『怒涛の鯨のタタキ』
2013年12月の犬バカ愛日記みゃんこ日記


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2013/12/7(土)
絶滅危惧種、コーギー


純血種、血統書、犬の世界でおなじみの用語。

人間の世界では純血種などありえないが、血統書にあたる家系図は存在する。
延々と枝分かれした家系図は、当然、多くの家の家系図とつながることになる。
百年、二百年さかのぼれば、人類のほとんどが兄弟親戚関係になるはずだ。

遺伝的に発現する特殊能力を重視するあまりに、近親相姦を繰り返した架空の一族を扱ったマンガを、昔、読んだことがある。
もちろん、マンガの世界だ。
現実の世界では、近親婚は、倫理的にも法的にも禁じられている。
人類の安定的発展のため、純血はありえないのだ。

しかし、ペットの世界では、ありえないことが起きている。
NHKのBS放送で見たのだが、いわゆる1親等間での交配は「ない」が、2親等間では「ある」、と、イギリスのケンネルクラブの偉い人が言っていた。

1親等とは、親子、2親等とは、祖父母、兄弟姉妹の関係である。

ペットショーに出場できるのは、血統書があり、将来、親犬になることのできる犬たちだが、遺伝的な病気があっても出場権がある。
見た目の基準、つまり、「スタンダード」が大事であって、遺伝的に健康かどうかは重要ではない。

コーギーのスタンダードのひとつが、しっぽがないこと、であろう。
イギリスで、コーギーのしっぽ切断禁止が決定して以来、コーギーのブリーダーが繁殖から手を引き、ケンネルクラブへの登録頭数は激減し、今年、絶滅危惧の目安とされる年間300匹という数字を割った。

しっぽがあるとコーギーのかわいさは半減するのだろうか?
短い足、大きな耳、意志の強そうな顔、むっちりしっかりした体、・・・しっぽがあっても、これらかわいさは消えないと思うが。
少し足が長くても、胴が短くても、健康そうでよさそうだと思うのだが。
病気になりにくい遺伝子を持っているのが一番うれしいのだが。




        
2013/12/20(金)
断捨離:「捨」毛糸版


大量の毛糸、捨てるに忍びないと妹は言い、私もそう思った。
よく聞くと、見慣れない毛糸は、「もらったもの」だという。

編むしかない!

まず、並太の紺と黄色とラベンダーで、レッグウォーマーを2ペア、編んだ。
大胆にも、北海道のメル友さんに送りつけた。
ありがたいことに、役に立っているらしい。

次に、ピンクと黄色で自宅用の肩掛け。
毛糸消費が目的なので、極太のピンクと黄色全量で、ほぼ毛布サイズのものができあがった。
「市販のひざ掛けより断然暖かい!」と、母、絶賛。見栄えはよろしくないのだが。

次に、極太の白と茶色で、かぎ針で円座を編んでみた。
表が白と茶色、裏が白とベージュ。パソコン用の椅子によく合う。
これがけっこうな毛糸消費量なのをいいことに、もう一枚編むことにした。



表が赤と白、裏は茶色・青・緑など極太毛糸残りいろいろ。
適当に編んでいたら、巨大化。
なんだかブカブカ。
ごまかすために、中に市販のドーナツ型クッションを入れて、すわり心地良くしてみた。





そろそろウェアを編んでもよかろう、と、ベストに挑戦。
並太の紺と黄色とラベンダー、意外に毛糸消費量が少ない。250グラムほど。
自分用に編んでいたが、「それ、クリスマスプレゼント? 私に?」と母が要求。
出来上がってアイロンをかけたら、予想以上にまともな出来栄え。
無事、12月25日生まれの母への誕生日プレゼントとなった。

毛糸はまだまだあまっている。





      
2013/12/22(日)
編み物は禅の境地か?


毛糸大量消費には、円座をかぎ針で編むのが一番。
中細と極細を3本取り、4本取りで使うことにして、水色と茶色を使い、今度は角座。

36センチ四方のクッションができるはずだったが、一回り小さい。
「困ったなぁ」と、いろいろな椅子に乗せていたら、父がもらってくれた。

「絵描き部屋のスツールにちょうどよろしい」、と。

ここまでで、毛糸の80%を使用した。

ネコは毛糸だまにじゃれるよね。
アルやジェリーならどうするかしら?
毛糸だまを見るたびに、そう思う。

いろいろなことが浮かんでは消えていくが、
強いて追いかけずに、編み進めていくのもおもしろい。




        
2013/12/25(水)
クリスマスに思う


編み物セットを手に、テレビをつけたら、 『サンタクロースとバディーたち』という映画をやっていた。

ゴールデンの子犬らしき5匹と、グレートピレニーズの子犬、その他大勢の犬たちの実写もの。

映画の中では、保護犬たちは、皆、幸せな家と家族を見つけることができた。
クリスマスを信じる心があれば、クリスマスの奇跡は起きるのだとサンタは言う。


ブログ[けだまとお茶会]で見た、「ドリームボックス」で横たわる犬たちの画像が忘れられない。
眠っているように見えなくもないが、永遠の眠りだ。

ドリームボックスとは、殺処分部屋である。
保護犬たちのほとんどは、新しい飼い主に出会えずに、4日後に殺処分される。
その方法のひとつが、ドリームボックスでの二酸化炭素ガスによる窒息死。
ところによっては、撲殺などの方法も残っているらしい。
犬にも担当者にも地獄だ。

クリスマスを信じるという感覚は、クリスチャンでもない日本人の私にはないが、
私の思いが弱かったので、彼らは私のところに来れなかった、と、思う。
私の思いが強ければ、行動に移すことができたはずだ。
そして、彼らのうちのどの子かが、私に喜びをもたらしてくれたはずだ。

今年6月頃、「そうだ!12月の誕生日には、自分に犬をプレゼントしよう!」と思ったはずだった。
そのための、自分に課した諸条件をクリアできず、私は退屈な時間を毛糸相手に過ごしている。

すべてにおいて、スロースターターな私だが、
いったん決意すれば、驚異の粘りを発揮し、必ず実現させるのではなかったか?

そうとも、まだ諦めない。
そして、もう命は買わない。




        
2013/12/31(火)
一年で一番お金を遣う日は?


一年で一番お金を遣う日は、大晦日なのだそうだ。
二番目は、当然、元旦だ。

今日は、2度も近所のスーパーに買い物に行った。
中高年ファミリーの我が家でさえこうなのだから・・・。

年末年始ならではのいろいろを済ませた午後、
昨日から編み始めた帽子を仕上げた。
子どものスキー帽みたいな、ボンボン付きの帽子。
残っていた極太毛糸3玉と、茶色の毛糸いろいろを使用。
寒い日のウォーキング用だ。





目にするもの全部、うっとうしい。
耳にするもの全部、うるさい。
私は、「不安」ってやつに支配されている、多分。
なんか、全部、めんどくさい。
・・・とはいえ、流されてしまうのもしゃくだから、せめて目の前のゴミを片付けようと、コツコツ動いてはいるのだが。

そんな気分にさいなまれた今年という1年が、ようやく終わった。




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