『怒涛の鯨のタタキ』
2011年6月の犬バカ愛日記



6月後半、突然の真夏がやってきた。
人間の調子は狂ったけれど、
「早寝早起き腹八分目」のジェリーは元気。
健康元気の見本のような生活ぶり。

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2011/6/4(土)
ジェリー、大人になったね
「この音は・・・」

もう夏祭りの時期? 8時頃から、隣町あたりで花火が上がる音がし始めた。

ジェリーがそわそわと落ち着かない。夕食後、いつもならリビングでひと眠りするのだが、暗いところへ行きたがる。台所の暗がりへ行ってみたが、少ししてうろうろと出てくる。玄関の隅に行って座り込むが、そばを通りかかると、「・・・ネーチャン、どうしよう・・・」と私を見上げる。結局、それから一時間、照明を消した廊下の突き当たりの隅っこで、ジェリーは私が台所や風呂を済ませるのを待っていた。

去年までのジェリーは、「これ、何の音〜?」とのほほんとしていたのに、今年のジェリーは、花火や雷の音を怖がるようになった。ジェリー、おとなになったね。




         
2011/6/5(日)
アルとジェリーの遊び場
「ここ、おもしろいよ」

「今日はアルちゃんの命日ですね」と、ケビンマンマさんからのメールで一日が始まった。3年前の今日は木曜日で、アルはご飯もオヤツもアイスクリームも食べてから、「ユミチャンがさっき来たから、アタシは背中であいさつしたし。動物病院の先生にあいさつに行こうかな。ネーチャンには、朝、『先に逝くよ』って、目で教えといたから、ま、いいか」と虹の橋のたもとへ向かったのである。

アルはよくこの木の根元を掘り返していた。先月、プランターや植木鉢など整理し、土をこの木の根元に固めて、回りをレンガブロックで囲った。庭がスッキリした、と、喜んでいたら、ジェリーの穴掘りトレーニングの場所となっていた。それもよかろう。また植木鉢をひとつふたつ処分して、その土をこの木の根元に足してやることにしよう。




           
2011/6/8(水)
言霊ってあると思う
「多分、感じてたよ」
「見なかったけど」


「あんたの部屋に蛇がいるよ!」、今日はたまたま、玄関から台所に直行した私に母が言う。

蛇? 蛇と言えば、偶然にも、今日5時過ぎ、職場で隣の席の人に「蛇は大丈夫?」と聞かれて、20センチくらいの蛇を想像した私は、「うん、多分、大丈夫」と答えたのだった。蛇のことを話題にした日に、蛇が我が家に登場? 「蛇? 捕まえてしまおうか? で、どのくらいの大きさ?」と聞くと、「大きいらしいよ! お父さんが捕まえようとしてるけどまだ捕まらないんだって。1メートルはあるらしいよ」、と、蛇の後姿を見たとたんドアを閉めて台所に閉じこもった母が言う。・・・・「えええええええーーーー!」、想定外の大きさだ。どうすりゃいいんだ。

ジェリー、キミは蛇の気配を感じなかったのか? 台所にいる場合か? なんとかして捕まえなければ、と、悲壮な決意で部屋に向かうと、風呂上りの父がやってきた。「蛇? 捕まえたよ」、と。30分くらいかかって捕まえたそうだ。

「こんな感じで捕まえた」

「さて、風呂に入ろうかと廊下に出たら、ちょうど蛇がニョロニョロと向こうへ行こうとするじゃないか。ひょいとお前の部屋に入っていくから、これは捕まえないといかんぞ、と」、パソコンデスクの下にいるのを見たが、道具を取りにいった間に行方不明。懐中電灯で部屋の隅を照らすと、ベッドの頭元に蛇の模様が見えた。「近づくと鎌首を持ち上げるじゃないか。子供の頃は、蛇の尻尾をひょいとつかんでくるくる振り回して、遠くに放り投げて遊んでいたものだが、狭い部屋の中で振り回すわけにはいかんだろ。まずはデッキブラシとほうきで追い詰め、この水道管をはさむプライヤーでぐいっとはさんだら、こうやって腕にくるくる巻き付いてきて。はさんだ位置がちょっと頭に近すぎたんだな。蛇にはかわいそうなことをしたよ」、と、私のベルトを蛇に見立てて、状況を再現しながら父が言う。私の1メートルのベルトを手にしながら、「これより20センチは長かったかな。太さは、親指と人差し指で作った輪ぐらい」、と。「青大将だろう。ヤマカガシではないと思う。マムシではないな」と、山育ちの父の証言。退治した蛇を外の水路に放り投げたら、「流されていったよ。多分、死んだんだな。蛇に『悪いことしたな、ごめんね』と謝ったよ」。

青大将は、蛇の一種。全長1〜2メートル。暗褐緑色、4条の縦線。無毒で、ネズミ、小鳥などを食べる。木登りが得意。ヤマカガシは、蛇の一種。全長約70〜120センチ。オリーブ色、黒斑が多く、体側には紅色の斑点。毒腺があり、深く咬まれると腫れることや血が止まらないこともあり、時に致命的。・・・青大将だったことを祈る。

「そういえば、ここ2〜3日、ジェリーが突然に吠えて走り回ることがいつもより多くて不思議だった」と母が言う。雨上がり以後の数日間、我が家は蛇と同居していたのだろうか。蛇は私の部屋にいたのだろうか。私の部屋を巣にしていたのだろうか。卵でも産むつもりだったのだろうか・・・。「田舎の家にはよくあることさ。前に住んでた家の二階では長い蛇の抜け殻も見つけたし。アマガエルの季節だから、蛇も出てきたんだろ。それにしても、蛇を扱い慣れててよかったよ」と蛇が遊び道具だった父は笑っていた。ジェリー、蛇に咬まれなくてよかったね。




         
2011/6/11(土)
時間をひねり出す方法
「アタシの真似をすればいいのに」

ジェリーと午後4時から夕方散歩に出かけたら、暑くて途中でへたり込みそうになった。ジェリーは、日陰を歩いたり、まだ水滴のついた草の匂いをかいだりして、すでに夏の散歩のコツをマスターしている模様。

多分、6年前に買ったオリンパスのボイスレコーダー、『ボイストレックV−50』に数年前にCDを入れていたようで、通勤時に利用中。4ヶ月も同じものを聴き続けていたが、今日、やっとのことで別のCDを5枚ほどボイストレックに転送することができた。取扱説明書を見れば、私にもできるじゃないか。(あたりまえじゃないか。)私がパソコンとCDとボイスレコーダーと悪戦苦闘していた2時間、ジェリーは目の前の私のベッドで昼寝していた。ジェリー、そうやって日中を過ごしているんだねぇ。悠々としたものだねぇ。

毎朝8時半頃に、あるコーヒーショップの前を通る。平日は7時から開店しているその店には、多くの客が新聞や本を読んだり何かを聴いていたり。早起きして、すいた電車で通勤し、わずかなコーヒー代で自分だけの時間とスペースを確保。賢い方法だ。ジェリーのように早寝すれば、自然に早起きできるだろうから、朝の時間を有効に使えるだろう。私にもできるかしら?




         
2011/6/12(日)
あせらない、あきらめない
「階段、のぼるよ」

午後、歩いて3分の駅に行く。定期券の継続更新1ヶ月、8950円。「ジェリーも行く?」と聞いたら、「わーい、散歩だ、散歩だ〜」と廊下を走り回って喜ぶ。ジェリーのために少し遠回りした。ジェリーは駅前に向かうコースもお気に入りらしい。

駅前はスーパーの改築中であるとともに、駅前広場として再開発中である。駅前広場の地下には、1万人の3日分の飲料水貯蔵設備があるらしい。そんな案内板など見ながらジェリーと散歩していると、広場の真ん中に手付かずの場所があるせいで、広場の道路がS字カーブの練習コースのような妙な作りになっているのに気がついた。「私有地につき立ち入り禁止」の札が立っていた。わずか数坪の土地を私有地として権利主張したい事情があったのだろう・・・。犬たちのドッグラン(?)にしてくれるといいのにな・・・。

4ヶ月も同じ英語のCDを聞いていると、覚えようと思わなくても、さすがに聞き取れるようになってくる。数日前に、『刑事コロンボ』を字幕なしで英語音声で観たら、ほぼ聞き取れるのに驚いた。(『デスパレートな妻たち』や『E・R』はまだそういうわけにはいかないが。)継続は力なり、である。これに気をよくして、英語学習にもう少し積極的にとりくむことにした。漫然とではなく、興味を持って、よい英文のCDを聞き、音読する。あせらない、あきらめない。階段をきっとまた一段、のぼることができる。その時が楽しみだ。




         
2011/6/15(水)
ジェリーの思いやり


「アタシはお留守番なの?」

ここはジェリーの定位置。ベッドのヘッドボードに座っているので、無理なくいつまでもこうしていられる。深窓の令嬢風ではないか。

水曜日は、母の日本舞踊の生徒さんたちがお稽古にやってくる日。小学1年生のヨシカちゃんはジェリーを触りたくてたまらないけど、実は、ちょっとこわがっている。・・・ということを、ジェリーはとっくに学んでいる。ジェリーも、小さい子は苦手であるが、興味は持っている。それに、寄せられる好意には敏感なジェリーのこと、なんとかなかよくならなければ、と思っているに違いない。



「アルも同じ作戦を取ったよ」

その昔、アルは、アルを少し怖がっていたワカコちゃんとなかよくなりたかった。こうやって、おなかを見せて、同じ目線になってワカコちゃんに誠意を示したのだった。

先週の水曜日、ジェリーはヨシカちゃんを外でお迎えした。その時に、いきなりこうしておなかを見せて、「ジェリーはヨシカちゃんとお友達になりたいよ」と教えたのだった。そして、今日は、玄関で靴を脱いでいるヨシカちゃんのそばに座り、体をそっと寄せて、「なでていいよ、ジェリーは逃げないよ」と表現したらしい。「ジェリーちゃんっっ!」、ヨシカちゃんは、少しこわがりながらも大感激。

どうやら、犬のほうが賢い。犬のほうが人間観察に優れているようだ。




         
2011/6/18(土)/
天気予報がはずれて
「まったく・・・」
「人間ってやつは・・・」


「おはよっ」とジェリーがベッドに跳びあがり、起きろ起きろ攻撃。「わかった、わかった、起きるからやめて〜」と言っているうちに、ジェリーはとっとと散歩に出かけた。天気予報では晴れるはずだったのに、ジェリーにとっては残念な雨模様の土曜日。

この数日間、ジェリーのケースを柵で囲わずに、好きにさせている。初日、ジェリーは私のベッドに乗って、私の足元で眠っていた気配。その翌日は、ジェリーは私のベッドの足元に置いた自分用のラウンドベッドで眠っていて、朝の5時頃になって私のベッドに乗り、私にもたれるようにして眠っていた。さらにその翌日は、ジェリーはほとんどをキャリーケースの中で眠っていた。慣れた自分のベッドが落ち着くのだろう。今日は、午後1時から出かけて8時半に帰宅し、サンドイッチと野菜ジュースを夕食にし、『イーグル・アイ』を観た。主役の名前が「ジェリー・ショー」。もちろん、人間。うちのジェリーはそんな私に辛抱強く付き合っていたが、いつのまにかリビングから退散し、書斎の自分のラウンドベッドで眠っていた。「・・・眠い、つきあいきれないっ」ということか。よくできたワンコである。

気象衛星が宇宙から地球を観察して天気予報を出しているはずなのに、このところ天気予報ははずれ気味。天気予報を見なくても、朝の空気の匂いで、持ち物や服装を決めているから、天気予報がはずれたからといってどういうことはないのだが。「いったいどうしたんだろうね」と明和治療院の先生。人智ではかり知ることのできない何かが起きるのかな。もう起きているのかな。




         
2011/6/19(日)
コレステロールを減らすために
「このままだと、ここで寝ちゃうけど・・・」

一週間分のお弁当や常備菜作りとその片付けに今日は少し手間取って、終わったのが8時半。台所をうろうろしながら眠る場所を探していたジェリーは、あまりの眠さに無口になり、リビングに向かった。

「ジェリー、来たか」、「ジェリー、いらっしゃい」と言われても相手する気になれないらしく、ソファとスツールとテーブルの隙間の近頃のお気に入りの場所で寝そべった。「そこで眠るの?」と聞くと、「寝ちゃうかも。でも・・・ちゃんと眠ったほうがいいと思うんだけど」と少し困った顔をした。(・・・ような気がした。)

健診の結果がきた。バリバリの老眼だが、視力は1.5である。健診の1週間前に眼科ではかった時は0.9だったのだが。体重、BMI値、コレステロール値などは1年前の健診とほとんど変わらないのに、腹囲は8センチも増えている! 測り方が間違ってるんじゃないのっ?・・・こんな数値に惑わされないぞ。悪玉コレステロール値は基準値上限を超えているが、悪玉数値÷善玉数値=1.9、である。この比率は3未満が目安らしい。確かに悪玉は多いが、善玉も多いのだ。中性脂肪の数値は下限ギリギリに低い。どんなもんだ、まいったか、と開き直りたいところだが、「高コレステロール値は動脈硬化をまねきますよ」と数年前に脅かされてからは、少し気にしている・・・が、何もしていない。悪玉を減らすには、「酢がいいらしい、ビタミンCがいいらしい、酒かすがいいらしい、お茶がいいらしい、納豆がいいらしい・・・エトセトラ」、そして、「運動すると善玉が増えるらしい」などの情報を金曜日の夜に仕入れた。すると不思議なことに、土曜日に行ったところ(以前の勤め先だったお店)で、「おいしい酢」と、手作りの「酒かすクラッカー」と出会った。これは、積極的に取り組みなさい、という天の声か? 明日は、薬局でビタミンCを買う予定。




         
2011/6/23(木)
ジェリーの胃袋から不思議な物体が・・・
「堅くて・・・」
「透明のような、白いような・・・」


昨夜、というか、今朝方3時半頃、ジェリーの吐きそうな様子に目が覚めた。ジェリーのキャリーケースに敷いたバスタオルに、不思議な物体。

物体の正体究明は後回しにして、とりあえずバスタオルを取り替えた。私が動いている間、ジェリーも台所や玄関に行ったりして気分転換していた模様。しばらく頭や首回りをカキカキしてやったら、ジェリーはすぐにまた眠ってしまった。

当初、それは堅い物体で、プラスチックではないか、と感じた。そして、もしも吐き出さなかったら、開腹手術で取り出す羽目になったかもしれないとぞっとした。

「いつものアタシですけど」

帰宅後、その物体を洗ってから観察した。不思議なことにさほど堅くはない。見た感じはネギ。しかし、ネギならば、食後8時間以上も経ってから嘔吐して、これだけの形をとどめているはずがない。食品ではあるまい。尖った部分は、ツンツンと痛いほどに堅い。何時間も胃にとどまって、ついに消化できず、吐き出さなければならない、と体が決定したほどのもの。いったい何だったのだろう。

そんなことがあったジェリーは、いつもと変わらず、元気いっぱい。寝床に入ったらすぐに眠りについた。2年前の今日、ジェリーは我が家にやってきた。「それならば、今日は記念日なのだから、何か買ってきてよ」と母が言ったので、帰りにジェリーのおやつと、『納屋橋饅頭』を買った。できたての納屋橋饅頭は、皮が柔らかく、きめこまかいこしあんがなめらかでとてもうまかった。ジェリーをダシにして、人間が甘いものを食べているのを、ジェリーは多分気づいていない・・・。




           
2011/6/25(土)
ジェリーの今日の遊び相手


「このコだよ」

午後、おとなしく昼寝しているはずのジェリーが、台所で遊び始めた。ボール遊びの音ではない。

何かを追いかけているような、独り相撲を取っているような・・・。

「ジェリー、見せて」。小さな昆虫をいたぶっていた。甲虫系。



「・・・・・・」

こんな色の虫、見たことないなぁ、と、甲虫系といえば、カナブンとカブトムシとクワガタくらいしか見たことがないので、とりあえず撮影。

・・・ゴキブリも甲虫の仲間かしら? などと思いながら、今日のジェリーの遊び相手を観察。

「エアコンは弱めで」

とっくに30度を超え、真夏日連続。「断捨離」しようかと思っていたけど、いきなり挫折。シーツやベッドカバーなどの大物洗濯も取りやめ。

昼食時に、「28度冷房」を入れたら、さっさとご飯を食べ終わったジェリーが、部屋の隅からエアコンを見上げて「ウッ!」、「ガウッ」と文句を言っていた。何だろう。「もっと涼しくできないのっ」だろうか、「省エネしなくちゃ」だろうか。




         
2011/6/26(日)
手入れの途中で逃げる理由
「教えない」

午前中は「曇り+ひんやり風」、午後になると「晴れ+からっと強風」となり、居場所によっては絶好の昼寝日和。

昼食後、ジェリーのブラッシング。近頃は、ほぼ毎日、オレンジエックスの50倍薄め液で拭いてもらっているジェリーは、ふんわりきれいなワンコ。お尻まわりのバリカンも、耳掃除も、いやいやながらもさせるが、おなか側のブラッシングは頑として嫌がる。「そこんところは、絶対にゆずれないのっ」という感じ。ジェリーのプライド? 教えて、ジェリー。

今日は、台所の食器を少しばかり「断捨離」。テイストも数もバラバラの食器を使う感覚が理解できないので、特に気に入らないものは一月ほど前に食器棚の奥に隠しておいた。それを出して、新聞紙につつんでいるところを母に見つかってしまった。「あらっ、そこにあったの」・・・。捨てるつもりとは言えず、「車庫の棚に分類しておくから、いつでも使えるよ」と言って、一部は本当にその通りにした。




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