2014/2/23(日) |
犬が出てくる本はどれだ? |
Lois Lowryという人の児童書に、今、夢中。 これらは、アメリカの「9〜12歳向け児童書」である。 文章は簡単だが、知らない単語はけっこう出てくる。 今回は、単語帳を作りながら読むことにした。 2月になってから、まず『The Giver』を読んだら、おもしろくて、次の3冊を含む数冊を注文。 この4冊は、The Giver カルテット、というのだそうだ。 結局、3週間で5冊読了。 こんな本を100冊も読み終えるころには、 私は「12歳」になれるかもしれない。 私は、何より読書が好きだった。 小学校の時は、学校の図書室の本を読みつくそうとした。 頭が痛い、と、早退してきたのに、寝床で本を読んでいた。 「外で遊ばなきゃ、本を読ませないからね」、と、母に本を取り上げられた。 私は今も、その頃のまま。子どものままだ。 |
『The Giver』 時代は未来。舞台は、質素だが清潔な生活を送るコミュニティー。 上品に管理された生活で、いわゆる自由と愛はない。 問題がある人間は、「リリース」される。 ペットはいない世界だ。 子どもは、他の生産品と同様、「プロデュース」されるものであり、専任の「バースマザー」が生産担当する。 12歳になると、将来の職業を割り当てられる。 主人公の少年、ヨナスは、ただひとり、「記憶を受け継ぐ者」として選ばれる。 「The Receiver of memories」である。 その記憶を与える者が、「The Giver」というわけだ。 |
『Gathering Blue』 時代は、『The Giver』と同じころの未来。 舞台は、粗野で弱肉強食なコミュニティー。 ある意味、生命力あふれるこの場所には、ペットとして犬が登場する。 主人公は、情愛深い母親を亡くしたばかりの少女、キラ。 孤児キラは、ぬきんでた刺繍の技術を持ち、それをもって、コミュニティーの権力中枢組織の中で生きる場所を得る。 キラは、儀式用衣装を完成させるために、青い染料が必要となる。 コミュニティーには、青い染料をとるための植物がなかった。 だから、blue をgather しなくてはならない。 キラの友人、野生児マットは、その植物と、死んだと思われていたキラの父を見つけ出し、親子は再会した。 危険な森を抜けた向こうにあるその村には、あのヨナスもいることがわかる。 |
『Messenger』 時代は、上記と同じころの未来。 舞台は、調和のとれた寛容ともてなしを旨とする村。 我々が思うところの、古き良き時代、であろうか。 マットは、マティという名前になり、キラの父と暮らしている。 この村に邪悪な変化をもたらすものと、マッティたちの闘いの話。 かわいい子犬も出てくる。 |
『Son』 時代は、上記と同じころの未来。 舞台は、『The Giver』の無機質なコミュニティー、 さらに、切り立った崖と海に囲まれた村、 最後に、『Messenger』の舞台の村へと移動する。 主人公は、クレア。 バースマザーである。 クレアの、息子を探しての試練の日々と、彼女の息子が愛する者を守るための成長と闘いが描かれる。 第3部は、今までの物語のピースがすべて収まり、感動的。 |
『Number the Stars』 時代は、1943年。 舞台は、ドイツに占領されたデンマークのコペンハーゲン。 ユダヤ人を助けようとするデンマークの普通の人たちの勇気。 主人公は、少女アンヌマリー。 アンヌマリーは、友人のエレン一家を助けるために、力いっぱい走る。 題名の「ナンバー ザ スターズ」は、古い賛美歌の一節で、印象的なシーンに出てくる。 ハラハラどきどきで一日で読んでしまった。 この作家の物語は、どれも、静かな感じがして、好き。 それに、この人の犬の描写がいい。きっと、愛犬家に違いない。 さあ、明日は何を読もうか。 |
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