道
「ふっかふかだよー!」

「ジェリー、バイバイね〜、先に行くよ」と声をかけると、道草を食っていたジェリーは、耳先が風圧で折れるほどに勢いよく走ってきた。ここは、高校の南側の水路。冬は水がかれて、枯草がうまいぐあいに敷き詰められて、枯れ草のカシャカシャ言う音は、ジェリーのワクワク感をますます高める。

カラスやシラサギや名前を知らない渡り鳥が飛び立ったあとの地面の匂いをチェックしているジェリーのリードを引く。「ダニがうつるよ、鳥インフルエンザのウィルスが漂っているかもしれないよ」、と。鳥のフンはダニを媒介するのだ。

妹が白菜とキャベツとネギと大根を持って行ってくれたので、我が家に残るのはキャベツとネギと白菜。今日はキャベツを使って、生姜炒め。キャベツと豚肉を炒めたところに、玉ねぎ半分とショウガをすりおろしてしょう油とみりんを合わせたものを、最後に混ぜ合わせる。いつもの野菜炒めより食べやすく好評だった。玉ねぎの匂いが少し気になって、今、「松栄堂」の香「堀川」を焚いている。




   
2011/1/25(火)
モチベーションの維持
「好奇心だよ」

ジェリーの今のマイブームは、溝の下をのぞきこむこと。何かがいるのか、いたのか、もうすぐやってくるのか。それともただただ「見たい、知りたい、学びたい」のジェリーの知的好奇心か。もうすぐ節分だから、こんなところから春がやってくるのかもしれない。

モチベーションを辞書で調べると、いろいろな意味のひとつが「やる気」である。連戦連敗の求職活動中においては、いかにモチベーションを維持して、毎日を投げださずにやっていくかが課題のひとつだ。連敗の理由の一つははっきりしていて、今となっては私にはどうにもできないことであり、その部分では日々状況は悪化している。年齢、である。普通の人間が就職できるのは35歳まで、と見た。スキルアップも半端なものでは役に立たない。それでも、「数打ちゃ当たる、かも」、「当たらなくても、厳しい世間を直視すべし」と、連敗記録を更新中。

戦うには弾がいる。だから怠けずに、勉強しなくちゃ。DSで「もっと英語漬け」ばかりでは勉強したことにならないぞ。むしろ、逃避、だ。




   
2011/1/26(水)
ほほ笑みながら
「あったかいのが好き」

「ジェリー?」とリビングから父が呼ぶ。いつもならとっくに父の膝の上で食後の眠りを楽しんでいるはずのジェリーが、今日は台所のテーブルの下の、ガスファンヒーターの温風を受ける場所でうとうとしていた。アルには見られなかった光景。

台所の暖房を止めて、リビングのガスファンヒーターをつけると、ジェリーはいつの間にか父の膝の上の指定席へ。その寝顔は、微笑んでいるかのようでかわいい。

今日は、私が8時から出かけ、父もいつもより早く昼前に出かけ、ジェリーは母と二人で過ごした。母が昼前散歩に連れて行ったが、「お利口だったよ。ひっぱらないし、走らないし、田んぼにも入らなかった」とのこと。ジェリーの賢さ、かわいさを知る自分だけの時間が増えることは、母にとってもいいことだと思う。




   
2011/1/28(金)
鏡の中にいるのはだあれ
「ジーチャンはここにいる」

ジェリーがリビングの引き戸の前にいる。「ジーチャンが何か食べてると思うよ」、と。確かに、リビングでカサカサと袋の音がした。

世間知らず、というか、常識がない、というか、そんな自分の一面にようやく目を向ける今日この頃。写真を撮るとなんだか疲れた顔の私がいてちょっと驚く。3年前の自分より若々しく写っているわけがない。今日、通りすがりに見た鏡にキラリと光ったのは、耳の手前のビンの毛に1本混ざった白髪だった。

「うっそ〜ぉ」と思わず声が出る。とりあえず引っこ抜く。痛い。こんな風に平和だけど変化が厳しい時代に、中高年はどう生きるか・・・。行儀よく、コツコツと真面目に努力すること。どこかで狂った金銭感覚を修正すること。そして、ジェリーの瞳の中に幸せを見つけようね。




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