『怒涛の鯨のタタキ』
2013年11月の犬バカ愛日記みゃんこ日記


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2013/11/1(金)
ラジオ体操
そうだ、体操しよう!


寝る前に、ストレッチポールを利用してのストレッチ、5〜10分間は、「運動」ではない。

よっこらしょっと!
ストレッチのあと、立ち上がろうとして感じる、筋肉の衰え・・・。

そうだった、筋肉は、使わないと衰えるのだ。


今朝、なんとなく、ラジオ体操でもするか〜、という気になり、ラジオに合わせて、体操開始!
腕をぐるぐる、体をぐるぐる、日常ほとんどない動きだから、おもしろくて、爽快。
ジャンプや忘れている部分は、足踏みで対応。

不思議なことに、通勤時に、体がスッと伸びて歩きやすかった。

健康のために、朝晩2回、ラジオ体操をしている人もいると聞く。

夜、YOU TUBE で、ラジオ体操動画を見ながら、体操してみた。

覚えていた動きと違う〜。
うわ、腕が重い〜、体が硬い〜!
おねえさんたち、キレキレの動きで素敵、かっこいい〜!

今度はすっかり汗をかいた。





        
2013/11/3(日)
運動したいけれど
ジェリーがお空で、水遊び?


午前中、近所のコインランドリーで、シーツやカバーなど大物洗い。
これがけっこう大仕事。

11月らしい曇り空の下、となりの畑にチョウチョがフワフワ舞う。
モンキチョウとモンシロチョウが、車庫の前まで飛んできて、出て行った。

おや、アルとジェリーだね。

チョウチョを見ると、いつもそう思う。

さて、おとといのラジオ体操のせいか、全身筋肉痛と疲労感。
重い腕を振り回したせいか、肩こりもはんぱじゃない。
得意の前屈が、・・・あれ?地面に指先がつかないぞ。
ラジオ体操ごときでバテたか、私。
ラジオ体操をなめてて、ごめん。

眠くて眠くて、午後いっぱい、昼寝したけど、まだ眠い。
夕食の支度前に、少し歩こうかと外に出たら、弱い雨が降り出した。

ジェリーが、お空で水遊びを始めたか?
ネーチャン、無理すんなよ、やめとけよ、トシヨリの冷や水、って?




        
2013/11/4(月)文化の日の振替休日
遠回りしてパンを買う
やややっ! これはなんだ?


昨夜は、少し長めにストレッチ。
爆睡に次ぐ爆睡で、7時半に目覚めた。

テレビで『カジノ・ロワイヤル』を見て、ちょっと編み物して、
11時に、お昼のパンを買いに出かけた。

歩いて3分の近所のスーパーまで、ぐるっと遠回り。
観音さんを通り越し、知らない道に曲がりしばらく歩き、
知った道に出たりしながら、強い日差しに汗をかく。
体のこわばりがようやく消えたのが、30分も歩いたころ。

途中で、こんなものに遭遇。
やややっ!これはなんだ? この下に何かあるのか?
げげげ、まさか・・・と、007が打ち倒した敵の姿を想像する。

ふふっ、まさか、でも、ジェリーならきっとそんな想像して警戒するね、
・・・と、携帯を取り出し、撮影してみた。

それから、スーパーに向かい、パンを買い、11時45分に帰宅。

午後にもまた、遠回りして買い物に行こうか。




        
2013/11/9(土)
食欲とアートの両立
赤色がないのよ


木曜日の夜まで3週間ほど、編み物にいそしんでいた。
レッグウォーマー2足分の最後の方になってようやく、
基本の表編みと裏編みを理解した。

さて、今日は、色鉛筆で遊んでみた。
紺とラベンダーと濃い黄色の毛糸があるのでセーターにしたい。
3色使うか、2色使うか、色鉛筆で配色を考えた。
ゲージを取るついでに、いろいろに組み合わせながら縞模様を編んでみた。

・・・・セーターは後回しだ。
ピンクの極太のモヘア、こいつを先に片付けよう。

夕食後、スケートのNHK杯を見ながら、色鉛筆でお絵かき。
目の前のりんごを描いてみた。
青色りんごが、少し黄色く熟れて、次第に赤みを増していって・・・と色を足す。
15分ほど、苦労して、・・・ダメだ、こりゃ。
りんごは、おいしいうちに食べなくちゃね。

シナノピッコロ、いただきます!




        
2013/11/10(日)
雨模様で残念
ジェリーがいなくて残念


ジェリーがいたら、きっと怖がるぞぉ、と、撮影。

直径2メートル以上ある、大きな円筒。
町内で進んでいる下水道工事のパーツだ。
ついにこの近辺も、下水道が完備されて、先進国の仲間入り?
あとは、各家庭に、下水道への接続の義務が生じる。
我が家の場合は、少しばかり大変な工事となるだろう。
30万、いやもっとかかるに違いない。

今日は、ワンコに会いに行こうか、と予定していたのだが、
雨模様で、なんとなく行きそびれてしまった。
名古屋のとある動物霊園のあるお寺で、
月に何度か開催される保護犬の譲渡会。

どうやらまだ機は熟していないらしい。
最初の予定通り、6キロ減量して、ジェリーを迎えた頃の体重になったら、
その時が、きっと、許される時のような気がするよ。




        
2013/11/15(金)
『Where the Red Fern Grows』 (Wilson Rawls 著)を読んだ
犬と少年の物語、つまり、ワクワクドキドキ。

50年ぐらい前に書かれた、少年向け小説。

10歳の少年が、「犬が欲しいよ。アライグマ狩り用の犬が。それも2匹欲しいんだ!」、と。

アライグマ狩り用の犬、クーンドッグは、垂れ耳のスムースヘアの中型犬のようだ。
匂いでアライグマを見つけ、木の上に追い詰めるようだ、
アライグマは、農作物を荒らすので、害獣として狩られるらしい。

しかし、『大草原の小さな家』的な暮らしの貧しさでは、犬2匹を買うお金がない。
小説の中では、クーンドッグの子犬2匹が50ドル、
それはちょっとした大金、であった。

少年はやせほそるほどに、犬への思いがつのるが、買えないものは買えない。
少年は、神に祈り、ついに解決策を得る。

自分で50ドルを稼ぐのだ!

努力の2年後、ついに50ドルを貯めて、彼は子犬を2匹、手に入れる。
40ドルで買えたので、残り10ドルで家族にお土産を買うというおまけ付き。
父さんに、オーバーオール。
母さんに、服用の生地。
妹たちには、キャンディ。

子犬たちを鉄道駅に迎えに行くのも、ひとりで歩いていく。
帰りに、山の洞穴で、子犬と野宿するシーンも緊張する。
マウンテンライオン、つまりクーガが、彼らを狙うのだ。
焚き火の火を絶やさず、事なきをえるのだが、
小さな子犬のうちの、オスの方が、りりしくも恐れず、立ち向かおうとするのだ。

それから少年は、子犬たちにアライグマ狩りのための訓練をほどこし、
オールド・ダン、リトル・アンと名づけられた2匹は、期待によく応え、立派なクーンドッグに成長する。

有能さゆえに、有名になり、また妬みを買うことになり、
村の鼻つまみ者の兄弟に因縁をつけられ、「賭け」でアライグマ狩りをすることになる。
粘り強いリトル・アンの活躍もあり、賭けに勝つことになるのだが、
鼻つまみ者の兄弟には、とんでもない悲劇が起こってしまう。

さて、少年は、アライグマ狩り大会に参加することになり、よき理解者である祖父や父と数日間の旅に出る。
天候が荒れ、暴風雪の中、絶体絶命の状況を跳ね返す犬たちの強靭な体力に助けられ、少年は優勝。
多数の参加者たちの、「誰が勝つかの賭け」の掛け金300ドル(だったかな?)までも獲得。

少年はますますアライグマ狩りに熱中し、犬たちと夜な夜な狩りをする。
しかし、ある夜、悲劇は起こった。
マウンテンライオン、つまり、クーガに襲われるのだ。
少年に襲い掛かるクーガ、それに飛びかかる2匹の犬たち。
オールド・ダンはこの時の傷が致命的で、家族の看護の甲斐なく、少年に看取られて死ぬ。
そして、無事だったリトル・アンは、生きる気力を失い、ある時、丘の向こうに消えていく。

景色のいい丘の、オールド・ダンを埋葬したところを、リトル・アンは探し当て、そこで永遠に眠ってしまっていた。

少年の家族は、山里の暮らしを捨て、念願の町の暮らしを始めることになった。
その引越しの日、少年は犬たちの墓に、「赤いシダ」が生えているのに気づいた。

赤いシダは、天使が植えるという伝説がある。
少年はそのことで、少しなぐさめられた気がした。



・・・という話で、わくわくどきどき、何度も涙しながら読み進んだ。
しかし、2年がかりで手に入れた犬たちは、ほんの2年後に死んでしまうのだよ。
2匹の一生は、太く短すぎるではないか。
少年よ、キミは、自分の思いだけを優先させすぎたのではないか?
もう少し、犬たちを甘やかしてくれたらよかったのに。
犬たちが、ペットでなく、仕事を持った犬、人間の相棒としての生き方をした時代の話だが、それでも、2歳ばかりで死ぬのは、物語としてもかわいそうすぎる。

・・・現代人は甘い?




        
2013/11/27(水)
『Dog Stories』 (James Herriot's 著)を読んだ
この写真が好きで買ったの。

表紙の写真は、きっと、ラブラドール。
そして、この子は、50の物語の中の、最後の話のラブラドール、ブランディのイメージ。

イギリス、ヨークシャー地方の獣医のお話。
時代は、日本で言うなら、昭和20年代〜50年代だろう。
ヘリオット医師の患者のいろいろな犬たちの、病気や怪我や個性の話だ。

コーギーも出てくる。
コーギーは、仲良しのブルテリアが死んで、悲しみ抜いて、何も食べず、動かず、生きる気力を失ってしまう。
もうダメかと思われたが、飼い主がブルテリアの子犬を再び飼うと、
年寄りコーギーは、この子の世話をしなきゃ、と、元気を取り戻すのだ。

犬もまた、何かのために生きるものなのだ。


さて、この本の中には、いくつか安楽死の話も出てくる。

悪性リンパ腫(ではなく、ホジキン病と表現されているが、)にかかった、(ヨークシャー?)テリアのテオ。

説明を受けた飼い主は、治療法はないのか、と聞く。
緩和治療はあるが、効かない、何をしても同じ結果になってしまう、と獣医師。

まだ元気そうだが、何もしなければどうなるのか、と飼い主が聞く。
しこりが大きくなる。むくみが出る。腹水がたまる。呼吸困難。どんどんやせる。衰弱する・・・。

つまり彼の今後はみじめなのか、・・・それで、どのくらい続く?、と、飼い主。
数週間、長くて3ケ月、と医師が答える.

飼い主の責任として、僕は、テオをそんな目には遭わせない。彼を眠らせてやってくれ、今すぐに、
テオが本当に苦しみ始める前に、今すぐに。賛成してくれますよね。

ええ、それが一番この子のためになる方法ですよ。

飼い主は、テオの頭を一度なで、犬は顔を飼い主に向け、少しの間、見つめ合った。
「さよなら、お前」、飼い主は診察室から出て行き、医師は約束を守った。

「いい子だね、いい子だね、テオ」、医師が何度もテオの顔や耳をなでているうちに、テオは安らかな眠りについた。

獣医師は、誰も安楽死などほどこしたくない。
しかし、ヘリオット医師にとっての唯一のなぐさめは、この最期の時、無力な動物は、苦しみを感じていない、ということだ。そして、彼らは やさしくなでられ、やさしく名前を呼ばれていることはわかっているのだ、ということだ。

この第38話『パブ犬、テオ』には、さらに悲劇的結末が続いている。
心の病と闘って治療中だったこの飼い主は、テオの死後、すぐに自殺している。
悩み苦しみのある人間にとって、ペットがどんなに重要な役割を果たしているかの、悲劇的証拠だ。


抗がん剤連戦連敗の時期、悪性リンパ腫の最期がどうなるのかを知りたくて探した。
抗がん剤で死ぬのと、ガンで死ぬのと、どちらが苦しいのか、苦しくないのか。
私は、ジェリーが苦しむ前に、眠らせてやりたかった。
しかし、安楽死を決断できず、2月26日頃から最期までの3週間は、ジェリーに圧倒され、ジェリーを見届ける気持ちになっていた。

あとになって、見つけた記事がある。老人ホームの配置医師として300例以上の自然死を経験、医療に頼りすぎない「大往生」を勧めて注目された中村仁一医師が、「自然死の秘訣」を語っている。

私は老人ホームに勤務して以来、12年間で300例以上の「自然死」を経験しました。最期まで医療が介入せず、点滴注射も酸素吸入も行わない。栄養を遮断して飢餓状態になると、脳内にモルヒネ様物質が分泌されるので、幸福感が味わえるようです。また脱水状態になると、血液が濃くなり意識レベルが下がるので、まどろんだ状態になります。1人、2人ではなく、300人がそのような静かな最期でした。人間には死の間際に「苦しみを防ぐしくみ」が生まれつき備わっているとしか思えません。



悪性リンパ腫に、この静かな最期はないのかもしれないが、
ジェリーの最期の数時間の様子を思うと、このまどろんだ状態だったのかとも思える。

ジェリーは、いつまでも私に何かを教えてくれている気がする。




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