『怒涛の鯨のタタキ』
2012年6月の犬バカ愛日記


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2012/6/1(金)
確率上昇中


ペットシート命中率上昇中。

ジェリーに少し余裕が出てきた。
具合が悪い時は、
ペットシーツに間に合わないのだ。

昨日までのジェリーはかなり辛かったのだろう。

若くて体力のあるジェリーさえこうだ。
悪性リンパ腫は、人間ならば高齢女性に多い。
犬にも非常に多いガンだが、
たいていは高齢犬がかかる病気だ。
高齢で抗がん治療を受けるのは辛かろう。

ジェリーはきっと大丈夫、と、
ジェリーの頭をカキカキしようとしたら、
「ネーチャン、何する気?」、と、
サッと逃げられた。

・・・ジェリー、間違いなく回復中だね。




        
20126/2/(土)
3日間の山は越えた

水・木・金の3日間は、
シャキッとポーズが辛そうな、
上目遣いの表情が多かった。

今日は元気なジェリー。
掃除中の私の手伝いで(?)、
忙しく動き回り、
水を飲み、オシッコする。

完全回復ではないけれど、
ずいぶんと余裕が出てきて、
表情にも明るさが戻ってきた。

ウンチの状態も良好。
食欲は万全。

山は越えた。
さぁ、駆け抜けるよ!





        
2012/6/3(日)
もう眠い

午後7時過ぎ、ジェリーは眠い。
このあと、玄関の暗がりに移動した。
9時頃まで眠る場所だ。

湿気を含んだひんやりした風の、
日差しにあたるとげんなり暑かった日。

遊びと散歩と昼寝とごはん、
いつも通りにこなした。

ステロイドの服用もおとといで終了したので、
水を飲む量も落ち着き、
オシッコも普通になった。
ペットシーツ命中率100%回復。

ジェリーは完璧。




        
2012/6/4(月)
完全復活

ジェリーが私のベッドに飛び乗る。
「オハヨー!オハヨー!ネーチャン!」
「オハヨーッたらオハヨーーーッ!」

おお、ジェリー、完全復活。

父との午後散歩も嫌がらなかったそうだ。

ぐっすり昼寝も、食後のひと眠りも、
フードの食いっぷりも、
動き回る様子も何もかも、
抗がん治療再開前の元気さが復活。

油断はできないけれど、
また少し、夢を見させてもらおうか。




        
2012/6/5(火)
抗がん剤13回目(エンドキサン1錠目)
ジェリー:3歳5ヶ月の寝姿。

ジェリーは朝から元気。
垂直とびであいさつする。
散歩から帰ったら、
ひとりでボール遊びだ。
ボールをくわえて走り回って、ご機嫌。

抗がん剤の影響が抜けたようだ。

今日は動物病院。
飲む抗がん剤エンドキサンを2錠処方された。

男前な女の子ジェリーは、
おひげが似合うけど、
また抜けてしまうね。


アル:9歳7ヶ月の寝姿。

ほぼ同じ場所、同じポーズ。

4年前の今日、アルが逝った。
アルは病気やなんか全部置いて、
すっかり楽になって、旅立った。
13年と3ヶ月分の、
たっぷりの思い出を残していった。

だから全然悲しくないよ。
ジェリーがアルを思い出させてくれるよ。
毎日、アルとジェリーと一緒だよ。




        
2012/6/6(水)
トランジット・オブ・ビーナス
金星の日面経過。

観察している我々のまわりで、
ジェリーが何やらうれしそうだ。
ついでに、ボール遊びも開始。

どどどどどーーー!
地響き立てて走り回る。




        
2012/6/8(金)
抗がん剤(エンドキサン)の日

火曜日に続き、エンドキサン2錠目の日。
この薬には悪いけど、
なんだか効く気がしない。
抗がん剤に期待しすぎるな、私。

今日から1週間後に検査し、
3週間効く抗がん剤投与予定。

悪性リンパ腫は、完全寛解しても必ず再発する。
今回も、ジェリーのしこりは消えるだろう。
しこりが消えてもガンが消えるのではない。
おまけに、しこりはまた現れる。
しこりが消えない日も必ず来る。

抗がん治療の目的は、治癒ではなく緩和だ。
生活の質をできるだけ落とさずに、
ガンと共に生きていければいい。
苦しい延命にはしたくない。

治らない病気、死ぬまでつきあう病気は多いだろう。

我が家の玄関に転がっているボールのようなものかもしれない。
不用意に踏んで、転ばないように、
注意して、上手によけていこう。




        
2012/6/9(土)
散歩とオヤツの時間だよ

午後3時半、昼寝から目覚めて、
ソファに飛び乗り、母の顔をなめようとする。

「バーチャン、なんかくれ!」

母は喜んでオヤツを手にして、
「ジェリー、どっちだ?」

午前中、ジェリーの寝床のバスタオルを洗濯。
まずは、タライと洗濯板でごしごし手洗い。
2度洗いしてすすいでから、洗濯機で洗った。

それからジェリーをドライシャンプー。
きれいきれい、ジェリー。
かわいいかわいい、ジェリー。




   

    
2012/6/10(日)
掃除機大好き


掃除機のヘッド部分は、
多分、「顔」なのだろう。

ガウッと攻撃をしかけて逃げる、
・・・を繰り返すジェリー。

掃除機を追いかけるジェリー、
「こっち向いて」と思ってるのかな。

「ジェリー、こっち向いて」、
声をかけてみた。



ひゃっほ〜〜い!

・・・てな感じの顔で振り向いた。

ジェリー、楽しそうだね。




        
2012/6/15(金)
元気だよ
気づけば金曜日。

水曜日は、ストレッチする私に、
なぜかぴったりくっついていた。

クールなジェリーがどうしたの?
天変地異が起きるの?
それとも具合悪いの?
ただの甘えっこ遊び?
気になって、ジェリーをぐりぐりなでなで。

木曜日は、延々とボール遊びした。

普通に元気に過ごした1週間。

さて、18年使っているキャスター付き椅子が壊れた。
寿命か、私の重さか?

修理はできないらしい。
でも、買い換える気にならない。

この際だから、生活を見直そう。
椅子がいるのか、本当にデスクがいるのか、ファイルキャビネットも必要なのか、と。




        
2012/6/16(土)
ALP急上昇

ジェリー、むちむち?
でも、ジェリーは太っていない。
10.4キロ。

今日は動物病院へ。
3週間効くドキソルビシン予定。
しかし、先生が悩む。
「どうしようかな〜、効いてるしな〜」、と。

予定通り、今日、ドキソルビシンか。
1週間伸ばして来週にするか。

「先生、再発したってことは、
今度消えててもまた再発するしってことだし、
治るってことはないんだし。
ジェリーに、『アタシって病気?』とバレないように、
できるだけ長いことうまいこと生きていけたらいい」、と。

抗がん剤は来週になった。

ALPがまた上昇で、「何食べさせました?」

食事は変えていない。
薬をチーズに仕込んで食べさせてるけど。
それだけだって、ほんとだって。

ジェリー、チーズ、ダメなんだって。
ごめんね。




      
2012/6/17(日)
お手入れ、キライ

玄関付近の気配に注意しつつ、
ボールの動きも見逃さない。

土日はジェリーのお手入れ曜日。
オレンジエックス薄め液で体を拭き、
ドライシャンプーをたっぷり。
嫌がるジェリーに、「待て」。

次は、お尻回りをバリカンでカット。
ウンチゆるい子には必須。

爪切りその他は・・・次回。




        
2012/6/20(水)
ナイスキャッチ!

「ほら、イチニノサンッ」
左手でフードひと粒を投げて、
右手でシャッターを切る。

一枚だけ撮ったが、
うまく撮れている気がして、
撮影終了。

ジェリーのおやつもひと粒で終了。




        
2012/6/23(土)
抗がん剤14回目(ドキソルビシン3回目)

午前11時に動物病院に預け、
午後4時に迎えに行った。

ドキソルビシンは半日ステイが必要。

体重10.45キロ。
血液検査数値異常なし。
ALP数値、50未満に減少。

次は4週間後に検査。

「毎日首をチェックして」、
「ウンチがゆるくなったり血便になったら注意」。




        
2012/6/24(日)
ちょっと不安、ちょっとだけほっといてもらいたいジェリー

朝から元気なジェリー。
洗濯掃除の私についてまわる。

午前中のボール投げは7回で、休憩するジェリー。
たった7回?

午後も私について回る。

いつものジェリーなら、もっとクールでマイペースだ。
悠々と昼寝しているはず。
ボール遊びはエンドレスなはず。

私にくっつき、私を見上げる様子にジェリーの不調を感じる。

夕食後、コロンと横になるジェリー。
抗がん剤は、正常細胞にもダメージを与えてしまう。

ジェリーは3日間ほど、ぐったりするが、
必ず、元気いっぱいに復活するのだ。




        
2012/6/25(月)
クールでマイペース

ジェリーはこんな風に元気。
食欲旺盛、ウンチOK。

帰宅すると、
「わーいわーい、ネーチャンだ、ごはんだ!」
大歓迎してくれるので、
ついドライフード大盛りにしたくなる。

ぐっとがまんして、150〜160グラム厳守。


そして、夕食後は玄関でひとねむり。

台所にトコトコ入って行って、
すみっこのペットシーツでオシッコ。

それから書斎に行って、自分の寝床におさまり、
私を見上げる。

「これから本格的に眠るから、ヨロシク」、と。




        
2012/6/27(水)
ジェリーは闘病中だよ
異常なし!でスタートした一日。

朝、父がオレンジエックスを使用。
ウンチ、ゆるかったか?

「ジェリーがウンチしてないらしい」と母、
午後6時半、ジェリーを散歩に連れ出した。
喜んで飛び出したジェリー、
あっちこっちぶらぶら20分間。

ふと見ると、お尻汚れてる?
ジェリー、下痢?

「ちょっと、まずいんじゃないの? ジェリー」

聞くと、5時散歩でも下痢したらしい。
「ゆるいウンチのあと下痢5回」、
「しかし、とても元気な長距離散歩」、と。

ドキソルビシン後は、3〜5日以内にほとんどの犬に血便が見られる。
2〜3日続くようなら病院へ、・・・と以前言われていた。

下痢だが、血便ではない。
熱もないし、食欲はあるから、多分、よかろう。

元気なのでつい油断してしまうが、ジェリーは闘病中なのだ。




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